【書評】『人生がときめく片づけの魔法』(近藤麻里恵)

LINEで送る
Pocket

 お薦めの本の紹介です。
 近藤麻理恵さんの「人生がときめく片づけの魔法」です。

 近藤麻理恵(こんどう・まりえ)さんは、片付けコンサルタントです。

片付けは、人生がときめく“魔法”


 本書を読む前は、「片づけ」が“人生がときめく魔法”とは大げさだな、内心、半信半疑でした。
 しかし、中身を読んで納得です。
 なるほど、これなら、片づけで人生を変えることが出来る、と感心しました。

 私の教える片づけ法は、これまでの整理・整頓・収納術の常識からすれば、かなり非常識です。ところが、私の個人レッスンを受けて卒業した人は全員が、きれいな部屋をキープしつづけているのです。そして、その結果、さらに驚くべきことが起きています。それは、片付けをしたあと、仕事も家庭も、なぜか人生全般がうまくいきはじめるのです。じつはこれが、人生の八割以上をかたづけに費やしてきた私の結論でもあります。

「人生がときめく片づけの魔法」 はじめに より  近藤麻里恵:著  サンマーク出版:刊 

 片づけを真剣にしていると、瞑想状態とはいかないまでも、自分と静かに向き合う感覚になっていくことがあります。自分の持ちモノに対して、一つひとつときめくか、どう感じるか、ていねいに向き合っていく作業は、まさにモノを通しての自分との対話だからです。

「人生がときめく片づけの魔法」 第2章 より  近藤麻里恵:著  サンマーク出版:刊 

 何といっても、近藤さんの「片づけ」に対する熱意、真剣さに感動です。

 たかが「片づけ」、されど「片づけ」ですね。
 どんな道でも、究めようとすれば、自分と向き合うことになるし、自分を高めることになります。

スポンサーリンク

近藤流「片づけの極意」とは?


 近藤さんの考える、「片づけの極意」は、極めてシンプルです。

 片づけのコツは「一気に、短期に、完璧に」。そして、「まずは『捨てる』を終わらせる」。これが私の結論です。

  「人生がときめく片づけの魔法」 第2章 より  近藤麻里恵:著  サンマーク出版:刊 

 近藤さんの薦める片づけの仕方は、お祭りのようなイベントみたいに、楽しみながら集中して、妥協せずとことんやることがコツです。
 その気楽さと思いっきりのよさが、人気の秘密でしょう。

 何ごとも中途半端にやると、途中でやる気がなくなり、リバウンドしてまた元に戻ってしまいます。
 近藤さんのやり方は、とても理に適ったものです。

「片づけ」で人生がときめく理由とは?


「片づけ」とは、モノを整理すること。
 つまり、捨てることです。
 それを職業にしている近藤さんは、モノを大事にしない、大量消費社会の申し子のように思われるかもしれませんが、それは違います。
 というより、正反対です。

 近藤さんより、モノを大事にして、モノに対して感謝の気持ちを持つ人はいません。
 だからこそ、このような大胆な片づけ方を実践できるのですね。

 私も含めて、モノを粗末にしがちな現代の日本人も、おおいに見習うべきところです。

 たくさんのモノを抱え込んで捨てずに持っているからといって、モノを大事にしているわけではありません。むしろ、その逆です。自分がきちんと向き合える量に絞り込むことによって、モノと自分との関係がいきいきとしてくるのです。
 モノを捨てたからといって、これまでの人生で経験してきた事実や自分のアイデンティが消えるわけでもありません。自分がときめくモノを選び抜く作業を通じて初めて、私たちは自分が何を好きで何を求めているのか、はっきりと感じとることができるのです。
 一つひとつのモノと真っ正面から向き合うことで、モノは私たちにいろんな感情をまざまざと呼び起こしてくれます。そのとき感じた、その感情は本物です。その感情こそが、これから生きていくエネルギーに転換されていくのです。
 ときめくかどうか。心にたずねたときの、その感情を信じてください。
 その感情を信じて行動すると、本当に信じられないくらい、いろんなことがどんどんつながりはじめ、人生が劇的に変化していきます。
 まるで、人生に魔法がかかったかのように。
 片づけは、人生がときめく一番の魔法なのだと、私は信じています。

   「人生がときめく片づけの魔法」 第5章 より  近藤麻里恵:著  サンマーク出版:刊 

 すべてのモノは、あなたの役に立ちたいと思っています。モノは、捨てられて燃やされたとしても「あなたの役に立ちたい」というエネルギーは残ります。エネルギーとなって自由になったものは「~さんという、素敵な人がいるよ」とまわりに知らせながら、世の中を回ります。そして、「今のあなた」にとって、一番役に立ってくれるモノ、一番幸せにしてくれるモノとなって、また戻ってきてくれるのです。
(中略)
 今はもうときめかなくなったモノを捨てる。それは、モノとっては新たな門出ともいえる儀式なのです。ぜひその門出を祝福してあげてください。
モノは、手に入れたときだけでなく、捨てるときにもいっそう輝くのだと、私は思います。

   「人生がときめく片づけの魔法」 第5章 より  近藤麻里恵:著  サンマーク出版:刊 

 モノも心を込めて使えば使うほど、持ち主に喜んで応えてくれます。

 捨てる時にも、愛情を持って、感謝しながら手放す。
 すると、また、姿かたちを変えて、また自分のところへ帰ってくる。

 そういう考え方も、まったくのデタラメとはいえないでしょう。
 いや、かなり核心を突いた考えだと思います。

スポンサーリンク

☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 過去の思い出の品々を捨てられずにいる。
 そんな未練たらしい私たちに対して、近藤さんは、“片づけのプロ”らしい、厳しくも温かい言葉を送られています。

 私たちが生きているのは「今」です。「過去」がどんなに輝いていたとしても、人は「過去」を生きられるわけではありません。今ときめくことのほうがもっともっと大事だと、私は思います。
 ですから、「思い出品」を残すか捨てるかの判断基準もやっぱりその思い出品を手で触って、「今、ときめいていますか」なのです。

   「人生がときめく片づけの魔法」 第5章 より  近藤麻里恵:著  サンマーク出版:刊 

 モノを処分する際の捨てる、捨てないの判断基準。
 それは、あくまで“今、そのモノにときめいているか”です。

 過去を振り返らず、“今、この瞬間”だけを大事にする。
 そうすれば、自分に必要なモノが見えてくるということですね。

「片づけ」でここまで人生の核心まで迫ってしまう。
 こんまりさん、お見事。さすがです。


  (↓気に入ってもらえたら、下のボタンを押して頂けると嬉しいです)
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 15

フォローする

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA