本一冊丸かじり! おいしい書評ブログ

本を読むことは、心と体に栄養を与えること。読むと元気が出る、そして役に立つ、ビタミンたっぷりの“おいしい”本をご紹介していきます。

【書評】『本当の私で生きる』(MACO)

お薦めの本の紹介です。
MACOさんの『本当の私で生きる』です。

MACO(まこ)さんは、引き寄せ実践法アドバイザー・メンタルコーチです。

「モヤモヤ」は、本心とつながって進化するチャンス!

「なんだかしっくりこない」
「自分らしい人生を生きいない」

そんな感覚を持ちながら、日々過ごしている人は多いでしょう。

その理由の一つは、自分の心の感覚をすっ飛ばしたまま、自分でないものの声が先に脳に飛び込んできては勝手に刷り込まれてしまうからです。

MACOさんは、入ってきた情報をどう受け取って処理するかは、明らかに自分で選べるし、その選択によって、次どうしていくかの意志が決まると指摘します。

 これといって大きな問題はではないけれど、なんだか自分の人生にハマりきって生きていない気がする、なんとなくしっくりこない毎日が続いている。もしそんな感覚がある場合は、ご自身の本当の心の声を聞いたり、その声を採用して生きたりすることができにくくなっているのかもしれません。
もちろん、情報や知識を楽に手に入れられたり時間を短縮できたりすることで、受け取れる別の大きな恩恵というものがあります。時間を有意義に、違うことに使えたりもします。
物事には必ず陰陽の両面がありますから、楽に情報や知識、他者の考えにアクセスできるようになったことで得られるメリットに感謝しながら、うまく自分の心と付き合っていくと、メリットは2倍以上になるのです。時代の発展とともに受け取っている恩恵と、自分の心の声を生きることとをうまくリンクさせていただきたいなと思います。

さて、違和感、という言葉であなたはどんな感覚をイメージしますか?
違和感を覚えたり、モヤモヤする感じがしたり、これは嫌だなと思ったりするとき。こういった感覚や感情が出てくるときこそ、実はとても大事にしてほしい瞬間です。
違和感というくらいだから、自分と合っていないのです。でもこの違和感って、実はすごく大事なサインなのです。

私たちが持って生まれた魂は、常に進化していきたいと思っています。常に楽しく生きていたいし、ワクワクする世界を知りたいと思っている。意識はそのワクワクする世界をいつも見たいから、本能みたいに自然と、こうしたいな! という願いごとを持つのです。
そのために古いものを手放して、次の新しい世界に入っていかなければならない場合がある。だから、現状に違和感を覚えさせるようなことを起こします。「なんかこれ、違う」「気持ちがしんどい」「モヤモヤする」って。
でもこんな感覚を持っちゃいけないわとか、出しちゃいけないとか、出てこないようにしないと、なんて思う必要はないのです。「なんかこれ違うわ・・・・・」というものを持っていることに気づかない限りは、それを手放せないですよね。違和感があるからこそ次への土台作りが起きてくるということを知っていてほしいのです。
だから本来、違和感というのは大切なサインなので、モヤモヤしたら、本心とつながって進化するタイミングだ! くらいに思っていてください。何かを否定すると、エネルギーがそこに注がれてしまうので、否定したものが力を持ちます。否定しすぎると、重要なサインが減ることがあります。
より望ましい人生を構築するためには、このモヤモヤしたサインが自分に何を伝えてきているか? を「感じていく」ことが大事。
本心を生きることは、本当の自分を生きることにつながっていきます。

『本当の私で生きる』 第1章 より MACO:著 大和書房:刊

違和感やモヤモヤは、なくすべきものではなく、魂からのサインだということ。
そのサインに気づき、本心を生きる方向へ舵を切ることが、本当の自分を生きることにつながります。

本書は、違和感(ネガティブな感情)に気づき、受け入れることで人生を好転させるノウハウをわかりやすく解説した一冊です。
その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

スポンサーリンク
[ad#kiji-naka-1]

「本当の自分を生きる」とは、どういうこと?

「本当の自分を生きる」とは、どういうことでしょうか。
それは、自分の心を偽らないで、出てきた訴えをちゃんと聞いてやり、こうしたい! を体験させてあげながら生きるということです。

MACOさんは、本当の自分を生き、心に主体的に生き出すと、宇宙はめいっぱいサポートをくれるようになると述べています。

 私たちの持てるパワーは、言い換えると「可能性」です。そしてそれは無限! どんな世界をも創り出せる意識の創造力と、実際の行動力が発揮される源(みなもと)。これが、私たち誰もが持っている内なるパワーなのです(私にはないです、と言わないでくださいね! まだわからないだけで、必ず誰にでもあります)。

そして、私たちがその最大のパワー(無限の可能性)を発揮できるときというのは、「心と体がゆるんでいるとき」です。
ゆるむとは、自分に対する一切の制限を外しているとき。思考や意識の視点からも、体に対しても、制限を取っ払っている状態ということ。言い換えれば、「べき、ねば」に基づく思考基準、行動基準が全くない状態ということです。
自分が好きな趣味に没頭していると、時間も忘れてワクワクしますね。その対象にドキドキすればするほど、いいアイデアが次々湧いたり、最高だと感じられる形(もの)が出来上がったりします。
そのワクワク、ドキドキの感覚が自分の波動(周波数)をグーンと上げ、波動の法則に従って、おのずとさらにいいご縁を連れてくるという幸運連鎖か起きてきます。自分の心に正直に生き、制限しないということは、いいことだらけなのですね。

ちょっとケースは違いますが、お風呂に入ってリラックスしているときに、ふといいアイデアを思いついた! なんて経験がある人はいませんか。
あれは心も体もいい感じにゆるんで、「宇宙メッセージ」を受け取れる態勢になっているから起こるのです。直感がよく働く、と言ってもいいのですがあらゆる制限から解き放たれたときに、人は自分の頭で計算できないようなパワーを発揮することができるのです。
こんな人生を体験したい! という願いを叶えるためには、「べき、ねば」を減らし、自分の思いを生きることを自分に許可し、可能性を最大限に引き出してあげればいいのですね。
そのためには、
「ゆるめる」
「リラックスする」
「◯◯は無理、という思考の制限を外す」
「ワクワクすることをどんどんする」
こんなことを、ただやっていけばいいわけです。

ここでは、やりたいことを仕事や趣味などに絞って話してみます。
あなたには、今やりたい仕事や、大好きな趣味、もしくは没頭して時間を忘れるほど好きなことはありますか? ワクワクして、ドキドキして、疲れも忘れて、そしてちょっとくらい困難があっても越えられてしまうくらい魅力的な何かはありますか?
そういう心の感覚があるものは、「それ、やりなさい!」という宇宙からのお告げであると思ってください。
また、具体的な何かでなくても、たとえば職場で、誰かの上に立って取りまとめをするよりは、上司のサポートや裏方が好き、細かいことを調整するのが好きで得意、という人がいますね。世間的には、出世すると目立って、「すごいわねえ」と言われることが多いですが、本当に、誰かの上に立つ人だけが、すごいのでしょうか?
ここ、大きな誤解ですよね?!

部下としてサポートする裏方側と上司側とに、宇宙的視点では優劣なんてありません。等価値です。どちらの側も、
「心から好きなことに徹して仕事をしているのか?」
ここが一番チェックすべきところです。
もし両者が、自分のなりたい形を偽らず、心に正直に生きているとしたら、それはベストといえます。「私、裏方仕事が得意!」という方は裏方をワクワクしながらやれば、素晴らしい宇宙貢献をしているのです。
一方、目立つところにいて、人の上に立ち、取りまとめていくことにやりがいを感じる人も同様に素晴らしい宇宙貢献をしています。だから、遠慮なく「社長になる」とか「こんな役職を得て、会社をますます発展させる」などの意図をしたらいいということなのですね。
世間でこれまで当たり前のように言われてきたことは、もう誤解に等しいのです。スケールの大きなことをやっている人がすごい。たくさんお金を稼いでいる人がすごい。有名な人がすごい。大学を出ている人は大学を出ていない人よりすごい・・・・・もういろいろ。
たしかにスケールが大きい目立つことをしていると、周囲への影響力は多少あります。でも、だからといってそれが、誰かより優れているとか、すごいという評価になるわけではないのです。
もう今の時代、そんな根拠のない価値観は、宇宙が捨てなさい、と言ってますよ。

どんな人のやりたいことも、結局はひとつのこと――世界が良くなること、発展すること、宇宙全体が幸せになることに最後はつながっていくので、誰のどんな役割が欠けても、大きな宇宙パズルは完成しないのです。
小さな、たった1個のピースがはまらないだけで、絵は完成しない。この小さな1個1個を、私たち一人ひとりが「好きなことをして生きる」ことでカチッとはめることができるのですね。

『本当の私で生きる』 第1章 より MACO:著 大和書房:刊

本心を生きるとは、言い換えれば、自分の内側にある基準で生きるということ。
世間の常識や他人の言うことではなく、自分の中から湧き上がる情熱やワクワクに従うということですね。

私たちが感じる違和感やモヤモヤは、「それは本心から外れているよ」というサインです。
まずは、その声に耳を傾けることから始めたいですね。

感情の受け入れ方・扱い方の4ステップ

MACOさんは、本当の自分で生きると心に決めた人ほど、ネガティブな感情や、ひょっとしたらうまくできないかもしれない、という不安に強く襲われるようになると指摘します。

それは、意識が真に覚醒しだしたからであり、強烈な不安や恐れが出たらシフトのサインです。
逆に歓迎すべきだということですね。

では、そのような不安や怖れの感情が出てきたら、どうすればいいのでしょうか。

MACOさんは、ただ、自分と共にあることを認めればいいだけだと述べています。
「共にある」とは、ネガティブ、ポジティブに対して善悪の区別をつけない、ということで、ただその感情がある、ということをそのまんま、受け入れるだけということです。

 ここからは感情の受容について、4つのステップで解説します。

ステップ1、感情反応に気づく(心の声、本心をただひたすら聞く)

ネガティブ感情を解放し、望む未来へ向け直すためのファーストステップは、まず自分の感情反応にしっかり気づくことです。
「心地悪い」「モヤモヤする」「苛立ちがおさまらない」「気になって不安が頭から離れない」。こういったネガティブとされる感情たちはすべて「お知らせのサイン」。悪いものではない、と受け止めることを最初にやりましょう。
心地悪い感覚があるからこそ、「何を望んでいないのかがわかり、本当はどう感じたいのか」が見えてくるのです。自分が本当はどう生きたいのか、をきちんと知るために、ネガティブな感情たちにしっかり気づいてあげたらいいのです。

大事なポイントは、そのネガティブ感情にどっぷり入り込むのとは違う、ということ。ネガティブ感情にどっぷり浸かって、余計にテンションを下げるのではなく、「自分はこんな感情や思い込みを持っていたんだなあ・・・・・」と、ただただ気づいていく。それだけです。
言い方を変えると、自分のネガティブ感情(闇)の部分に光を当てて照らしてあげる、という感じかな。
これがファーストステップの「感情反応に気づく」ということなんですね。
ネガティブ感情が出てきたら、「万歳、ありがとう」という言葉をかけてあげてください。こういった感情が出てきたからこそ、次は変われる、ということ。
潜在意識からの声は嘘をつきません。あなたを悪い方向へ導こうと出てくる感情ではなく、良い方向へ向け直すためのお知らせだと理解してください。
今まで日常生活の中で、いつもなんとなくスルーしてきたり、こんな不快な感情は持ってはいけない、と蓋をしてきたりした気持ちを、逆にしっかり見てあげることで変化は起きてきます。
特別な対処をしなくても、あなたの本心の声をただただ、「そう思っていたのか」と聞いてあげるだけで大丈夫です。

ステップ2、肯定(感情を優しく抱きしめてあげる)

ステップ1で、ネガティブ感情を浮き上がらせることに対する抵抗を減らし、「こんな感情あったんだ!」「こんな思い込みあったんだ!」と認められるようになったら、次はセカンドステップです。
自分の内側から出てきたネガティブ感情を、「そう思っていい」と全肯定していくこと。

この工程では、「ネガティブな感情だけど、そう思ってもいい。こんな感情が出てきてもいいよね!」と自分の内側から出てきたものを、どんどん肯定していきます。これは自己受容ということでもあり、自分の負の感情や思い込みを抱きしめて寄り添ってあげることでもあるのです。これをしてあげることで、癒やされたネガティブ感情を昇華させることができるのです。
非常に大事で、抜かすことができない作業工程です。
あなたはこれまで、負の感情や、ブラックな思考が出てきたら、「出てくるな!」と反射的におさえつけたり、「持ってはいけない感情を持っている」と自分を責めたりしてきませんでしたか?
その、自動的にやってしまっていた癖を変えるチャンスがここです。
闇こそ抱きしめる、のが正しい手順なのです。

ステップ3、共感する(ネガティブ感情に共感してやり、全部受容する)

出てくる感情をおさえつけず、どんどん出てきてオッケイ! と出るままに解放してあげたら、次はその感情に共感する段階に移ります。モヤモヤした感情が出ること自体を肯定し、出た感情に対して、自分で自分に話しかけて共感していきます。

例)
感情の声:「やりたいことでお金を稼ぐなんて無理。自分には力がない」
自分:「そっか、やりたいことでお金を稼ぐなんて無理だって思ってるんだね。自分には力がない気がしてしまっているんだね」

ポイントは「オウム返しのように」。感情の声と同じ言葉を繰り返します。パートナーや家族、仲の良い友達に悩みごとを話したとき、「そっか、モヤモヤするんだね、つらかったね」と返してもらったことを思い出してください。それを、自分に対して自分がするというイメージです。気持ちをわかってあげるのが他者でなければならない、思っているなら、それも思い込みです。
心の奥底から出てきたネガティブ感情は「見てもらえた、気づいてもらえた、やっとわかってもらえた」と反応し、抵抗する力を失っていくようになります。

ステップ4、思考修正(問いかけ、決め直し、宣言をし直す)

さあいよいよ、一番大事なステップです。ステップ3まで来られたら、望む願いのほうへ意図を戻していきます。終わり「ヨシ」の設定に戻す、という手順が最後になるんですね。
ネガティブ感情を解放して、きちんと望むほうへ持っていくためのステップですから、「望むほう」を設定することは必須です。
このステップに、私は「思考修正」と呼び名をつけています。この段階に来るにはステップ3までを通過していなければなりません。どこが抜けても4をクリアすることはできないのです。
1から3のステップでは、内側の感情を知ること、ネガティブ感情が出ても否定しないこと、寄り添うこと、などをやってきました。要するに、まだ「ネガティブな思い」の段階で止まっていますね。でもあなたがステップ1から3までやってきた目的は、「望む未来につながるため」です。
だから、この最終ステップで「望む未来」のほうへ意識を再度向け直す、思考を修正する、という作業をして完結させます。
量子力学的にいうと、「周波数=波動」を合わせるという作業になりますが、最後は必ず「そうなった私」を意識し直すことで引き寄せは起きてきます。「どうなっていたいか」で完結させることを忘れてはならないのです。

1から3のステップを経ることにより、あなたのネガティブ感情はもはや敵ではなくなっています。願いを叶えるのに一生懸命抵抗していたパワーは小さくなり、受容・共感とともに癒やしが起こって、あなたの内側に再統合される段階になりました。
この段階に来たら、「望む未来へしっかり意図を向ける」のです。再びネガティブ感情が強く出ることもたまには起こりますが、そんなことを繰り返し、やがてらせんを描いて上がってく、と思っておけば大丈夫です。
この最終ステップの「決め直し」は、新しい習慣を作るような気持ちで取り組んだらいいです。これがポイントです。気持ちがブレるときはありますから、そんなときは1から3のステップに戻ればいいだけです。

脳が採用する最終到達点の指令は「欲しい願い」にしておかなければなりません。一連のステップは数回では身につきませんが、ぜひ新しい思考習慣を作る気持ちで繰り返しながら慣れていってくださいね。

『本当の私で生きる』 第2章 より MACO:著 大和書房:刊

ネガティブな感情は、なくそうとすればするほど大きく強くなっていくもの。
そうではなくて、認めて受け入れることが必要だということですね。

小さい子どもを相手にするように、自分自身のネガティブな感情と向き合い、受け入れる。
日々の習慣にしていきたいですね。

「問いかけ」によって人生の質が変わる!

自分の本心の生き方に出会う。
そのためには、まず「外」に答えを求めるのをやめることから始めます。

MACOさんは、それを続けると、どんなに迷ったときも、自分に問いかけをしていくと、答えが必ず出てくるようになると述べています。

 また、宇宙には常に「いつでもサポートお願いね」と出しておきましょう。この行動が「つながる」作業になるので、宇宙とのパイプができ、そのパイプを通じて自分の内側に答え(本心)が浮上するようになります。
宇宙はサポートや後押しをしてくれるのであって、答えを直接「これだよ!」とおしゃべりで教えてくれるわけじゃないのです。何か感覚的にでも「あ! これだ!」と気づきが起こる自分になれるように、自己改革のお手伝いのプロセスを与えてくれる存在なのです。

どんな問いかけの答えも自分の中にあります。
私は願いを叶える過程でコーチングを学び、今でも日々セルフコーチングを活用しています。自分に聞くことほど、パワーを取り戻せる実践はありません。
「どうしたいか?」
「どうなりたいか?」
「たった今何を望んでいて、そのために何ができるか?」
これらの質問には、自分以外の誰も答えられませんね。

多くの方とのセッションでコーチングをしてきましたが「私はこうしたくない!」「これは嫌だ!」という問いにはすぐ答えられても、「私はこうしたい!」がわからない人がとても多かったです。
コーチングセッションでは、コーチはクライアントの中にある最善の答え、本当の答えを引き出すお手伝いをするのが仕事です。答えを引き出してあげて行動につなげていくように質問していきます。できないという思考や、パターン化した行動を支配している内的状況を一緒に見ながら、新しい状態を引き出すためのお手伝いをするわけです。
コーチにつかなくても、自分に問いかけることで答えが出てくることはとても多いです。まずは、「どうしたいの?」と自分に質問をしてみましょう。
自分で見つけた答えは強いのです。自分に問いかけながら、心地よいやり方、考え方を採用しているうちに、願いを叶える適切な実践が自然と起きてくるようになります。

頭での計算レベルの自我は、外へ外へ気持ちを向けさせ、外に対処しようと働きます。
しかし意識で生きるようにすると、本心は内にあり、内に対処しようとすることですべてがうまく動いていくことがわかってくるはずです。
なぜなら、外に答えを求めていくときは不満や不足、不安が根底にあるからです。こうなったら嫌だ、また同じことが起きたら困るから・・・・・という恐怖や不満足が意図の発端になると、外に答えを求めるように自我が働きます。願いや意図が「起きて欲しくないことを防ぐため」のものになってしまうのですね。
しかし、内なる意識は違います。自分のことを誰がなんと言おうと、「私の心のままに」感覚をとっていいのです。
自分がどうなっていきたいか、何をしていきたいかは自分に聞く。聞き続ける。これでしかわからないのです。
誰かが「こうしたらいいよ」と言ったことを、なんの思考をもくぐらせず、鵜呑みにしてはいませんか? 誰かが自分の人生を決めるなんて本当はありえない。そんな大事なことを他人に聞いてはならないのです。自分のことを一番しているのは自分だけなのですから。これを頭に入れておいてください。

何がしたいかがわからない時期もあります。でも、聞く作業が増えてくると徐々にわかるようになりますので不安になる必要はありません。それよりも、自分に聞くという大切なトレーニングを習慣にしていってください。
「こんなことが起きたけど、私は今、どちらの選択をしたいだろうか?」
「今日は仕事が休みだけど、何をして過ごしたいだろうか?」

質問の答えがどうであっても人生に大して影響がないものもありますね。ランチのあとに、コーヒーを飲んでも紅茶にしても何も困りません。でも、この選択も大事なトレーニングの一部です。取るに足らないこと、人生を生きるにあたって影響がないレベルのことは練習がしやすいからです。
問いかけの答えが出たら、可能な限り、その声を満たしてみてください。自分を満たせる人が、人をも満たすことができます。
これがビジネスだと、お客様を幸せにすることができる、ということになります。自分の内側に満ち足り感がある人がビジネスで成功する人です。
仕事以外でも、自分の内側を満たせる人は、大事なパートナー、子ども、親、友人たちにも幸せなエネルギーを循環させられるのです。
内側からあふれたものだけが人に循環します。内側が枯渇して足りていないと、人からもらいたくなり、奪うほうへ回ろうとまた自我が働きます。他者を幸せにしようとする前に、自分がまず幸せになっておくことが大原則なのです。
そのためには、自分の心を偽らないで採用する練習、行動に移して実際に体に経験させることをし続ける必要があるのです。
幸せそうにしている人のところに人は集まります。

『本当の私で生きる』 第3章 より MACO:著 大和書房:刊

MACOさんは、自分を知るとは、「何が好きで何が嫌いか」をしっかり知ることだと述べています。

好きなこと、嫌いなことが、ぱっとすぐに出てこない人は、外に意識が行きがちな人。
つまり、自分以外の価値観で生きてきたということです。

そんな人ほど、宇宙にサポートを頼んで、自分の内側に問いかける習慣を身につける必要があります。

「あなた変わってるわね」は褒め言葉!

人生を主体的に選んで、本当の自分を生きるために日々心がけること。
その一つが「小さいことにもこだわる」です。

 誰にでも「これは譲れない!」というこだわりがひとつくらいはあるかと思います。しかも周囲から見たら「しょうもないなあ」と言われてしまいそうなこだわりが。
でもそんな自分だけのこだわりも、私はぜひ大切にして欲しいと思います! コーヒーは絶対にこのメーカー! とか、まくらの固さはこれ! とか。カフェで座るときは絶対すみっこがいい! とか。
こだわりというのは自分の好きなもの、でもあり、自分にしかわからない良さ、でもあります。普段から遠慮なくこだわれる人は、幸せな波動で過ごすことが上手だと言えるでしょう。たとえ「そんなものがどうしていいの?」とか「えー、何それ? 意味わからん」と言われても、です(笑)。
本書で何度も触れてきているように、人との違いは「面白み」を生むものなのです。
だから人と違って私はここにこだわっている、という部分は「面白み」とともに、ときには偉大なる発見を生むこともあります。
この話は次に続きます。

自分だけの好き、これがいい! にこだわると、「あなたって変わってるねー」と言われることもあるかもしれません。
しかし、変わってると言われるほど何かにこだわることによって、宇宙的発明が生まれることも、歴史上でたくさんありました。科学者の発明とか世界的に有名な画家の作品などがそうですが、変わってるレベルまで人と違うことを突き詰めるからこそ、そこに多大なるエネルギーが注がれていくのですね。
だから「変わってるわねー」というのは褒め言葉だととらえてください。私も思考や意識のことをオタクレベルに長年、突き詰めてきました。そこまでやるんだ、とか、私ならできないわ、と言われたこともあります。でも、そこまでひとつのことにこだわってきた結果、今、思い切り好きなことで生きている自分がいます。

宇宙視点での学びのシステムのお話を、私の体験から書いてみます。
私は長い間、「べき・ねば」で自分の行動を縛ってきていました。

・仕事は定時を過ぎても帰ってはいけない。定時で帰る人はサボりである(家庭があり子どもがいるのにこの価値観に縛られていた)。
・頼まれた仕事は全部受けるべき(それで何度も倒れたしつぶれそうになった)。
・子どものしつけは完璧にすべき(自分だってダラダラしたいのに、そんな姿を見せてはいけないと思っていた)
・子どもの食事は全部手作りでないといけない(忙しいのに寝る時間を削ってまでやっていた)。
・私には力や能力がないから資格をたくさん取るべき(と思ってあまり興味もない資格をやたらに取得していた)。
・お弁当は毎日作って持参するものだ(買ってはいけない)。
他にも、家計簿は毎月つけるものだ、外に出るときは必ず化粧すべき・・・・・もうたくさんたくさん。
今なら「なんの価値観?」と俯瞰してみることができるのですが、当時は本当にそれしかないと思っていたし、それを頑張ることこそが「私が生きている証」と思っていました。
だけど口から出るのは愚痴ばかり。ときには人のせいにして「押しつけた人のせいで私は苦労している」と愚痴を言ったりしていました(断ればいいのに断れず、悪口や愚痴でストレスを解消しようとするため、またその言葉通りの現実を引き寄せるという延々と続くネガティブループ)。

でも、これらの「べき・ねば」でやってきたことが、今の人生にもれなく、すべて、生きているという実感が半端なくあるんです。やはり、プロセスは完璧なのだなあという実感が。

私は自分に対する能力の否定が強かったんですね。理由は明確で、大学受験のときに第一志望校どころか第二、第三志望にもことごとく落ちて、滑り止め一校しか受からなかったことかトラウマになっていて、「私はアホだ、できない人間だ」と思い込んでいたんです。
でも、振り返ってみれば単にきちんと勉強していなかっただけ。大学時代はやりたい仕事が明確にあったので、それに向かってきちんと準備して勉強したら一度で試験に合格しました。
それでも昔の体験が尾を引いていたので、めったやたらな資格魔になっていました。使う予定のない、絵に描いた餅みたいな証書をたくさん集めていったのです。
でも、これらいろんなジャンル(美容から秘書検定から)の学びが、今の仕事と生活にすべて役立っているのです。広くいろんなことを知ったおかげでいろんな人生の相談に乗れる、専門的な知識を得たことで深いアドバイスができるジャンルが多い、というように、当時「これやって何になるの?」と思いながらも「取っておくべき」という考えにとらわれてやったことでさえ、きちんと恩恵を生んでくれているのです。

何が言いたいかというと、願いが叶うまでのプロセスを思うとき、どんな道順を経たとしても、寄り道をしたとしても、絶対に宝になる、役立つことにつながる、ということをお伝えしたいのです。
これまで「べき・ねば」でやっていることがあった人も、これからは、できれば心にしたがって、負担のある「べき・ねば」は減らしていったらいいと思います。
でも、いずれにしても、最後はすべてが宝に変わります。不要な寄り道というのは、宇宙の恩恵にはないので安心していただきたいと思います。

『本当の私で生きる』 第5章 より MACO:著 大和書房:刊

他人から見たら、「何でこんなことに」というようなことほど、こだわったほうがいいいうこと。
そのこだわりが、自分らしさであり、自分の個性・強みにもなるわけです。

「あなた、変わってるわね」

そう言われるくらい、こだわり抜いた生き方をしたいものですね。

スポンサーリンク
[ad#kiji-shita-1]
☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

MACOさんは、すべての争いごとや揉めごとは「自分の価値観が正しい、他者は間違い」という考え方からきていて、自分の心の苦しみは「他者と違う価値観ではいけないのだ」という間違った捉え方からきているとおっしゃっています。

価値観は百人百様、人それぞれ違って当たり前で、それらの間に「正しい・間違っている」は存在しません。
自分の外にある価値観を、自分の価値観であると勘違いすることから、人類のすべての不幸が始まっています。

すべての人が自分の本心に従って生きることができれば、世の中から争いがなくなり、苦しみも恐怖もなくなる。
宇宙は、そんな素晴らしい法則の上で成り立っているのですね。

恐れ、不安、怒りなどのネガティブな感情は、悪いものではなく、単なるサイン。
「自分の本心に従っていませんよ」と魂が教えてくれているだけです。
それを逆に利用してあげれば、自分の望み通りの人生を創り出すことができます。

陰(ネガティブ)も陽(ポジティブ)も、両方ひっくるめて受け入れる。
自分の中に調和を生み出すことで、魂とつながり、宇宙ともつながる。

これまでとはまったく違う「引き寄せの法則」を皆さんも、ぜひ味わってみてください。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ(←気に入ってもらえたら、左のボタンを押して頂けると嬉しいです)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です