本一冊丸かじり! おいしい書評ブログ

本を読むことは、心と体に栄養を与えること。読むと元気が出る、そして役に立つ、ビタミンたっぷりの“おいしい”本をご紹介していきます。

【書評】『ネガティブがあっても引き寄せは叶う!』(MACO)

 お薦めの本の紹介です。
 MACOさんの『ネガティブがあっても引き寄せは叶う!』です。

 MACO(まこ)さんは、引き寄せアドバイザー・コーチです。
 人気ブログ、「無敵の人生に変える! 引き寄せと潜在意識の使い方」の著者でもあります。

「自分に合ったやり方」で、“引き寄せ”は加速する!

 私たちには、皆、一人ひとりに個性があります。
 願いの引き寄せ方にも、また、個性があります。
 MACOさんは、願いを叶えるときも、その人その人に合ったやり方があると強調し、以下のように述べています。

 本書を手にとってくださった方の中には、私のように疑り深かったり、根拠がないことをいまいち信じきれなかったり、マイナス感情が強烈に邪魔をしてしまう、と長年感じ続けてきた方が多いかもしれません。
 人の行動が変わるためには、「これはこうだよ、こうやりなさい」と言われて無理に思い込むのではなく、本人が納得して腑に落とすことが大切です。
「にわかには信じがたいなあ・・・・・」と感じることには心の抵抗が強く出ます。でも、ひとたび自分に合ったやり方に出会えれば、主体的に動こうという気になれ、また内発的な動機づけが起こってきます。こういう心の状態になれば、誰かからこうしなさいと言われなくても、行動は自然に変わっていくのです。
 そして、行動が変われば現実は必ず変わります。願いが叶う方向へ勝手に動いていくのです。まずは、自分の心が「あ、そっか」と納得できる実践法に出会うこと。とにもかくにも心の抵抗が和らげば、願いごとが叶う方向に自然に動いていくのです。

 『ネガティブがあっても引き寄せは叶う!』 はじめに より MACO:著 大和書房:刊

「できない、やれない」という否定的な感情が出てくるのは、ある意味、当然なこと。
 ただ、上手にお付き合いする「コツ」はあります。
 それさえ押さえれば、ネガティブな感情があっても、望む現実を引き寄せることができます。

 本書は、ネガティブな感情と上手に付き合いながら、願いを叶える方法についてまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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まず決める。決めたら、そうなる!

 引き寄せの法則とは、似たような波動(エネルギー)のものが、磁石のように引き合うという法則のこと。
 現実は、自然発生的なものではなく、思考エネルギーによって、創り出されるものです。

 MACOさんは、望む未来はすべて創れるし、創り直すこともできると述べています。

 手に入れたい現実をまずしっかり決めてください。
 決めたらそうなります。

  • 強く意識を向けているものが現実創造されていく
  • 意志と意識の力が、私たちの願望の現実化に影響を与える

 これを説明できるのが、量子力学という物理学です。「決める」の話をする前に、引き寄せを理解するうえで知っていただきたいことなので、先に説明します。ちょっと長くなりますが、要点だけに絞りますのでお付き合いください。
 量子力学は、これまでの「古典力学」と呼ばれる“まず物質が先にありき”の領域を扱う科学ではなく、「精神の領域の科学」などと呼ばれています。量子力学の研究では、私たちの意志や意識が物理現象を起こすことに影響している、ということがわかっています。
 家や車、食べ物、人間の体などの物質は、小さく分割していくと分子→原子となっていき、さらに原子核になります。
 その原子核の周りには電子というものが回っています。原子核は陽子・中性子という粒のかたまりであり、これら陽子・中性子はもっと小さな素粒子(クォーク)という「物質を構成する一番小さい単位」になっていきます。
 そして大切なのは、この物質の最小構成単位である「素粒子」の存在です。素粒子はあらゆる物理創造のモトになり、どんな形にもなれる素晴らしい存在なのです。
 量子力学によれば、人間の体も、毎日使っている携帯電話も今座っている椅子も、モトをたどれば、すべてこの素粒子でできていることになります。
 そして素粒子は、ミクロの世界では粒としての性質と波としての性質の両方を持っていて、人間に観察されるまでは、不確定な波の状態でただよって存在しています。しかし、観測者(人間)がひとたび意識を向けると、ガチッと物質化されるのです(これを「観測問題」と言います)。
 量子力学によれば、人間の意志と意識が現実を創る、ということになります。
 たとえば、コーヒーを飲みたいな〜と思ったとき、「私はコーヒーを飲む!」と意識を放たなければ、自分の目の前にコーヒーは出てきてくれない、という仕組みなのです(人がコーヒーを飲むぞ! と観測意識を向けたことにより、初めて素粒子が固まり物質化します)。現象を生み出すためには、あなたの意識(明確な意図、決意)を先に送り出すことが大切なのです!
 私たちがこの意識やエネルギーをどう扱うかで、自分の未来を望むように創り出せるかどうかが決まってくるのです。

 『ネガティブがあっても引き寄せは叶う!』 Chapter 1 より MACO:著 大和書房:刊

「決める」とは、脳内でただ、「私は〜する! 私は〜になる!」と宣言するだけです。

 ただ、この世界では、決めてから叶うまで、多少の時間のズレがあります。
 決めた後は、その願いを「放っておく」ことが基本です。

 宇宙に放った私たちの願いは、強い心の抵抗で邪魔しなければ、自動操縦(オートパイロット)で叶うようになっています。

ネガティブ感情は潜在意識からのサイン

 願望実現の最大の妨げは、「心の抵抗」です。
 つまり、何かを手に入れようとしたときに自動的に湧いてくる不安や恐れ、心配、執着の気持ちのこと。

 といっても、願いを叶えるのに、心の抵抗を100%なくす必要はありません。
 MACOさんは、思考全体を10として考えるならば、ポジティブ思考とネガティブ思考の割合が5対5から6対4くらいに傾き始めたときに、現実は少しずつ動き始めると指摘します。

 ネガティブ感情が出てくる、ということは、その感情が潜在意識の中にあるよ、というお知らせサインです。あなたの中に、こんな負の思い込み(マインドブロック)がありますよーってことを教えてくれているのです。
 この感情は、かさぶたが自然にはがれるように、もうさよならしてもいい頃だよ、というサインだから意識上に浮いてくるのです。だからあなたは本当は、そこにネガティブ感情があったと気づけたことに感謝して、「これからは、願う現実を選ぶほうに意識を向けます」と宣言すれば、自然にその感情は流れていってくれるのです。
 どんな感情も、時とともに少しずつ小さくなって自然消滅していったり、たとえ覚えていても、臨場感を失っていったりするのです。
 私が願いごとを叶えてきた過程では、不安や恐れ、過去の経験からのネガティブな思い込みなどが、いつもどこかで顔を出していました。
 引き寄せたい願いを設定したら、ワクワク感はもちろんありますが、でも、そのワクワク感には、不安や恐れなどのネガティブな感情も、ピターッと背中合わせにくっついて存在していたりします。みなさんにも心当たりありませんか?
 ネガティブもピョコッと顔を出すくらいだったらまだかわいいものですが、ドカーン!!と心の大部分を占めて居座っていたことだって、私にはけっこうありました。でも、それでも、やっぱり、「決めた」ことは、ちゃーんと叶ってきたんです。これだけネガティブとのお付き合いがあっても、です。
(中略)
 ポジティブ感情もネガティブ感情も、本当は「等価値」です。どっちがよくてどっちが悪い、はないです。よい悪いを決めているのは私たちの判断=頭の中のデータです。もともとはどちらも同等なのですよね。どちらも大切に思ってあげると、すべてうまくいくのです。
 否定感=否定的な現実が来ると、すぐにくっつけて恐れを作らないでくださいね。

 『ネガティブがあっても引き寄せは叶う!』 Chapter 2 より MACO:著 大和書房:刊

 誰にでも、ネガティブな部分はあります。
 だからといって、逃げたり、隠そうとしても、決してなくなりません。
 どこまでも、影のようについてきます。

 ポジティブな部分、ネガティブな部分、どちらも自分自身。
 両方を認めた上で「決める」、そして「放っておく」。

 それが、願いを現実にするための秘訣です。

肯定→共感→修正の3ステップで、ネガティブ感情を解放する

 どうしてもやりたいと思っている仕事があり、それに向けて転職したい。でも、
「好きなことだけをして、十分にお金を得てやっていけるわけない」
 という思い込みが強い。

 MACOさんは、そんなネガティブ感情を解放させる方法を、以下のように説明しています。

手順①=肯定
 まず、自分の内側から出てきたネガティブ感情すべてを、「そう思ってもいい!」と全肯定します。

「できるか不安だ」
「好きなことだけして、十分にお金を得てやっていけるわけがない」
 という感情を、
  ↓
「別にそう思ってもいい」
「ついそう思ってしまう自分もオッケー!」
 こんな感じで、全肯定します。これは特に声に出す必要はないので、脳内で言ってあげます。

手順②=共感
 自分が感じたネガティブ感情に共感してやり、すべて受容します。

 次に、感情に対して「自分が自分に」共感して話しかけるように、自己内対話をします。
「そっかー、そんな感情があったんだね、いいよ、それを感じていても」
「そっか、転職するのが不安なんだね。やりたいことで十分お金をもらって生活するなんて難しい、って思ってるんだね」
 こんなふうに、オウム返しのように繰り返してあげるのもいいです。

 私たちは、普段ちょっとしんどいな、と感じる出来事があったとき、仲のよい友達などに話を聞いてもらって「そっかぁ・・・・しんどかったんだね」と共感してもらえるだけで、スウッと心が軽くなったりしますよね。その状態を自分の感情にも届けてあげるのです。自分で自分のネガティブ感情に、共感してあげるのです。
 否定してしまうと、否定されたエネルギーは心の中に長く居座り続けて、いつまでも現実創造の邪魔をするように働いてしまいます。逆に、共感して認めてあげれば、ネガティブ感情は「わかってくれてありがとう。わかってくれたならいいんだよ」と、抵抗のパワーをゆるめていきます。
 共感することによって癒やしが起こるのです。その後、ネガティブ感情はだんだん力を弱めて自然消滅していきます。終わってしまうのです。
(中略)
手順③=修正(決め直し・宣言)
 ネガティブ感情が少し落ち着いてきたところで、望む願いのほうへ戻す。必ず「終わりよし!」の設定に。

 実はこの手順③が最重要項目です。①②の手順はぼんやり読み流しても、ここだけはしっかり目を開けて熟読してください!

 だんだん時間が経つにつれ、しんどい感情も少しずつパワーをゆるめ始めます。たとえば、前日までたまらなかったことや、腹が立って仕方がなかったことでも、1日経つと少しだけ心が落ち着いていることってありませんか?
 もちろん、負のマインドセットや不安が全部なくなってしまったわけではなく、まだ確かに自分の中に残ってはいるのですが、その段階くらいでもう、大丈夫です。このように感情が少し落ち着いたところで、次のように思考を修正していきます。ここからが重要ポイント!

「今、不安に思っているんだね・・・・自分はできないと思ってるんだね・・・・。
 でも、私はやっぱりこっち(願いが叶って転職する! というほう)を選びます」

 このように、しっかり宣言して決め直すのです! これも脳内でやってくださってオッケーです。

 『ネガティブがあっても引き寄せは叶う!』 Chapter 3 より MACO:著 大和書房:刊

 自分の嫌な部分を、真正面から見つめて、受け止める。
 すべては、そこから始まります。

 受け止めて、肯定して、共感する。
 そして、修正する。

 この繰り返しで、少しずつ、潜在意識をポジティブに書き換えることが、願いを叶える秘訣です。

「願いが叶った状態の波動」を先に体験する

 引き寄せの法則を上手に働かせるコツは、「願いが叶った波動で生きる」こと。
 叶う前から、「叶った状態の波動」でいることができるかが重要です。
 MACOさんは、そのためには、身体に覚えさせてやる実践がとてもいいと述べています。

 体が覚えたことは感情を動かしていくので、潜在意識に入りやすいです。ただ、これも一気に無理をしないことがポイントです。

 私は、お金のエネルギーを上げたいなと思ったら、高級ホテルのラウンジで時々お茶をしたりするのですが、一杯1000円くらいするコーヒーって、私にとっては全く日常的ではありません。でも時々自分に許可してあげるのです。素敵な空間で優雅にコーヒーをいただく時間を持つことで、「本当にその状態を手に入れた私」を、一定の時間ではありますが、体験しています。
 不思議なことに、最初はお尻がモゾモゾするような居心地の悪い空間でも、数時間過ごしていると馴染んできている自分に気づきます。その空間でコーヒーを飲んでいる状態にもあまり違和感がなくなってきます。
 これが脳が慣れていく、ということで、こういった体験を時々でいいので実際に体に教えてあげると、その波動になった感覚が刷り込まれていきます。理屈での理解とは違うので、パワーがあります。
 時々でいいのですが、これを定期的にやっているうちに、その状態を得た自分の姿が当たり前になってきます。違和感がなくなってくるのです。
 体で体験したことは、後戻りしません。少しのステップでいいので、生活の中にいつもよりステップアップした現実を作ってみてください。

 『ネガティブがあっても引き寄せは叶う!』 Chapter 4 より MACO:著 大和書房:刊

「習うより慣れろ」ですね。

 それが特別ではなく、普通に感じられる。
 そうすれば、心理的な距離感は、ぐっと縮まります。

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 MACOさんは、願いを叶える人は、すごい人なのではなくて、「ただ、最後までやめなかった人」だとおっしゃっています。

 続けている限り、願いが叶う可能性は、ゼロにはなりません。
 最初は、ネガティブ感情がほとんどだった。
 それでも、「願いが叶う」と決め続けていると、あるとき、急に道が開けてきます。

 オセロゲームのようですね。
 それまで、黒い石がいくら積み重なっても、最後に白い石を置けば、すべて白に変わります。

 願いを引き寄せる方法は、人それぞれ。
 ひとつだけ言えるのは、あきらめずに続けていれば、必ず叶うということ。
「ネガティブな自分」を味方につけて、「なりたい自分」を引き寄せたいものです。

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2 thoughts on “【書評】『ネガティブがあっても引き寄せは叶う!』(MACO)

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