本一冊丸かじり! おいしい書評ブログ

本を読むことは、心と体に栄養を与えること。読むと元気が出る、そして役に立つ、ビタミンたっぷりの“おいしい”本をご紹介していきます。

【書評】『波動の時代を生きる』(はせくら みゆき、ジュリアン・シャムルワ)

お薦めの本の紹介です。
はせくら みゆきさんとジュリアン・シャムルワさんの『波動の時代を生きる』です。

波動の時代を生きる ワンネスと宇宙意識

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はせくら みゆき(はせくら ・みゆき)さんは、画家・作家です。
生きる喜びをアートや文で表すほか、芸術から科学まで幅広い分野で活動するマルチアーティストとしてご活躍されています。

ジュリアン・シャムルワ(Julien Chameroy)さんは、フランスの教育科学博士です。
16歳でUFOを目撃して以来、謎の宇宙人との交流が始まり、予備知識もないままに繰り返しワンネスを体験されています。
その現象を長年つぶさに記録した手記から『ワンネスの扉』(ナチュラルスピリット)を著されています。

私たちは「周波数キーパー」です!

「ワンネス」とは、どのようなものなのでしょうか。

シャムルワさんは、「ワンネス」とは、圧倒的な愛を体験しながら、宇宙は完璧だと体験していることだと述べています。

はせくら さんは、この質感(クオリア)を感じ取るにはやはり、体験がものをいう世界で、理屈や仕組みを語ったところで、わかるというわけではないと解説します。

 もちろんワンネス体験にも、深さのレベルがあり、それぞれの意識成長の度合いに見合うべくものが訪れるわけですが、私が初めて、ワンネスと呼べる体験をしたのは、今から30年前のことでした。
当時住んでいた横浜のマンションの近くにある緑の小径(こみち)を歩いていた時に、それは突然やってきたのです。
その時の感覚を鮮明に覚えています。空や葉っぱ、小石、虫・・・・・・・あらゆるすべてが光が変化(へんげ)した姿として映し出され、それらが皆、それぞれの音(振動)を放ちながら、響き合っていることを感じました。それは言葉を超えたところで、ただあるがままに映し出されている圧倒的な愛、そのものだったのです。

私は勝手に流れてくる涙に戸惑いながら、そろそろと緑の中を歩いていると、明らかに自分ではないと思う感覚が想い(振動)となって届きました。
「ようこそ、自然の王国へ」はっきりと響いたその声は、まわりの木々たちが語っているのだとわかりました。
すると、コツンと頭の上に何が落ちてきたのです。それは長さが30センチ近くある、巨大な松ぼっくりでした。驚きとともに松ぼっくりを拾い上げると、また想いが内側から響きます。
「これは私たちの王国からのプレゼントです。木や花、星や風もみんなおしゃべりしています。やっと話せて嬉しいです」と。
そして内なる導きとともに、自分自身が宇宙の一部であり、かつ宇宙を抱く我として今この瞬間を生きているのだということを知覚したのでした。

とはいえ、いきなりそうした感覚が訪れたわけではなく、長い期間をかけて、ゆっくりとワインを醸造するが如く、最初の一口の「試飲」をしてしまったのであろうと捉えています。

ジュリアンと私は、ワンネスについて多くの時間をかけて語り合いました。
と同時に、そこへと至るプロセスで、似たようなサポートを受けていることに気づいたのです。それは「存在たち」と呼ぶ、異次元に属する意識体で、互いに、意図して望んだわけではないことも、共通していたのでした。

さて2020年代中盤を迎えようとする今、目に見える出来事としては、穏やかではないことが多々、起きていますが、水面下では着実に、新しい時代に見合ったパラダイムが訪れようとしています。
その中で、最も顕著な変化は、私たち、人間の中核をなす意識が変わっていくということです。つまり、肉体やマインドを自己の中心に捉える意識から、本質・魂を主として、肉体・心を従と考える「霊主肉従」の在り方へとシフトしていくことになります。
とはいえ、こうした選択は、個人の自由意志に任されているため、それを選択しない自由もあるということではありますが。
しかしながら、霊(れい・ひ)を主体として考えるあり方は、地球という惑星意識にとっては、長い間閉じ込められていた限定的周波数からの解放を意味し、宇宙のスタンダードである多次元的時空間の中で、地球の持つ役割と可能性も、ぐんと広がっていくことになるでしょう。そこには、他の宇宙文明と交流することで進化が加速されるパラレルアースも含まれます。

すべての鍵を握っているのは、私たち自身です。
もっというと、私とはいったい誰なのか?
その私は、何をしたくてここ(地球)にいるのか?

その問いに対する答えが明確化された時、あなたの内にあるマスターキーが鍵穴に差し込まれ、宇宙が、世界が、あなたに向かってなだれ込んでくることでしょう。
本書は、そんな近未来を体験することになるであろう、あなたのサポートブックです。

読み進めていくとわかりますが、幾度も出てくるキーワードがあなたを次なる世界へといざないます。先にお伝えすると、それは「周波数」であり「波動」です。
私たちは周波数の護り手ーー「周波数キーパー」でもあります。
どの波を発振し、どの波と共振するか。どの波を受信し、どの波を増幅させて、波動関数を収縮させて粒子化(現象化)するのか、それらはすべて、自ら自身が電波塔となって受発信できる、あなたの波エネルギーに起因しています。

本書では、波動についての理解を深め、ワンネスについて、多次元や異次元との関わりなど、不可視的多岐にわたる話題を取り扱っています。
個人的に興味深かったのは、それぞれのお国柄の違いなのか、ジュリアンの捉え方が、日本人の私にとって新鮮なものか数多くありました。やはり感性重視の日本的感性と、理性重視の西洋的感性ではアプローチの方法が異なることを感じました。
けれども、帰結は、一緒になるのです。そこがまた面白い。
こうして人種を超えた交流をひとつの型としていずれ、地球存在(人間のこと)と、地球系外存在(宇宙の同胞たち)との交流も始まるということでしょうか?
ぜひ、二人の対談の中に、あなたの意識体も参加していただければと思います。
時空間が共有され、エネルギーフィールドが伝搬されることによって、さらなる素晴らしい時空が共創されますことを願っています。

さぁ、「宇宙を生きる」新しい振動数の世界へ、扉を開けて進みましょう。

『波動の時代を生きる』 はじめに より はせくら みゆき、ジュリアン・シャムルワ:著 徳間書店:刊

本書は、新しい時代を迎えて、人間の意識はどう進化していくのかを「波動」の観点から解説し、さらには、その向かう先の「ワンネス」の本質に迫る一冊です。
その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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「マインド」と「本当の自分」について

現在、起こりつつある人間の意識の急激な変化。
それを理解するには、「マインド」と「本当の自分」の違いについて知ることが重要です。

はせくら 「マインド」について、少し説明してくださいませんか? あと「本当の自分」についても。
ジュリアン そうですね。「マインド」と「本当の自分」という区別は大切なことです。僕は日常生活の中で、それを常に意識しています。
この二つの自分を説明するのに、コンピューター用語を使ってみますね。
「マインド」は自分の体の操作を担っているソフトウエアです。
そして、体はハードウェアです。
また、「本当の自分」はユーザーであり、「本当の自分」は体と「マインド」を通して、この3次元を体験している存在です。こんなふうに考えてくださると、わかりやすいでしょうか。
ヨーロッパでは、マインドは思考であり、現実を理解する媒体だけでなく、「思考は自分である」という概念が社会のベースとしてありますが、そこが間違いだと思います。
マインド、つまり思考は、自分ではありません。
「私」つまり「本当の自分」は、より深いレベルで存在しているものであると、ワンネスを体験したおかげで気がついたのです。
「マインド」と「本当」の自分を区別するための方法はいろいろありますが、基本的には、マインドは時間と空間の範囲でしか物事を考えられないものです。
 一方「本当の自分」は敏感性を持ち、時間と空間を超える次元で物事を体験する存在ですので、日本語「魂」や「心」という言葉にもっとも近いものだと思います。
思考は将来のことを想像する時、どんな形でどのように発展していくのかをいろいろイメージして期待とストレスを生み出し、過去のことを繰り返し反省して後悔もします。
要するにマインドである思考は「今現在」に立っていないものですね。
そこで、宇宙の存在たちとのコミュニケーションの中では、「思考は邪魔になる」と気がついたのです。向こうが伝えたいことの解釈を誤解したりする原因なのです。

ジュリアン 本の内容は、私ジュリアンというひとりの人間が、宇宙の存在たちとの関わりの中で気づいたことや、彼らからの「日本に行きなさい! そういう話をしなさい!」という励ましというよりも、プレッシャーをかけられたというものです。
はせくら プレッシャーをかけられたのですか?(笑)その宇宙存在たちから、「やれ!」と?
ジュリアン はい。でも、最初は断りました。わざわざ日本まで行って、誰もわからないような話をしても、相手にされないだろうと思っていましたから。
はせくら ジュリアンのマインドがそう言っていたのでしょう?
ジュリアン そうです。僕の思考で解釈していました。僕のマインドがそうやって断っていたので、向こうはプレッシャーをより強くかけなければと思ったのでしょうね、どんどん強いメッセージがやってきました。
そういうやりとりを何度も体験し、「もう、わかったから」、と一度はなったものの、少したつと「ちょっと待って、やるにはやるけれど、でも・・・・・・」となりました。
すると再び宇宙存在たちから「だから、やれと言ってるじゃないか!」とプレッシャーをかけられて「はい、やりまーす」という感じでした。
はせくら その宇宙存在たちというのは、かなりクリアに感じるものでしたか?
ジュリアン ええ。そして彼らは宇宙のことをより理解していると感じます。
彼らはワンネスの状態を理解していて、そういった体験に導くことができる存在だということを知りました。宇宙存在たちは、なかなか深い次元を理解している存在だと思います。
はせくら その存在たちとコンタクトする時は、直感を使ってですか?
またはハートに直接波動言語を通して・・・・・・つまりテレパシーとして入ってくるものてすか?
ジュリアン 初めてUFOを見てから、ほとんどが突然です。例えば、誰かと話している時に、いきなり「パーッ」とくる感じです。
話している内容とはまったく関係がないのに、突然、別人に話しかけられたみたいに、なぜこのタイミングで? と思うほどいつも突然です。
はせくら それはジュリアンの中では聞こえても、他の人には聞こえないわけですね。
ジュリアン その通りです。
はせくら そういう時にどうするのですか?
ジュリアン 普段は「ちょっと待ってください、メモを取りたいので」と携帯に書きこんだり、紙にメモを取ったりして、宇宙の存在たちの言うことを書き留めておいたのです。
はせくら その存在が「日本で本を出せ」と?
ジュリアン はい。以前に台湾に住んだことがあり、そこで教科書を出版したのですが、フランスに戻ってからも台湾とフランスを行ったり来たりという時期がありました。
ある日、台湾への旅の準備を始めようと考えていると、突然彼らから「台湾まで行くなら、足を延ばして日本まで行きなさい!」「話をしなさい!」と話しかけられたのです。「なんだよ、突然」と思っていると、「こういう話をして、波動の話もして、宇宙の話とか、ワンネスの話をしなさい!」と声がして、僕は「その話、日本語でするわけ!?」と思いました。2009年のことです。
その時は「できるかどうかちょっとわからない」と思ったのですが、すぐに、知り合いのなおこさんが浮かんだのです。そこで彼女に聞いてみたら、「ええ、いいわよ」と言ってくれたので、「では、やるしかないな」と思いました。
はせくら あまりにも簡単に決まった(笑)。
ジュリアン そうです。僕は行動派ですので、もう決まってしまった以上、やるしかないと思い、「じゃあ、やります!」と。

はせくら そこに至るまでの葛藤はかなりあったのでしょうね。
ジュリアン そうです。「なぜ、ワンネスの話をフランス語ではなく日本語でしなければいけないの?」とか、「僕がわざわざ日本に行って話をするよりも、誰か日本人で話ができる人がいるのでは?」「そのほうがもっと効果的では?」と思ったからです。
でも、そういった僕の疑問に対して宇宙存在からの答えはなく、ただ「行きなさい! 行きなさい!」とプレッシャーをかけられて、僕か根負けしたかたちで「ハイ、ハイ、もうわかったよ!! 行くよ!」となりました。
はせくら ジュリアンが「なぜ?」と言っても、宇宙存在からの答えはなかったのですか?
ジュリアン そう、無言なのです。それはマインドの質問なので、「私たちはマインドと話をしたくない」「マインドと話をしても意味はない」というよな、そんな雰囲気が伝わってきました。
はせくら 「あなたのエゴ(自我意識)と付き合う暇はありませんよ」という感じですね。
ジュリアン そんな感じです(笑)。
はせくら ちょっと厳しいですね。
ジュリアン そうかもしれないです。「やれ、やれ!」と言われても、マインドから見ると理論的ではないので、自分がそう思えなくて、けれど向こうの存在から「やれ、やれ」とせかされる。「なぜ? なぜ?」と聞いても無言で、「その質問をする場ではない」という雰囲気でした。
もしかすると、僕の深いところでは納得していて「やる!」と言ったのではないかと思い、他の次元とつながることができれば、その理由がわかるかもしれないと思いました。
はせくら 「深いところの自分」というのは、もっと「高次の自分」ということですか?
ジュリアン そうです。「マインドを超える存在」です。当時は「高次の自分」とのやり取りはまだありませんでした。今でもクリアにコミュニケーションを取っているかというと、まだまだですが、
当時、マインドがすべてとは思っていませんが、生活の中では役割を演じてくれるマインドが必要不可欠と思っていました。
「マインドを超える存在」として物事を考えたり、感じたりする機会は日常生活の中ではあまりないですが、でも、そういった見方があることは知っていました。
はせくら ヨーロッパや西洋の見方には、より深い部分の自分とつながるという、ものはないのでしょうか?
ジュリアン いい質問ですね。考えてみると、日本でいう「敏感性」はフランスやヨーロッパにはないように思います。
例えば、ギリシャ哲学の本をとっても、哲学というのはマインドの話だけになっているように思えます。もちろん深いところもあるのですが、マインドを超える「本当の自分」、「真の自分」とつながる次元まで至らないだろうと。
はせくら マインドというと日本では心や精神のことを意味していて、真の自分を指す時は、やはり魂とか本質、真我といった呼び方になると思います。
ジュリアン そうですね。哲学的な観点を超えてみると、例えばニューエイジなら、瞑想をすることで「本当の自分」やインスピレーションとつながることができるといった話は、今ではかなり頻繁に耳にするようになりました。
はせくら そういえば、この前パリに行った時、街角に貼ってあったポスターには、ヨガや禅という言葉が書いてあったので、今、そうしたものが人気なのかなと思いましたが。
ジュリアン いえ、フランスではヨガは体育の一種として捉えられていて、ヨガをやるのは体のためだけです。
はせくら エクササイズということ?
ジュリアン そうです。より柔軟な体を持つための練習みたいな感じです。
はせくら 一種のトレーニングなんですね。精神性というものは、さほど重視されていない?
ジュリアン 残念ながら・・・・・・。
はせくら そんな閉塞的な社会の中で、ジュリアンはよくワンネスの世界を体験されましたね(笑)。
ジュリアン はい、体験させられました。自分から体験したというのではなく、向こうからがプレッシャーをかけて「この体験をしなさい!」と言ってきたのです(笑)。

『波動の時代を生きる』 Chapter 1 より はせくら みゆき、ジュリアン・シャムルワ:著 徳間書店:刊

私たち人間は、これまで「マインド」だけを使って生きてきたと言っても過言ではありません。

宇宙存在などの、より高次の存在とコンタクトを取る。
それには、「本当の自分」つまり「魂」という、これまで無視されてきた部分を呼び覚ます必要があります。

「本当の自分」は、肉体のように個々が完全に分離されていません。
根っこの部分がつながっていて、その奥底には、すべての根源である「宇宙」そのものがあります。

「宇宙」に直接つながること。
それこそが「ワンネス」体験だといえます。

「ワンネス」体験とは?

ジュリアンさんはが、初めてUFOを目撃したのは、16歳の頃だったそうです。
それから2年間、宇宙の存在たちからコンタクトを受け続けましたが、無視し続けました。

ジュリアンさんがワンネスを最初に体験したのは、その後、パリに引っ越してお兄さんと一緒に住んだ時でした。

ジュリアン 兄の住まいにいたのは3か月間という短い間でしたが、それまで体験したことがないような出来事がありました。
兄と一緒に住んでいたので、兄と同じ体験をできたことで、話し相手がいるからとてもよかったです。「今日はこれを体験しました」「あ、僕も」と話ができるからこそ、どうにか消化できたのだと思います。
私たちが二人で体験させられたのは、まず毎日の訪れ。必ず毎日起こるのです。
次の日は一日中仕事ですので、最初は「これは大変だ」と思っていました。
そこで波動とか周波数という話になりますけど、波動や周波数などは、感覚で読み取るものではないでしょうか。
ただ、それを言葉にするのはすごく難しいですね。だって感覚ですから。
日本語で説明しようとするなら、言葉はいろいろあると思いますが、フランス語ではどうやら感覚を言葉にしようとすると難しいです。
相手は、「それは感情の問題ではないですか?」「それはただの気持ちじゃないの?」「マインドがつくり出したものでは?」などと、それは「現実のものではない」という捉え方になってしまうからです。
はせくら そこをつなぐ言葉、単語は存在しないのでしょうか?
ジュリアン あってもあまり使われていません。波動をフランス語で言うと「バイブレーション」になりますし、「車のエンジンが振動している」それもバイブレーションというもので、機械が働く時の「振動」と理解されてしまうんですね。
なので「いや、そういうバイブレーションじゃないんですよ。心で感じるバイブレーションです」と言ったら、「え? いったいどんな話?」と(笑)。
はせくら 波動は物理的な振動とかエネルギーなどの現実的な世界の話になってしまうのですね。それは大変。
ジュリアン ええ、ですから存在から発せられている波動を、私たちは何回も何回も体験してきたのですけれど、それを体験したことがない人に説明しようとしても、「え?」となります。特にフランス人。彼らにとっては、非常に想像しにくいのです。
ただ、波動を伝えること自体はすごく大切です。
key(鍵)となるコンセプトだと僕は思うのです。
言葉を超える手段として、コミュニケーションの波動もあります。
例えばですね、彼らとの話は「ビジュアルなし、声もなしで」とお願いしたので、最初から波動でどうにかコミュニケーションが取れたのかもしれません。存在感から伝わる情報、雰囲気で、相手が言いたいことがわかるというコミュニケーションでした。
彼らにイメージやアイディア全体などもいっぺんで波動で伝わりましたし、その後、守護霊から伝わるメッセージも波動の媒体で伝わっていると何回も体験しました。
彼ら宇宙の存在たちのことを、僕の周りの人たちに話してみなさいというプレッシャーも言葉ではなく、波動で来ました。
言葉ではなく、彼らの彼らの意志が伝わってくるのです。
波動はとても重要な概念です。
そして、宇宙の存在が私たちの日常生活を変えたり歪めたりする力を持っているのは、波動の周波数を自由自在に変えることができたり、波動を自由に扱うことができる存在だと気づきました。
いつか宇宙のことをより理解し、そういった波動の働き方を知ることで、私たちにも新しい可能性がやってくると思います。

ジュリアン 当時、宇宙の存在が3か月間毎日訪れたことで、彼らの刻印のようなものが、何かが訪れた家の中に残っていたのです。
昨日「ここにまず来て、その後にここに移動して・・・・・」ということが目では見えないけれども、感じられながら確認ができるのです。
はせくら サイコメトリー(残留思念)みたいな感じでしょうか?
ジュリアン そうかもしれません。彼らの波動は私たちの波動と周波数的にはものすごく違うので、わかるのでしょうね。
でも頻繁に来ていると、その場所の波動も、彼らの波動に合っていくのです。
だから、もとの周波数に戻るためには時間がかかるかなという感じです。
特に玄関のあたりは、彼らが毎日来ていたので、彼らの波動が刻印されているのです。
はせくら 最高のヒーリングスポットですね。
ジュリアン 玄関に行くと、彼らとつながるような気持ちになるのです。
はせくら 正しく“ゲートウエイ”じゃないでしょうか?
ジュリアン はい、私たちの部屋に着くまでに、まず台所を横切って、リビング、部屋なので、毎日の存在の訪れで、2か月も経つ頃には、玄関だけでなく、台所、そしてリビング、私ちの部屋と、家自体のすべての周波数がレベルアップされたような気がしました。
仕事から家に戻ったとたん、外と内との周波数の違いがありすぎて、「ウァフ!」「なんだ!?」というそんな感じがしました。
はせくら お兄さんも感じていたのですか?
ジュリアン そうです。そのおかげで、兄も僕も開放的な意識状態になっていったのです。家の周波数が変わることで、自分の意識も家の外より中にいたほうがインスピレーションが上がってくるし、何かを知りたいと思うと、その情報がすぐに降りてくるというような感じです。
「昨日の夜の訪れは、これとこれの記憶があるけれど、お兄さんは?」という話を家の中で始めると、ばばばばばっと意識や記憶が開かれるのです。
はせくら きっと、花火が上がるような感じなのですね。
ジュリアン はい。兄の記憶と自分の記憶がパッと重なって開かれる。そのおかげで、より大きなイメージが見えてくるのです。
例えば、兄が質問したいことかあって、その答えを僕が先に言ってしまうみたいな。
「え? まだ質問していないんだけど」「そうなんだ。でも聞きたかったでしょう?」
「聞きたかった」。そういったインスピレーションが湧くのです。
はせくら 聴こえちゃうのですね。
ジュリアン 家族で一緒にいるからということもあると思いますが、頻繁にそういうことが起きると、やはり周波数の結果だと思うのです。
あれから、今でも、より高い周波数の場所や、そういった周波数を発する人に頻繁に引っ張られます。

ジュリアン その周波数の影響か、時には家にいなくても、外で仕事をしていても不思議な体験をし始めたのです。
ほんの一瞬だけ「おぅっ!!」という意識のシフト。
この意識のシフトとは、例えば一瞬だけでも自分の意識が地球と一体になって、そして地球のあまりにも壮大な大きさ、自分はその壮大な大きな枠の一部になっていて、素晴らしい気持ちに感銘を受けるという感じです。それを一瞬に体験するのです。
はせくら  地球と自分がパーンとひとつになるような?
ジュリアン はい。仕事をしながら、「ぶおぅっ!」と地球と一体になって、仕事に戻ります。
はせくら  なかなかエキサイティングですね!
ジュリアン 家に戻ってから兄にその話をすると、「あ、僕も」と言って「何時頃に?」と聞くと、ほぼ同じ時間に、別の場所にいて、同じ体験をしているわけです。
はせくら レゾナンス(共鳴)ですね。
ジュリアン 最初はそれがどういうものか、よくわかりませんでした。
だから僕たちは「ありがたいな!」「あー素敵だなー」としか言わなかったのですが、どんどん意識のシフトが行われていって、こういうフラッシュ的な意識のシフトが、昼間、仕事をしている途中で何度もありました。
はせくら  その時の仕事は何をされていたのですか?
ジュリアン その時の仕事は、パリ近郊の町々の雑草を取り除くというバイトでした。
面白いのは、バイクに乗って町のあちこちにいかなければいけなかったのですが、そのバイクはタイヤが四つあるバギーだったので操作の力が要るのですが、このバギーを運転する時に突然意識のシフトが起きて・・・・・・。
はせくら  すごい。マインドの力をフル回転して外界を見なきゃいけない瞬間に、そんな覚醒体験的なことが起きたら、びっくりですね。
ジュリアン あまりにも突然で「ワォっ!」って(笑)。「このバギーはすごいな」と。
はせくら  それが意識のシフトが頻繁に起こって、兄も同じシフトを体験していました。それが今度は一瞬ではなく、もうちょっと長く、深くとなっていき、僕たちは「いったいどこまで発展するのだろう?」とちょっと心配になり始めていました。
心配というか、あまりにも素晴らしくて、言葉に言い表せないくらい美しくて、こんなにも美しい体験はしたことがなかったので、この美しさ自体が、生きている意味なのだと感じていたのです。
そして愛もあります。意識のシフトで感じた愛は、今まで体験したことがないぐらいの愛で、愛と喜びがひとつになるというものでした。それ自体が生きているということであり、そのもの自体が美しいというようなことが混じり合って、愛、喜び、美しさ、この三つを融合した心の動きを感じられる体験でした。
意識のシフトが始まるという突然で不思議な現象で、結果といしてこの意識のシフトの間に日常の物事の見方が拡大され、すべてが可能であると気がつくような確信が心に溢れてきたり。
そして、すべてがひとつになる、自分は宇宙であり、「自分」という個別な存在は消えてしまい、その代わり「宇宙と一体になる」という、頭では想像できない存在の状態になる・・・・・・言葉で説明しにくいこの体験をして、何回もそれが波のように引き寄せられては、また去って、また去って・・・・・・と頻繁に体験をしました。
はせくら  美しいですね。波のうねりのようにどんどんウェーブが大きくなって。
ジュリアン 兄と住んでいた3か月間に、そう言った意識体験がずっとあって、より頻繁になって兄も同じような体験をしていました。

『波動の時代を生きる』 Chapter 2 より はせくら みゆき、ジュリアン・シャムルワ:著 徳間書店:刊

「自分」という個別な存在が消え、「宇宙と一体になる」。
なかなか想像しがたい感覚ですね。

自分が発する波動が高まれば高まるほど、より高次の存在とつながることができます。
そして、波動の高まりが、ある基準を超えたとき意識のシフトが起き、「ワンネス」を体験できるということですね。

その周波数ごとに真実がある!

「ワンネスの次元」と「日常生活の次元」を結びつける。

そのために重要となる解釈が「その周波数ごとに真実がある」ということです。

はせくらさんは、「解釈ごとに真実がある」とは、何かひとつあるわけではなくて、それぞれの次元と周波数と密度によって異なっていくので、「それを体験、体感しながらひとつひとつ練り上げて、精度を上げていくことが大切だと述べています。

ジュリアン  周波数によってアクセスできる情報が異なってくるので、何を解釈すればいいか、どういうふうに理解すればよいかと言うよりも、「マインドで考える」よりも「自分の在り方でその情報にアクセス」したほうがもっと自然というか、そういう捉え方のほうが正しいというか・・・・・・・。
はせくら よりスムーズにいくということですね。
「マインドで考える」よりも「自分の在り方でアクセスしていく」というのは、どのようなことでしょうか?
ジュリアン まずワンネスそのものはどういう体験かといいますと、「行く道」のようなものです。何をすればワンネスを体験できるかということでありません。
あなたはマインド(思考)ではなく、この体を超える存在であり、この存在の在り方によって違う次元にアクセスができる、というのがひとつの大切なポイントだと思います。
はせくら 私も本当にそう思います。この存在の在り方、単純化して言葉にすると、ドゥーイング(Doing)ではなく、ビーンイング(Being)になると思います。
ジュリアン そうです。
はせくら 存在の在り方とは、この存在をどの座標軸にすえるかが大切です。
しかも立体の座標軸です。縦横だけでなくて、立体としてどこに位置するかによって、それぞれ見えてくる風景と起こっている風景が異なってきます。
ジュリアン その通りです。

はせくら 存在の在り方というところで、ジュリアン はどんな意識のレッスンというか、ねりこみをしてきましたか?
ジュリアン まずは「自分のマインドはどういうものか」という認識から始まると思います。
マインドと言いますと、例えば、私たち存在としては、この体のこのマインドを通して物質的な次元を体験しているのですが、この体がなくなる時には脳で作り上げたマインドもなくなるので、残るのは「存在」です。
存在の在り方と、マインドが雑音としていろいろとエモーションを起こしているような現象もあるので、それとの区別が大切です。
はせくら 私の中ではすごくシンプルに「活動する次元が違う」という捉え方です。
マインドから来る感情とか、思考はもうちょっと下かもしれないけれど、いずれにせよ、自我・アイデンティティを元気にさせていく、そのアイテムという位置付けでいます。存在はそれを支えているちょっと・・・・・・。
ジュリアン 奥のほう。深いところ。
はせくら はい。ワンネスが起こりやすい意識の在り方にアクセスする時に、私たちはマインドと、もうちょっと深い意識の区別化、差別化をきちんとしきれないと思います。
ジュリアン そうですね。マインド(思考)と一番奥にある存在の表現の仕方が違います。マインドのほうは体を通して、体からつくられたものだと私は思いますが、いろいろな言葉を使い、セルフトーク(独り言)のようによく話をするのです。
表現の仕方のひとつは、やはりセルフトーク、言葉。ららららと発するような雑音は、現実を楽しくするために常に解釈したり、理解しようとするマインドですね。
それは決して悪いものではなく、マインドのひとつの役割です。
ただ、どこまで解釈してくれるか、どこまで理解しているかというのは、やはり私たちというより、より深い流れの存在として、・・・・・・ここまでお願いしますとか、ここまでで十分・・・・・・とか、そういった対話が必要なのです。
はせくら 対話、ダイアログですね。ということはセルフトークを含むそのマインドと存在の部分とで、ダイアログが必要ということですね?
ジュリアン そう。対話、ダイアログが必要です。でなければ、やはり区別ができないと思います。つまり、一番深いレベルの意識がマインドを観察し、観察されているマインドが一番深いレベルの意識のためにいろいろ働いてくるれるというようなかたちです。
はせくら 非常に重要なポイントだと思います。
ジュリアン そうなのです。マインドだってもともとそうじゃないでしょうか。
体は、私たちという真の自分のために、この物質的な次元を体験するためだけのツールとは限らないということなのです。
はせくら 私のイメージでは、テレビでたとえると、マインドの部分がリモコンという感じです。
ジュリアン はい。
はせくら そのリモコンで、どんなチャンネルも番組も映し出せるわけです。
けれども、リモコンを使えないでいると良質ではない番組ばかりを観てしまうことになります。良質な番組が映し出されるように、リモコンをうまく使うことが大事です。
そして「観る」だけではなくて「コントロールすることができる」という意識を持たなければ、この世の楽しみ方は減ってしまうと思います。
世間にはいろいろな解釈があるので、一方向だけしか見られないのは、もったいないと思います。
ジュリアン リモコンとは素晴らしいイメージですね。まさにそんな感じがします。
はせくら ありがとうございます。私はマインドのことを「自我」とも呼んでいるのですが、自我が大河と呼ばれる深い意識の鞘(さや)であるよう、優秀なコントローラーであるよう躾(しつ)ける仕向けるという、そうした心の鍛錬、訓練が必要かなと思います。
ジュリアン そうです。心の鍛錬には、内面的な対話は方法として、すごく役に立っていると思います。

はせくら マインドとの対話、ダイアログは、実際にされていますか?
ジュリアン はい、実はよくやっています。自分と対話すると、マインドがいろいろな期待をしていることがわかって、けっこう面白いです。
将来はどうなるのかと考えて、もしかするとこうなるかもしれないとか不安になったり、または喜んだりと、将来を想像しながら、想像から生み出された感情を体験させているのです。
それを見ている自分は、「あなたはどこまで想像するの?」と質問を投げかけたり、「今の想像はちょっとやり過ぎかも。役に立っていると思う?」という質問をして、目的を聞いてみます。
はせくら マインドのほうに聞く?
ジュリアン はい。
はせくら マインドは、どちらかというと不安とか恐怖、心配を加速させていくような、そんな声が大きいような気がするのです。
ジュリアン そうですね。制限されている声のほうがマインドだと思います。
「制限されている」というのは、「空間、時間という制限を受けている声」のことで、宇宙の本質と異なっている声のことです。
はせくら ひとつの見分け方としては「時間、空間によって制限をされている声」というのがマインドの声だと規定することができるのですね?
ジュリアン はい。
はせくら 「これはマインドの声なのか、本当の自分の声なのかわからない」という人も多いと思います。
そんな時の見分け方として、内容、質が時間とか空間に制限されているものであれば、それはマインド側、という見分け方もできますか?
わかりやすいものもありますが、わかりにくいものもあるのではないでしょうか。
ジュリアン ものすごく簡単な例をあげると、だいたい、明日のことを考えて心配するのはマインドです。
そんな時、どんなふうに明日のことを想像してもぴったりくるイメージを想像できないのならば、そういった想像は役に立たないので、いったんそれをやめることですね。
はせくら そして存在の「私」を教えてあげる。
ジュリアン 「お願いですから、そういった想像をいったんやめてほしい」というようなやり方、言い方をします。
はせくら 「マインドさん、あなたはちょっとおしゃべりをし過ぎです」と。
ジュリアン はい、その通りです!
はせくら 存在としての深い意識のほうが、マインドの意識にお願いをすることによって、マインドの声は、小さくなったり大人しくなったりするものでしょうか?
ジュリアン まさにその通りです。

はせくら マインドの声が「おとなしくならないのですけど・・・・・・」という人には、どうしたらいいでしょうか?
ジュリアン そうならない時は、違う対策として運動を使っています。
はせくら 運動? エクササイズですか?
ジュリアン はい。体を動かすと、次第に、マインドを緩めることができるのです。
はせくら 素晴らしいです。運動であれば、しっかりすることまでしなくても、広い意味で、家事に集中するとかでもできそうです。
あと、体を動かさないとできないことに集中する。これも広義に運動と考えてよろしいですか?
ジュリアン そうです。簡単な方法としては、外を歩いている時に周りに階段があるなら、階段を使い、そこを上って息をちゃんとして、なんでも周りの環境を一時的な運動に使っていいのです。
はせくら おしゃべりなマインドの声が、もう少しおとなしくなってくれるように。
ジュリアン はい。
はせくら そういうふうにしてマインドと存在がちゃんと交流し合える、その環境を日々の暮らしの中でつくっておくことによって、ワンネスにいたりやすい意識をつくっていくことになるのですね。
ジュリアン はい。自分の心の中で本当の自分が、今、ここ、この人生を体験する、楽しめるためのスペースをつくるためです。
はせくら また素晴らしい言葉が出ました。「スペースをつくる」って重要な概念だと思います。

はせくら 本当の自分でいるためのスペースづくりのひとつとして、マインドと存在の自分が対話するということですが、スペースをつくることによって、どんな果報がもたらされますか?
ジュリアン スペースがつくられることによって、本当の自分はどういうものであるかということが自然に現れてきます。
それは言葉で現れてくるのではなく、在り方と、その在り方による感覚。感覚というのは本当の自分の次元の表現です。
感覚によって周波数も変わり、違う情報にアクセスできる。先ほどの話にもありましたが、そういうふうに感覚によって違う現実を体験できることなのです。同じ現象だと、私は考えています。
はせくら 感覚というのは、存在がもたらすものなのですか?
ジュリアン 「存在の周波数」だと私は思っています。そう理解しています。
はせくら  感覚というのは、真のリアリティの・・・・・・本当の自分ですか?
そこから出てくるもの?
ジュリアン はい、そうです。
はせくら スペースをつくっていく、スペースが大事というお話は、とても面白いですね。
ジュリアン スペースをつくることによって、まず「本当の自分」がより出現できるということがひとつです。
その後は、「本当の自分」いえ、この「自分」という言葉は不適切ですね。
本当の「存在」が降りてくることによって、その存在は区別された自分ではなく、他人とつながっているという本質も出てくるわけです。
つまり、ここでは仕方なく「本当の自分」という言葉を使いますけれど、私たちはみんなとつながることで、他人の思いや他人の周波数から流れてくる情報を、そのスペースで体験できるようになるのです。
はせくら スペースがあることによって、区切られた自分という自我の意識ではなくて、ワンネスというつながりの中の存在として我を感じますね。
それによって、ボディとしてはつながっていない他人と呼ばれている人の思いや、そうした周波数というものも自分事のように捉えることができる。自分のまた延長された自己の感覚として捉えることができるのですね。
ジュリアン はい、そうです。これは「以心伝心」と呼んでもいいかもしれません。
情報の流れとして、私たちはみんな区別された存在でありながら、そうではない。
そうですあると同時にそうではないことで、みんなつながっているという「本質の私たち」を体験できる。
はせくら 「本質の私たち」。
ジュリアン そうでありながら、そうではない、と少しわかりづらい言い方をしました。
なぜかと言うと、先ほどもお話ししましたが、ワンネスの体験をした後に、ワンネスのほうと日常生活のほうと「どちらが現実なのか」という疑問を持った時期がありました。
ワンネスも現実に体験したものですけれど、ただ日常生活も今の現実なので、それも否定できない。じゃ両方とも現実にしようと決めました。
そうすると日常生活による現実もあり、ワンネスによる現実もあるわけですが、ワンネスの場合だと、白黒というデュアリティ(二元性、二極性)のある世界ではないのです。
はせくら ノンデュアリティみたいな?
ジュリアン それでありながら、そうではないということになっているのです。
少しわかりづらいかもしれませんが、そういう表現をしてみました。
はせくら ジュリアンのお話を伺いながら、まるで量子の世界の話を聞いているようだなと思っていました。
今のコンピューターでは0か1ですが、この量子の世界というのは0か1かというのもあるし、0でもあり、1でもあるし、あとは0でもない、1でもないという・・・・・・その「どっちやねん?」というのも含んで、量子の世界です。
私たちの体も細分化していけば量子的な存在なので、そう考えると、この本質である、どちらでもあるということが、より本当の自然なる命の流れのような気がしてきました。
ジュリアン まさにその通りです。

『波動の時代を生きる』 Chapter 3 より はせくら みゆき、ジュリアン・シャムルワ:著 徳間書店:刊

「何をするか(Doing)」より「どうあるか(Being)」。
「在り方」にフォーカスするには、マインド(思考)の声を静めることが重要です。

マインドは、現実を映し出す「リモコン」にすぎません。
リモコンのどのボタンを押すかは、私たち一人ひとりに委ねられています。

魂のより深い部分にある「本当の自分」につながる。
それがより高い次元、つまり「ワンネス」の世界へと近道だということですね。

「感情」を観察すること

「自分の感情がコントロールできなくて大変」

そんな時には、どうすればいいのでしょうか。

ジュリアンさんは、「感情で胸がいっぱいで、どうすればいいんだろう?」となる前に、まず「感情を観察すること」だとアドバイスします。

ジュリアン(前略)「自分は何を期待していたのだろう」と、自分の感情の源にたどり着くための観察をするのです。
源にたどり着いたら、「あ、この考え方はちょっと違っているな」という気づきにまでなって、「じゃそれを変えよう」、二度とそういう反応にならないよう、今度は注意しようと思うわけです。
それをつねにすることによって、自分を改善できたらいいなというマインドセットになりますよね。
時には「しまった。今ものすごく大きな感情におそわれている・・・・・」となることがあります。そこでは「自分は、その感情ではない」と繰り返し、自分にそのことをリピートするわけです。
はせくら それはその感情を「選択しない」ということですか? それとも認めた上で観察している?
ジュリアン もうすでに感情は存在しているので、選択しないかどうかよりも、すでに存在しているその感情を認めることですね。それで自分はこの感情ではないということに気がつくのです。
なぜなら、この感情を観察しているのは、自分ですから。
観察を通して、感情と自分の間に距離を置くことができます。
そうするためには、ひたすら感情を観察しようとすることです。
観察することによって、例えば、感情は「すかっと喧嘩しよう」と思っても、この感情は自分の体の中でどうやって表現されるのかをひたすら観察し、かつ「自分は喧嘩をしたくない」と自分にリピートすることで、感情をおさめることができるのですね。
そして怒ってしまったら、結果として良い結果は出ないとわかっているので、その場で「怒ることはしない」と声で出せば、相手の理解も得られるし、自分も落ち着くことができるのですね。
感情があっても、それを認識してから、感情と距離を置くこと。
「過剰な気持ち」や、「過剰な感情」と、特に距離を置くといいですね。

はせくら 感情とワンネスの橋渡しみたいなところを教えてください。
ジュリアン ワンネスを初めて体験した時、愛の力、パワフルな深い愛を体験し、それ以上の愛を体験することなどできないと思うほどでした。
日常生活で体験している感情は、面白いことは面白いのですが、ただ、「ワンネス体験の愛のほうが、すべてだな」と思いました。
はせくら 確かにそうですよね。ではそこに至るには、自分を観察したり、冷静に分析して「私には過剰なる感情はもう要りません」と言ったら良いのでしょうか?
ジュリアン それはあえていうと「選択」と言えるでしょう。
例えば、緊張する時もたまにあるのですが、「あ、緊張してる」と思っても、「やばい」とは思いません。
なぜかというと、緊張とは、これからどうなるかが想像できないので、「どう対応すればいいかわからない」とパニックになってしまうことから生まれます。
だから、緊張を覚えている自分は、よりエネルギーを散らしている状態です。
「この使われているエネルギーのレベルを下げる(落ち着かせる)ためには、どうしたらいいのか」、緊張をどうやって処理すればいいのかというと、見方、考え方を変えないといけません。
「どう対応すればいいか」というすべての場面に対して万能に対応できるアプローチはないので、せめて今の場面は「学びのある豊かな体験なのだ」という見方をすれば、緊張というよりも、楽しみや喜びまで感じられるよう、心の持ち方を取り替えられるのです。
はせくら なるほど。緊張の意図が「楽しみの意図」に変わるのですね。
見方のベクトルの違い、次元の違い、方向性の違いというものが、あらわれる時空に変わってくる。その最たるものがワンネスという、圧倒的な海の中にいる感覚へと至るひとつの通行手形みたいなものでしょうか?
ジュリアン ワンネスというのは、「圧倒的な愛を体験しながら、宇宙は完璧だと体験していること」です。
何があっても完璧である様(さま)ということなので、物事に対する期待は役には立たないし、物事に対する緊張もむなしい。
だからワンネスの立場から日常生活に戻ると、そういった緊張感や不満足といった、根拠のないものに対して、「この感覚は違う」と私が思うのです。
この感情を覚えているのは、マインド(思考)の仕組みのどこかが違っているから、それを体験しているのです。
なので、マインド(思考)を観察しながら感情の源にまでたどりついて、「どこが違っているのか?」と観察し、「ここがそれだ」「何々や何々を期待していたので・・・・・」「その期待はなぜ?」「それはこういう考え方をしているから」「じゃその考え方を変えましょう」と。
考え方を変えることで見方も変わるので、緊張やストレスになる事情が、「学びが増えていく機会」と見えるようになるのです。そうすることで学びが増えると思います。
美味しいフルコースを食べるのに、「前菜だけでいいでしょ?」と言われているようなものなので(笑)。本当は「いや、もっと楽しみたいのです」。
ジュリアン そうですね。そういった気持ちを抱くのは、緊張とか不満、マインドだと私はいつも思っています。
だって、今ここ、この人生を「大丈夫」にしているのは、もっと深いレベル、人生を味わっているこの存在、光の存在・・・・・・魂の存在から見ると、すべて大丈夫ですから。

はせくら 「内側の自分の声を大事にする」時に、どの声が本当の自分で、どの声がハイヤーセルフの自分とか、より本質に近い自分なのか?
それから、「どの声がただ心がおしゃべりをしているだけなのか、マインドなのかの違いがわからない」という質問がよく来ます。
ジュリアン 初めのほうでもお話ししましたが、「マインドの声」つまり、思考は「時間と空間で制約されている声」になっています。
これも繰り返しになりますが、日常生活のあれこれ、「これからどうなるのか?」「昨日終わったことが、どうしても気になる」などは、時間と空間で決められていく状況、考え方です。
そういった話をするのはマインドで、もちろんそれは日常生活の中では役に立っているのですが、時には偏った考え方のせいで、今度は緊張、不満、期待はずれというような気持ちが生まれますね。
それと違って、今この人生を味わう、言葉を超える次元で人生を味わう「本当の自分」は、喜び、感謝の気持ちで表現している、つまり言葉ではなく、ポジティブな気持ち、心の持ち方で発言している存在だと体験しました。
心の持ち方で表現しているのは「本当の自分」という肉体を超える存在であり、今世を超える見方ができる存在でもあります。
「本当の自分」の次元では、「愛」「感謝」「寛容」という気持ちは何よりも大切であり、それらを感じる時に、あなたは「本当の自分」とつながっていると思ってもいいのです。
今世をより「本当の自分」として生きるためには、やっぱり、こういった気持ちを体験することが必要ですね。
宇宙の存在たちは、言葉ではなく波動、心の持ち方、つまり「本当の自分」という存在の周波数で自然的にコミュニケーションを取っているのです。
残念ながら私たちがそこに至るまでには、「思考との戦い」が長く続くと思いますが、彼らと触れ合うことによって、少しずつ学ぶことができると思います。
宇宙の存在たちは、言葉を超えるそうしたコミュニケーションを取っています。
初めて「宇宙の存在たち」と会った瞬間に、そういった波動の働き方によって、「自分はマインドの自分ではなく、もっともっと深いレベルの自分なのだ」と初めて気がついたのです。
それは彼らによって得られた、一番大きな気づきかもしれません。

はせくら 先日、「感じる」とか「感謝」の「感」、「感動」の「感」の語源について調べたら、驚くことがわかりました。
「感じる」の感という字のもともとは、神様にお祈りして、その祈りが届いた、届くということが「感」なのだそうです。
ジュリアン なるほどですね。
はせくら 神様に願いが聞き入れられたことが「感」なので、神とつながっていく、そして神とつながって、受け答えたリプライ(Reply)が「感」ということ。
なので、「この『感』のソースにあるものは、神様の受け取った思いというか神の発言。神の顕(あらわ)れ、アピールしてくることでもあるのだ」と思った時に、「だから私たちは感じるという、この孤高の作業を人として与えられていたのだ」と思ったのです。
ジュリアン 面白いですね。「感」という字は、神様とのつながりから来ている。
はせくら そうです。神様と人間は、もともとつながっていましたから、特に、「感」と呼ばれている、神様の発動、思いというのが動いた時は「感動」となるのですね
そして、そうした神様の思いによって、矢が、緊張の矢がパーンと放たれて、矢の本体のところの緊張がゆるみますよね。
この緊張がほわっとゆるんでいく、この神様の恩寵によって、ギフトによってゆるんでいく・・・・・・このことを「感謝」と呼ぶということがわかったのです。
ジュリアン なるほど、深いですね。
はせくら そう思ったら、人生を生きるということは、たくさんの感動や感謝や、この「感」のつくことをたくさんするということは、そのまま「この肉体を持って、命を楽しみたい」とやってきた人間たちを通した「神様のひとつの表現」なのだと思ったのです。
だから感情が悪いのでもなく、「感」というものをしっかりと大事にしながら、かといってそこに溺れすぎることもなく、これを面白がって楽しむということなのかなと思いました。

ジュリアン 僕が伝えたいのはシンプルで簡単なことかもしれません。今コロナウイルスのこともあって、周りの物事に動かされ影響されたりしている方々がたくさんいると思います。僕もそのひとりです。
ただ、自分の心の持ち方によって、周りの環境も変形してかたちを変えていくことができます。
宇宙の存在たちからのメッセージですが、いろいろ体験した結果として、「これからは波動の次元、つまり「見える次元」から「見えない次元」までのつながりは、まず自分の心の持ち方による」ということ。
ですから、これからどうすればよいのかということよりも、「どう見ればよいのか、どんなありさまを選択したいのか」という見方が鍵だと思います。
はせくら 私も最近よく感じることがあります。さまざまな方とお話をする中で、よく、「どうしたら、運がよくなりますか?」と聞かれることがあります。
その問いに対して正直に答えようとするとならば、「運がよくなって、いいことが起こったら」などと言う前に、「今ここに無事にあること、いることが、もうすでにいいことが起こった結果です」と答えたいのです。
蛇口をひねれば水がでるし、電気をつければ明るくなる。何がしたいと考える前に、今ここにある無限の豊さに気づくことこそが開運の秘訣であり、今ここを深く生きることではないかと思います。
何だか偉そうだから、言えないのですけれど(笑)。でも本当はそう思っています。
ジュリアン どこが偉そうだと思いますか?
はせくら 今私が伝えたようなことって「道徳的で、当たり前すぎて、面白くない」と捉えられがちなのです。
ジュリアン なるほど。じゃあ、僕はつまらない人間かもしれません(笑)。
ひたすら、今ここにしか興味がないのです。
はせくら 素晴らしいです(笑)。そして、そのパラドックスいいですね。

はせくら 心の学びをすることによって奇をてらったものや、さらなるものに目が行きがちなのですが、「よりよく生きること、宇宙のリズムに沿って生きることイコール、この大地に根ざして、この瞬間を豊かさの中で生きること」であると感じています。
ジュリアン おっしゃった通りです!
はせくら この対談も初の試みで、日本とフランスという文化的、距離的な質感はありつつも、今この瞬間を十全に生きること、今この瞬間すべてとつながり、ワンネスの意識の中で起こっている出来事なのだと捉えながら、今、この時と戯(たわむ)れる、遊ぶ、と言うことにつながっていくのかなと思いました。
ジュリアン ええ、素敵です。そう思います。自分たちの魂にとって、それ以上に喜ばしいことはないと思います。
はせくら 私、実は本当にとても幸せだと思いながら日々過ごしています。
正直、夢とか何かしたいとかは思いつかなくて。でも最近、思うことがあって、どんな夢かというと、我という肉体を持った意識体が、日々、暮らしの中で精一杯喜びの周波数に包まれて生きることで、百年後の未来が今より素敵なものとなる・・・・・・そんな触媒としての働きができたら嬉しいなぁと思うのです。それが夢かもしれません。
ジュリアン 素敵です。『ワンネスの扉』の最後のほうで僕も、「存在として、光として、周りを少しでも照らすことができたらいいな」と書かせてもらいました。
はせくら 『ワンネスの扉』の最後の部分は圧巻でした。打ち上げ花火が連発で上がっているごとく。
ジュリアン ありがとうございます。
はせくら それまでの布石というか流れがあって、何気ない今、ここにあるすべての光と戯れながら「我という光」が生きるということを、それを、「いつか」でもなく「どこか」でもなく、「この瞬間」にできる。そこに気づいた時からもう始まっていると思います。
逆に言うと、日々の生活の細やかさが、違う次元の宇宙存在や大地や、さまざまな意識とつながる扉になっている気がします。
ジュリアン します?(笑)
はせくら どうですか?
ジュリアン 将来のことをひたすら考えるよりも今、ここを精一杯、心で味わう生き方のほうが、心にスペースが生まれる気がします。
私たちはみんなみんなつながっているということを体験しながら、心から喜びを感じる生き方ができるようになると思います。
ですから、まずは今、ここ
簡単だと思うかもしれませんが、実はそう簡単ではないのですね。
だってマインドは、ひたすら将来のことを考えてしまう傾向があるので、それから解放されて、今、ここに戻るという心の在り方、持ち方を意識すればワンネス的な生き方が、スタートできるのです
はせくら ひとつのシンプルな帰結としては、今この瞬間をつながりの中で生きようとする意図、生きようとする心持ち、そのものが、そのまま宇宙の中にいてワンネスの中で生きること。そしてその瞬間瞬間の中に、ワンネスへの招待状があると考えていいですか?
ジュリアン 宇宙から見て、それが一番喜ばれる生き方だと思います。

はせくら そうやって生きることを宇宙が喜んでいるって、なんだか嬉しいです。
新しい惑星を見て、宇宙の存在たちがとても喜んでいたというイメージを、ジュリアンが見ていたと話してくださいましたね。それをすごく思い出すのです。
ジュリアン それを見た時に、やはり私たちは宇宙と切り離された存在ではないという気づきが生まれて、あれから「宇宙のリズムに沿って生きよう」とするよりも、「これからは宇宙として生きよう」という考えになりました。
つまり、自分という概念は社会の中では必要ですが、この「自分」はただの錯覚ですので、それよりもますます本来の自分、つまり「宇宙として生きる」ことがもっとも適切だと思ったのです。
はせくら とても大切なキーワードを伝えてくださいました。
宇宙のリズムに沿って生きようというのも、ひとつのプロセスとしては必要な在り方ですが、それにある程度慣れた、その先にあるのは、宇宙のリズムに合わせるのではなくて、「宇宙として生きる」こと。つまり、宇宙を我そのものと感じていく
つながりの中で生きると、私が喜ぶことを宇宙は喜ぶ、そして宇宙のさまざまな存在たちも喜ぶというふうに、我そのものを宇宙として、宇宙から見ている目として、この世界を見るという感覚でしょうか?
ジュリアン その通りです。そんな見方や感覚で、日々を生きようとしています。
そう簡単ではありませんが(笑)。
はせくら 日本とフランスと離れてはいますが、ワンネスを共有している質感があって、距離はあってもそれを広げていくとあっという間に地球を包み込んでしまいそうな、量子の波が、素粒子の波があって、ワンネスの海に包まれそうな気がしてきました。
ジュリアン よい表現だと思います(笑)。僕の感覚として、これから会う人や、まだ会ったことがない人、また明日約束があって初めて会う人などもすでにつながりがあって、それを内側で感じるのです。その人の周波数であったり、それを感覚として感じられるのです。
目で見えない次元で私たちはすでに関わっていて、つながっているということですね。

『波動の時代を生きる』 Chapter 5 より はせくら みゆき、ジュリアン・シャムルワ:著 徳間書店:刊

「感じる」ことは、神様とつながること。
「考える」ことは、切り取り、制限すること。

感じれば感じるほど、宇宙の意識、すなわち「ワンネス」に近づけます。
そして「感じる」ことができるのは、今この瞬間だけです。

マインドの制限から抜け出し、ワンネスの扉を開く。
そのためには、今この瞬間を味わい尽くすことが最初の一歩となります。

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今は、地球的な視点からみて、大きな時代の転換点だと言われています。

価値観が大きく変わり、これまでの常識が通用しなくなりつつあります。
新型コロナウィルスの流行がその流れをさらに加速させました。

私たちが今生きているのは「意識の時代」です。

この時代の特徴は、「私」という存在を「調整」できること、つまり自分のアイデンティティを顕在意識で決めることができることです。

ジュリアンさんは、このような時代に適しているのは、宇宙の流れ、宇宙の動きに沿った生き方だとおっしゃっています。

宇宙の動きに沿った生き方とは、「創造者」として生きること。

私たちの意識は、潜在意識を通じて、宇宙の意識「ワンネス」につながっています。
つまり、意識のレベルを上げれば、その可能性は無限に広がるということ。

マインドより魂。
考えるより感じる。

“意識の海”をより深く潜るほど、「本当の自分」に近づきます。
本当の自分は、宇宙そのもの、つまり「創造者」として生きることができるようになります。

人生を創り出すという、これからの時代の新しい在り方。
あなたも本書を手に、いち早く踏み出しましょう。

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