本一冊丸かじり! おいしい書評ブログ

本を読むことは、心と体に栄養を与えること。読むと元気が出る、そして役に立つ、ビタミンたっぷりの“おいしい”本をご紹介していきます。

【書評】『「ゆるし」のすごいチカラ』(スピリチュアルakiko)

お薦めの本の紹介です。
スピリチュアルakikoさんの『いつでも宇宙が祝福してくれる「ゆるし」のすごいチカラ』です。

いつでも宇宙が祝福してくれる「ゆるし」のすごいチカラ

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スピリチュアルakiko(あきこ)さんは、スピリチュアルヒーラー、チャネラー、宇宙の法則エネルギーワーカーです。
現在はインドでご主人と3人の子どもさんたちと生活されています。

幸せの鍵は「ゆるし」にあり!

akikoさんは、私たちは、幸せになるために、魂の喜びを生きるために、はるばるこの地球にうまれてきたと述べています。

この地球での体験は、苦しいものが多いです。
しかし、だからこそ、地球はこんなに魂が成長できる星であり貴重な体験ができるわけです。

 地球で体験できることの一番の特徴は「感情」です。
こんなに喜怒哀楽のアップダウンを体験できるのは地球ならではであり
その大きな振り幅を体験できるだけの地球人は優秀ですばらしいのです。
宇宙人は基本的に一定の波動領域に存在するため
淡白で感情というものがよくわかっていない存在も多く
愛にあふれてはいるのですが、サラッとさっぱりしています。
一定の波動領域で生きている彼らは、
地球のような感情の振り幅を体験したことがない、
見たことも聞いたことも体験したこともないそうです。

ゆるせない感情や人を恨む気持ちを持つことはもっとも苦しいことです。
しかし、大きく感情が揺れ動くことで
私たちは魂が大きく成長する体験をしているのです。
あなたがゆるせない人はあなたと魂のつながりが強く
魂の成長を促進するためにわざわざ悪役になってその感情を引き出しています。
これはきれいごとではなく、本当にそのままのことなのです。
その感情を感じることやその体験をすることで
あなたは魂の道に目覚めるのかもしれませんし
はたまた地球や宇宙でのあらゆるものを
感情とともに解放しているのかもしれません。

この地球では喜びや悲しみ、憎しみ、怒りなどの感情を
当たり前のように日々感じていますが
波動で見たら、それぞれの感情は大きな差があります。
つまりジェットコースターなみの体験ができるということなのです。
こんなエキサイティングな地球体験は宇宙人からすると、
いったいどんな感じなんだろう?
自分もこの体験をしてみたい!
と、のどから手がでるほど知りたくて仕方がないことなのです。

感情はポジティブなものとネガティブなものがありますが
強い感情がでるのはネガティブなほうです。
実はそのネガティブな感情を使って、多くのことを解放しています。
ですからすべては完璧であり
すべては自分自身の魂が計画してきたとおりに体験できているのです。

この世の仕組みや宇宙のことがわかってくると
そこまで強い感情で何かを感じることがなくなってしまいます。
ですからぎりぎりまでその状態を体験したい。
わざわざ地球に来たのだから感情の振り幅を体験しないでどうするのか。
といった感じで、ぎりぎりまで人間ドラマにどっぷりつかり
感情の揺れ動きを体験しつくしている人も多いのです。

いつか人生が終わるときに強烈に覚えているものは
人生が大きく変わったターニングポイント。
それは必ず
最悪の状況やゆるせない出来事など
強烈に嫌な体験がターニングポイントになるのです。

宇宙でリーダーになる人の条件はたくさん失敗経験がある人。
失敗から人生を何度も立て直すことで、それだけ経験が豊富になります。
宇宙はそこを評価するのです。

ですから、ゆるせないならとことんゆるせない感情を感じきってください。
嫌なら嫌な感情、憎いなら憎しみの感情、楽しいなら楽しい感情。
たくさん経験してたくさん失敗してたくさん嫌な思いをして
全部全部思いっきり体験してください。
あなたは地球という難易度の高い星に生まれて挑戦している
チャレンジャーでありたくましい魂ですから大丈夫です。
あなたの持っている潜在能力はものすごく、はかり知れませんので
この宇宙の視点や見方を知ると
今体験している出来事へのとらえ方が変わり、楽になると思います。
それをぜひ頭の片隅に置きながら、地球ライフを楽しんでください。

『「ゆるし」のすごいチカラ』 巻頭 より スピリチュアルakiko:著 フォレスト出版:刊

akikoさんが重要視しているテーマは、「ゆるし」です。

akikoさんは、ゆるしのメカニズムを知ると、この感情こそが地球でしか味わえない、貴重な体験だとわかると述べています。

さらには、ゆるしのプロセスを経験することで、自分自身を深く知ること宇宙の法則に気づき始めます。

本書は、宇宙の法則を交えながら、ゆるしのプロセスを経験するためのワークをまとめた一冊です。
その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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「ゆるし」は、自分自身に力を取り戻す作業

ゆるしとは、否定的な感情を乗り越える自発的過程、つまり、自分で乗り越えることです。

akikoさんは、憎しみやネガティブな思いは、自分自身を苦しめるエネルギーになり、自分のパワーを分散させると指摘します。

 古今東西、ゆるしについて、さまざまな偉人たちが言及してきました。しかし私が皆さんに紹介したいのは、エネルギーの観点から見るゆるしの原理です。それをわかりやすく伝えてくれているのが、宇宙存在です。多くの宇宙存在のなかでわかりやすいのが、バシャールとエイブラハムです。
彼らは、地球という限定された枠組みを超えて、宇宙全体の観点からめメッセージを送っています。宇宙の共通意識やエネルギーの視点から単純明快に説明してくれているのです。
バシャールとは、オリオン星団にある惑星エササニにすむ宇宙存在の集合意識です。バシャールとはアラビア語で指揮官、メッセンジャーの意味。アメリカ人チャネラー、ダリル・アンカさんを通じて、地球人類が本来の自分に目覚めるためのさまざまなメッセージを発信しています。
エイブラハムは、特定の人物ではなく、宇宙意識であり叡智(えいち)の集合体です。エイブラハムからのメッセージは、アメリカ人女性のエスター・ヒックスさんが受け取り、伝えてくれています。

そのバシャールが、ゆるしについてこういっています。

人をゆるすことは、相手のしたことを帳消しにしましょうという意味ではありません。
「あの人をゆるせない」と言う人がいますが、人をゆるすこと、自分に力を戻してあげることを意味しています。相手に渡った自分のパワーを自分に戻してあげる作業、これをゆるしと呼びます。
また、人をゆるすことは、自分が弱いからではありません。その逆です。

たとえば、あなたがもともと100のエネルギーをもってこの物質界に誕生したとします。しかし、人を恨んだり妬んだりしていると、100ある自分のエネルギーは相手に渡り、手元には70しか残らなくなります。また更に誰かを恨んだり憎んだりすると、自分のエネルギーは相手に渡って、手元に50しか残らなくなります。

ゆるすという行為は、相手に渡してしまったエネルギーをまた自分に戻して100にしてあげる作業のことです。相手のしたことを無しにしてあげる作業ではありません。それよりも、自分自身にパワーを戻して前進する力を取り戻してあげる行為であり、それを「ゆるし」と呼んでいます。
(参考 the PLANET from NEBULA https://ameblo.jp/viva-bashar/entry-12713945898.html)

「ゆるせない」ままでいることは、ゆるせない相手や、ゆるせない出来事、ゆるせない過去に、自分のエネルギーを30%も気前よく与えしてしまっているのです。だから、自分本来の力が発揮できないということなんですね。
ゆるせないことが多ければ多いほど、エネルギーは奪われ、自分のエネルギーはどんどん減っていきます。
しかも、私たちが住むこの世界は、ゆるせない人、ゆるせない出来事、ゆるせない体験が、日常的に、大量に、出てきやすいのです。ですから意識的に「ゆるせない」ということから自分自身を切り離していかないと、どんどんエネルギー不足になります。その結果、人を攻撃するようになります。そうすると、さらにエネルギーを奪われて、それを体験した人もまたゆるせない体験をして・・・・・と、多くの人たちが憤りを感じる連鎖が続いていきます。関わる人みんなが同じところでもがき苦しんでいるのは、エネルギー不足が原因になっているからです。

それでは、ゆるしていくことでどうなっていくのか。それは自分に力がどんどん戻ってくるということです。一つひとつの出来事や人、自分をゆるしていくと、自分自身の力が溢れてきて、生きやすくなります。そして軽やかになり、寛容で豊かな視点から、物事が見られるようになります。その結果、自分にも人にもやさしくなっていきます。そうなると世界はどんどんやさしく感じられ、生きやすくなり、しかも思い通りに動いていくのです。
ただ、自分がゆるしていない感情があると認めるのは、本当に嫌なことだと思います。そして、ゆるそうとすると、心の中に、抵抗が生まれるでしょう。そんなときのために、バシャールはこう伝えています。
許すからといって、相手の行為をよしとするわけでも、その行為に対する相手の責任がなくなるわけでもありません。
「責任」と「許し」は、別のものです。
許しとは、「その状況を正しく理解する」という行為です。
そして、『その状況に対する判断をゆるめる』ということです。
「『未来は、えらべる!』ダリル・アンカ、本田健/VOICE新書より)

ゆるするのではなく、状況を理解するのだと視点を変えれば、「ゆるすなんて無理だ」と思っている気持ちが少しはゆるむのではないでしょうか。

もしかしたら、あなたはこう思うかもしれません。
「世の中には、絶えず戦争や殺戮(さつりく)がおこなわれ、私たちの身近でも、尊い命が平気で失われています。自然は無惨(むざん)に破壊されているし、人間の自由も踏みにじられている。詐欺も嘘も支配もあるではないですか。それをゆるしていいんですか」

宇宙は常に変化し、成長し続けています。この宇宙の中で起きていることは、すべて宇宙の許可のもとにおこなわれています。
これは、宇宙とは何なのかと思いを馳せると理解できます。宇宙は「自分とは何なのか」を知りたくなりました。自分を知るには、比較するものが必要になります。そこで、唯一無二の宇宙が生まれ、他者という存在を分離させたのです。ここから、宇宙は常に変化し、拡大を続けています。
ですから宇宙は、分離してあなたになったり私になったり、あの星になったりあの出来事になったりしているのです。これは分離しないと体験できなかったこと。その体験をしたくてわざわざ分離させているのです。

たしかに戦争や飢餓、暴力、残虐な出来事は、ゆるしがたいことです。しかし宇宙は、悲惨なことでさえ起こることを許可しているのです。
なぜ許可しているのかというと、宇宙は自分自身を知りたくて存在し、すべてを分離させ、それぞれの承諾のもと、経験しているからです。その経験により、宇宙が拡大し成長します。宇宙愛は本当に大きく深い、無条件の愛そのものです。その大きな愛が本来の私たちなのです。
地球は宇宙からできた星です。地球に生まれた私たちも、宇宙からできています。同じ宇宙からできているということは、すべてがつながっているということ。そもそもおおもとをただせば、すべては一つの根源から生まれています。そしてこの世では、分離して存在しているのです。私たちも、分離して存在していますが、おおもとをたどれば誰もが一つの根源から生まれでており、もっといえば私たちは根源そのものなのです。

『「ゆるし」のすごいチカラ』 第1章 より スピリチュアルakiko:著 フォレスト出版:刊

ゆるすことは、相手のためではなく、自分のためにするということ。
相手に渡してしまったエネルギーを自分に取り戻す作業です。

相手のした行為の正当性を認めることではありません。
それに囚われている自分自身の心を解き放ってあげること。

それが本当の「ゆるし」です。

「自分を責めること」が一番波動を下げる!

akikoさんは、すべてのものには特有の周波数があり振動していると述べています。

周波数とは、エネルギーそのもので、エネルギーの振動のことをいいます。

当然、私たちの感情や気持ちも振動していて、このエネルギーのうねりを「波動」ともいいます。

波動は、それぞれ特有の周波数を放っており、それが現実を形づくっていきます。

資料2−1 エイブラハムの 感情の22段階 ゆるし のすごいチカラ 第2章

資料2−1.エイブラハムの「感情の22段階」
(『「ゆるし」のすごいチカラ』 第2章 より抜粋)

 物事がうまくスムーズに進む時の波動は高く、そして軽くなっています。人生の成功者の多くは、波動が高く軽いので、現実を思うように進めることができます。逆に、問題が多く人生がうまくいかない人は、波動が下がっていて重く、現実の進みも遅くなります。

「波動が下がる」「波動を上げる」などと言っているのは、放っているエネルギーの周波数が高いか低いかということなのです。
では、この周波数が高い状態とはどういうことでしょうか。
次のページに、第1章で触れた、エイブラハムによる「感情の22段階」があります(上の資料2−1を参照)。私たちの波動は、感情と思考で決まります。小さい数字は軽くて高い波動です。数字が大きくなるにつれ、重くて低い波動になります。そして、波動が高いのは1〜7、波動が低いのは、8〜22と分けることができます。

エイブラハムの「感情の22段階」では、9以降のすべてが「ゆるせない物事」にあてはまるのがわかります。さらに21、22になると、不安/罪悪感/自信喪失、恐れ/悲しみ/うつ状態/絶望/無力感となります。これらは、自分にダメ出ししたり、自分を責めたりした時の感情です。自分に厳しすぎると、それだけ強い感情が生まれます。それが実は自分の周波数を下げているのです。ゆるせないものがあると、波動が重くなり、現実も重くなるので、物事はスムーズに進まず、問題も起こりやすくなります。逆に、ゆるしていけばいくほど、波動は上がるので物事がスムーズに進み、自分の思い通りに現実がまわるようになっていきます。

つまり、波動を低くする一番の原因は、自分を責めること。自分を責めると、一番波動が低くなるのです。
自分といつも一緒にいるのは、自分自身。それなのに、常に自分が自分にダメ出ししていると、そのたびにバシャールのいうところの、100%あるエネルギーからどんどんエネルギーを奪っていっていることになります。70%にまで減ってしまったエネルギーから、さらに「私はなんてバカなんだ」と思ってしまったら、60%、50%と減っていきます。
いくら周りにやさしい人がいても、自分が自分に厳しく、頭の中で「自分はダメだ」とマントラのようにくりかえし唱えていたら、自信はなくなり、エネルギー不足になるでしょう。調子が悪い、物事がうまくいかない、ということの原因の多くは、この自責が原因なのです。

今まで見てきたように、地球では、自分に厳しく人にやさしく、そして、自分自身を反省しなければ成長できない、とか、物事には善悪があり、善いことはすべきで悪いことはすべきではない、とか、努力をしなければ欲しいものは手に入らない、といった、正しいとされるさまざまな価値観があります。
ところが宇宙の法則は、地球のルールや価値観とは真逆のことが少なくありません。そもそも宇宙は、一定方向のいい流れに流れています。こだわりを手放し、自然体で生きていれば、本当はうまくいくのがあたりまえなのです。
ところが地球では、反対のことを教えられ、それを一生懸命守っているため、物事がうまくいかないのです。
この真実を、私がはじめて知ったとき、「こんなこと、誰も教えてくれなかった!」と、ハンマーで頭を殴られたような衝撃を受けました。なぜなら私自身が誰よりも自分に厳しく、いつも自分に対して責めてばかりいたからです。物事がうまくいかなければ、さらに自分を責め、過去をほじくり返してはまた自分を責めて、いっそう嫌な気持ちになって・・・・・の繰り返しでした。「だからうまくいかなかったのか」と、今ではわかりますが、その時は必死でしたから、悪循環に陥っていたのです。

でも、真実に気づき、自分を責めてしまう思い込みに気づいて、新しい観念と振る舞いに変えていけば、事態は必ず変わります。自分にはいつもやさしく寄り添ってあげることにより、元の高い波動に楽々戻すことができます。これは全然難しいことではありません。大丈夫です。

あなたは、ラジオの受信機のアンテナだとイメージしてみてください。あなた自身に感度があります。この感度を上げることで、高い周波数帯域の情報をキャッチすることができるようになります。
高次元の周波数には、現実世界を楽に超えていくお得な情報が、宇宙からたくさん送信されています。それをキャッチして、行動に落とし込めば、物事はスムーズにすすみます。そして、「こうしたいな!」と思っていると、いつの間にか思いが叶ったり、人からやさしくされたりと、宇宙からの恩恵をどんどん受け取れるようになってきます。
このように、自分自身の感度を上げること、つまり自分自身の周波数を上げることが大切です。では、どうすれば自分自身の周波数を上げることができるのでしょうか。
それは、自分自身の魂の声を聴き、自分軸に沿って生きること。つまり、本音で生きることだといえます。
もともと誰もが高い波動周波数を持っているのです。それを、この世で生きるためにわざわざ低くして、さまざまな体験をしているのです。

周波数を上げるのは本当に簡単です。自分の心に正直に生きること、ただそれだけなのです。
どんな小さな心の声も無視せず、自分の本音を大事にしていくと、意識の拡大が起こり始めます。すると、自分が宇宙の源のエネルギーとつながっていることに気づき始めます。そして、自分自身が神や創造主そのものであることを、疑わなくなるでしょう。宇宙の仕組みを理解し、実際にその恩恵を体験できるようになるのです。
必要なものはすでに存在しており、ここにすべてがあった。不足感を追い求めていたけれど、欲しいものはすでに受け取っていた。そう気づくのです。

自分の本当の気持ちに沿って行動することが、自分軸で生きることです。そうやって生きていくと、魂に直接つながることができます。そして、真実、自由、豊かさ、情熱、拡大、発展、創造性、無限、無条件の愛に自分自身を同調させ、創造主としてこの現実を生き始めます。宇宙の法則はこんなに単純明快で、すべての存在に開かれていることを知ると、きっと驚くはずです。

『「ゆるし」のすごいチカラ』 第2章 より スピリチュアルakiko:著 フォレスト出版:刊

人生の悪い流れを断ち切るには、波動を上げること。
つまり、ネガティブな思考や感情を手放すことが大切です。

ネガティブな感情の多くは「自責」に根づいています。
自責、つまり自分を責める心のクセを取り除くことが最初の一歩です。

最初に「ゆるす」べき相手は、自分自身だということですね。

ネガティブな感情を手放す「akiko式ワーク」

感情は、普段、潜在意識の奥深くに眠り、自覚することはできません。
では、そんな捉えどころのない感情は、どう対処すればいいのでしょうか。

 残っている感情を解放していくには、さまざまな方法やプロセスがあります。

まずは「気づき」から始まります。自分の中に、あの時のマイナス感情が残っている、と気づくことが、向き合うプロセスの一番目です。軽いものであれば、気づくだけで昇華することもあります。

気づくだけで解消されなかった感情は、次に「感じきる」というプロセスに入ります。誰でもすぐできて、しかも効果を実感しやすい方法です。
あの時のあの感情は、そのまま保存されています。そこに意識を向けて、「感じきる」と心で決断します。時には、特定の体の部位に、その感情を感じることがあるかもしれません。その場合は、その体の部位に意識を向けると、感情を感じやすくなります。
こうして感情に意識を向けていると、苦しみがふっと軽くなる瞬間があります。そのあとは、感情がぶり返すことはほぼありません。別のタイミングで同じような感情が湧き上がってきて、感情がぶり返したように感じるかもしれませんが、それは似ているけれど違う出来事で起こった感情です。それも同じように感じきると、徐々に蓄積した負の感情を減らしていくことができます。
時々、あまりにも感情が激しすぎて、向き合うのがつらいこともあります。その時は、いったん中断して、また湧き上がってきたら向き合います。
こんなやり方で楽になるのかと思うかもしれませんが、宇宙の法則は簡単だとお伝えしたことを思い出してください。意識の仕組みも、複雑に見えて実は簡単にできているのです。
激しい感情はダイナミックなエネルギーです。無視したり、ぐっと押し込んだりするから、突然吹き出して手がつけられなくなることもあるのです。しかし、最初は抵抗感や心地悪さがあっても、意識を向けて感じることで、感情のエネルギーはだんだんおとなしくなっていきます。やがて、ふっと抜けるところがあるので、そこまで感じきるのと、意識の深いところで癒やしが起き、じわーっと快感になっていきます。すると、あんなにこだわっていたことが嘘のように気にならなくなります。
古い記憶のマイナス感情が少なくなると、目の前の違和感やマイナス感情にも気づきやすくなります。同じやり方で、その都度感じきることができるので、マイナス感情は即座に解消され、全体的に波動が軽くなっていきます。

このやり方は、カタルシス効果といって、心理学でもよく使われるメソッドです。不安や不満、イライラや悲しみなど、ネガティブな感情を感じきる、あるいは言葉で表現することで、苦痛が緩和され、安心感を得られる現象です。安全性と効果は実証されていますので、是非ためしてみてください。

それでは、感情を感じきるakiko式ワークをご紹介しましょう! 初心者でも、しっかり「あの時」の感情を感じられ、かなりの確率で、たくさんの感情を手放すことができます。特別なことは何もありません。次の6つのプロスでおこないます。

【感情を手放すakiko式ワーク】
①心に引っかかっていることを紙に書き出す
②何が原因か考えてみる
③目を閉じて、その嫌な感情になって、じわじわその感情を感じ続ける
④感情の解放と癒やしをおこなう。
⑤「もういい」と思えるところでやめる
⑥もう一度先ほどの感情を感じる

それでは、このワークの解説をします。

【解説】
①引っかかっていることを紙に書き出す
まず紙とペンを用意しましょう。紙の色、大きさ、様式などはなんでもかまいません。その紙に、心の内を書き出してきます。
いま心に引っかかっていること、苦しいこと、ゆるせない人のことを、箇条書きで書き出してみましょう。できるかぎりたくさん書き出したほうが、一気にできるので効率的です。じっくりおこなってください。
例:
・〇〇がゆるせない
・あの時失敗した自分が恥ずかしい
・〇〇と言われたことが悔しい
・〇〇されたことが苦しい・・・・・etc.

②何が原因か考えて書き出す 原因⇒感情
マイナス感情の一つひとつに対して、自分は何に対してゆるせないでいるのか、そしてどんな感情なのかラベリングをしていきます。
例:
・〇〇がゆるせない
何がゆるせないのか → あの人の、自分の非を一切認めないところ
どんな感情か → 憎たらしさ

・あの時失敗した自分が恥ずかしい
何がゆるせないのか → あんなことをしなければよかった。自分の未熟さ
どんな感情か → 劣等感、疎外感

・〇〇と言われたことが悔しい
何がゆるせないのか → 屈辱的で衝撃的でビックリしている
どんな感情か → とにかく悲しい

・〇〇されたことが苦しい
何がゆるせないのか → 信じていたのに裏切られた
どんな感情か → 虚しさ、孤独感、さみしさ、虚無感

③目を閉じて、その嫌な感情になって、じわじわとその感情を感じ続ける
感情の一つひとつを、目を閉じて、その情景を思い浮かべながら、感情を感じていきましょう。集中してその感情を強く感じ続けます。
劣等感であれば、自分が劣等感の感情になります。ずーーっとその感情を感じ続けます。途中でさまざまなことが思い出され、感情にも変化が出てくることもありますが、流れに任せます。

④感情の解放と癒やしをおこなう
涙が出てくることもあります。大声を出したかったら、出してもかまいません。まくらやトイレの便器に向かって大声で叫ぶのもすっきりします。そのあと自分自身を抱きしめ、やさしくなでてあげてください。

⑤「もういい」と思えるところでやめる
充分感じきったら、目をあけてゆっくりと深呼吸をしてみましょう。どんな気持ちがしますか? まだ涙が出たりするかもしれませんが、そのまま流れに任せましょう。

⑥もう一度感情を感じる
もう一度、先ほどの感情を感じてみます。随分軽くなっているのがわかるでしょう。

このワークは、本当に強力で、しっかり感情を感じきればぶり返すことはなくなります。苦しいかもしれませんし、少し荒療治に感じられるかもしれませんが、感情を感じきることですべて許容し、新しい意識に書き換わっていくオーソドックスなワークです。

この原稿を書きながら、私も手放せなかった感情を感じてみました。そんな私自身の事例を紹介しましょう。
私が手放せなかったのは「裏切られたと思っている感情」。そこには、「孤独感」や「さみしさ」という感情がありました。③で感情を感じきっていくと、孤独感やさみしさとともに、ほっとして涙があふれてきました。こんなに自分が傷ついていたんだなと気づけてよかった、そう思いました。誰もが、自分が思っているよりも繊細なのです。それに気づいてあげられるのは自分しかいません。
感情を感じきっていくと、「自分がその人のことを深く深く愛している」ということに気づきました。愛の深さゆえに出てきた感情だったようです。⑥のプロセスで、もう一度先ほどの感情を感じてみると、まったく違う意識になっています。

一つひとつの出来事と丁寧に向き合ってみてくださいね! 長らくその感情があったからこそ、今までいろんな体験もできたのです。そして、次のステージに進むために、手放していくのです。ぜひ、「ありがとう!」という感謝の気持ちを持ちながら、古い感情を感じてみてください。
その先は、本当に軽やかに、爽快感を感じながら人生を進めるはずです!

『「ゆるし」のすごいチカラ』 第3章 より スピリチュアルakiko:著 フォレスト出版:刊

感情を手放すコツは、その感情を「感じきる」ことです。

ネガティブな感情を、見て見ぬ振りするのは厳禁。
嫌だからと、目を背けてはいけないということ。

要らないものをどんどん手放して、感情のデトックスで身軽になっていきましょう。

潜在意識を書き換えると、波動は軽くなる!

潜在意識を書き換えると、波動が軽くなり、他人をゆるせるようになります。

akikoさんは、その理由を以下のように説明しています。

 私たちの意識は周波数を放っています。思いや感情によって、特有の周波数があります。比喩としてよくいわれるように、ラジオのチューニングのようなもので、自分の出している周波数によって、見える世界が変わってきます。恐れの世界を見たければ怖い番組に、楽しい世界を見たければ楽しい番組に、ラジオの周波数を合わせることができます。私たちも同じです。体験をしたい世界に周波数を合わせているのです。その体験を可能にしているのが潜在意識です。
自分がどんな周波数を放っているのかを、私たちは知ることができます。それは、今の感情です。顕在意識にどんな信念や感情が湧き上がってきたのかを知ると、今の周波数がわかります。
「あの人がゆるせない」と今思っていると、「あの人がゆるせない」という周波数を出しています。過去の感情が未来をつくる、という宇宙の法則がありますから、未来も「あの人がゆるせない」と思う体験をすることになります。
「あの人がゆるせない」という感情の周波数を仮に200として、これを300に書き換えることにより300の周波数に合致する出来事に遭遇することなります。結果的に、「あの人がゆるせない」と思うような200の周波数が引き寄せる出来事に遭遇しづらくなります。

思い込みや悩みというのはだいたい重い波動です。重い波動をどんどん書き換えて軽くすると、いつの間にか他人をゆるせるようになり、いい出来事がたくさん起こり始めるので、メリットしかありません。それほど私たちの意識はシンプルにできています。
誰かをゆるせないことで抵抗しているエネルギーも、潜在意識を書き換えることで、流して、心地よいものにすることができます。ゆるしは無条件の愛そのものです。それに匹敵する効果を持つのが、潜在意識の書き換えなのです。

潜在意識を書き換え、周波数を変えるには、瞑想を使います。まず、光を使った瞑想を紹介しましょう。やり方は簡単です。実際にやってみましょう。

誰でもできる、光を使った簡単な書き換え法の主となるテクニックは、心の中で光を見ること。ネガティブな出来事を具体的に思い浮かべるのにつらい時、この瞑想法を使うことができます。光の球をイメージする、これだけで周波数を変えられます。思い浮かべる光の色は何色でもいいですし、何が出てきても全部正解です。そのまま受け入れてワークを進めていきましょう!

【手順】
①今、心に引っかかっていることを思い浮かべる
②その出来事を、「光の球」として思い浮かべる
③新しい状態を、「光の球」として思い浮かべる
④気持ちを感じる


【解説】
①今、心に引っかかっていることを思い浮かべる

悩みや苦しみなど、解消したいことを思い浮かべます。
たとえば、〇〇が苦しい、〇〇を気にしている、自分のことがゆるせない、〇〇をしたことが悔しい、など。

②その光の球の色を見る
①のイメージを心の内側に見ながら、それを光の球としたらどのようなものになるのかと意図して、思い浮かべます。
その色は何色ですか?
その光の球は、何色でも、どんな大きさや形状でも大丈夫です。すべて正解です。
その光の色を見ているとどんな気持ちですか?

③新しい状態を、「光の球」として思い浮かべる
次に、望ましい状態を、新しい光の球として、心の目で見ます。「新しい光の球」と意図するだけでかまいません。
新しい光の球は何色ですか?
どんな気持ちになりますか?
何か映像など見えますか? もし見えなくても大丈夫です。
そのままありありと、その感情を強めに感じます。

④気持ちを感じる
一度リセットして、今の気持ちを感じてみましょう。最初の気持ちよりも少し軽くなっていると思います。
これで周波数は書き換わりました!

イメージを使った書き換え瞑想は、具体的にその状況を思い浮かべます。そのため、光を使った書き換え瞑想に比べて、よりすっきりします。場合によっては、過去世の書き換えも可能です。かなり深いところまで書き換えられるテクニックです。

【手順】
①嫌だった体験を思い浮かべる
②自分はどうしてほしかったのかを考える
③望ましい状況をありありとイメージする
④その時の感情を感じる
⑤楽になったらOK


【解説】
①嫌だった体験を思い浮かべる

いつまでも心を占めている「ゆるせない」出来事や相手を思い浮かべます。
たとえば、〇〇されたときのこと、裏切られたときのこと、ひどいことを言われたときのこと、怒られたときのこと、叩(たた)かれたときのことなど。
今回は騙(だま)されたときのことを例にします。
例:自分はどうしてほしかったのかを考える
望ましい状態を考えます。

②自分はどうしてほしかったのか考える
例:自分はあの時どうしてほしかったのか? 騙さないでほしかった。正直に伝えてほしかった。私の気持ちを大切にしてほしかった。解決策やとるべき道はもっとあったはず。

③望ましい状況をありありとイメージする
②の「どうしてほしかったのか」を、ありありと思い浮かべます。
例:みんなが正直に真実を伝えてくれた。気持ちよくコミュニケーションを取れて、解決策を見つけられた。私も周りも笑顔になっている。

④その時の感情を感じる
望ましい状態が達成した時の気持ちを、リアルに感じていく。
ハートのあたりはどんな感覚ですか?
例:平和で、楽しくて、のびのびした気持ち。お花畑が広がっていくような感覚。ウキウキする気持ち。

⑤楽になったらOK
イメージのなかの自分が笑顔ややさしい表情になり、今の自分も心身がゆるんだら書き換えられたということ。そのような状態になるまで、④をじっくり感じてみてください。

『「ゆるし」のすごいチカラ』 第4章 より スピリチュアルakiko:著 フォレスト出版:刊

光の球やイメージを使った瞑想は、どこでも簡単にできるワークですね。
何度も繰り返して、日々の習慣にしてしまいましょう。

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本来の私たち人間は、どこまでも飛翔して高みに上っていける存在。
それを妨げているのが、潜在意識に潜んでいるネガティブな感情であり思考です。

私たちの心を“気球”に例えると、ネガティブな感情は“重し”です。

その重しを手放し、浮力を高めていく。
その作業が「ゆるし」になります。

やればやるほど心も体も軽くなり、眠れる本来の自分の力を取り戻せる。
あなたも、そんな驚異のakiko流「ゆるし」のメソッドの効果を体験してみてください。

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