【書評】『こうして、思考は現実になる(2)』(パム・グラウト)

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 お薦めの本の紹介です。
 パム・グラウトさんの『こうして、思考は現実になる(2)』です。

 パム・グラウト(Pam Grout)さんは、米国のベストセラー作家です。これまで数多くの著書や有名雑誌への寄稿をされています。

世界は「大嘘」をついている!


 グラウトさんは、「思考が現実となる」ために私たちが心がけるべきことは、以下の2つだと述べています。

1.他人の考えは気にしない
 他人の考えを気にするのは古い思考パターンの一つであり、そんなものは今すぐに近くのドブに捨ててしまおう。むしろ、ページをめくって、新しい考えにぶつかるたびに、にやりと笑い、ガッツポーズを取るぐらいのことをしてもらいたい。
 自分が考えたいことだけを考え、他の人の考えなんか気にしなくなること。それが、最高の自分に到達する近道だ。

2.大切なのは「あなたが」どう考えるかということだけ
 これはまさに、文字通りの意味だ。あなたが考えることが、あなたの現実になる。そしてこの本は、まず何よりもあなたの思考を向上させることを目指している。つまり、意識のアップグレードだ。

 『こうして、思考は現実になる(2)』 第一章 より パム・グラウト:著 桜田直美:訳 サンマーク出版:刊

 本書は、私たちを縛りつける古い思考回路や偏見(グラウトさんは、これらを「ワールドビュー1.0」と呼んでいます)を捨てて、新しい考え方を身につける方法を「9つの実験」にまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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身につけるべき「ワールドビュー2.0」とは?


 これまでの古い思考回路や偏見を捨てる。
 そのためには、「ワールドビュー2.0」という新しい考え方を身につける必要があります。

 ワールドビュー2.0とは、簡単に言うと、今の常識とはまるっきり正反対の考え方のことだ。ワールドビュー2.0には、次の2つの大きな原則がある。

1.エネルギーの世界は、この世に存在するすべてのものの土台になっている。
 すべてのものはエネルギーでできている。
 エネルギーは、見ることも触れることもできず、味もしなければ匂いもしない。どんな形にもなる、水のようなものだ。
 科学者たちは、今からおよそ100年前に、すでにこのエネルギー網(「フィールド」と呼ばれることが多い)の存在を発見していた。しかし、あまりにも、理解を超えた存在だったため、今でもその力を自分のものにしている人はほとんどいない。

 エネルギーの発見から100年たった現在でも、たいていの人は相変わらず物質的な世界しか見ていない。この世とは無味乾燥で機械のようなものだと頑固に信じ込んでいる。そのため、スピリチュアルの知識に関しては、いつまでたってもオムツが取れない状態だ。
 ほとんどの人は、スピリチュアルの世界を実際に見ることはできない。しかし、その目に見えない世界が、果てしなく巨大な意識と私たちをつなげてくれている。その意識を使えば、何の制限もなく、どんなものでも、創造することができる。

2.誰でも幸せになれる

 実際のところ、すべての偏見を取っぱらって見る本当の世界は、あなたの考える世界とは似ても似つかない。あなたが「現実」だと思っている世界は、実は頭の中で勝手に作った映画のセットのようなものだ。
 あなたの目に世界がどんな姿で映っていようとも、何の偏見も加えられていないありのままの世界は、まさに可能性のかたまりで、純粋で完璧な愛でできている。エネルギーの世界では、すべてが協力的で、ユーザーフレンドリーで、ウィン・ウィンだ。

 『こうして、思考は現実になる(2)』 第一章 より パム・グラウト:著  桜田直美:訳 サンマーク出版:刊

 私たち人間を含めた世界のすべてを、目に見えない「エネルギー」という視点から捉える。
 それが、「ワールドビュー2.0」を身につけるためのポイントです。

 頭のなかに古い考えや偏見を持っていることは、“灰色の色眼鏡”をかけて世界を見ているのと同じです。

 本来あるべき世界を、歪めて見ているのは自分自身。
 それに気づくことが、望むことを引き寄せるためには重要なことです。

パワーを奪う、不思議な「プログラム」


 人は、5歳になるまでに見聞きすることを掃除機のようにどんどん吸収し、体にプログラムするのだそうです。
 そして、残りの人生は、このプログラムにしたがって動くことになります。

 生きる上で必要なプログラムですが、もっと高い次元とつながろうとすると、じゃまになることもあります。
 なぜなら、家庭の教えや、社会の決まりごとの通りに生きていると、今目の前にあるあふれんばかりのエネルギーを見逃してしまうからです。

 今という瞬間には、いつも大量のエネルギーがぎっしりと詰まっている。大きく爆発して、魔法と祝福をまき散らしたいと待ち構えている。それなのに、ほぼ間違っている「社会の常識」ばかりにとらわれていると、せっかくの魔法を逃してしまうことになる。
 物質ではない、エネルギーとしてのあなたからは、人生を豊かにしてくれるデータがどんどん流れてきているのに、それを完全に見逃していしまうのだ。その結果、型にはまった限定的な世界観から逃れられなくなる。

 実際、意識が「今、ここ」に存在していないときは、いつでも古い常識を吹き込んだテープの再生が始まってしまう。その結果、思考が影響され、行動が影響され、思い込みが影響される。幸せになろうとしたり、夢をかなえようとしたりするときも、古い常識がじゃまをしてくる。
 テープの中身は単なる思考のクセであり、本当のことでも何でもない。しかし残念ながら、私たちはこの常識を使って物事のよしあしを見分けたり、人生と折り合いをつけたりしている。前向きなことを宣言したり、意図したりしているときでも、潜在意識の奥底では相変わらずこのテープが動いているのだ。

 あなたがもしスマートフォンを持っているなら、そこにはたくさんのアプリが入っていることを知っているだろう。使っていないものも含めて、そのすべてのアプリが電力を消費していて、限られたバッテリーの量を奪い合っている。これがあなたの意識だ。
 小学校五年生のときにダウンロードしたアプリをまだ捨てずに持っていて、「あなたには芸術の才能はないから、算数をがんばりなさい」という先生の言葉や、「うちにはお金がないからそれは無理よ」という母親の言葉に、いつまでも貴重なバッテリーを使わせている。
 どんなアプリよりも、この「古い常識」こそが、いちばんバッテリーを消費するアプリとして君臨しているのだ。
 これらの古い常識が、あなたの意識を支配している。エネルギーを枯渇させている。

 『こうして、思考は現実になる(2)』 第一章 より パム・グラウト:著 桜田直美:訳 サンマーク出版:刊

 私たちの頭の中は、物心がつかない頃に詰めこまれた「古い常識」が多数を占めています。
 この「古い常識」が、潜在意識を操って、現実をつくり出しているのですね。

 私たちのバッテリーを消費し続ける、「古い常識」というアプリを消去すること。
 今という瞬間に流れ込む、大量のエネルギーを活用するためには不可欠です。

人生を変えるために、まず変えるべきもの


 グラウトさんは、FP(フィールド・オブ・ポテンシャリティ)から送られてくる無限の力を体験するために、さまざまな「実験」を用意しています。
 その中の一つに、『朝起きたら真っ先に「今日はきっとすばらしいことが起こる」と宣言する』ことがあります。

 サイはびっくりすると、たしかに全速力で走り出す。体重が3トン以上もあり、鋭い角を突き出した巨大なサイが、鼻息も荒く全速力で突進してきたら、心配するなと言われても無理な話だろう。
 しかしサイはひどい近眼なので、あなためがけて突進しているわけではない。ただびっくりして、そのときに向いていた方角に向かって走っているだけなのだ。あなたはただ、サイの進行方向から脇によけるだけでいい。サイは疲れて走れなくなるまで、または危険が去ったことに気づくまで、そのまままっすぐ走っていくだけだ。

 そして、あなたの思考も、びっくりしたサイのようなものだ。一度勢いがつきさえすれば、ずっと同じ方向に突進していく。だから私も、朝起きたら真っ先に「今日はきっとすばらしいことが起こる」と宣言することを習慣にしたら、人生に革命を起こすことができたのだ。
 この宣言をするのにかかる時間は、せいぜい10秒といったところだろう。一見したところではなんてことない習慣だ。でも私なら、朝の習慣のうち、シャワーかこの宣言のどちらかをやめろと言われたら、シャワーをやめるほうを選ぶ。そのくらい、大事な習慣だということを覚えておいてほしい。

 この実験では、一日の始まりのほんの数分を変えるだけで、その日の台本を書きかえられるということを証明する。不平不満で一日を始めるのをやめれば、あなたの毎日はまったく違う姿になるだろう。喜びと感謝の気持ちで一日を始めることを習慣にすれば、やがて人生のすべてが輝きだす。
 あなたは毎朝、真っ先にどんなことが頭に浮かぶだろうか。「さあ、起きたぞ! パーティの始まりだ!」というようなことを考えているだろうか。それとも、「ああ、今日はこれをやらなきゃ、あれをやらなきゃ」などと思っているだろうか。

 朝起きて最初にする思考は、とても強力な道具になる。昨日のことは忘れ、ただただいつもの一日をくり返すことを拒否したときに訪れる「自然な喜び」を感じることができれば、朝いちばんの思考の力はさらに大きくなる。
 宇宙は振動している。そして思考は現実になる。だから、楽しいことを考えるのは、自分自身への最高の贈り物だ。ここで大切なのは、その「いい気分」をできるだけ長く続けることだ。

『こうして、思考は現実になる(2)』 第二章 より パム・グラウト:著 桜田直美:訳 サンマーク出版:刊

 頭と体がフレッシュな状態で迎える朝は、その一日の精神状態を方向づける大切な時間帯。
 潜在意識という「サイ」が突進する方向を決めるのが、「朝起きて最初にする思考」です。

 朝起きたら真っ先に「今日はきっとすばらしいことが起こる」と宣言する。
 人生を変える10秒の毎朝の習慣、ぜひ、身につけたいですね。

「愚痴」を言ってはいけない、本当の理由


 グラウトさんは、誰かを怖がる、誰かを嫌う、誰かを批判する。そんなとき、人は可能性のフィールド(FP)から切り離されていると指摘しています。

 インクジェットプリンターを持っている人なら、インクカートリッジのヘッドクリーニングをしたことがあるだろう。1色ごとに5本か6本の線を印刷し、全部きれいに印刷できていればヘッドは詰まっていないということだ。
 私たち人間の日々の生活でも、プリントヘッドと同じことが当てはまる。きれいに印刷された線が並ぶように、FPと完全に同調していると、FPの力を何の抵抗もなく活用することができる。ヘッドが詰まっていない状態だ。インクがスムーズに流れ出てくるように、FPから愛や喜びがどんどん流れこんでくる。

 でも悲しいことに、ほとんどの人は、FPのヘッドが詰まった状態で生きている。愛することと、前向きな期待を持つことの訓練をすればいいところを、なぜか問題だらけの嘘の現実をしつこく分析している。
 そんなとき、私たちはだいたい次のようなことを考えている。

  • 「私に優しくしなさい。そうすればあなたを愛してやってもいい」
  • 「まずお金を見せなさい。そうすれば喜びを感じてやろう」
  • 「まず、私に得をさせなさい。そうすれば話を聞いてやってもいい」
 でも、世界はそういう仕組みで動いていない。それではFPと一体になることはできないのだ。
 FPと一体になるには、すべての人を愛さなければならない。すべてのものの中に神の存在を認め、どんなときも幸せと喜びを感じなければならない。
「現実っぽく見えるもの」に、自分の感情をコントロールされてはいけない。愛、平和、完全な充足感しか知らないFPに同化しなければならない。

 思い通りにしてくれない人の愚痴ばかり言うのは、自分をFPから切り離してしまうことと同じだ。FPには純粋な愛しかない。必死になって「現実っぽく見えるもの」の分析ばかりしている人は、FPからどんどん遠ざかっている。

 あなたにも、現実にしたい夢や希望があるだろう。FPとつながりさえすれば、そのすべてがあっという間に現実になる。抵抗はまったくない。するっと自然に実現する。FPと一体になれば、文字通りすべてのものが手に入るのだ。
 大事なことなのでもう一度言おう。FPと一体になりたいのなら、すべての人を愛し、すべてのものを愛さなければならない。「現実っぽく見えるもの」は、すべて過去の遺物だ。気に入らないものがあるなら、ただ無視していればいい。無視していれば、いずれ消えてしまう。もう過去の出来事だ。プリントヘッドの詰まりがなくなり、愛と喜びのインクがスムーズに流れ出せば、気に入らないものはもう存在しなくなるだろう。

 『こうして、思考は現実になる②』 第二章 より パム・グラウト:著 桜田直美:訳 サンマーク出版:刊

 可能性のフィールド(FP)は、「愛」そのもの、「平和」そのものです。

 FPと同調して、そこからエネルギーを受け取る。
 そのためには、私たち自身が「愛」や「平和」を感じる必要があります。

 愚痴や不平、不満などの言葉は、FPの性質と相反するもの。
 それらを口にすればするほど、FPとのつながりは途切れてしまいます。
 普段の何気ない言葉遣いにも、十分注意したいですね。

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「自分の願いを妨げているのは、自分自身の思考である」

 グラウトさんは、その事実を、証明するために、いくつもの簡単な実験を挙げています。
 どれも誰でも簡単にでき、楽しみながら試すことができるものばかり。
 実験に必要な期間は、72日間。つまり、3日間続ければ、必ず、その効果を体験できます。

「そんなこと、起こりっこない」

 そう考えてしまうのは、あなたの頭の中の「ワールドビュー1.0」が働いている証拠です。

 とにかく、先入観を持たずに、素直な気持ちで気軽に試してみてください。
 人生が変わるほどの刺激を受けること、間違いなしです。

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