本一冊丸かじり! おいしい書評ブログ

本を読むことは、心と体に栄養を与えること。読むと元気が出る、そして役に立つ、ビタミンたっぷりの“おいしい”本をご紹介していきます。

【書評】『「逆」引き寄せの法則』(MACO)

お薦めの本の紹介です。
MACOさんの『「逆」引き寄せの法則』です。

MACO(まこ)さんは、引き寄せ実践法アドバイザー・メンタルコーチです。

「逆」引き寄せの法則で、人生を逆転させる!

引き寄せの法則とは、「自分の発している波動(エネルギー)と似たようなものが引き寄せられる」という法則です。

つまり、自分がいつもいい気分で、外で何が起きようともネガティブな感情に一切ならないのであれば、そのエネルギーと動揺の良い出来事ばかりがスムーズに引き寄せられるということ。

とはいえ、人の感情は、そんな簡単にはいきませんね。
どうやっても、「いい気分」にたどりつくまでに「嫌な気分」が出てきてしまうものです。

 だとしたら、これはどこかへ追いやろうとしても、到底無理なので、そのネガティブの扱い方を徹底的にマスターし、逆にネガティブと長い付き合いの友だちのように過ごし、共に未来へ進むという通常と逆の概念で世界を変えていきませんか?
これが題して「『逆』引き寄せの法則」です。ネガティブを逆手に取ることで幸せを招くから「逆」引き寄せ、通常の概念と逆を攻めた実践法だから「逆」引き寄せ、と名づけてみました。
(中略)
私は小さいころからよく「マコちゃんは気にしい」と言われていました。「気にしい」とは、関西弁で「気にしすぎる人、心配性の人」のことを言います。
友だちと遊んでいる間、さんざん楽しそうにおしゃべりしていたくせに、別れて一人になってから、「余計なことや、気分を悪くさせるようなこと言わなかったかな?」と考え込んだりする子供だったのです。

学校などでも、自分の近くで小さい声の会話が聞こえてきたり、ヒソヒソと話す雰囲気の会話を目にしてしまったりすると「あれは私のことを言ってるのかも」とすぐに思ってしまっていました。それがずっと頭から離れず、会話をしている人たちに自分が何かいらないことを言ったりしたことはなかったか? などと一人脳内で、ぐるぐる過去の出来事をさかのぼるというようなことをやり続けて過ごしていました。

大人になっても、たとえばメールやLINEを人に送ったあとで、「ちゃんと伝わる書き方になってたかな」とか「ああいう風に誤解されたらどうしよう」などと読み返しては「自分のいけないところ探し」をしたり、とにかくもう、常に頭の中になんらかの気がかりを作る習性がありました。だからずっと明るい方向へ物事を考えられる人が羨(うらや)ましい、自分自身は超ネガティブな人間だったのです。

今でこそ、感情との付き合い方や引き寄せの法則などの学びによって、だんだんそれも変わってきました。それでも、ネガティブな感情に支配されて立ち直れない日も多々ありました。

常に悩みがあり、ネガティブまみれで疲弊して毎日過ごす生活から少しでも抜けられ、楽しい引き寄せを起こせるよう、「私はネガティブですから」と開き直って認めてしまうところから、私は感情との付き合い方を探求していったのです。
その結果、この「逆」引き寄せの法則が生まれ、本当に人生を変えることができるようになりました。
自己啓発やスピリチュアル分野の書籍では、人はとにかくいつでも笑顔で、明るく、ポジティブでいればなんでもうまくいくよ! と書かれていることがあります。
しかしいろんな感情があるのが人間ですから、それが簡単にできたら苦労しないよ! と言いたくもなりますよね。
いったん脳内で気になってしまったことは、無理に忘れようとしたり、どこかへ追いやろうとしたりすると余計に心が苦しくなります。
ネガティブは本当に排除されるべきものでしょうか? 何も恩恵はもたらさない、ただの悪者なのでしょうか?
私は真理のことをいろいろ学びながら、あえて陰・ネガティブに焦点を当てて、行動実践してきました。

すると陰があるから陽が輝くし、世界にあるものは陰陽ではじめて1つであるということがわかってきました。
だからネガティブを直視し、徹底的に受け入れて排除をやめ、共に在り、共に生きてきました。するとだんだん人生が明るくなっていったのです。

『「逆」引き寄せの法則』 はじめに より MACO:著 PHP研究所:刊

ネガティブだけど、願う現実を引き寄せられる。
むしろネガティブだからこそ、強烈に引き寄せの力を発揮できる。

本書は、そんなMACOが自身の経験から編み出した「逆」引き寄せの法則のノウハウをわかりやすくまとめた一冊です。
その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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「逆」引き寄せの法則とは?

「逆」引き寄せの法則の根本をなす考え方。

それは、どうやってネガティブな感情が出ないようにするか? というやり方ではなく、全く逆の視点で「目いっぱいネガティブを出しきって」「しっかりネガティブを見つめて、光(スポットライト)を当ててあげるように扱い」「敵対するのではなく、友だちとしてとらえる」ことです。

 人生に対して、ポジティブな思考を持つことはとても大事なことです。
しかしいつもポジティブでいないとダメだとか、ポジディブでないと願いは叶わないということは決してありません。
この辺りは長年誤解されてきた認識のように思いますが、心が辛いと感じていたり、とても落ち込んでいたりするときにも「落ち込んでいる場合じゃないよ、前向きに!」と、無理に自分に言い聞かせるなどすると、自分の本心とのズレが生じることになり余計に心が不安定になります。

世の中には常にポジティブな人もいるのは確かですが、多くの方は気分がドーンと落ち込むことがあり、他人をすごく嫌だと感じたり、時には悪意を持ってしまったりしながら日々を過ごしています。そして、こんな私ではダメだと責めることもあります。
でも、本当は自分を責める必要はないのです。ネガティブな感情やマイナス思考は、実はあなたの世界を明るく変化させる、シフトの鍵になっていくものであり、良き未来へのサインとなるものを教えてくれているのです。
ポジティブでいないと願いは叶わない、というこれまで長く持っていた古い概念を捨てて、今日から「ネガティブから受け取ったサインや気づきから、どんどん望む未来へ世界を変える」と決めてください。

ポジティブよりも、ネガティブサインからの方が恩恵が多い、と私は思っています。
人の心は、「もー、なんでこんなことが・・・・・・」と感じたときに、自分の人生についてはじめて「哲学」をし始めます。
「なんでこんなことが!?」という感情は嬉(うれ)しい、楽しいことではありませんよね。でも、嬉しい、楽しい感情しか抱かなければ「なぜこうなるのか?」という疑問すら心に湧かないのです。

ネガティブな感情や、自分が体験した出来事からマイナス思考が飛び出したときにはじめて、「私の人生ははたして、これでいいのだろうか?」「本当は私はどうしたいのか?」「なんでいつもこんなふうにネガティブなとらえ方をしているんだろう」、こういう自分への問いが出てきます。
これらのテーマと向き合うから人は「進化」していきます。ポジティブな感情だけでは、案外、人の世界は変化しないのです。

かといって一生ネガティブに悩む必要は全くなく、それらを「ありがたきサイン」として受け取ったら、次は望ましい人生へ向け、同じパターンを繰り返してきた行動や、思考のクセに気づき、望む方向へどんどん変えていくように使っていきましょう。
あなたがこれまでネガティブに貼りつけていた悪いレッテルを、まずはがすことからスタートです。

人の脳というのは動くものが気になります。自分の内側より「外」の方が気になりやすく、これは動いている物(体)などに対してもそうですし、人がしゃべっている言葉とか、外で起きている出来事なども全部です。自分のことよりも、外野が気になるわけです。
そういえば、赤ちゃんも動くものを一生懸命目で追いますよね。興味津々(しんしん)ということで赤ちゃんならこれも成長につながるのですが、大人になって自分のことより外ばかり気になっていたらあまり良いことだとは言えません。

世間ではこれが常識だと言われていること、特定の人にだけ聞いた何かのリサーチ、自分の周囲の人の価値観で、世の中みんながそうだと判断してしまう・・・・・。
外ばかり気にしてしまう脳でいると、私はこうしたい! という意志が持てなくなる可能性があります。
外野の声や、世間の一部で騒いでいる声も気になるけど、それでも自分はどう思うのか? 外でこんな出来事が起きているけど、自分はどう在(あ)りたいのか? というふうに、いったん外が気になってもいいので、その後、「自分ならば?」という問いをするようにして、思考の軸を自分の内側に戻すようにクセをつけていってください。
外を全く無視しましょうということではなく、情報や刺激に対して、自分の心の軸が保てるようになることが大事、ということです。

何か耳に入るたび、何かを見るたびに「そういえば、そんな気がしてきた・・・・・」、こういう感じ方をすぐしてしまう人は危険です。自分の軸が立っていない可能性があります。
これらは「私ならどうしたいかな?」と自分に質問を投げるようにしていくことで解消されますので、あっちこっちと外の刺激を追い、ネガティブに翻弄(ほんろう)されるのではなく、自分の中心に意識を持っていられるよう「問い」をうまく使ってください。

『「逆」引き寄せの法則』 第1章 より MACO:著 PHP研究所:刊

ポジティブな感情が良くて、ネガティブな感情が悪い。
私たちの多くは、そう考えてしまいがちですが、それは違うということです。

ネガティブな感情は、取り除くべきものではなく、受け入れるべきもの。
ネガティブな感情も自分の一部ですから、それを拒否するのは、自分自身を否定することになります。

ポジティブ(陽)もネガティブ(陰)も含めて、自分自身を丸ごと受け入れること。
それが自分が望む人生を創り出す、第一歩だということですね。

ネガティブな感情は「サイン」でしかない

MACOさんの「逆」引き寄せの法則は、ネガティブをどんどん表に引っ張り出して光(スポットライト)を当てるというアプローチをとります。

嫉妬、葛藤、不安、恐れ、怒り、心配・・・・・。
そんなネガティブな感情たちは、ポジティブな感情よりも、私たちの人生を変えていくのに大きな役割を果たしてくれます。

 ネガティブな感情たちはみな「サイン」です。何のサインか?
それは、ネガティブな感情を感じることで必ず人は自分の本心を知ることになります。人生を大きく変えるためのサインなのです。
自分自身の頭の中にあるネガティブな感情へのレッテルをはがすことが真っ先に必要です。
「悪者」「厄介者」「なくてもいいもの」「余計なもの」「迷惑なもの」「引き寄せの邪魔をするもの」「波動を下げるもの」・・・・・。いろんな負のレッテルを貼っているはずですので、その辺りの意識を一掃することがまず最初に必要です。
ネガティブな感情はお知らせのサイン、シフトのためのサイン。これをまず最初に脳に覚えてもらいましょう。

誰でも口に出して言えないけど・・・・・とか、こういうことは人に言えないけど、というような感情を持ったことが1度くらいあるでしょう。
たとえば他者への感情だと、
・こんな人どっか異動でいなくなればいいのに
・顔見たくない、嫌い
・うまくいかなきゃいいのに
・あの人が成功するのが妬(ねた)ましい
・口ではおめでとうって言ったけど心から友だちの幸せを喜んでいない
などもう様々。

そして対自分、というのもあります。
・私なんてどうせ・・・・・
・周りの人ができても私にはできない
・私の能力はこの程度だ
・なんで私はダメなんだろう
・あの人と比べて私はできていない
というように自分に対しては自己否定や比較をしては責める感情が出ることが多いかもしれません。
対他者でも対自分でも、どちらもブラックな感情ですよね。あまり心地いい感情ではないですし、口に出して人に言いたくはないような性質の感情かと思います。
しかし、こういうドロドロした感情、人にあまり言いたくない性質のブラックな感情こそ、しっかり愛してあげて、エネルギーをシフトさせてあげないとならないのです。でないと現実も変化していきません。

長い間、私たちはこういう感情を悪者扱いしてきたので、いつも敵対関係にありました。見ないふりだったり、見たとしても悪者扱いだったりしたので、そこに愛情はありませんでした。
しかし愛していなかったものは、愛されるまで「サイン」を送り続けてくるんですね。ブラックな感情だって愛されたいし、自分の存在を見てほしい、知ってほしい、何を伝えたいかわかってほしいわけなのです。だから感情反応として強く上がってくるのですね。
結論を言うと、誰にも言いたくないようなネガティブな感情ほど、しっかり見て相手をして上げる必要があります。
大事なことは、そこにあることがわかっているのに「無視」をしないことです。
まずは「ああそんな感情もあったんだ」と存在自体をまるっと認めてあげましょう。ネガティブな感情の問題は、このまるっと認めることでほとんどが解消されると言って過言ではないのです。

「認める」ことは愛だからです。無視する、いないかのごとく扱う、ということが一番愛からかけ離れていますが、ずっとこれをやってきたわけなのです。
「あー心が痛い!」という感情ほど嫌がらず真正面から見てあげると心に決めてください。ただ見てあげるだけで必ず、そこから先に起きてくる現実が変化していきますから。

『「逆」引き寄せの法則』 第2章 より MACO:著 PHP研究所:刊

見ないふりをしたくなるような強烈な感情ほど、目をそらさずに真正面から見つめる必要があります。

その感情は、私たちに何を伝えたいのか。
魂からのサインをしっかり受け取る必要があるということです。

感情はエネルギーです。
ですから、大きなネガティブな感情をポジティブな感情にシフトできればできるほど、大きな変化が起こることが期待できるわけですね。

「何が出てもOK and OK」で、お金の流れが良くなる!

MACOさんは、引き寄せを最大限に活用するためには「意識を制す」ことが最大のポイントになると述べています。

意識は、偏見や思い込みなど、ずーっと維持して持ち続けている考えなどを指します。

例えば、お金に対する否定的な意識(マインドブロック)を外していくには具体的にどうすればいいのでしょうか。

 まず重要な理解ポイントは、「(お金が)ないことに対する否定を、一切やめてみること」。手元にあるお金が少ないとどうしても私たちはつい、「お金がないことは悪いこと」と、「手元にない=良くないこと」と強く思いがちです。
私も長年そうだったので、これはいたしかたない部分もあるかと思います。しかし引き寄せのエネルギーの法則から言うと、ダメだ! と否定したままだと、そこに延々と否定のエネルギーが渦巻くようになります。
そして「これはダメ!」とバサッと裁いて切ってしまったものからは「恩恵のエネルギー」がバタンと途絶えてしまうのです。実はこれが一番もったいないことなのです。

人間関係でもそうですが、嫌だな、苦手だな、と感じる人の存在から「学ぶことや気づき」があることもあります。「私の意図したのはあれではないんだ」と気づいたり、「あのような意識で生きていると現実はああなるのかあ・・・・・」と見せてもらえたり。嫌いだ、と感じる人からもたくさんもらえる恩恵があるのです。
だから、どんなに「うえーーー」と感じることも、いったんは「ふむふむなるほど」と受け取ってみることが、その次の飛躍的な明るい未来への第一歩なんですね。

お金もそうです。手元にないことを、簡単に自分で裁かないこと。
「ないからダメなんだ」「持ってない私はダメなんだ(最後はここまで行く人がいますね)」
「ダメ!」と切って裁いた時点で終わりです。引き寄せが好転する光のラインが断たれてしまいますから、お金がないことも否定せず、
「お金がない」
「これを否定したくなる私がいるんだなあ・・・・・」
これくらいの意識のエネルギー感でいったん「OK」してあげてください。全くないという状態になったら「次、出てくるものがスタンバイして満ちている」という状態です。

失恋したあとに新しい彼氏ができるのもそういうことです。古い彼氏(しかも自分にとって幸せになれないエネルギーの人)を握ったまま新しい良いご縁は来ないので、いったん「ゼロ=ない」の状態にされることがあるのです。
お金が減ってきた、なくなってきた、という状態もダメなことが起きているというよりは流れを変える勉強の段階にいるんだなと受け止めて、まずはないことを否定しないようにしてみてください。
そして実践です。お金がないというネガティブ感情を、そう思っても良し、不安になっても良し、と常に「何が出てもOK and OK」と自分につぶやき、一切否定せず感情受容していきます。
さらにこのときのポイントですが、「感情をさらっと扱うこと」。
力を入れて「うーーー、よし、受容するぞ!」という力んだ感じではなく「うん、オッケー」「そう、オッケー」「大丈夫よね、オッケー」とさらっと流していってください。
脳に一度「オッケー」と聞かせたあとは、とりあえずお金が乏しいとしても、その状態でできるささやかな気分転換に切り替えていってください。
大事なことは「感情受け入れをしましたよ」というのを脳に伝えることだけです。
私はお金がない時期が延々と長かったのですが、どれだけ困っても(もちろん引き寄せは同時進行して実践していましたが)、とりあえず今の状態は「悪」ではないし、「否定する必要もない」と決めて、どんどん出てくる不安やネガティブ感情を、ただただ受容していきました。
これも習慣になっていきましたね。「あー、私またお金ないって思ってるわーー」くらいに最後はなっていきました。まるで他人事みたいな客観視ができるようになっていきました。

これができるようになるころにはお金に少しずつ恵まれるようになったり、困ったときは臨時収入があったりするようになったのです。

私はシングルマザーですが、まだこの仕事に就く前の時期に娘にはやりたいことがあり、私立の中高一貫校を受験したのです。
海外の学校で短期の英語プログラムを受けたいと言い出したとき、もちろんそんなお金はなかったのですが、「ないからおそらく行かせてあげられないけど、それでも学びたいと決めていればいつかのタイミングで海外に行けるよ」と娘に伝えました。
そして、行かせてあげられない自分を否定せず、「参加させてやりたいと思ってるんだな、でもできない。それでも否定せずここもヨシと受け入れよう。なるように運ぶから。私が悪いわけではないし、娘もよくがんばっている」ととにかく全部OKで肯定して塗り固めていきました。

その後、プログラム参加募集の締切が近い日に、今は亡き私のおばあちゃん(母方の祖母)が突然歩いて実家にやってきました。
おばあちゃんは足が少し悪くて、同じ市内でも、歩いて私の実家に来られる距離じゃなかったのに、バスと徒歩で一人で「きたよ!」とやってきたという不思議な出来事がありました。

そして本当に驚いたことに、なんと突然100万円ほどもらうという出来事がありました。もちろん意味もなく突然です。通帳をいくつか解約したということだったのですが、今でもなぜ私だったのか謎です。
「手元にいまないことを否定しない」
「ない、に対する感情はとにかく受容して次の光に変えていく」
ぜひ実践してみてください。

『「逆」引き寄せの法則』 第3章 より MACO:著 PHP研究所:刊

「お金がないこと=悪」

その意識が、お金の流れをせき止める障害になっているということ。

お金にネガティブな感情を持ったまま、ポジティブな感情を持つことはできません。
まずは、ネガティブな感情を手放し、「ゼロ=ない」状態になることが必要です。

今の経済状況がどうであろうと、現状をありのまま認め、受け入れること。
お金に対する意識を、否定(ネガティブ)から中立(ニュートラル)にシフトすること。

それがお金を引き寄せる秘訣だということです。

遠慮なく「宇宙に聞く」こと

やりたいこと、叶えたいことはあるけど、どうすればいいかわからない。
そんなときにお勧めなのが「宇宙に問いかける」ことです。

 やり方は簡単です。
心に何らかの疑問が湧いたとき、思いっきり素直な感覚で、
「これってどういうこと?」
と問いを発するだけ。宇宙に、と言われてもどこが宇宙なのよ? と思うかもしれませんね。私は空中に向かって問いを投げる感じでやっています。天に向かって、というのも近い感じですね。空中に向かって投げてみる、という表現もできます。
聞いてくれる対象物が見えているシチュエーションではないので(空間相手など)、自分で自分に聞いている感じに思うかもしれませんが、宇宙や天、空間(エネルギー)に向けて発している、という意識を使ってください。
そして一番大事なのは「素直に聞いてみる」こと。
「私わからないんだけど教えて!」とすがすがしくアホ(笑)になって聞いてください。

「宇宙に聞く」というのは自分の潜在意識や脳に聞くということでもあります。自分のつぶやきを自分の体も心も聞いていますから、脳が答えを探し始めます。
結局これらもみんな宇宙とつながっていますので、その答えは、インスピレーションで「こういうことかも」と湧いてくることもあれば、人の会話から聞こえてくることもあり、本の中にメッセージがある場合もあり、いろんなルートで返信が返ってきます。

聞くという習慣を持つと「受け取る」という部分の感度が上がります。サインにも気づきやすくなり、自分でわからないことはちゃんとメッセージがやってきて教えてくれる、という信頼感もだんだんできてきます。
「わからないことを知る」とか「わからないから一人でがんばりすぎないよう教えてね」という意識を持つと、その周波数につながります。脳は質問に対してよく反応します。「これ何?」と聞かれれば、答えを探そうとするので探索機能が活性化します。
これも宇宙のエネルギーとつながるということで、みんな同じことを言っています。わからないことは宇宙にどんどん聞いてみる、という習慣はがんばりすぎる自分を手放すいい習慣にもなるので、ぜひ日常に取り入れてください。

わからないことは宇宙に聞いてメッセージをもらうといいですよ、という提案をしましたが、宇宙はエネルギーの存在なので、直接私たちに向かって、「それはじゃなーー・・・・・」などと、会話のように言語を話してくるわけではありません。
そもそも私たちがいる世界(三次元)と高次の次元は波動(周波数)が違います。
だから何かメッセージが降ってきていても、私たちが「そちら(宇宙のエネルギー)に意識を合わす」ことで、周波数を合わせていかないと、そのメッセージをわかるようには受け取れないのですね。
だからどんどん聞いて練習したらいいと思います。
これは自分で意志を持つことをせず、行動もせず、メッセージだけもらうために丸投げにしてください、ということではないですよ。
私はこうしたい! こうなりたいな! という願いや意志を持っていろいろ行動しているのに、ふとどうして叶わないかわからなくなったときや、一人で解決しなきゃ、という思考に陥ってしまったときに宇宙のサポートとつながり直すために聞いてください。
私たちは一人で辛い思いばかりしてがんばるというより、いつも宇宙の大きなサポートと共に歩んでいることが前提なのです。

いつも背後に宇宙さんはスタンバイしてくれていて、必要なときにはメッセージを返してくれるから大丈夫、と思っておいてください。
信じた思う道を進んでいるのにしんどくなったときに「ねえ、これどうして?」と遠慮なく聞いたらいいのです。
何度も書いているように、エネルギーの存在は直接会話はしません。自分の意識を宇宙のイメージに合わせたときに、コトバのようなものが浮かぶようなことはありますが、それも宇宙や天や神様というコトバで象徴される、エネルギーの存在からのメッセージの1つの形なのです。
私たちの潜在意識も宇宙とつながっていますから、そこに意識を向けておき、やりたいことをどんどん決めて楽しんで行動していきましょう。

では、具体的なメッセージの受け取り方の話をしていきます。問いかけたメッセージの受け取り方は(宇宙から私たちへの伝えられ方、と言った方がよいかもしれません)ほんとにたくさんありますよ。
これはなぜかと言うと、宇宙さんは私たちと、直接の言語会話ができない分、私たちが置かれている環境や状況に鑑(かんが)みて、そのとき一番適切でわかりやすい形を選んで伝えてくれるからなのです。
よく問いかけていた質問の答が「テレビのドラマのセリフにあったわ」とか、ぱらっと開いた本のページに、響く言葉があったなどと聞いたことはありませんか?これらは王道というか、代表的なメッセージの受け取り方といえるでしょう。しかしこういう形に限らず、いろんな形で返信してくれますよ。

(例
・バスに乗って外を眺めていたら、目に入った看板にメッセージがあった
・買った洋服の手提げ袋の英語を訳したら、問いかけへのメッセージだった
・耳に自然と聞こえてくる他人の会話に答えがあった
・自分とすれ違った人が、そのタイミングで口にしていた単語がメッセージだった
・洗濯ものを干そうとバルコニーに出たら、マンションの下で小学生が遊んでいて「◯◯だ!」と楽しそうに叫んでいた言葉が答えだった
心の内側からいろんな意志、意図が湧いてきたり、これがいいんじゃないかなというインスピレーションが出てきたりするようになった
・聞いていたことの答えを、夢で見た(こちらはのちほど体験シェアを書いておきます)
・「この選択でいきますがこれでOKなら・・・・・を見せてください」とお願いしたら本当にそれを見た
など。

右に挙げた中で、特に傍線を引いたものについてですが、今まで、疑問は他人に聞いて言われたことをそのまま採用することが多かった人は、自分に聞く、宇宙に聞く、ということをやり始めると「どうしたらいいかのインスピレーションや、意志が湧くようになる」という変化を感じるようになります。
非常に感覚が研ぎ澄まされてきて、自分の本質とつながり始めたというサイン
ですので、「でもこうじゃないかな?」「こうしよう!」と、自分の感覚を通して宇宙から教えてもらう、という返事が出てくるようになります。
状況、環境、今が返事のタイミング! というときに合わせて受け取れるので、聞いた答えは来る。そう信頼して(決めておいたらいいです)、聞いたあとは普段通りにお過ごしください。

『「逆」引き寄せの法則』 第4章 より MACO:著 PHP研究所:刊

何か疑問に感じたことがあったら、とにかく宇宙に投げてみる。
そして、宇宙を信頼し、“答え”を気楽に待つ。

それが宇宙からサポートを受けるコツです。

私たちは、肉体だけでなく、魂さらには宇宙とつながっていて、つねに守られている。
それを実感するためにも、ぜひ、身につけたい習慣ですね。

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MACOさんは、世間ではポジティブ(光)の存在だけが素晴らしい、ネガティブはいらないような扱いとされがちですが、実はどちらも同じ尊い価値があるという事実を、この本を通じて私は知ってもらいたいとおっしゃっています。

陰(闇)と陽(光)は、両者が存在して初めて成り立ちます。

私たちが光の存在に気づくのは、光のない世界(闇)を知っているから。
逆も、また然りです。

陰と陽、すべてが合わさってこの世界は成り立っています。
つまり、意味のないもの、必要のないものは、一つもないということ。

善悪ではない、まったく異なる価値観の二元論から生まれた引き寄せの法則。

闇が深いほど、それが明けたときの光はまばゆいものになります。

「自分はネガティブだ」

そう自覚している人ほど試して頂きたい一冊です。

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