【書評】『気を整えて夢をかなえるリセット整理術』(苫米地英人)

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 お薦めの本の紹介です。
 苫米地英人先生の『気を整えて夢をかなえるリセット整理術』です。

 苫米地英人(とまべち・ひでと)先生(@DrTomabechi)は、脳科学者です。
 ご専門は、機能脳科学や認知心理学、人工知能など多岐に渡ります。

「気」を整理することは「心」を整理すること


 苫米地先生は、部屋の中もあなたの心も、すべて「気」によって支配されていると述べています。

 さらに、部屋の中がきれいになる、すなわち部屋を整理するということは、「気」を整理することであり、あなたの心を整理するということだと指摘し、「部屋の中など身の回りの「気」を整理すること」の重要性を強調します。

 たとえば、初対面なのに妙に「気」が合ったりしたことはありませんか?
 また、元気な友だちから、元気な「気」をもらうこともあるでしょう。一緒にいたら元気になったり、癒されたりするのも、相手の「気」があなたに影響しているからです。
 逆に、悪口ばかりをいう人の側にいると、嫌な「気」分になるでしょう。そういう人と一緒にいて、ぐったり疲れてしまったということもあると思います。
 目には見えませんが、私たちのまわりには「気」が存在する。それは、「気」を使った言葉が、日常語に溢れてることでもわかります。
(中略)
 ところで、「気」とはいったい何でしょうか?
 そういわれると、ちょっと首をかしげてしまいますよね。
 中国の道教的な解釈では、気とは「人の生命の根源となるもの」とされています。簡単にいってしまえば、生命エネルギーそのものということです。
 ですから、私たち一人ひとりに「気」が存在するのは、当たり前のこと。命あるものには、必ず「気」が存在するのです。
 そして、「気」があるのは、私たち人間だけではありません。気とは生命エネルギーですから、この世のすべての生物は「気」を持っているのです。

 『気を整えて夢をかなえるリセット整理術』 STEP 1 より 苫米地英人:著 永岡書店:刊

「気」を持っているのは、人間を含めた生物だけではありません。

 苫米地先生は、すべてのモノには、「どんなモノか」という情報と、その情報が持つエネルギーレベルがあると述べています。

 たとえば、スプーンで考えてみましょう。スプーンには、どういった情報があるでしょうか。
 それは、「コーヒーをかき混ぜる道具」「食べ物を食べる道具」などの情報です。当然ながら、これらにはエネルギーレベルがあります。ですから、スプーンには情報エネルギーが存在する。それを「気」といっているわけですね。
 このように考えると、「気」の本質にせまることができます。
 それは、スプーンの存在そのものが、情報エネルギーであり、「気」そのものであるということ。要するに、モノ自体が「気」なのです。
「モノに気が存在する」のではなく、「モノが気である」、もしくは「気がモノである」というほうが正しい。モノと「気」はイコールの関係です。

 モノ=気

 これは、物理で質量とエネルギーが同じであることに相当します。

 『気を整えて夢をかなえるリセット整理術』 STEP 1 より 苫米地英人:著 永岡書店:刊

 ドイツの科学者、アルベルト・アインシュタインが、

 E=Mc2(E=エネルギー、M=質量、c=光の速度)

 という有名な式で、「質量があるモノは、必ずエネルギーを持っている」ことを証明しました。

 生命を持っていないモノにも、「気」(=エネルギー)は存在するということです。
 モノを整理することは、「気」を整理することそのもの。

 本書は、「気」の働きを解説し、モノを整理して「気」を整理する整理術についてまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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「夢」を持つことが、“心の整理”の第一歩


 部屋の中のモノを整理することは、部屋の中の「気」を整理することです。

 部屋の中を良い「気」で満たすと、自然と気持ちが前向きになります。
 モノが整理できない理由は、心が整理されていないからです。

 部屋をきれいだと感じたり、散らかっていると感じるのは、自分の心。

 心を整理するために、最初に取り組むべきこと。
 それは、自分の夢をしっかりと認識することです。

 夢がわからなければ、夢を実現する方法はわかりません。当たり前のことですが、ものすごく重要なことです。世の中には、あなたの夢を実現する方法やチャンスはいくらでも存在します。街中を歩いていても、自分の部屋にいても、実現する方法やチャンスは転がっているのです。
 あなたはそれに気づいていないだけ。夢を実現する方法やチャンスを見ていないだけなのです。そのことをスコトーマ(盲点)といいます。スコトーマとは、脳の盲点のこと。心の盲点といってもいいでしょう。
 普段わたしたちは、目の前にあるすべてのことを見ているわけではなく、自分に関係のあることしか見ていません。脳(心)で重要だと思ったこと以外は、自然と目に入らないようにできています。
 たとえば、恋人がいない人が「素敵な恋人がほしい」と強く思っていれば、自然と恋人候補を探します。たとえ街中を歩いていても、「この人は素敵なのではないか」「あのような恋人が欲しい」「あのカップルのようになりたい」と思います。
 しかし、自分に恋人がいれば(その恋人に満足していれば)、そのようなことはあまり思わないのではないでしょうか。
 夢も同じです。「自分がどうなりたいか」という夢を設定しなければ、夢を実現する方法もチャンスも盲点となって見えなくなります。
 逆にいえば、あなたの夢がはっきりしていれば、その夢を実現する方法やチャンスは自然と目の中に飛び込んできます。部屋の中には、夢を実現するモノで溢れるようになります。そのくらい夢を設定することは重要なのです。

 『気を整えて夢をかなえるリセット整理術』 STEP 2 より 苫米地英人:著 永岡書店:刊

 部屋の中の状態は、その人の心の中の状態を表します。

 部屋の中が混沌とした状態である。
 それは、その部屋に住んでいる人の心も、そのような状態だということ。

「自分がどうなりたいか」をしっかり定める。
 そうすれば、必要のないモノ、遠ざけた方がいいモノは、自然と見分けることができます。

思い出の詰まったモノの整理方法


 捨てられないモノの代表として、「思い出の詰まったモノ」があります。

 例えば、昔の恋人の写真、友だちからの手紙や年賀状などですね。

 今は使っていないのに、取っておきたいモノには、心が新しい役割、すなわち「思い出」という付加価値を持たせているのです。
 その思い出がプラスの影響を与えるのであれば、無理に捨てる必要はありません。しかし、マイナスの影響があるのなら、やはり捨てるべきでしょう。
 たとえば、次のような質問を自分自身にしてみてください。
 
 それが捨てられないのは、単に感情的に捨てられないだけではないか?
 それがあることで、あなたにマイナスの役割を与えていないか?
 
 マイナスの役割とは、あなたを現状(もしくは過去)にしばりつけていることです。恋人の思い出を捨てられない人は、新しい恋人を見つけられないでしょうし、過去の自分に縛られている人は、自分が望む未来を手に入れることはできません。
 前にもいいましたが、過去に生きるのではなく、未来に生きることが大切です。
 プラスの役割はプラスの「気」を持っていますが、マイナスの役割はマイナスの「気」を持っているのです。
 マイナスの「気」を持っているモノは、プラスの「気」に変えられないのであれば、捨てるしかないでしょう。

 『気を整えて夢をかなえるリセット整理術』 STEP 3 より 苫米地英人:著 永岡書店:刊

『過去に生きるのではなく、未来に生きることが大切』

 たしかにその通りです。

 その込められた思い出が、未来の自分にとってどれだけ大切なのか。
 それを判断基準にして、思い出の品々を整理していきたいですね。

観葉植物から「良い気」をもらう方法


 植物も生き物ですから、生命エネルギー(気)を持っています。
 植物の「気」を積極的に取り込むことは、とてもいいことです。

 苫米地先生は、部屋のインテリアとして「観葉植物」を置くことを推奨します。 

 その際、注意しなければいけないことがあります。

 植物は光合成をするので、二酸化炭素を酸素に変えてくれます。しかし、植物も生き物ですから、必ず呼吸をします。呼吸をすることで、二酸化炭素を吐き出しているのですね。
 日中は、呼吸によって排出される二酸化炭素の量よりも、光合成で使う二酸化炭素の量のほうが多く、また酸素が生成されるので、人間の身体には良いでしょう。しかし、夜になると植物は光合成をしないので、二酸化炭素の量が増えてしまいます。
 健康な人であれば、二酸化炭素の増加量は問題ありません。隣にもうひとり人がいるよりもはるかに少ない量ですから、気にするほどの量ではありません。
 しかし、健康を害している人は、そのくらいの二酸化炭素の増加であっても注意が必要です。入院したことがある人は知っていると思いますが、病室の植物は夜になると外に出すことになっています。植物が排出する二酸化炭素によって、入院患者の体調が悪くなることが知られている証拠です。
 つまり、「部屋の中に観葉植物を置いていいのは健康的な人だけ」という大前提があるのです。健康を害している人は、観葉植物を置かないほうがいいのです。

 『気を整えて夢をかなえるリセット整理術』 STEP 4 より 苫米地英人:著 永岡書店:刊

「根が生える(長く居座ってしまう)から」
 そのような理由で、病人のお見舞いに鉢植えを渡すのは、タブーとされています。

 それは病人への悪影響という現実的な側面でも、意味のあることだったのですね。

 風水では、「植物は壁」と考え、「気」を曲げる効果があります。
 観葉植物を置くことで、悪い「気」を遮断するという使い道にも利用できます。

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「断捨離」という言葉が流行っています。

 モノを捨てたり整理することが、そのまま人生を良い方向に導く。
 最近、そういう考え方を受け入れる人が増えてきています。

 部屋をきれいに片付けると、心も何となくさっぱりとした気分になりますね。
 本書は、その「何となく」を科学的に、わかりやすく説明してくれます。

 まずは、自分の身の回りを整理するところから。
 部屋も心もすっきりさせて、良い運「気」を呼び込みたいですね。


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