本一冊丸かじり! おいしい書評ブログ

本を読むことは、心と体に栄養を与えること。読むと元気が出る、そして役に立つ、ビタミンたっぷりの“おいしい”本をご紹介していきます。

【書評】『神様が教えてくれた金運のはなし』(桜井識子)

 お薦めの本の紹介です。
 桜井識子さんの『神様が教えてくれた金運のはなし 直接きいてわかった開運あれこれ』です。

 桜井識子(さくらい・しきこ)さんは、霊能者・介護士です。
 神仏関係の波動の高いものを見たり、神様や仏様の声を聞くことができる特殊能力をお持ちです。
 人気ブログ『ひっそりとスピリチュアルしています』の執筆者でもあります。

神様から聞いた「金運アップ」のコツとは?

 神社仏閣、神様、仏様、龍神様。

 そんな「目に見えない有り難い存在」について、書籍やブログなどで発信し続ける桜井さん。

 読者の方からの反応の中で、最も多いのは、「質問」なのだそうです。

 中でも圧倒的に多いのが質問です。その質問も、単に「金運アップをするにはどうしたらいいのでしょうか」と書かれているわけではありません。ご自身の生活が苦しいこと、その理由から状況までを切々と綴っておられ、最後に「いつまでこのような状態が続くのでしょうか?」「どこの神様にお願いをすれば金運アップができますか?」というふうに書かれています。
 お仕事がうまくいかない、お店や会社を始めたけれどなかなか軌道に乗らない、人生自体が低迷している・・・・・など、深刻な悩みを先に書いておられ、最後に、どうすればうまくいくのでしょうか? 何か好転させるコツはありませんか? と質問をされます。
 そのようなメッセージやお手紙を読むたびに、手っ取り早く開運する方法、金運アップする方法はないか・・・・・と、ずっと思ってきました。
 この本は私が今、知っている金運アップ法や成功運を上げるコツについてお伝えしています。私は白ヘビの神様にお金の念の垢を落としてもらって、ロト6の3等を当てました。私が当たった回は22万円でしたが、違う回だったら140万円手に入っていたかもしれない当たりの等級です。これだけのお金があれば、ピンチを切り抜けられる、という方も多いのではないかと思います。
 たとえささやかなコツでも、知っていれば実践できます。私のように臨時収入として宝くじが当たったりもします。でも知らなければ、やってみることすらできません。
 開運に関するコツをいろいろと書いていますので、興味がおありの方はチャレンジしてみてはいかがかと思います。

『神様が教えてくれた金運のはなし』 はじめに より 桜井識子:著 幻冬舎:刊

 本書は、桜井さんが神様から聞いた、生活をちょっとずつ好転させる「金運アップ」のコツについてまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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“念の垢”を落とせるのは、「白ヘビ」だけ

 岩手県の遠野(とおの)の早池峰(はやちね)山にある早池峰神社。
 その敷地内にある「白龍社」には、大きな白い大蛇が祀られています。

 白ヘビの神様は、“お金の念の垢”を落とす力を持っています。

 お金には、そのお金が渡り歩いてきた人々、つまりそのお金を過去に持っていた人々の念が蓄積しています。こびりついているのです。お金に対する執着が念としてくっついているので、なかなか消えません。
 手にしている現金だけでなく、口座のお金もそうです。お給料として振り込まれたお金も降ってわいたものではなく、軌跡があるからです。ですから、お給料を口座から引き出す時に全額新券でもらったとしても念の垢はついています。
 念の垢はそのままでも何か障(さわ)りがあるというわけではないのですが、この念のせいで若干持てる金額が減ります。
 たとえば、100万円貯金ができた、それくらいの金銭的余裕ができた、という人がいたとします。実際に口座にあるのは100万円ですが、実は天に認められた容量は130万円だったり150万円だったりします。見えない世界で許可が降りた自分のお金の余裕額は、本当は100万円より大きいのです。
 しかし、お金にこびりついている念の垢が、30万円分、または50万円分の容量を使っているため、本当は100万円しか持てない・・・・・というわけです(金額はたとえです。実際は念の垢の大きさや強さなどで容量はまちまちです。本来なら30万円持てるところ、貯金が5万円で念の垢が25万円分の場所を取っている、ということもあります)。この念の垢を落とす、というのが、簡単な金運アップの方法です。
 念の垢が落ちたお金はクリアになりますから、お金のお友だちを引き寄せやすいため、そこから先も徐々にお金が入ってきます。
 では、どうやって念の垢を落とせばいいのか・・・・・。この念の垢を落とせる力を持っているのが、さきほど書きましたように、見えない世界の白ヘビです。どの白ヘビも同じ力で落とせるのかというとそうではなく、しっかりクリアにできる白ヘビと、うっすら垢を残してしまう、落とすのが下手な白ヘビがいます。ですから、白ヘビの落とす力を見極めることもコツの一つかと思います。
 お金を洗う場所が境内に設けてある神社仏閣でも、そこに白ヘビがいなければ、ただ水で洗うだけとなります。念の垢は神様や仏様が落とすのではなく、白ヘビのお仕事だからです。白ヘビが専門です。

『神様が教えてくれた金運のはなし』 第1章 より 桜井識子:著 幻冬舎:刊

 お金を洗う時のコツは、「私が持っているお金の代表として、このコインとお札を洗います。私が持っているお金のすべての念の垢を落として下さい。そして、そのスペースに新たにお金が入ってきますように」と、白ヘビの神様にお願いをしながら、じゃぶじゃぶすることです。

 興味のある人は、白ヘビの神様のご加護にすがってみてはいかがでしょうか。

「宿る場所」を、あらかじめ作っておく

 京都にある伏見稲荷神社などの大きな神社には、膨大な数の眷属(けんぞく)がいます。

 眷属の中には、参拝客の中から、自分が好ましいと感じた人物を見つけて、その人について行く者もいます。

 眷属がバッチリついてくれれば、危険や「魔」から守ってもらえるだけでなく、人生も好転していきます。

 そこで重要になるのは、眷属が「宿る場所」です。
 宿るところがなければ、眷属はそのままお帰りになってしまいます。

 桜井さんは、めったにないチャンスを逃すことにならないために、最初から宿ってもらえる場所を用意しておくのがおすすめだと述べています。

 一番いいのは神棚です。“来たことがわかったら”神棚を作って差し上げると大変喜ばれます。神棚だと快適に長くいることができるのです。神棚の上に置くお社(やしろ)の中には、眷属のためのお鏡を置きます。こちらのほうがおふだよりも断然宿りやすいからです。
 すでにうちには神棚があります、というお宅は、神棚の上に眷属のための新しいお社を用意するか、もともと置いているお社であれば中に居場所を作ります。すでにあるお社の中にはおふだが入っているでしょうから、そのおふだにお帰りいただいて場所を確保します。三社用のお社でしたら、そのうちの一社にお帰りいただくだけで構いません。真ん中でなくても、場所をひとつ作れば問題ないです(おふだをお返しするやり方については後述します)。以上は“来たことがわかったら”プラス“神棚が作れる”お宅である、という条件でのお話です。
 来たことがわかっても神棚が作れない場合もあるかと思います。宿る場所がなければ、眷属はお帰りになりますから、どこかに宿れる場所を作ります。来ていなくても、あらかじめ場所を作っておくことがおすすめしたいポイントですから、ここからは“宿れる場所”をどう作るのか、のお話です。作っておけば、本人が気づかずに眷属が来た場合でも利用してもらえますから、幸運を逃さずにすみます。
 さて、その場所ですが、位置はなるべく高いところがいいです。人間の息のかからない、というのが最低条件で、壁や柱の高い位置に掛けるもの、これがベストです。柱や壁に穴を開けることができませんというお宅は、タンスの上や食器棚の上などにスペースを作り(鼻から上の高さは必要です)、そこに宿れるものを置くといいです。
「ては、美しい絵画でも・・・・・」と思われるかもしれませんが、神様系存在は風景画や人物画などの絵画には宿れませんので、ご注意下さい(「魔」の存在は絵画でも宿れます)。
 どうしても絵にしたいという方は、龍神なら龍1体だけの絵、お稲荷さんならお稲荷さん1体のみの絵を“額に入れずに”飾れば、かろうじてオーケーかもしれませんが、あまりおすすめではありません。それよりも龍の置物、お稲荷さんの置物のほうがはるかにいいです。平面よりも物体のほうが宿りやすいからです。

『神様が教えてくれた金運のはなし』 第2章 より 桜井識子:著 幻冬舎:刊

 神様が宿れる物の例を挙げると、壁に掛ける七福神などのお面とか(お祭りなどで買うプラスチック製ではないものです)、古代の剣や七福神、宝船、龍などの置物、大きめの鈴や打ち出の小槌みたいな縁起物などです。

「果報は寝て待て」

 と言いますが、何もせずに、ただ待っているだけでは、幸運も逃げてしまいます。

 チャンスを逃さないためにも、それなりの準備をしておきたいですね。

「不動明王」にご縁をいただく方法

「取り憑いてしまった霊が、離れてくれない」

 こんなトラブルの時には、不動明王(お不動さん)にお願いするのが一番です。

 桜井さん自身、ご縁を下さっているお不動さんに、何度も救われた経験があるそうです。

 私はこれまで、お不動さんにご縁をもらう大切さをさりげなく、しかし、結構しつこく書いてきました。登山をする人には、山に入る前にお不動さんの真言をもらっておいて下さいね、お不動さんの真言だけは持って行ってくださいね、と、こちらも「しつこいなぁ、識子さん」と思われるくらい書いてきました。自分の身を守るためには、本当に必要なことだからです。

 まず、ご縁をもらうにはどこに行ったらいいのか? ですが、なるべく強いお不動さんのところに行きます。私がご縁をいただいているのは、吉野山の金峯山寺(きんぷせんじ)にいるお不動さんで。力が“強烈に”強く、そのうえ、ものすごく面倒見が良い仏様です。
「え〜、でも、識子さんが本に書いているから、たくさんの人が行って、ご縁をもらう人がいっぱいいますよね? それって、守りが薄くなるのではないですか?」このような疑問を持たれた方がいらっしゃると思いますが、大丈夫です。
 仏様には守れる人数の制限はありません。もしも、持っている力の量が一定だとしたら、その量を人数で割る、ということになるので、参拝者が多いところはご加護が薄い、となってしまいます。仏様は人間とは違いますし、存在する世界が違いますから、持っている力に限界はないのです。
 仏様と信仰する人との関係は常に1対1であり、他に何百人、何万人の人がご縁をもらっていようとも、自分と仏様が繋がっている道に影響を及ぼすことはありません。
 全国をくまなく回ったわけではないので、都道府県別にどこのお不動さんが強いのか、おすすめすることができないのですが、私が強いとおすすめしたお不動さんでも人によっては相性がイマイチだったりするため、ご自分の直感で探されたほうが確実だと思います。
 探すポイントとしては「修験者を守るお不動さん」、この系統が強いです。昔は修験者の修行の山でした、という山の中、もしくはふもとにあるお不動さんです。山の奥深くにいる「魔」と戦うため、大きなパワーを持っています。
 次は空海さんが開眼したとか、力がある僧が“本当に”開眼したお不動さんですこちらも強いです。毎日のように護摩(ごま)祈祷(護摩供・護摩焚き)をされているお不動さんも、パワーアップされていて強い力を持っていますし、お寺に大切にされている・・・・・丁寧に勤行(ごんぎょう)されていて、お寺の人に大事に大事にお守りされているお不動さんも強いです。
 私は吉野のお不動さんと出会うまで、かなりの時間を要しました。あちこちのお寺の不動明王像にせっせと会いに行き、自分と合うお不動さんを探しました。いくつかの不動明王像を見てまわると、必ず「このお不動さんだ!」とわかる仏像に出会えます。
 自分と合う仏様は、行った瞬間や仏像を見た瞬間に「大好き!」という感情が湧いたり、なぜか無性に惹きつけられるという気持ちになりますから、すぐにわかります。そのような仏像に出会ったら、それが自分と合う仏像=仏様の窓口です。

『神様が教えてくれた金運のはなし』 第3章 より 桜井識子:著 幻冬舎:刊

 こういうときは、「直感」が大事です。
 自分が「この神様だ」と感じたお不動さんから、ご縁を頂きましょう。

 真言を唱えれば、いつでも助けに来てくれて、一生モノのご守護が頂ける、お不動さん。
「もしも」の時のためにも、ぜひ、お味方につけておきたい存在ですね。

「和歌」と「解釈文」は、わかりやすいメッセージ

 おみくじは、神仏からのアドバイスだったり、その時の自分の状態を知る手がかりになったりします。

 おみくじに隠された「神様からのアドバイス」を受け取る。
 桜井さんは、そのときのコツを、以下のように解説しています。

 半数以上のおみくじは、神様の言葉として和歌とその解釈が書かれています。このおみくじだったら、非常にわかりやすいかと思います。書かれている大意がアドバイス、という場合が多いからです。さらっと読んだ雰囲気がそのままアドバイスということです。
 そうではなく和歌の解釈の“ワンフレーズ”がアドバイスということもあります。
 私が東京にある深大寺(じんだいじ)元三大師堂に行った時のお話です。この時は元夫と一緒に参拝をしたので、元三大師とお話ができませんでした。そこで、おみくじを引きました。参拝の1ヶ月くらい前から、なんだかツイていな、という状態が続いていたからです。やることなすこと裏目に出る、という運の低迷期に入っていました。大きな不幸があるわけではないのですが、小さなところで失敗をしたり、やたらハズレを引いたりしていました。
 たとえば、スーパーで果物を買って帰って、よく見たら腐っていたとか、チャージしたばかりのプリペイドカードを落とすとか、どよよ〜んと落ち込むようなツキのなさ、だったのです。この低迷期がいつまで続くのか、そこを知りたくて元三大師堂でおみくじを引いたのでした。
 引いたおみくじは「大吉」でした。やったぁ! 大吉ィー! とバンザイして叫びたいところですが、ちょっと違うのです。
 私は「低迷期がいつまで続くのでしょうか」と、手を合わせた時に元三大師にハッキリと質問をしました。その答えをくれているわけで・・・・・良い運だの、天に昇るように出世するだのと書かれていましたが、アドバイスはそこではなく、「辛抱が第一です」というの一文でした。
 見た時に「ああ、もうちょっとツキのなさは続くのね」と覚悟しました。さらに、「驕(おご)り高ぶることなく信心すれば・・・・・」という言葉もあったりして、「驕り高ぶるなよ」という戒めも授けてくれています。
 この2つの言葉を同時に私に与えられるのは、私が引いた大吉しかなかったのだと思います。それで大吉を引いています。逆の「凶」でも、言葉を読ませるための手段として引くことがある、というのも、これでおわかりいただけるかと思います。

『神様が教えてくれた金運のはなし』 第4章 より 桜井識子:著 幻冬舎:刊

「大吉」だったから、嬉しい。
「凶」だったから、残念。

 せっかくおみくじを引いて、それだけでは、もったいないですね。

 このおみくじで、神様は、どんなアドバイスを与えてくれたのか。
 そんな視点から眺めてみると、より有益な気づきが得られるでしょう。

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☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 農民の出ながら、出世を重ねて、日本統一の偉業を成し遂げた豊臣秀吉。
 今は、京都の豊国廟(ほうこくびょう)に祀られています。

 桜井さんが、その秀吉さんに聞いた、強運になるためのコツ。
 それは、次の2つです。

「与えられた場所で精一杯働く」
「人の2倍、3倍働いて当たり前(時間の長さではなく、質の話です」

 神様、仏様から可愛がられ、運を引き寄せる。
 そのために、なにも大それたことをする必要はありません。

 身近な人を大切にし、感謝の気持ちを忘れない。
 今、自分にできることを、手を抜かずにやり切る。

 私たちも、そんな簡単な心がけから始めたいですね。

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