本一冊丸かじり! おいしい書評ブログ

本を読むことは、心と体に栄養を与えること。読むと元気が出る、そして役に立つ、ビタミンたっぷりの“おいしい”本をご紹介していきます。

【書評】『ネガティブでも叶う すごい「お願い」』(MACO)

 お薦めの本の紹介です。
 MACOさんの『ネガティブでも叶う すごい「お願い」 本当に現実が変わる「引き寄せ言葉」と意識の使い方』です。

 MACO(まこ)さんは、引き寄せ実践法アドバイザー・NLPコーチです。
 脳科学、NLPコーチング各種セラピーを学ばれ、セミナー講師やメンタルコーチとしてご活躍中です。
 人気ブログ『無敵の人生に変える! 引き寄せと潜在意識の使い方』の執筆者でもあります。

自分への否定や責める思いから、卒業しよう!

 もともと、非常に悲観的な思考の持ち主だった、MACOさん。
 ちょっとしたことで、すぐにネガティブな思考になりがちで、その感情との付き合い方が長年引き寄せのネックになっていたと述べています。

 しかし、心理学や脳科学を学ぶうち、一切の否定をやめたほうが絶対うまくいくことに気づきました。

 否定のエネルギーは、私たちの体の波動エネルギーを下げます。

 MACOさんは、だからこそ、ネガティブな思考自体がいけないのではなく、ネガティブな自分を否定してしまうことのほうがいけないと強調します。

 セルフトークという言葉があります。自分が自分と対話する自己対話のことで、私たちは1日にだいたい6万から10万回くらいの自己対話をしているといわれます。
 私も昔は、誰かに嫌なことを言われたりすると、その人のせいで自分のエネルギーが下げられたのだと思い込んでいました。でも、嫌なことを相手が私に言ったのは本当はたった1回だけ。その後、その人に言われた言葉を頭の中で、延々と何度も何度も繰り返しリピートしては、自分に聞かせていたので、ダメージを与えていたのは、自分が聞かせている言葉だったのです。
 そう、私たちは嫌な気分の原因を他者のせいにしていることが多いけれど、自分で意図的に嫌なセルフトークを自分に聞かせていたりするのです。
 そしてこの日々の何回もの繰り返しによって、潜在意識によくないセルフイメージが深く刻まれ、自分はどうせダメな人間だ、なんて思い込んでいたりするのです。自分に聞かせる言葉というのは付き合い方、使い方を間違えるとこれくらい怖いことになるのです。
 何がいいたいかというと、皆さんには、まずとにかく自分に対する否定や責めることを、一切やめていただきたいということなのです。今どんなによくない状態の自分でもいいのです。これから引き寄せて現実を変えていけばいいのだから、自分へのダメだという思いからまず卒業してくださいね。
 誰がなんと言おうと、自分だけは自分の味方。こんなふうに自分とお付き合いをして、心地よい言葉を自分に聞かせることや、「叶えるぞ!」という意識で言葉のパワーを使って引き寄せを加速させていってほしいです。
(中略)
 言葉にあなたの意志をしっかり乗せて、つぶやいたり、書いたりすることで願いをどんどん叶えてください。そうすれば言葉はものすごいパワーアイテムになります。
 言葉に素敵なあなたのエネルギーをじゃんじゃん乗せてください。あなたのエネルギーが入った言葉を口にすると、口にしたように現実が開きます。もし紙に書くと、書いたことが引き寄せられるようにプロセスが始まります。
 思考も言葉で作ります。私は言葉の使い方を身につけてから、引き寄せの速度がぐんと早くなっています。そして、手帳に書いたこと必ずといっていいほど、もれなく叶っています。

『ネガティブでも叶う すごい「お願い」』 プロローグ より MACO:著 KADOKAWA:刊

 本書は、望んでいる現実を引き寄せるための言葉の使い方や、お願いの仕方について、わかりやすくまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

スポンサーリンク
[ad#kiji-naka-1]

「引き寄せ手帳」で願いを叶える

 引き寄せの法則とは、自分自身が発している波動エネルギーがそれに似た(見合った)現象を引き寄せるという法則です。

 私たち自身が常に、「どんな意識で」言葉を使っているか、ということが引き寄せの重要要素です。

「言葉の波動エネルギー」をうまく使って、願いを叶える。

 そのためのコツは、口にするときや、心の中でつぶやくとき、紙に書くときに、「叶えるぞ」というしっかりした思いで「〜する」「〜になる」という集中した意識を乗せることです。

「紙に願いを書いたら叶う」とよく聞きますね。引き寄せということについて考えると、「書く」という行動はとても有効です。
 私は、手帳を愛用して書いて引き寄せに活用しています。ですが、特別なものではなく、毎日のスケジュールを書き込んでいる、ごくごく普通の市販の手帳です。
 この手帳の月間スケジュールの端に「〜する」「〜になる」「〜を引き寄せる」などとちょこちょこメモ書きのように書いています。
 そして、ここに書いたことは、もれなくほぼ全部叶っているというのがこの2年くらいの状況です。本当にびっくりするくらい叶っていて、「書いたらもう、外さないよ!」くらいに思っています。
 でも、以前は書いても書いても全く叶う気配がなく、モヤモヤしていました。それが今や、紙に書いてどんどん引き寄せてしまうようになった変化のきっかけは何だと思いますか?

 それは、自分の本当の願いを知ってるから、本当に叶えたい願いしか書いていないからです。
 何かが足りない、という渇望感が強かった頃は、あれも欲しいこれも欲しいという感じで、本心からではない願いごともたくさん書いていました。
 そうすると、頭の中も整理できず、書いても思考がごちゃごちゃ散らかっていました。そんなときは、願いが叶うのに時間がかかっていました。
 今は、ちょこっとメモ書きするだけであっても、しっかりとその文字に「これを叶えるんだ」という「思考や意識のエネルギーを注入して書いている」。これで、引き寄せができるようになります。

 どんなことも発端の「意識」の部分が大事。ですから書くときはご自身がリラックスしてるとか、いいエネルギーでいられるときに願いを書くことも大事ですね。
 そのように意識で書いた文字、その文字が書かれた手帳やノートはすでにあなたのパワーアイテムになるのです。
 手帳なり、日記なり、ノートなり、自分の愛用しているものを引き寄せパワーアイテムにしてしまいましょう。自分の好きなものでいいのです。
 自分の好きなサイズで、好きなデザイン、好きな色など、好きな手帳を選び、その手帳をどんどんカスタマイズして、世界に一つしかない私だけの「引き寄せ手帳」を作ってみませんか?

『ネガティブでも叶う すごい「お願い」』 Chapter 1 より MACO:著 KADOKAWA:刊

 引き寄せ手帳に、願いを書くときのポイント。

 それは、「本当に欲しいものは何?」「本当に叶えたいことは何?」といつも自分に問いかけて、本当に欲しいもの、本当に叶えたいことだけをメモすることです。

 手帳一冊あれば、誰でもできる、引き寄せメソッド。
 ぜひ、実践したいですね。

まずは、「引き寄せができる自分」になる

 願いごとの設定をするときのポイント。
 それは、短く簡潔に。そして願ったときのワクワクする感覚の波動が感じられる表現を使うことです。

 重要なのは、言葉に「叶えるぞー!」というパワフルな思考エネルギーを注入することです。

 MACOさんは、願いが叶うには、引き寄せができる自分になる、ということがまず第一に必要だと指摘します。

 具体的な願いごとをする前に、まず最初にこんな言葉を設定します。
「欲しい現実を確実に受け取れる私になる」
「引き寄せるのが当たり前の私になる」

 あらゆるエネルギーを自分の味方につける超基本の設定です。

 とにかく引き寄せは「基礎・土台」が大事。あなたがそもそも「引き寄せができる人」になれば、具体的な細かい願いはもれなくついてきます。
(中略)
 言葉のエネルギーを味方につけるためには、使いこなす自分自身が、言葉のエネルギーを取り扱い上手になること。そして、やってきてくれたエネルギーを受け取り上手であることが必要です。
 これからどんな自分になりたいか書きながら、映像でイメージし、「よし、そうなるぞ!」という思考エネルギーを送り出して、素粒子を動かしていきます。脳に目的地を設定していくのです。
 上昇のエネルギーがあなたに向かって流れてきたら、スポンジのようにどんどん吸収できる自分になっておけるようにしておくのです。

 この宣言の言葉を脳に聞かせることで、これまでの「できなかった私」のエネルギーをリセットでき、脳が目的地へ向かって調整作業を始め、パワフルに働き始めます。
「やりたい!」「行きたい!」と思うワクワクの感情を持つ(感じる)だけでも、実は内側のパワーはとても上がっています。
「そうなっていくのだ!」という素粒子を動かす意識エネルギーを先に出さないと物理的な次元は開かないのでしたよね。
 しっかり意識を送り出して、新しい次元を開いていきましょう!
 次のような言葉を宣言するのもおすすめです。
「これまでの私から変わります!」
「変化を楽しく受け入れる私になる」
「欲しい現実を欲しいだけ体験できる私になる(でいる)!」
「(願いが)叶うこと前提で生きられる!」
「見たい世界を見る!」
「無敵の人生を引き寄せる!」
「私は宇宙のパワーを味方につける!」
「いい情報につながる!」

 これらの言葉を、あなたの引き寄せ設定言葉として使ってみてください。このような考え方ができるようにするためには、つぶやいたり、書いたりするのがいいのです。
 つぶやくのは声に出さず頭の中で脳に聞かせるイメージでも、声に出しても、どちらでも大丈夫です。声に出せない状況もあるので、その時々で使い分けてください。一番大切なのは「意識を言葉に入れ込む」ということです。

『ネガティブでも叶う すごい「お願い」』 Chapter 2 より MACO:著 KADOKAWA:刊

「言葉」そのものよりも、そこに込められた「気持ち」が、何より大切です。

 言葉に乗せた意識エネルギーは、波動となって、宇宙に広がります。
 そして、その波動が素粒子を動かし、望む現実を創り出します。

 まずは、「欲しい現実を確実に受け取れる自分になる」こと。

 言葉のエネルギーを、上手に利用できるようになりたいですね。

お金のエネルギーを循環させて、金運アップ!

 お金に関する願いごとは、どのような言葉を宣言すればいいのでしょうか。

 MACOさんは、以下のように説明しています。

 お金はお札だったり硬貨の形だったりしますが、やはりエネルギーです。
 エネルギーは循環させるほど、またうまく巡ってきてくれるもの。止めてばかりでは大きな流れは引き込めないのです。ですが、お金をやみくもに使うというのではなく、「お金を使うときの意識」にやはり引き寄せのキーがあります。

 お金を出すとき、なかなか喜んで出せないという方もいるでしょう。「自分を楽しませてあげる」「自分を愛してあげる」ためにお金を使ったり、「自分のお金が他の人や社会の役に立っている」という自己肯定感を上げていくような意識でお金を使うと、お金にもいい波動が乗っていきます。
 むりやりお金に感謝してみるとか、とってつけたみたいに「ありがとう」と言って使うことに違和感がある方はぜひ、他者のためになる、自分を大切にするために使う、という意識をお金に乗せてみてください。
 自分の波動が変われば金運も上がり、臨時収入が来たりしますよ。

「お金を使っても使ってもどんどん流れてくる」
 こういう設定で、ずっと回り続ける形としてお金の流れを引き寄せましょう。
 また、お金の引き寄せを加速させる言葉の使い方として、
「お金を使えば使うほど循環してくる」
 などといった、「すればするほど(同時に)拡大する」という比較級表現も楽しくていいですね。

「毎日が給料日!」
 という言葉は1冊目の本でも紹介しましたが、もともと私が開催している長期講座の受講生の方がおっしゃった言葉で、ブログや本でシェアさせていただいています。短い言葉ですけれど、とてもテンションが上がる設定ですよね。
 毎日何かしら切れ目なくお金が流れてくる、というようなイメージです。
 お給料だけではなく臨時収入やお金に変わるエネルギーである、ものをもらう、お金がかかる作業を人が手伝ってくれる、なども含めて、お金の流れが絶え間なく入ってくるというイメージの映像を脳内で見ながら、願いを言ってみてくださいね。

『ネガティブでも叶う すごい「お願い」』 Chapter 2 より MACO:著 KADOKAWA:刊

 お金のエネルギーを循環させること。
 それが、金運を上げるためのポイントです。

 そのためには、「お金を使うときの意識」が重要だということ。

 他者のため、自分のために、喜んで使う。
 感謝の気持ちを、お金に乗せる。

 ぜひ、習慣にしたいですね。

願いが叶うまでの「6つのステップ」

 MACOさんは、願いを決めてから引き寄せを動かしていく手順・過程を、以下のように解説します。

 1.願いを設定する(=決める)

 2.願いごとを決めたら、その願いはまずいったん放置(=放っておく)。
「こうなる!」と意識を向けたことは素粒子が動き、必ずプロセスが開かれていっていますので、まだ目に見えていないだけで、まずいったん放置するのでいいのです。これを世間では、「委ねる」とか「手放す」「お任せする」などといいますね。

 3.決めたあとは、心地よい波動エネルギーで過ごせるように、自分の心の感覚を大切に、自分で自分を満たすことをしながら1日を送る。
 そして、無理しない範囲でいいので、ちょっと嬉しくなることを自分にしてあげる。美味しいものを食べたり、友だちと楽しくしゃべって過ごしたり、そのときできること、自分にとって心地よいことですね。

 4.しばらくすると、「でも願いが叶うのは無理だろう」というマイナス感情が出てくる。
 これは願いの設定にもよりますが、たいてい出てきます。ホメオスタシス(恒常性維持機能)という、外の影響に抵抗して自分がこれまで維持してきた状態に戻そうという機能が思考にも働くため、長年使っていた思考のクセに戻そうとします。つまり、願いを叶える前の自分に戻そうとするので、これを超えていく必要があります。

 5.出てきたネガティブ感情を「ああ、今悲しんだね。辛いよね」と受容し共感してあげて、自分で自分の気持ちをただ抱きしめてあげる。

 6.少し気持ちが落ち着いてきたと感じたら、次はこの先の未来は動ありたいかという部分に意識を合わせ直す(=決め直す)。
「決め直す」とは、願いが叶わないという周波数にいってしまった自分を、「叶う」の周波数に戻す作業です。引き寄せは波動の法則ですから、叶わないという波動のままでいると叶わなくなってしまいます。ですから、「叶う」の波動に再度周波数を合わせ、ここだと定義することを必ず最後にはしてください。

 おおよそこの流れを繰り返しながら、だんだん現実が変わってきます。

『ネガティブでも叶う すごい「お願い」』 Chapter 3 より MACO:著 KADOKAWA:刊

 私たちは、一人ひとりまったく違った、考え方や思考の傾向を持っています。
 そのため、自分に合う引き寄せ方も、それぞれです。

 MACOさんは、自分がこれならやりやすくて、心の抵抗感が少ないと感じるものを実践していくのが現実をスムーズに動かすキモだと述べています。

「6つのステップ」をアレンジして、自分なりの引き寄せ法を見つけたいですね。

スポンサーリンク
[ad#kiji-shita-1]
☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 MACOさんは、引き寄せを加速させた一番の理由を自分に対する一切の否定をやめる、と決めたことだとおっしゃっています。

「今の自分でオッケー」

 そう心から思えると、「本当の自分」が見えてきます。

 本当にやりたいことは、何か。
 本当になりたいのは、どんな人か。

 心の底から湧き上がった願いを、言葉にして繰り返す。
 そこから人生が変わります。

 脳科学や心理学、それに量子力学の知識も交えて解説した、MACOさんの引き寄せ術。
 理屈的な裏づけがあるので、とても説得力があります。

「引き寄せなんて信じない」

 そういう人にこそ、読んで頂きたい一冊です。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ(←気に入ってもらえたら、左のボタンを押して頂けると嬉しいです)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です