【書評】『神さまスイッチ』(大木ゆきの)

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 お薦めの本の紹介です。
 大木ゆきのさんの『勝手に幸運が流れ込む 神さまスイッチ』です。

 大木ゆきの(おおき・ゆきの)さんは、小学校教師、コピーライターなどを経て、現在はスピリチュアルの世界で幅広くご活躍中です。
 人気ブログ、『幸せって意外にカンタン!』の執筆者でもあります。

すべての出来事は「ラッキー」につながっている!


「困ったことになった」
「全くツイてない」
「大問題だ」

 私たちは、そんな風に物事をとらえ、ネガティブ思考の落とし穴にハマってしまいがちです。

 それを避けるには、どうしたらいいのでしょうか。

 いいことを教えましょう。
 本当はね、何も問題なんて起こっていないの。
 ある現象が生じているだけ。
 ところがその人が起こった出来事を「問題だ」「不運だ」ってとらえた途端に、「問題化スイッチ」や「アンラッキースイッチ」がオンになり、本当に問題になったり、不運な状態が現実化したりするというのが真相です。

 学校でも会社でも、わざわざ問題点を見つけて、それを解決するというやり方をしてきませんでしたか? そういうやり方を何十年もやってきたから、ちょっと何かあると、すぐにその出来事を問題だってとらえるスイッチが自動的に入るようになってしまったんです。
 そうなると、問題だらけのうまくいかない人生になってしまう。
 だけど、そのスイッチを切ることはできる。
 そのためにはまず、自分が問題化スイッチを押しているという自覚を持つことなんですよ。誰かのせいや何かのせいで問題が起きているんじゃない。自分自身が、よくないことが起こっているととらえてしまい、「問題化スイッチ」を押しているから問題化するんだって認識すること。それが最大のポイントです

 よく考えてみて。「問題だ」って思ったから、問題になっていたわけでしょ。よくないことが起こっているって思ったから、よくない方向に物事が展開していったわけでしょ。
 だとしたら、別なとらえ方をすれば、一見アンラッキーに見えることだって、ラッキーなことに逆転する可能性だって大いにあるってことじゃないですか。
 その新しいとらえ方こそが神さまスイッチです。
 この出来事には、こんないいこともあるっていうとらえ方をするのは人間だけど、それによって実際にどんな展開になるかは神さまのおまかせ。神さまの方が人間よりもよっぽどすごいことをやってのける。そこは人間が神さまに口出ししないで、おまかせした方がずっといい。

 ここまで読んできて、「問題だ」と思ってどうにかしようとすることが、かえって問題だらけの人生にしてしまっていたかもしれないと気づき始めましたよね。
 そう。その調子。
 あなたにはちゃんと意識する力も、そこから方向転換する力も備わっている。

『神さまスイッチ』 はじめに より 大木ゆきの:著 PHP研究所:刊

 起きた出来事に対して「問題化スイッチ」を押すか。
 それとも「神さまスイッチ」を押すか。

 現実を暗転させるか、好転させるかの分かれ道になるということですね。

 本書は、アンラッキーをラッキーに逆転させる「神さまスイッチ」の数々をレベル別にまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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生まれた瞬間から「取り柄」がある


「私なんて、何の取り柄もない」

 そんな悩みを抱えて、日々過ごしている人は多いかもしれません。

 大木さんは、そんな人たちに対して、以下のようなアドバイスを送ります。

 取り柄って、特別なことができることだと思っていませんでした?
 そうではありません。逆立ちしたって何をしたって、他の誰も、あなたになることはできません。
 わざわざ特別に何かができるようにがんばらなくても、自分を犠牲にして人のために尽くさなくても、人より抜きん出ようとあくせくしなくても、あなたはこの世にたった一人の大切な人。そもそも素晴らしい人であることは変わりない。
 つまり、あなたがあなたであることが最大の魅力であり、取り柄なんですよ。
 その意味では取り柄なんて生まれた瞬間からあったのです。今日から認識を変えてくださいね。

 私たちは社会の中で生きているから、いろんな人が周りにいる。その周りにいる人と自分を比べて、自分は人より何かができるとかできないとか、相対的な見方をすることに慣れてきたかもしれませんよね。そこにコンプレックスが生まれたり、優越感が生まれたりする。

 ともかく、人と比較して自分を貶(おとし)め、落ち込み、そもそも備わっている価値を見失うことを、もうこれ以上しなくてもいいと思わない?
(中略)
 芸人さんの世界に天然ボケっていわれる人たちがいますよね。わざわざ頭で考えてボケなくても、そのままの自分でいるだけで、人にはマネのできないボケをかます。もうね、こういう人には太刀打ちできないんですよ。

 でも天然ボケの人が、自分ももっとお笑いを勉強して、柄にもなくコントの台本やギャグを考えられるようになり、バラエティ番組のMCができるようにならないといけないって、がんばったら、どうなると思いますか?
 多分売れなくなっちゃうんですよ。せっかくの天然ボケが台無しになる。
 天然ボケの人には天然ボケが活かせるポジションがある。魚は水中で泳ぐ生き物なのに、陸に上がってしまったら死んでしまいますよね。それと同じことです。
 自分にはどういう持ち味があるか、どういう環境なら自由に生きられるのか、それを把握することが大事。そしてそんな環境を自分に与えてあげること。
 100%満たせなくても、1%でもできるところからやれば、それが糸口となってどんどん幸運が流れ込むようになってきます。

 人から押し付けられた理想通りの人間になろうとするのではなく、自分の持ち味を極めればいい。そっちの方があっという間に幸せになれる。
 これまでの時代は、みんなが同じ理想を求めて競い合う時代だった。
 でもこれからの時代は、それぞれが自分を極める時代。

「自分なんて、何の取り柄もない」
 いいえ、逆です。
 あなたはどこもおかしくない、何も足りなくない。
 あなたがあなたであることに誇りを持って生きていいんです。

『神さまスイッチ』 第1章 より 大木ゆきの:著 PHP研究所:刊

 取り柄がないのではなく、取り柄が見えていないだけ。

 世間一般の評価のモノサシや、周囲の「優秀な人」と比較して、自分を評価する。
 そんな考え方が染みつき、自分の長所が見えなくなっているということです。

 外の光に照らされて、「陰」となっている部分。
 そんなところに隠された才能が眠っているものです。

 もう一度、自分が当てる光で、自分自身を照らして、しっかり見つめ直すことが大切ですね。

「歓び」のあるところに、「お金」が流れ込む


 お金も、究極的には豊かさという周波数です。

 お金を呼び込む秘訣。
 それは、できることから人生を楽しんでいくこと。
 そうすれば、豊かさの周波数と同調するようになり、お金も流れ込みやすくなっていきます。

 世間で「ミリオネア」と呼ばれる大金持ちには、共通点があります。
 それは、世の中のたくさんの人を楽しませ、歓ばせていることです。

 ホテル王は、最高のくつろぎの空間とホスピタリティを提供するから、そこにお金が集まってくる。
 巨大スーパーチェーンの経営者は、いいものをより安く提供するだけではなく、スーパーにいくだけで楽しくなる空間づくりやイベントをするから、みんながそこで買い物をしたいと思う。
 お金を儲(もう)けたいと全く思っていないわけではないと思いますが、一番大事にしていることは、いかに人を楽しませ、歓ばせ、快適にするかなんですよ。
 つまり大きな歓びを作り出すから、大きなお金が流れ込んでくるようになるということ。
 あなたが営業マンだったとして、毎日毎日上司に、「お前、一体今週の売上はどうなってるんだ! 目標数字に達していないぞ! ダメじゃないか!」って怒られたら、「よ〜しもっと売上を伸ばしてやろう」という気になりますか? 脅迫されているみたいで、かえってやる気がなくなりますよね。そんな会社辞めてやるって思うかも。

 でも、「このソフトを使えば、今まで何時間もかけて手作業でやっていた棚卸が一瞬で終わるんだよ。そのための人件費だって一体どのくらい節約できると思う? すごいぞ。こんな素晴らしいものを必要としている会社は世の中にたくさんある。堂々と胸を張って商品をおすすめしてこい。きっとたくさんの会社に歓ばれるぞ」って言われたら、俄然(がぜん)やる気が出るでしょ。そうか! 自分のやっていることは世の中の役に立つことで、人を幸せにすることなんだって思える歓びでいっぱいになる。
 そして商品に誇りを持ち、歓びを持っておすすめするから、相手も買いたいと思い、売上も伸びる。
 だから、どうしたら、もっと人の歓びにつながることができるのかをいつも考えるようにすればいいんですよ。
 だけど、それ以前にもっと大事にしなければならないことがある。
 それは自分自身が楽しいと思えるかどうかということ。あなたが楽しくなければ続かないし、苦痛でしかなくなる。
 あなたの歌を聞いた人が歓んでくれたとしても、あなた自身が歌うことが嫌いなら、歌い続けることは苦痛でしかないでしょ。

 得意かどうか、うまくできるかどうかの問題じゃないんですよ。
 あなたがそれをやっていて楽しいかどうかが大事。

 あなたがやっていて楽しいことで、かつその楽しさが多くの人の歓びにもつながることをすれば、お金は豊かに流れ込んでくる。
 お金を儲けるテクニックというものもあるとは思います。でもそれ以前に自分とお客さんの歓びがないと、いくらテクニックを駆使しても空回りする。
 一番大事にするべきものを大事にしているとき、テクニックも初めて機能するようになるというもんです。

『神さまスイッチ』 第2章 より 大木ゆきの:著 PHP研究所:刊

 自分が楽しんでいるから、多くの人に歓びを与えられる。
 与えた歓びのエネルギーが、お金も含めた多くの恩恵のエネルギーとなって、自分に還ってくる。
 すると、ますます自分がやっていることが楽しくなる。

 そんなポジティブなスパイラルが働くことで、自分でも想像できないほどのお金を受け取ることができるということです。

 最初の一歩は、「できることから人生を楽しむ」こと。

 忘れないようにしたいですね。

「愛」を自動的に供給する方法


 私たちは、「愛されたい」と思うばかりに、自分の中に眠る「大きな力」の存在を忘れてしまっています。
 それは、「愛する力」です。

 愛される以前に、愛する力をどのくらい使っているのか・・・・・。
 愛するっていうのは、好きで好きで夜も眠れないっていう恋するのとはちょっと違う。恋は、相手を自分の思い通りにしたいという支配欲を伴う、エゴなんですよ。
 でも愛はそうじゃない。むしろ相手を尊重し、幸せを祈り、相手のためにできることをしたいという気持ちにさせるもの。
 う〜〜〜〜む、言うのはたやすいけど、これってなかなかできないですよね。
 なぜかと言えば、自分自身が愛で満たされていないからなんですよ。自分の中にある愛の器に少ししか愛が入っていない状態。だから、人からそこに愛をいっぱいに満たしてもらおうと思うのが恋の始まりみたいなもんですね。
 でもさっきも言ったように、相手がどう思うかは相手の勝手であり、こっちがそれを思い通りにしようとすればするほど、相手からはうっとうしく思われてしまいます。

 じゃあどうやって愛の器を満たせばいいのか・・・・・。
 それはやっぱりこの自分を自分が認め、愛することなんです。第2章でもそんな話をしましたよね。
 どんなことをしても、どんな状態であっても、ひたすら自分を認める。
 怒り狂って仁王様みたいな顔になっていても、「女性がそんな鬼みたいな表情になってどうするのよ」ってけなさない。「その仁王様みたいな迫力がさすがだね」ってほめるくらいでいいんですよ。あなたのことを誰がどう言おうと、あなただけは自分の味方になってあげることです。
 あなたには愛する力がちゃんと備わっている。もしかすると、これまでその力をあまり使ってこなかったかもしれませんよね。
 でも毎日、毎瞬、「どんな自分でも愛そう」「どんなときも自分が自分の味方になってあげよう」って心を決めれば、確実に自分を愛せるようになってくる。空っぽに近かった愛の器が、いつも自動的に満タンでいられるようになっていくんですよ。

 そうなると、人からも、あなたが魅力的に見えてくる。さっき、愛される条件を満たそうとしている人は胸に「私はそもそも魅力のない人間です」って張り紙をしているのと同じ周波数が出るっていう話をしましたよね。
 でもどんな自分でも愛するようになっていくと、「私はありのままで魅力的」っていう張り紙をしているのと同じ状態に変わる。すると魅力的な人に見えてくる。
 そんなにイケメンでもないのに、モテる人っているでしょ。そういう人は自己受容ができている人なんですよ。自分は自分、これはこれでいいんだって思えている。
 愛されようとすると人をコントロールしようとすることになるから、思い通りにならないし、うまくいかない。でも自分を愛することなら、今すぐにできます。

『神さまスイッチ』 第3章 より 大木ゆきの:著 PHP研究所:刊

 必要以上に「愛されたい」と願うのは、自分自身のことを愛してこなかった証拠。
 無意識に、自分から与えられなかった愛を、他人から受けようとしているのでしょう。

 愛の器を満たすのは、「自分自身への愛」です。

 自分自身への愛で器が満たされ、溢れ出したとき、本当の意味で他人を愛せるようになる。
 他人を愛せるようになると、他人から愛されるようになる。

「自己受容」が、その人の人生にとって、どれほど重要か、よくわかりますね。

ちゃんと「何もせずに」いてみる


「何もしない時間」は、最高に贅沢な時間です。

 大木さんは、時間に追われ、忙しく過ごしている現代人こそ、何もしない時間を自分に与えてみればいいと述べています。

「こうしろ! ああしろ!」を一切自分に言わずに、何もしたくないときには、本当に何もせずにいてみる。

 するとどうなると思いますか?
 本当にやりたいことが分かるようになるんですよ。頭の指令に従い続けていると、頭の奴隷になり、その呪縛から自由になれない。
 頭から魂に人生の主導権を戻すための革命を起こすんです。
 それが何もしたくないときに、本当に何もしないでいることなんです。そうすれば、頭の指令ではなく、魂の望みにつながることができる。本当はどうしたいのかが分かってくるんです。
 これからの時代は、これまでの常識と言われるものが崩壊していきます。
 心がついていけない「こうするべき」に従うことは機能不全に陥る。心を無視して頭が考えた組織の目標に無理やり従わせようとすることは、結局効率も悪くなるし、成果を上げられないということが露呈していきます。

 個人が自分の意思で仕事を選び、それぞれの人の能力と能力が結びついて、新しいものを創造していく時代に入ります。
 それが宇宙の新しい流れでもあります。
 一度、これまでの人生で刷り込まれてきた機能不全の価値観をリセットする必要があるんですよ。
 やる気がでないということは、今の生き方も環境もあなたには合わないという宇宙のサインでもあります。そういうときはそのサインに素直に従った方がいい。
 そして、何もしない自由を自分にちゃんと与えてみてください。
 その間はネットサーフィンしたり、テレビを見たり、ラジオを聞いたりもしない。
 横になってもいいし、部屋の真ん中で膝を抱えて座ってもいい。楽な姿勢でいいから、本当に何もせずにいてみるんですよ。
 頭は「何をやってるんだ、時間の無駄だ!」と騒ぐかもしれないけれど、スルーする。これは、頭から魂に人生の主導権を明け渡してもらうための革命なんだ。そのつもりで、頭の揺さぶりを無視し続けると、ある瞬間に頭が真っ白になります。
 その空白が、あなたが本当はどうしたいのかを教えてくれます。
 それが最初は公園に行って花の香りをかいでみたい、というような些細(ささい)なことであるかもしれません。だとしたら、すかさずそれを行動に移すんです。
 そうすれば、そこから魂が主導権を持つ人生に移行し始めます。
 何もしたくないときは、ちゃんと何もせずにいてみればいい。その必要があるから、何もしたくないと感じているだけです。

『神さまスイッチ』 第4章 より 大木ゆきの:著 PHP研究所:刊

「あれやれ! これやれ!」
「ああすべき、こうすべき」

 そう指示するのは、すべて「頭」です。

 自分の本当の望み、本当にやりたいことを知っているのは「魂」だけ。

 魂の発する“声”は、か細いので、耳を澄ませないと聞こえてきません。
 普段は、頭から流れる大音量の“雑音”でかき消されているのことがほとんどです。

「何もしない時間」は、頭の呪縛から解放される時間。
 雑音を消して、魂の発する声に耳を澄ます時間。

 忙しくて、身動きが取れない。
 やるべきことは山ほどあるけど、満ち足りない。

 そんな人こそ「何もしない時間」が必要だということですね。

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 人生は意識を向けた方向に展開する。
 何を思うかで、何を体験するかが決まる。

 大木さんは、この2つのことは、おそらく宇宙の法則であり、私自身、それが真実だと思えることを実体験し続けているとおっしゃっています。

 悲観的に物ごとを捉えると、実際に、悲観的な現実が起こる。
 すると、ますます悲観的に物ごとを捉えるようになる。

 そんな“負のスパイラル”が働いているうちは、人生が好転することはありえません。

 まず変えるべきは、起こった出来事に対する意識の持ち方。
 これまでの悲観的な捉え方を、楽観的に捉えるようにすることです。

 つまり、「問題化スイッチ」ではなく「神さまスイッチ」を押すということです。

 本書の内容は、古い常識に慣れ親しんだ私たちにとって、革命的なもの。
 天と地がひっくり返る、まさに「コペルニクス的転回」ともいえるものです。

 ぜひ、皆さんも、手にとって、その衝撃を味わってみてください。

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