【書評】『正負の法則』(ジョン・F・ディマティーニ)

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 お薦めの本の紹介です。
 ジョン・F・ディマティーニ博士の『正負の法則 一瞬で人生の答えが見つかる』です。

 ジョン・F・ディマティーニ博士は、教師であり、ヒーラーであり、哲学者です。
 人生に大きな変化をもたらす画期的手法「ディマティーニ・メソッド」を開発したことでも有名な方です。

「いいこと」も「悪いこと」も全体の中の一部分


 ディマティーニ博士は、私たちに起こることはすべて、それが表面的にはどう見えようと、「授かった才能や可能性」に気づかせるために起きていると述べています。

 これまで出会ったすべての人や、自分の身に起こったこと。
 それらはすべて、自分にとって必要であり、起きるべくして起こっています。

「いいこと」も「悪いこと」も、ある全体のできごとの一部分。
 その両方を経験することで初めて本質を理解できます。

 地球という惑星には、この世界全体を統べる「宇宙の秩序」が働いています。
 そこから生まれる「愛と感謝をもたらす真の科学」を使えば、どんな夢も実現できます。
 
 本書は、宇宙の秩序を利用し、自分で設定した限界を打ち破る具体的な方法をまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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「感謝」という鍵


 ディマティーニ博士は、何ごとにも感謝する人は、そうでない人よりも、人生で恵まれることが多く、願望が実現する可能性も高くなると述べています。

 感謝こそが成長と願望達成の鍵です。誰かにプレゼントをあげたとき、相手が贈り物をちらっと見ただけで、お礼も言わずに脇に置いたら、また何かをあげたいと思いますか? 思いませんね。宇宙の反応もちょうどそれと同じです。宇宙が贈り物をする先は、贈り物に対していちばん感謝をする人です。いま与えられているものに感謝をしない人に、宇宙がそれ以上のものを与えようとするでしょうか?
「感謝とはいったい何なのですか?」とよく尋ねられます。感謝の念が湧くのは、完全にバランスがとれていると感じるときです。人生のどんな分野にせよ、完全にバランスがとれていると感じたり、宇宙の秩序に気づいたとき、感謝が生じます。
 感謝と高揚感を混同する人はたくさんいます。そういう人たちは、心がワクワクする体験をして、「ありがとう!」と口にすることが感謝だと考えています。しかし実のところ、一時的な喜びや高揚感は、真の感謝とはあまり関係がありません。真の感謝は、精神的にバランスがとれて心が落ち着いている静かな状態のときに起こります。そうしたときに、心から感謝の念が湧いてくるのです。宇宙の秩序に気づき、すべてをあるがままで受け入れてください。
 感謝とは、ありがたいという気持ちを込めた真の祈りのことです。祈りには二種類あります。ひとつは偽の祈りです。人生に不満を抱きながら「ああ、神様、めちゃくちゃです。なんとかしてください!」とつぶやくことです。もうひとつは真の祈りです。すでに存在しているものに宇宙の秩序と完全性を認めつつ、与えられているものに対して、心からありがたいという気持ちを抱くことです。
 心からありがたいという気持ちを抱くと、さらに多くの贈り物を受け取ることになるでしょう。感謝をしている人間には、さらに多くのものが与えられるからです。感謝しない人間からは、さらに多くのものが取り上げられます。贈り物が取り上げられて初めて、感謝をすることの大切さに気づきます。
これまでにあなたの人生に起きたこと、これから起きることはすべて、宇宙からの贈り物です。とはいえ、一見ネガティブに思える出来事の中に潜む隠された贈り物を理解するまでは、感謝することは難しいものです。

 『正負の法則』 第1章 より ジョン・F・ディマティーニ:著 本田健:訳 東洋経済新報社:刊

 いいことも悪いことも、宇宙の秩序の中ではすべて「贈り物」です。
 それを理解できたときに初めて、真の感謝の気持ちを持つことができます。

「禍福はあざなえる縄の如し」

 幸運と不運。
 この二つがなければ、人生という“縄”をあざなうことができません。

 いいことも悪いことも、それ単体では存在しえない。
 それに気づくことが重要なポイントですね。

「夢」で自分の心を埋め尽くせ!


 夢を実現させるためには、『目を閉じると望みどおりの人生しか見えないくらい、細部を想像すること』です。

 ほかの状況が想像できなくなると、想像したとおりのことがその瞬間に起こりはじめるとのこと。
 迷いのないはっきりとした意識が行動に活力と熱意を与えるからです。

 あなたは、夢や使命を明確にする時間にエネルギーを費やしていますか? 障害について考えたり、ほかのことに気をとられたりしていませんか? あなたがやりたいことを明確にすると、何が起こるでしょうか? あなたを目覚めさせ、あなたに確かな夢を抱かせるためなら、宇宙はどんなことでもします。自分の心を見つめ直して、何が起ころうと、誰に出会おうと、どんな状況や試練や障害が立ちふさがろうと、すべてが夢を叶えるために必要な経験だと考えられるとしたら、失敗することなどありえるでしょうか?
 ものごとを感情的にとらえているときは、それを克服したり超越したりすることはできません。ですから、あなたがやりたいことをするための一番良い方法は、いまやっていることを好きになることです。あなたの夢をはっきり想像してから、いましていることはあなたの夢を実現するためのどんな準備であるのかを自問しましょう。そして、いま目の前にあるものを愛して感謝しましょう。
 夢にすべてを捧げた瞬間、宇宙はあなたに必要な支援と試練をもたらします。良いこと、悪いこと。元気づけられること、骨の折れること。平和的なこと、対立的なこと。協力的なこと、競争的なこと、楽しいこと、苦しいこと。――たとえ何が起ころうとも、それを受け入れましょう。それがどう役に立つのかを理解できれば、あなたは成功するしかないのです。

 『正負の法則』 第2章 より ジョン・F・ディマティーニ:著 本田健:訳 東洋経済新報社:刊

 心の中からネガティブな考えを追い出す。
 そのためには、「やりたいこと」や「なりたいもの」で埋め尽くすのが一番です。

 自分にとっての『望みどおりの人生』とは、どんなものなのか。
 余計なことを考えず、思いつくだけ詳細に描くようにしましょう。

「新しい試練」は成長するためのチャンス!


 人生では、何かがうまくいったと思った瞬間に、何か新しい問題が発生したりするものです。

 仕事関係、人間関係、健康問題・・・・・。
 すべてにおいて当てはまります。

 このようなことは、宇宙の秩序によって、そうなるように仕組まれています。

 人生はあなたをますます深いレベルの理解へと引っ張っていきます。いちばん速く成長できる場所は、混沌と秩序の境界線上にあります。
「やれやれ、せっかくうまくいっていたのに、失敗してしまった」と考えるのはやめましょう。あなたは成長して次のレベルの混沌に進み、これまでよりも大きな試練が与えられたと気づいてください。そこにさらに大きな成長の可能性が秘められています。楽な人生に甘んじていると、かえって病気になったり、衰えたり、挫折したりします。あなたは常にぎりぎりの場所にいなければなりません。ですからただぼんやりと座って「ああ、人生がもっと楽だったらいいのに」と言うのはやめましょう。その代わりにこう言うのです。「人生にもっと試練があればいいのに。そうしたら、いままでより厳しい試練に対処する能力を身につけよう」
 新しい試練を喜んで迎え入れることを目標にしましょう。それが進化の秘訣です。混沌と感情を秩序と愛に変えると、さらなる試練に出会えるので、それを愛に変えられるようになります。混沌、愛、知恵には終わりがありません。あなたの成長も決して終わりません。悟りを開くこと、裕福になること、有名になること、それがゴールだと思っている人もいますが、その目標に到達したら、そのあとはどうなるのでしょうか?
 知恵と天性の才能を活用することは、この瞬間に両方の面――混沌と愛――を見ることです。時間が真実を明らかにしてくれるのを待たないでください。いま精神のバランスをとれば、年をとらなくても年長者の知恵を持つことができます。あなたが人生でどうやって愛を表現したいかを明確に思い描いてください。

 『正負の法則』 第5章 より ジョン・F・ディマティーニ:著 本田健:訳 東洋経済新報社:刊

「人生の本質は、より成長すること」
 だとすると、凪(な)いだ海のような人生というものはありえません。

「今のまま何ごとも起こらないでほしい」
 そう思えば思うほど、望んでいない問題を引き寄せてしまいます。

 天は克服できない試練を与えません。
 より大きな試練は、それを乗り越えて自分自身がより大きく成長するチャンスです。

 喜びと苦しみは、必ずセットです。
 試練を乗り越えることなくして歓喜はありません。
 新しい試練を喜んで迎え入れる、前向きな姿勢を持ち続けたいですね。

目標を達成するには、「たいまつ」を渡すこと


 人生の質は、自分がどれだけ生産的なことをしていると感じているか、世の中にどれだけ貢献していると感じているかに比例します。

 昔の知恵者は、「自分のたいまつを人に手渡したり、人のたいまつに火を灯したりしないなら、いまより大きな明かりを得ることはない」と言いました。何を極めたいにせよ、たいまつのようにそれを次に渡すことです。ほかの人が人生で達成したいことを成し遂げる手助けをすると、あなたがやりたいことを達成しやすくなります。
 あなたが先生になりたいなら、教えましょう。あなたが役者になりたいなら、演じて、ほかの人々が演技を学ぶのを助けましょう。作家になりたなら、座って書きはじめ、ほかの人々が同じことをするのを助けましょう。あなたがなりたいもの、したいこと、持ちたいものがどんなものでも、自分のスキルでほかの人々に奉仕すると誓いましょう。するとあなたは、あなたの得意分野を活かして、あなたの成長を助けてくれる人々を引き寄せることができます。
 もうひとつ自分の運命を手中に収めることに関して言えば、話すべきときと黙っているべきとに識別することです。信じている人には、証明する必要はありません。信じていない人には、証明することは不可能です。求めない人に対して言葉を無駄に費やすことはありません。ときに沈黙は言葉より雄弁です。たいまつを運ぶ人を選ぶときは賢くありましょう。

 『正負の法則』 第8章 より ジョン・F・ディマティーニ:著 本田健:訳 東洋経済新報社:刊

 自分がしたいことや持ちたいもの。
 そのための一番の方法は、それを用いて他の人を助けることです。

 どんな才能も、自分の中に押しとどめておくだけでは、開花しません。
 他の人を助けると、その何倍にもなって返ってきて、いずれ自分を助けることになります。

「情けは人の為ならず」

 それも「宇宙の秩序」のひとつだということですね。
 もったいぶらずに、与えられる知識やスキルは他の人に与えましょう。

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☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 人はどうしても、良いこと、楽しいこと、勝つことだけを望んでしまいます。

 しかし、それらはひとつのできごとやものごとの一部分でしかありません。
 ネガティブな一面を経験することなしに、良い部分だけを味わえることはないです。

 悪いこと、苦しいこと、負けることを怖れていては、何ごとも得られません。
 この世界には、つねに正と負の両面があり、その法則から逃れることはできません。
 目先のことにとらわれず、人生をより高い視点から眺めて、人生を好転させていきたいものです。


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