【書評】『家を清めて開運スポットにする方法』(一宮寿山)

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 お薦めの本の紹介です。
 一宮寿山さんの『伊勢の陰陽師が教える 家を清めて開運スポットにする方法』です。

 一宮寿山(いちみや・じゅざん)さんは、工学博士・仙術家です。
 日本を代表する聖地、伊勢に本拠を置かれ、陰陽道や神仙術に関する講習会を開催されるなど、幅広くご活躍されています。

“伊勢の陰陽師”が語る、「住まいの開運」のノウハウとは?


 一宮さんの本業は、某メーカーの半導体研究所に勤務する化学者です。

 そんな一宮さんが「伊勢の陰陽師」を名乗り始めたきっかけ。
 それは、講習会で、

「どんな神秘術があるのか、もっと知りたい」
「今抱えている、悩み事の解消法につながることを、知りたい」

 そんな要望が増えていったからです。

 私は、源氏と平氏が初めて戦を交えた「石橋山の戦い」で有名な「石橋山」と、豊臣秀吉が小田原城を攻めるときに酒盛りをした「石垣山一夜城」で有名な「石垣山」に囲まれた、山のてっぺんという自然に囲まれた場所で生まれ育ちました。
 幼い頃から大自然の滋味や、星々の運行、薬草や毒草、さらに神秘的な体験など、心と身体で様々な知識を吸収してきました。
「自然が友だち」という環境に加え、祖父母から四季折々の「日本のしきたり」についても、くり返し教えられました。
「おばあちゃんの知恵袋」的な事柄はもちろん、祖父の趣味が古文書収集だったこともあり、時には絵本のようにして、古い文献を読み砕いてもらっていました。

 ですから、幼少期は「小さな植物博士」「小さな天文学者」と呼ばれるほどで、中学1年生のときの初めての自己紹介のときに、
「ボクは、将来漢方医になります」
 と宣言するほどでした。

 こうして漢方から、五行に興味を持つようになり、仙薬について調べるようになりました。『方朴子(ほうぼくし)』という、有名な神仙術の書があります。小学生の頃からこの本が好きで、仙薬から、仙人の術にも興味を抱くようになりました。
 私は「工学博士」の学位を持っていますが、それはオカルト術の矛盾を突き詰めていった結果です。

 そうして今、感じているのは、古代、そして中世の人々が用いてきた神秘的な技の数々は、「統計術」に基づいたものだということです。
 決してデタラメにしていることではなく、現代よりも自然や天候の脅威にさらされていた時代に獲得した、知識の結晶です。
 その中でも、本書では「住まい」にまつわる知恵をインド式の風水(正式にはヴァーストゥ・シャーストラ」いいますが、本書ではあえて「インド式風水」と記述しています)に、インテリアなど「身の回り」についての知恵を中国式の風水に、そして「しきたり」や「祓いの技」を古神道、神道、陰陽道にもとめています。
 いずれも、先人の叡智の結晶です。

『家を清めて開運スポットにする方法』 はじめに より 一宮寿山:著 宝島社:刊

 本書は、誰でも気軽にできる、「住まい」をテーマにした東洋風水のノウハウをまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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気をつけるべき「周辺の物件」


 一宮さんの開運に対する考え方のベースに「邪気」というものがあります。

 邪気は、人間の過剰な喜怒哀楽の感情が生み出します。

「怒り」や「哀しみ」はもちろん、「喜び」や「楽しみ」といった感情。
 それらは、度が過ぎると「邪気」となります。

 過剰な感情は、冷静さを失い、「運」をはじき返してしまうからです。

 一宮さんは、「邪気」は特性的に、非常に「静電気」と似ていると指摘します。

 静電気が物質同士の摩擦で生まれるとしたら、邪気は人と人との心のすれ違いや摩擦によって生じると言っても良いでしょう。そして、静電気と同様に我々の身体を包み込むようにして取り憑きます。

 静電気は、帯びた人やものに触れることでも帯電します。
 邪気も同様です。邪気を帯びた人に触れたり近寄ることで、自分も邪気に侵されるということはままあります。
 ひどく怒っている人の心に寄り添うことで、自分も一緒に激怒したことはないでしょうか。怒っている相手に同調できなくても、同じ空間にいるだけで、自分までイライラしてきたということはないでしょうか。この状態も「邪気が憑いた」と言えます。
 あなたにはまったく原因がなくても、心がフラットな状態でいても、邪気を帯びたその場の空気によって、邪気に感染したのです。

 以上のことから言えるのは、「人が多い場所」は、要注意だということです。
「賑やかな場所が好きだから」
「人が多いと、安全な気がするから」
 と、人通りが多い道に面した物件、駅前や繁華街の中にある物件、ファミリー層の多い物件に住むと、人の声や物音とともに邪気もあなたの部屋にやってきます。
 家族の賑やかな声が聞こえてくる、と言うと、いかにもポジティブパワーに満ちていそうですが、
「さっさと宿題をしなさい」
「うるさい、静かにして!」
 といった怒声も聞こえてくるような環境は、運気的に決していいとは言えません。
 また、繁華街のそばは、一人暮らし若者にとっては非常に便利な場所かもしれませんが、とくにお酒を提供するお店は、喜怒哀楽を発散する場所になりがちです。
 発散された喜怒哀楽は邪気となって、その場を漂っています。
 そういう意味からも、繁華街の近くの物件は人々が発散した邪気が染み付いている危険があります。もちろん、歓楽街近辺の物件も、私は避けたほうが好ましいと思います。
 また、交通量が多く、不満を示すクラクションがあちこちから聞こえる道路のそばも避けるのがベターでしょう。

『家を清めて開運スポットにする方法』 第1章 より 一宮寿山:著 宝島社:刊

 一宮さんは、「周辺の環境として避けたい場所」として、

  • 古戦場の跡
  • 大病院の近く
  • 大きな川、もしくは海、崖のそば
 などを挙げています。

 引っ越しの際などには、参考にしたいですね。

引っ越しして、すぐにお清めすべき「場所」は?


 引っ越しをしたら、まず向かうべきが「トイレ」です。

 家の中でもネガティブエネルギーが溜まりやすい場所が、トイレだからです。

 一宮さんは、本格的に生活を始め、トイレから陰の気が流れ出す前に、入居前のネガティブエネルギーを消し去ってやることが肝要だと述べています。

 さて、トイレの浄化法ですが、まず取りかかって欲しいのが臭いの解消です。
 入居前に立ち入ることができるのなら、可能な限り消臭剤を設置しましょう。臭いは市販の消臭剤であれば、何も問題はありません。
「ファブリーズを幽霊にかけると除霊できる」
 といったウソのような、でも「実際に効果があった!」という話があるように、邪気は、いい香りを嫌います。
 しかし、さらなる効果を求める方には、こんな方法もあります。
「沈香(じんこう)や白檀(びゃくだん)などの天然の香木をトイレの中でさっと燃やす」
 というものです。とはいえ、天然の香木はなかなか手に入りづらいですよね。線香タイプのお香や、樟脳を焚(た)く方法も有効です。
 トイレの中に漂う陰の気は水の性質を持ちます。火の力を借りて香りを出すことによって、陰の気を一気に消し去ってやるというわけです。
 ですから、トイレの邪気が気になる方は、毎日、できれば朝の時間帯に。「ちょっとやってみようかな」という程度の方なら一週間に一度のペースで、試してみてください。

 トイレの四隅の、邪魔にならない場所に盛り塩を置くことも効果的です。
 盛り塩の盛り方ですが、
「どんな形が最も運気を呼びますか?」
 と聞かれることがあります。そんなときの私の回答は、
「おすすめの形はありません」
 です。乱暴な言い方ですが、私は盛り塩は、
「美しい山型に、盛られてさえいればいい」
 と思っています。形よりも、気になったらすぐに作ることができ、頻繁に取りかえることのほうが大事と考えているからです。
 ですから、専用の用具を購入するのなら好みで選んでいただければと思います。形に凝る必要もないでしょう。
 ちなみに私は出張先のホテルなどで「この部屋、気持ち悪いな」と感じたら、手持ちの塩で盛り塩を作ることがあります。手で形を整えることもありますし、メモや大きめの付箋など、そのへんにあった紙を用いることもあります。
 やり方は簡単で、紙をくるりと円錐形になるように巻き、底の部分が平らになるように塩を詰めこむだけです。カポッとひっくり返すと、美しい盛り塩ができあがります。

『家を清めて開運スポットにする方法』 第2章 より 一宮寿山:著 宝島社:刊

 邪気を吸った盛り塩は、置きっぱなしにしてはいけません。
 一宮さんは、できれば最初の一週間は、毎朝取りかえるようにしたほうがいいと述べています。

 日常的に盛り塩を続けるのなら、最低でも3〜4日のペースで取りかえるようにしましょう。

 邪気を吸い込んだ塩をそのままにしておくと、逆にネガティブなエネルギーを放出し始めます。

 気をつけましょう。

「赤い服」でパワーをチャージ!


 古くから、邪気を払う色として知られているのが「赤」です。

 一宮さんは、赤は、陰陽五行では「火」に属し、陽の気を最も高めるパワーをチャージしてくれる色だと述べています。

「最近、陰鬱だな」
 と感じているときは、積極的に小物類などに赤を取り入れましょう。邪気祓いとパワーチャージ双方の効果で、調子を取り戻す手助けをしてくれるはずです。

 日本ではすで根絶された、天然痘という病があります。江戸時代の後期までは「疱瘡(ほうそう)」と呼ばれ、致死率の高さから大変恐れられていました。
 さて、この疱瘡の治療法がない頃、人々は、
「疱瘡は『疱瘡神』という神様によって引き起こされる。疱瘡神は『赤』を忌み嫌う」
 と信じていました。
 そのため、ひとたび患者が出ると寝具や衣類を赤いものに替えたり、患者のそばに赤い玩具や小物を置くなどして、疱瘡神を祓おうとしました。昔の日本人は「赤」という色に、観念的、物理的な邪を祓う効果を見いだしていたのでしょう。
 昭和の子どもたちが怪我をするとよく塗られていた「赤チン」の赤も、わざわざ着色されたものです。昔は赤い紙に包まれた頭痛薬や風邪薬もいくつか存在しました。

「還暦に赤いちゃんちゃんこを贈る」という風習がありますが、これは還暦、つまり数え年でいう60歳は、ちょうど十干と十二支を組み合わせた干支が一巡するため、
「赤ちゃんにまた戻る、生まれ直しの年」
 と考えられたからです。
 昔は子どもが生まれると、魔除けの効果を願って赤色の産着が贈られていました。そこで、還暦の祝いの品に「赤いちゃんちゃんこ」が贈られるようになったというわけです。
 最近は実用という意味で、赤いネクタイやスカーフ、靴下、下着類などが選ばれているようですが、その年齢に達していなくても、普段使いで用いてもまったく問題はないと私は思っています。
 ちなみに私は、赤いハンカチをよく持ち歩いています。

『家を清めて開運スポットにする方法』 第3章 より 一宮寿山:著 宝島社:刊

 最近、“勝負下着”に「赤」を選ぶ人が多いようです。
 それも、風水学上、理にかなっているということです。

「邪気祓い」と「パワーチャージ」。
 その双方で効果がある「赤」。

 ぜひ、普段の生活に取り入れたいですね。

携帯電話は、「赤いハンカチ」で浄化


 一宮さんは、強い感情は邪気に変化すると繰り返し述べています。

 誰もが身につけるアイテムで、最も邪気を帯びやすいモノ。
 それは、「携帯電話」です。

 邪気は一種の静電気のようなものです。電気を帯びる家電は、そもそも邪気が憑きやすいのですが、携帯は持ち主が常に持ち歩き、思いを詰め込む「電化製品」なのですから、邪気が憑かないわけがありません。

「自分は携帯では、仕事上の連絡しか取らないから」
 という人も、携帯でクレームなど誰かの怒りを受け止めると、その感情をあなた自身が受けるだけでなく、携帯も受けてしまいます。
 邪な考えを持つスパムメールを受信すると、送り手のネガティブな感情も受けてしまいます。
 もちろん、哀しんでいたり、怒り狂ったりしている友だちの愚痴を聞くと、携帯にも邪気が宿ります。
 邪気が宿った携帯を持ち歩いていると、運気をはじくバリアとなり運気は低下します。

 では、どうしたらいいのか。
「携帯が哀しみの邪気に包まれたな」と感じたら、赤いハンカチや赤い布で、「携帯が怒りの邪気にまみれてしまったな」と感じたら、アルミ箔で包んで一晩置くと、それらが邪気を吸い取ってくれます。
 しかし、ネガティブな感情に侵されすぎた携帯は、いっそ替えてしまいましょう。
「携帯を替えることで、会社を辞める決意ができ、理想の会社に転職できました」
「新しい彼氏ができた」
 という話を生徒さんからよく耳にします。
「最近、うまくいっていないな」と感じている方は、思い切って機種変更してみてください。きっと、いい結果につながるはずです。

『家を清めて開運スポットにする方法』 第4章 より 一宮寿山:著 宝島社:刊

 普段の生活でよく使うモノ。
 それも、「電化製品」に、最も邪気を帯びやすいとのこと。

 携帯の邪気祓いは、いつでも簡単にできますね。
 少しでも気になる人は、ぜひ、試してみてください。

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「邪気」は、解消せずに放っておくと、「邪鬼」になります。

 邪鬼は、無意識の領域に巣食った、邪気が生み出した、いわばあなたの「別人格」です。
「邪気」が「邪鬼」にまでなると、簡単には祓えなくなります。

 開運のポイントは、こまめに「邪気」を祓うこと。

 毎日生活する住まいや、身につける衣類や小物。
 そんな“邪気の溜まり場”をなくし、運を味方につける。

 本書には、そんな昔からの「生活の知恵」がぎっしり詰まっています。

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