本一冊丸かじり! おいしい書評ブログ

本を読むことは、心と体に栄養を与えること。読むと元気が出る、そして役に立つ、ビタミンたっぷりの“おいしい”本をご紹介していきます。

【書評】『斎藤一人 だんだんよくなる未来は明るい』(斎藤一人)

お薦めの本の紹介です。
斎藤一人さんの『斎藤一人 だんだんよくなる未来は明るい』です。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

斎藤一人 だんだんよくなる未来は明るい [ 斎藤 一人 ]
価格:1,650円(税込、送料無料) (2024/6/1時点)

楽天で購入

斎藤一人(さいとう・ひとり)さんは、実業家です。
「銀座まるかん」(日本漢方研究所)の創設者で、1993年から納税額12年連続ベスト10入りという日本新記録を打ち立てられました。

誰でも簡単に明るい世界の住人になれる「魔法の言葉」

コロナ禍はなんとか乗り越えたとはいえ、戦争や災害、物価上昇、経済・政治不安など新たな問題が次々とクローズアップされている今の世の中。

そんな日本や世界の行く末は、どうなっていくのか。
そんな問いに対する一人さんの考えは、昔から一貫しています。

 日本も世界も、この宇宙も、だんだんよくなる。
未来は絶対に明るい。
世の中がどんな状況になっても、いまより悪くなることはありません。時間の経過とともに、だんだんよくなる。
これが宇宙の真実だから、心配ないんです。
表面上は悪く見えることでも、そのことがあるおかげで、これからうまくいくようになる。ずっと変わらなかったことが改革されるきっかけになり、幸せな人が増える道う突き進んでいくんだよね。

あのコロナだって、収束してみたら、「オンライン化が進んで便利になった」「人との距離がうまく取れるようになり、ストレスが減った」「自分で情報を取りにいく大切さを知った」みたいな、いいことがいくつもあったでしょ?
コロナに命を奪われたり、後遺症に苦しんだりしている人を思うと、胸が痛むのは言うまでもありません。落胆や悲しみにだって襲われます。
でもその裏側には、いままでになかったギフトが存在するのも事実。あのパンデミックがなかったら、新しく生まれた快適な世界は訪れていないと思います。
物事には、必ず裏表がある。影があれば、必ず光があるんだよ。影というのは、光が差さなきゃ存在できないものだからね。
そしてそのどちらを見るか、どちらの道を選択するかは、自分次第です。
起きた現象の暗いところだけを見て、愚痴(ぐち)や文句を言い続けるのか。
それとも、悪い現象のなかにも明るい部分を探し、笑って生きるのか。
幸せにつながるのはどちらの道か。このことを考えたら、おのずと選ぶべき道が見えてくるよね。

一人さんがいつも「未来は明るい」ときっぱり断言するのは、こういうことを知っていて、私自身が明るい面しか見ないからです。信じるのは、明るい未来だけ。
そしてそう思い込んでいる私は、たぶん、この世でいちばんの幸せ者です。また、私と同じ考えの人を見ても、不幸に泣き暮らしている例は見たことがありません。
未来は明るいと信じる人は、心が豊かで余裕があるし、経済的に追い込まれるようなこともない。いい仲間に囲まれ、笑顔が幸せそのものなんだよ。明るいオーラにつつまれてさ。

世の中には、豊かな人生を手にするのは選ばれし人だけ、という風潮があるけれど、そんなことは100%ありません。
闇の世界の住人になるか、明るい世界の住人になるかを決めるのは、自分自身なんだ。
自分が決めさえすれば明るい世界が拓かれるし、誰にでもそのチャンスがある。
自分にはチャンスがないと言う人は、単に視野が狭くなっているだけなの。出てくる現実の明るい面を、見落としてるんだよね。

長くなりましたが、この本では、誰でも簡単に明るい世界の住人になれる「魔法の言葉」をお伝えします。

「だんだんよくなる未来は明るい」

これが、その魔法の言葉です。
なかには、「そんなありきたりの言葉でなにが変わるの?」と思う人がいるかもしれないけど、これは単なる言葉ではありません。
すさまじい破壊力で闇を切り裂く「神言葉」であり、その真価を知ると、あなたの考えは180度変わると思います。

いま闇の世界にいる人には、「だんだんよくなる未来は明るい」の言葉で、明るい世界が現れます。
すでに明るい世界の住人には、さらに光り輝く世界に導かれる。
あなたの人生に、これまで経験したことのない奇跡の大嵐が吹き荒れるよ。

『斎藤一人 だんだんよくなる未来は明るい』 はじめに より 斎藤一人:著 PHP研究所:刊

本書は、日本一の楽観主義者で日本一の言霊使いである一人さんが、簡単に人生を劇的に変えるノウハウをまとめた一冊です。
その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

スポンサーリンク
[ad#kiji-naka-1]

あなたの「波動」が明るい未来をつくる

日本語は、世界でもっとも難しい言語だと言われています。

その理由は、ひらがな、カタカナ、漢字といった表記の多さ、同音異義語(同じ発音でも意味や文字が異なる言葉)がたくさんあり、しかも、特有の言い回しで外国語に訳すのが難しい言葉があったり、1つの漢字や言葉のなかに、日本ならではの「神様のメッセージ」が含まれていたりするからです。

一人さんは、そこが日本語の楽しいところであり、また難しくもあると指摘します。

 たとえば、「大変」という言葉があります。ふつうに解釈すると、苦しみのようなつらいイメージがあるでしょ?
でも、漢字を分解して考えると、真逆の意味とも読み取れる。
大変というのは、「大きく変わる」と書くわけだから、実は人生を激変させる大チャンスだ、と捉えることもできるわけです。

また、「叶」の文字には、「口(くち)」と「+(プラス)」の表記が隠れています。そして、叶に「(マイナス)」をくっつけると、「吐」の字になる。
この2つの文字には密接な関わりがあって、「“吐”から“-”」が消えたとき、「叶」になる。つまり、「自分の口からネガティブな言葉が出なくなったときに願いが叶(かな)う」という意味になるわけです。

こうした日本語の面白さを知ると、ふだん自分はどんな言葉を口にしているだろう、いい言葉を使ってるかなって、そういう気持ちにもなると思います。
日本語のよさを知り、表面的な意味だけでなく、言葉の奥に隠された「大和(やまと)の神様からのメッセージ」にも気付けたら、思考の幅だって広がるだろう。
一人さんは、昔から「言葉には、言霊があるよ」と言います。あらゆる言葉には、その言葉の意味と同じ波動(エネルギー)が宿っているという意味です。
この世界は、目に見えない小さな粒から始まっています。その振動で生まれたエネルギーがたくさん集まり、大きなエネルギーとなって、物質や現象として現れるんだよね。壮大な宇宙は、小さな粒の振動が起源なの。
波動がすべてを生み出し、波動のおかげで、いま私たちもこうして存在することができるし、当然、1つひとつの言葉にも波動がある。

子どものとき、病気やケガでつらくても、お母さんやお父さんが「痛いの痛いの、飛んでいけ〜」「大丈夫だよ」なんて体をさすってくれると、本当に苦痛が和らいだり、安心したり、そんな経験はないだろうか? 子どもに限らず大人だって、好きな人や看護師さんの言葉に癒(いや)されることはあるよね。
やさしい言葉をかけられるとうれしいし、心があったかくなる。励まされ、勇気だって出てくるじゃない。
こういうのは、決して気のせいではありません。言霊の力なんです。
そして同じ言葉でも、受け止め方で言霊が違ってくるのも面白いところ。
先ほどの「大変」という言葉は、表面的にはネガティブな波動を感じるかもしれないけど、別の視点で「大変」という言葉は、表面的にはネガティブな波動を感じるかもしれないけど、別の視点で「大きく変わるチャンスだ」と前向きに受け止めた瞬間、言霊も変わっちゃうんだよね。
そうすると、いまは大変だとしても、その先には明るい未来ができてくる。明るくなったあなたの波動が、明るい未来をつくるんです。
もしかしたら、大変であればあるほど、未来にはあっと驚く奇跡が待っているかもしれないよ。と思うと、嫌なことも笑って乗り越えられるんじゃないかな。
なんでもいい方に、明るい考え方をする人には、そのエネルギーで明るい未来がつくられます。人生って、実は簡単に自分の思い通りにできるよ。

誰かを慰(なぐさ)めたくて「大丈夫だよ」と言えば、相手には「大丈夫の波動」が伝わり、安心感を生みます。
でも、それ以上に安心の波動に包まれるのは、実は自分です。なぜかと言うと、自分の声をいちばん聞いているのは自分だから。
しかも、ただ声を聞くだけでなく、言葉を発するときの声帯のバイブレーションなんかも感じるでしょ? 人に贈ったつもりの言葉でも、その言霊を誰よりも浴びるのは自分であり、自分がいちばん恩恵を受けるの。
人を励ましたつもりが、どういうわけか、自分の方が元気になっちゃった。みたいな経験をしたことがある人もいると思うけど、それって当たり前の話なんだよ。
また、波動には「共鳴し合う」性質もあるので、自分が安心すると、その波動は周りにも伝播(でんぱ)します。だから、あなたの周りにいる人も安心するし、それがまた自分に返ってくれば、あなたの安心波動も増幅する。
さらに、あなたから明るい波動を受け取った人が家に帰れば、今度は、その家の人たちがみんないい波動になります。
そうやっていい波動が波紋のように広がれば、地球上に幸せな人が増える。これを、一人さんはずっと推し進めているんだ。
波動の力があれば、傷つけ合うことのない、誰もが幸せで平和な世界になる。真の理想郷をつくることができると、私は信じています。

自分がどんな波動をまとうかは、自分の「思い」で、いかようにも変えられます。それこそ、本来は「今日はどんな服を着る?」と同じくらいの感覚で、自分の波動は決められるんだよね。
ただ、長らく自分は不幸だと思い込んできた人に、いくら「幸せだと思いな」「安心しな」と言っても、それは簡単じゃない。長年積み上げられてきた「思いグセ」はなかなかにガンコで、無理に思いを変えようとすると心が反発しちゃうの。

じゃあどうするかって言うと、ここで言葉の出番です。
本音はどうであれ、淡々と明るい言葉を唱(とな)える。いい言葉を唱え続けると、その言霊に影響を受け、自然に心が軽くなってくる。「私って、実は幸せかも」なんて思えるようになるんだよ。
自分にダメ出しばかりしてきた人でも、「大丈夫、大丈夫」って自分に声をかけ続けると、本当に大丈夫だと思えるようになるし、自分否定しなくなります。

言霊って、ある意味、火種とか燃料みたいなものかもしれないね。
たった1つの言葉をきっかけに、心に明るい灯(ひ)がともる。いまにも消えそうな炎が、言霊という名の燃料が注がれるだけで、いっきに燃え盛り明るく照らされる。
一人さんは、そんなふうに思っています。

『斎藤一人 だんだんよくなる未来は明るい』 第1章 より 斎藤一人:著 PHP研究所:刊

いい波動を持つ言葉「天国言葉」は以下のようなものです。

・愛してます
・ツイてる
・うれしい
・楽しい
・感謝してます
・幸せ
・ありがとう
・ゆるします

一人さんは、天国言葉は、言えば言うほどいい波動で運気が上がるので、自分の一部になっちゃうぐらい、積極的に唱えてもらいたい言葉だと述べています。

「1日1000回×21日間」の楽しい旅

一人さんが、言霊の力を実感してもらうために始めたのが「だんだんよくなる未来は明るい」ゲームです。

 1日1000回、21日間にわたって、みんなで「だんだんよくなる未来は明るい」の神言葉を唱えようっていうゲームなんだけど。
私たちはこれを、人生を変える楽しい旅だと思っているんだよね。
21日間の旅を達成した後も、楽しくて止まらなくなり、2巡目、3巡目と挑戦している人も大勢いるぐらい、大人気になっています。

まずは、ルールをご紹介しますね。
--------------------------
「だんだんよくなる未来は明るい」という言葉を、1日1000回、21日間唱えます。いっきに1000回唱えられなくても、1日のなかで合計して1000回になれば大丈夫です。連続21日間が難しい場合も同様で、途中で間が空いても、累計で21日間になればOK。

◎人によって多少の差はあると思いますが、「だんだんよくなる未来は明るい」は、3分で100回ぐらい唱えられます。厳密に数をカウントするのは大変ですから、「30分て1000回」を目安にしていただいてかまいません。

◎早く言い終えたくて、早口言葉のように唱える人がいるのですが、慌てて舌を噛んでしまうこともあるので、あまり焦らず落ち着いて唱えましょう。

◎1日1000回が難しい人は、100回でも、300回でも、自分のできる回数でかまいません。細かいことは気にせず、自分のペースで楽しむことが大切です。

◎声に出して「だんだんよくなる未来は明るい」と唱えるのが難しいときは、心のなかで唱えましょう。声に出さなくても、じゅうぶん効果があります。
ただ、可能であれば声に出すことをお勧めします。声を出せば、自分の耳でも聞くことになり、いい波動につながりやすくなるからです。なお、声が大きければ大きいほどいいとといったことはありませんので、小声でも大丈夫ですよ。

◎「1000回×21日間」終了後も、引き続き、忘れない程度に唱えましょう。
運動をやめると筋肉が落ちてくるのと同じで、神言葉もまったく言わないでいると忘れやすくなるのです。
達成後も継続する際は、特に回数の目安はありません。1日10回でも、2〜3日ごとに100回でも、ご自身のペースで自由に言えば大丈夫です。
もちろん、2巡目や3巡目の旅に挑戦すれば、波動はいっそうよくなりますよ。
--------------------------
ちなみに、「1日1000回×21日間」の根拠についてよく聞かれるんです。
一人さん的には明確な理由があってこの数にしているわけですが、それはあえてお伝えしない方が効果的だと思うので、ここでも秘密にさせていただきますね。
1つだけ言えるとしたら、言葉が自分のなかで「確信」に変わることで、言霊の最大の力を受け取れます。真に腑(ふ)に落ち、自分の柱が「だんだんよくなる未来は明るい」になるまでは、なかなか波動がついてこないんだよね。
そこを目下のゴールとして定めたら、やっぱり最低でも1日1000回、21日間は唱えた方がいいと思います。

ここに、「だんだんよくなる未来は明るい」の旅(1日1000回×21日間)を終えた人が、2人いるとします。2人とも、ほぼ同じ時期に、同じだけ言霊のエネルギーを浴びたんだよね。
だけど、出てくる結果は同じじゃないんです。もしかしたら、1人にはとんでもない奇跡が起き、片方はそれほどでもないとか、そんな結果もあり得る。
同じように唱えても、人によって実感できる効果は違うわけです。
なぜかと言うと、いままでどれぐらい「うまくいかない」という思い(波動)が染みついてしまったかは、人それぞれ違うからです。

また、人にはそれぞれ個性があって、この世に持ってきた使命(地球に生まれてきた理由)も、考え方も、ぜんぶ違います。産んでくれた親も違えば、育ってきた環境、人生だって同じじゃないですよね。
畑に大根と人参の種を植えて、同じように肥料や水をあげても、出てくるのは大根と人参です。大根が人参になることはないし、人参が大根に変わるはずもない。
同じ大根の種ですら、発芽のタイミングも生長の速度もぜんぶ違うと思います。

神言葉は、魂の栄養です。だけど、その栄養を受け取る人がそもそも違う個性を持っているわけだから、出てくる現実が同じになることはないんだよ。
ただ、人間の魂と植物は違います。
植物の場合は、肥料をいっぱい与えても発芽しないとか、うまく育たないとか、そんなことも珍しくありません。
だけど神言葉の波動を浴びた魂は、確実にレベルアップします。成果として、現実に出てくる形やタイミングは違っても、100%効果があるのが波動なの。

また、植物は肥料や水のやり過ぎはよくないと言われます。人間も、肉体においては同じことが言えるね。
ところが、魂にはそれがない。いい波動はいくらでも浴びた方がいいし、明るい言葉を唱えれば唱えるほど、魂はグングン成長するんだよ。
ここが、人の魂、そして言霊の特徴であり、最高に素晴らしいところなの。
どこまで栄養を注いでもいい。それはすなわち、「魂の伸びしろに限界はない」という意味でもあります。
いい波動になって理想の人生に近づいても、まだ上を目指せる。永遠に成長し続けられるし、無限に幸せが広がるよ。

それとね、言霊によってそれぞれに違った現実が出てくるとしても、最終的にたどり着く場所、目指す場所というのは、みんな同じなの。
誰もが、幸せの世界に向かっている。平和な天国が、全員が目指す目的地です。ただ、どのルートで天国に向かうかが違うだけです。
道中の景色や、進むスピードが違っても、あなたも私も、同じ目的地へ向かって旅をしている。みんな、同じ旅の仲間だよ。

『斎藤一人 だんだんよくなる未来は明るい』 第2章 より 斎藤一人:著 PHP研究所 :刊

私たちの人生の成功を妨げているもの。
それは、自分自身に染みついた「うまくいかない」という思い(波動)です。

そんな太陽にかかる分厚い雲を振り払ってくれるのが「だんだんよくなる未来は明るい」に代表される神言葉です。

やった分だけ、確実に効果を発揮する「だんだんよくなる未来は明るい」ゲーム。
ぜひ、私たちも試してみたいですね。

「明るい波動」は、人を惹きつける

一人さんは、波動は、ムードとしてその人からにじみ出ると述べています。

つまり、明るい波動の人は、親しみを感じるようなムードとか、魅力的なムードをまとっていて、人を惹きつけるし、暗い波動の人は、陰湿なムードになって出ます。

 手前味噌で恐縮だけど、私はよく、こんなふうに言われるの。
「一人さんの言葉は、ほかの人とは温かみが全然違う」
「一人さんに“ありがとう”と言われると、ふつうの何倍もうれしい」
この理由が、まさにムードだと思うんだよ。

前にね、面白い質問をされたことがあって。
「世の中には、しょっちゅう人から御馳走(ちそう)してもらえる人がいれば、まったく奢(おご)ってもらえない人もいます。どうして、このような違いがあるのでしょうか?」

一般論で言えば、美人(男前)はご馳走してもらいやすいとか、そんなことが答えになりやすい。確かにそれはあるかもしれないけど、それだけだと説明がつかないケースもたくさんあるんです。

決して美形とは言えないのに、なぜかモテまくる目上の人から可愛がられ、しょっちゅう贈り物をされたり、ご馳走してもらったり。そういう人っているの。
かと思うと、誰もが振り返るような美人(男前)なのに、意外とモテないとかさ。
やっぱり、ムードの問題なんです。顔の造形は関係ないんだよね。
まぶしいぐらい明るい波動が出ている人は、周りが放っておかない。「この人に使うお金は少しも惜しくない」「もっとなにかしてあげたい」と思われるの。
で、その人の「人間としての魅力」に惚(ほ)れ込んでるから、へんてこりんな下心で見返りを求められるとか、面倒なことにもなりにくい。
というか、いい波動の人には、そもそも嫌なやつは寄ってこないからね。

明るいムードの人は、なにからなにまでトクすることばかりです。
波動がいいから悪いものは寄せ付けないし、もし出てきたとしても、魅力のある人は周りがすぐに助けてくれる。
どう転んでもうまくいくんだ。

お正月の箱根駅伝で、近年「最強」の名を馳(は)せているのが青山学院大学です。聞けば、現在の原晋(はらすすむ)監督が就任する以前は、30年以上も予選すら通過できなかったんだって。このところの活躍からすると、信じられないぐらいだけど。
そんなチームが、世の中に最強と言わしめるに至ったのには、もちろんいくつもの理由があるんだろうけど、なかでも一人さんが大注目しているのは「軽さ」です。

駅伝ってさ、選手それぞれがものすごい重圧と闘ってるイメージがあると思います。
この常識を覆したのが、青学なんだよね。
初優勝を遂げた2015年には、「ワクワク大作戦」と銘打ち、誰もがワクワクするレースをしようぜ、楽しもうぜって、ワクワクの渦をつくったの。
それまで、駅伝と言えば「死ぬ気で走ってこそ」みたいな厳しい世界で、実際、走り終えた選手が倒れ込んで起き上がれないシーンもよく見かけます。それぐらい消耗するんだよね。
ところが青学の選手ときたら、走り終えた後も余裕の表情で、すごく軽やかなの。
「あ〜、楽しかった!」みたいな笑顔でさ。

箱根駅伝に出られるぐらいなんだから、選手はみんな精鋭のはずです。どのチームが優勝してもおかしくないぐらいの。ものすごい実力の持ち主ばかりなんだよね。
じゃあ、そこで勝敗を決めるのはなにかと言うと、波動なの。
つまり心の持ち方であり、もっとも明るい波動の選手、チームに、勝利の女神は微笑(ほほえ)みます。
その点、青学はチームの指揮官である監督が、こんなことを言うぐらい軽い。
「青学のチームカラーは、どんなときでも笑いを取ろうとするところ」
「チャラいは、私たちにとって最高の褒め言葉」
そりゃあ、いつもチャラチャラしてたんじゃどうしようもないよ(笑)。けど、そもそも真面目に練習できる人たちだから、箱根駅伝に出られるわけでしょ? 青学の監督も選手も、ものすごい真面目なんだよ。
でもね、真面目なだけじゃダメなの。そこに明るさ、軽さのある人が、頭1個抜けるんだよね。
明るくて軽い人は、肩に力が入らないから、本番で100%の実力・・・・・・いや、もしかしたらそれ以上の力を出し切れるし、その波動で神様もご先祖もみんな味方につけちゃうんだよ。
そうやって最高の幸運をつかみ、優勝する。

最近だと、2024年のパリオリンピック出場を決めた全日本バレーボール代表のチームも、すごく強くなったと注目されているそうです。
そしてやっぱり、一部から「チャラチャラしている」といった声が出るぐらい、選手はみんな明るくてフレンドリーなんだって。感情表現が豊かで、いままでにないぐらいキャラが立ってるの。
だけどもちろん、みんな単なるチャラ男じゃない。ものすごく真面目で努力家じゃなきゃ、日本代表になれるはずがないでしょ?

真面目でチャラい。
これはまさに、一人さんが伝え続けてきたことに合致します。やっぱり「軽さ」が最強であることが、あちこちで証明されているんだ。
結果が出ない。思うようにいかない。そんな苦しみを抱えている人は、きっと真面目過ぎて軽さが足りないんだと思います。すでにがんばっているのに、まだ足りない、もっと努力しなきゃって、自分を追い込み過ぎなの。
でもね、結果が欲しい人ほど、心を明るく,軽くしなきゃいけない、理想通りの人生にしたいんだったら、まず波動から変えなきゃダメなんだ。

『斎藤一人 だんだんよくなる未来は明るい』 第3章 より 斎藤一人:著 PHP研究所:刊

いい波動とは、「明るさ」があって「軽さ」もあります。

苦しみに耐えて頑張る。
そんなスポ根ドラマ的な考えは、もう流行りません。

努力をしているけれど、結果が出ない。
そんな人は、頑張りすぎて、心が凝り固まって重くなってしまっているのかもしれません。

息抜きをしてリラックス。
心を軽く、身体を柔らかくすることを心がけたいですね。

花の咲かない厳冬にやるべきこと

何をやってもうまくいかない、人生のどん底のまっただ中にいる。
一人さんは、そんな“人生の冬”を過ごしている人に対して、次のようなアドバイスをしています。

 たとえば、同じぐらい努力して、同じぐらいの実力をつけた2人がいるとします。
もし、この世界が「がんばった度合いで結果が変わる」「実力がモノを言う」のだとしたら、この2人は同じだけ成果を上げて、同等に出世しなきゃおかしいよね。
勉強だって、同じ偏差値の2人がいたら、どちらも合格か、あるいは2人とも不合格でなきゃおかしいってことになります。

ところが、現実には同レベルの実力でも、いっぽうは出世(合格)したのに、もういっぽうはうまくいかないってことがある。
うまくいかなかった方は、同じようにがんばってきたのに、なぜ自分だけうまくいかないのか納得できないと思います。「自分だって実力があるのに」みたいな気持ちになるよな。
そうやって恨んだり悲しんだりするなかで、「やっぱり自分はダメなんだ」「がんばりが足りない」という自分否定を初め、ますます花の咲かない、厳しい冬に入ってしまうわけです。

こういう人に、私は言いたいんです。
あなたはそのままで素晴らしい。これ以上がんばらなくてもいいんだよって。
ライバルか先に出世(合格)したのは、あなたの力が足りないせいじゃない。あなたの心が重かったことが原因なの。
肩の力を抜いて心を軽くすれば、あなたにも必ず明るい道が見えてきます。いい波動になれば、想像以上の成果が出せるかもしれません。
そのためには、未来を不安に思う気持ちを浄化したらいいんだよ。
あなたがいま、花の咲かない厳冬を過ごしているんだとしたら、やるべきことは努力や反省ではありません。「だんだんよくなる未来は明るい」という言葉の力を借りて、心を明るく、軽くすることだよ。
あなたが自力で心を軽くできるのなら、こうした言霊に頼る必要はないけれど、いま満たされてないってことは、それができてないんだよな。自分の心がどうにもならないから、苦しんでいるのだと思います。
だったら、言霊に助けてもらえばいいし、それがいちばん早い。「だんだんよくなる未来は明るい」で、明るい波動を出してごらん。
笑いの止まらない、最高に楽しい人生の幕が開くよ。

人は失敗するものです。躓(つまず)いたり、あちこちぶつかったりしながら生きていくんだよね。
一人さんは、自分のことを「やることなすことぜんぶうまくいく」と言うけど、それは結果論であって、失敗そのものがないわけではありません。私だって、数えきれないぐらいの失敗をしてきた。
でも、多くの人が失敗で落ち込むのとは違って、私は失敗を失敗とも思わないんだよね。そのすべてを、成功だと受け止めるの。だから結果的に失敗がない。

1回やって思うような結果になるんだったら、誰も苦労しないよな。起業して、いきなり最初から軌道に乗せるのは難しい。
運よく最初からうまくいくこともあるだろうけど、いずれどこかで壁は出てくる。売上が停滞したり、問題が起きたり。試練のない人生はありません。
でもね、失敗があるから人は知恵を出すし、「こういうやり方ではダメなんだな」と知ることもできます。人の親切や愛だって、苦しいときほど見えやすい。
こういう学びで魂は磨かれるし、レベルアップして壁を乗り越えるんだよね。そしてその先には、いまより幸せで、豊かな別のステージが待っている。
新しい世界が始まるの。

そう思うと、成功の前に経験した失敗は、ある意味、どれも成功と言えます。
失敗という小さな成功によって、1つひとつ「こうすればいい」「あれはやめよう」という経験や知識を積み上げ、やがて大きな成功に結びつくわけだからね。
しかも、壁というのは出てくるたびに薄く、低くなってくるものです。
最初はそびえ立つ高い壁に見えても、経験値が上がってくると、次に出てきた壁は大したことがないように感じられるんだよ。実際、簡単にクリアできちゃうの。

竹には、たくさんの節があるでしょ? あれと同じです。根元の節は年月を経て堅くなっているけれど、上になればなるほど、できたての若い節で柔らかい。
いちばん下の節さえ抜いちゃえば、次は最初より少し楽になるし、その次の節はさらに柔らかい。上の方になると、それこそ力なんて入れなくてもスルッと抜けるの。
つまり、たくさんの失敗(小さな成功)を積み重ねてきた人は、問題が出てきてもたちまち解決できるわけです。仕事でも勉強でも、ぜんぶ同じだよ。
でね、問題解決のいちばんのコツはなんですかって言うと、「軽さ」です。明るい未来を信じ、軽〜く挑んだ人がうまくいく。
空手の瓦割りでも、肩の力を抜かなきゃいけないんだよね。力み過ぎると、拳(こぶし)を振り下ろすときにブレて瓦が割れないばかりか、手を痛めちゃうこともある。
もちろん実力は大事ですが、力を抜かないと、せっかくの実力もうまく発揮できないんだ。
人生もね、へんてこりんな思い込みでガチガチになっていると、うまくいくものだってうまくいきません。まずは、必要以上に背負(しょ)い込んでいる肩の荷を下さなきゃダメなんです。「こうするべき」「ねばならない」と言う思考や、疑いもしなかった常識、責任感、失敗への恐怖心・・・・・みたいなものをね。

あれこれ付け足す必要はありません。付け足すのではなく、「余計なものを削(そ)ぎ落とす」ことが大事なんだよね。
身軽になれば、冬の間に丸裸になってしまった木々だって、新芽が芽吹きます。あなたの人生に春風が吹き込む。
あとは、その風に身をまかせていたらいいよ。それでうまくいく、未来はどこまでも明るいんだ。

一人さんはいつも軽く、悩むことがありません。問題が起きても、次の瞬間にはもう解決しちゃってるのがふつうです。
真剣になるような場面でも、私の軽さはまったく変わらないんだよね。
人間関係においても軽やかで、人によって態度を変えることもない。相手が国のトップだろうが、友達だろうが、子どもだろうが、誰に対しても同じように上気元だし、相手が不快に感じるようなことはしません。
そうすると、よく「一人さんは怒ることがないんですか?」なんて聞かれるの。
はい、その通りです(笑)。正確に言うと、自分のことでは怒ることがないんです。
大事な仲間の誰かが理不尽な攻撃を受けたとか、そういうことがあれば烈火のごとく怒ると思います。絶対に黙っちゃいない。
とはいえ、仲間たちもそれぞれに明るい波動を出しているし、もちろん一人さん自身も最高の波動だからね。怒らきゃいけないような現実は、まず起きません。

それと、さっき「真剣になっても軽い」と言ったんだけど。
たとえば、家族や親友といった、自分の大切な人が大きな問題に直面したとします。
そんなときにありがちなのが、相手の波動に引きずられることなの。自分までパニックになったり、深刻に悩んだり。
一見、相手の気持ちに寄り添っているんだけど、それは違います。
ただでさえ相手の波動は落ちているのに、あなたまで波動を暗くしちゃうと、負の連鎖が起きちゃうの。相手のためになるどころか、ますます状況を悪化させかねないわけです。

大切な人が悩んでいたら、不安になるのはわかります。でもね、力になりたいと強く思うなら、あなただけは心を軽くしなきゃいけないよ。
いい知恵を出そうと真剣に考えるのはいいけど、「真剣」と「深刻」は全然違うものです。真剣は軽い気持ちでもなれるけど、深刻は気持ちが落ちる。この2つを履き違えちゃダメなんだ。
深刻になったからって、いい知恵は浮かびません。深刻な人から出てくるのは、やっぱり重い考えばかりなの。
その反対に、明るい波動で軽やかな人は、アイデアを絞り出そうとしなくたって、天の方から勝手に授けてくれるんだよ。神様からご先祖様から、あらゆる存在が味方してくれて、それこそ「これだ!」って名案が浮かびます。
困ったときほど、深刻になってはいけないよ。
このことを忘れず、いつも軽やかでいてください。

『斎藤一人 だんだんよくなる未来は明るい』 第4章 より 斎藤一人:著 PHP研究所:刊

苦しいとき、つらいとき。
私たちは、心が暗く、体も重くなり、思考も後ろ向きになって落ち込んでしまいがちです。

そうなると、波動が重くなり、現実がますます悪い方向に行ってしまう悪循環に陥ります。

変えるべきは「波動」。
心も体も思考も、明るく、軽く、です。

「だんだんよくなる未来は明るい」

この言葉をいつも心に留めて、声に出して、人生に春風を吹き込ませましょう。

スポンサーリンク
[ad#kiji-shita-1]
☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

「だんだんよくなる未来は明るい」

この言葉を1000回唱える時間は、およそ30分程度です。
毎日30分、この神言葉を唱えるだけで、考えられない奇跡を起こせるのなら、やってみない手はありませんね。

本書には、「だんだんよくなる未来は明るい」ゲームで人生に奇跡を起こした事例がたくさん挙げられています。

次は、あなたの番です。
一人さんの言葉を信じるか、信じないかは、あなた次第。

ぜひ、皆さんも、効果の程を試してみてください。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

斎藤一人 だんだんよくなる未来は明るい [ 斎藤 一人 ]
価格:1,650円(税込、送料無料) (2024/6/1時点)

楽天で購入

Comments are currently closed.