【書評】『超一流は、なぜ、デスクがキレイなのか?』(千田琢哉)

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 お薦めの本の紹介です。
 千田琢哉さんの『超一流は、なぜ、デスクがキレイなのか?』です。

 千田琢哉(せんだ・たくや)さんは、文筆家です。
「タブーへの挑戦で、次代を創る」を、自らのミッションとして、執筆活動を続けられています。

忙しい人は、成功できない


 千田さんが、数多くのビジネスパーソンと対話して気づいたこと。
 それは、忙しい人は、いつまでたっても成功できないということです。

 忙しいのをアイデンティティにしている限り、あなたはずっと貧しいままの人生で終わる。
 忙しいということは、カッコいいことではなく、ひたすら恥ずかしいことなのだ。

 虚心坦懐(きょしんたんかい)にありのままの現実を直視すれば、平社員は課長より忙しく、課長は部長より忙しいはずだ。
 そして多くのサラリーマンは、自分の会社の社長は忙しいと洗脳されている。
 圧倒的多数の奴隷たちをそう洗脳しておかなければ、少数派の支配者たちは反逆されかれないからだ。
 もちろん、社長が本当に忙しいはずがない。
 少なくとも、サラリーマンのような悲壮感の漂った忙しさとは無縁だ。
 中でも業績がまあまあ以上の会社のサラリーマン社長は、すこぶる暇だ。
 社長室に籠(こも)って何をしているかといえば、不器用なネットサーフィンか自社の株価チェックだ。
 あるいは自分が任期の間にトラブルに発展しそうなことがあれば、その進捗状況を重役たちを呼びつけて確認するくらいのものだ。
 社長の外出が多いのは、他社の社長仲間たちとゴルフや食事に出かけているからだ。
「うちの会社は社長などいてもいなくても同じ」と社員から陰口を叩かれるのは、それだけその会社が上手く経営されているという証拠なのだ。
 これに対して、社長が超多忙な会社はかなり危険だと考えていい。
 社長が本当に忙しいなら、それは資金繰りが苦しくてあちこち走り回っているからだ。
 業績が悪い会社の社長の悩み事はほぼ100%資金繰りについてで、資金繰りに行き詰まって自ら命を絶つ人があとを絶たない。
 以上は、私が3300人以上の経営者たちと対話してきて明らかになった事実だ。
 社長に限らず、この世のすべてにおいて忙しい状態は貧しいことなのだ。
 もしあなたが本気で成功したければ、何としてでも忙しさから解き放たれることだ。

 『超一流は、なぜ、デスクがキレイなのか?』 Prologue より 千田琢哉:著 総合法令出版:刊

 本書は、「忙しい」から解放され、幸せな成功者になるためのノウハウをまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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最高のスピードが発揮できる環境を、整えよう!


 千田さんは、出版デビューをしてから8年間で、112冊もの本を送り出しています。
 その驚くべき執筆ペースの秘訣は、どこにあるのでしょうか。

 1年で何冊以上書くというノルマを決めたことは特にないが、1冊目を出すまでに決めていたことがあった。
 それは執筆依頼が殺到しても、それらすべてを書き上げるだけのスピードと環境を整えておこうということだった。
 学生時代から私が好きだった作家たちについて調べてきた結果、成功し続けている人たちの共通点は、仕事のスピードと、それを可能にする環境が整っていることだということがわかったからである。
 書くスピードに関しては、コンサル時代の仕事がダイレクトに役立った。
 コンサル会社というのは、ひたすら書くことが仕事だったからである。
 調査結果、分析結果、提案、報告・・・・それらすべてを猛烈なスピードで書いて処理しなければ、いつまで経っても仕事は終わらない。
 私が新卒で入社した損害保険会社の1年分の仕事を、まるで毎月のように終わらせるようなスピード感だった。
 その都度とりあえず書き上げる力がなければ、時間切れのゲームオーバーとなってしまうあの緊張感は、とてもいい訓練になった。
 そして本格的に文筆の世界で生きていくと決めた瞬間、自分が最高に力を発揮できる環境を構築した。
 セキュリティと防音にお金を惜しまず、極上の景色を堪能(たんのう)できる場所に書斎を構えた。
 そして何より独りで考える時間をふんだんに確保したかったから、わざわざ自分から移動しなくてもいいような立地が望ましかった。
 おかげさまで、これまでに忙しさを理由に断った仕事は1つもない。
 どんなに仕事が重なっても、どんなに急な仕事でも、書くスピードと執筆のための妥協なき環境が整っているから断る必要もないのだ。
 執筆中には他のすべてをシャットアウトできるから、目の前の仕事に100%集中できる。
 112冊の本を出したということは、換言(かんげん)すれば出版社から112回仕事を依頼されたということだ。
 いくら私が本を出したくても、肝心の出版社が出してくれなければ商業出版はできない。
 なぜ112回も仕事を依頼されたかといえば、理由は1つに私が締め切りを死守することが挙げられると思う。
 出版社は無理なスケジュールと思っても、常に私は締め切りより大幅に早く仕上げる。
 自分が最高のスピードを出せる環境構築には、いくら投資しても惜しくないのだ。

 『超一流は、なぜ、デスクがキレイなのか?』 第1章 より 千田琢哉:著 総合法令出版:刊

 今、目の前にある仕事に100%集中すること。
 それが、もっとも能率の上がる仕事の仕方です。
 そのためには、仕事に集中する環境づくりは欠かせません。

 仕事するときは、机の上に仕事に関係のないものを置かない。
 携帯電話の電源を切っておく。

 すぐにできることから、始めたいですね。

「物が少ない」ということは、「運気がいい」ということ


 風水の考え方では、「部屋の空間(スペース)」は、「運気」と関係します。
 千田さんは、物の密度が高い場所や人口密度が高い場所には、不幸が生じやすいと述べています。

 貧しいということは、密度が高いということであり、運気が悪い状態のことだ。
 これに対して、もしあなたが富みたいなら、ブランドショップの真似をすればいい。
 銀座や表参道のブランドショップに入ればわかるが、あれだけ地価の高い場所にもかかわらず、物が少ない。
 ほとんどがスペースであり、商品はポツリ、ポツリとガラスケースに入っているだけだ。
 来店客にしてもお洒落(しゃれ)な人が多く、闘争心やコンプレックスは微塵(みじん)も感じられない。
 スペースがたっぷりのブランドショップには優雅な時間が流れており、自然と優雅な人が集い、結果としてお金が集まってくる。
 つまり運気がいいということだ。
 富むということは、密度が低いとうことであり、運気がいい状態のことだ。
 優雅な人とお金が集まってくる空間を作れば、必然的にあなたは富むということだ。
 とりあえず来客から「うわー、物が何もありませんねぇ」と、思わず声を漏(も)らされることを目標にすればいい。
 これなら時間とお金をかけてわざわざ引っ越す必要はなく、ただ物を減らすだけで実現できるはずだ。
 私の書斎も、初めて来る人は物の少なさに誰もが絶句する。
 最初からそれを目指しているのだから、すべては計画通りなのだ。
 あまりにも物が少ないために、部屋においてある物が逆に際立(きわだ)つ。
 だから物の価値がわかる人だけ雑談が弾む。
 物の価値がわかる人は、たいていエグゼクティブたちだ。
 普通のサラリーマンにはたいていスルーされる。
 雑談が弾もうが、スルーされようが、私にとってはどちらも幸せだ。
 雑談が弾んだ人とはより高次元な話で友だちになれるし、スルーした人とは必要最小限の話でさっさと帰ってもらい、すぐにビジネスをスタートできるからだ。
 物が少ないと、いいことづくしなのだ。

 『超一流は、なぜ、デスクがキレイなのか?』 第2章 より 千田琢哉:著 総合法令出版:刊

 酒樽に新しい酒を入れるには、まず、中に入っている古い酒を捨てなければなりません。
 新しいものは、つねに、スペースがあるところにしか入ってきます。
 モノに限らす、人も、お金についても同様です。

 必要のないものを思い切って処分し、密度の低い、優雅な空間をつくること。
 豊かな運気を呼び込む、素敵な部屋づくりを実践したいですね。

「今、この瞬間」に片づける


 デスクがキレイな人は、片づけが上手な人です。
 片づけ上手になるポイント。
 それは、「あとからまとめて」片づけるのではなく、今この瞬間に片づけることです。

 1つ使ったら、1つ片づけるようにしておくと絶対に散らからない。
 どんなに面倒臭がり屋でも、1つだけなら片づけられない人はいない。
 それに1つ使ったら1つ片づけるリズムで作業すると、確実に能率もアップするのだ。
 なぜなら余計なものが目に飛び込んでこなくなるからだ。
 余計な物というのは、今まさに取り組んでいることに関係ないことすべてだ
 せっかく集中して作業に取り組んでいるのに、机の上に携帯が置いてあるとどうなるだろうか。
 メールの着信音が鳴ろうものなら、その瞬間に集中が途切れてしまう。
 そもそも勤務時間中に携帯を机の上に置いておくこと自体が異常なのだが、携帯に限らず今使っていない物を置いておくことも同じく異常なのだ。
 今目の前のことに集中してさっさと作業を終わらせればいいのに、余計な物を置いているだけで余計な用事を思い出してしまう。
 余計な用事を思い出すと、今の作業を中止してでもそれをやってしまう。
 そもそも今取り組んでいること以上に大切なことなんてこの世に存在しないはずなのに、余計なことに気を奪われて、結局約束の時間に遅刻してしまうのだ。
 学生時代にも劣等生に限って授業中に他科目の参考書を開いて自習をしていたものだ。
 あれは単なる自己満足に過ぎず、実際には何も頭に入らない。
 授業中に教師に当てられやしないかと常に冷や冷やしなければならないし、そもそもこっそり隠れながら勉強している姿勢が何とも惨めだ。
 それなら堂々と授業をサボって早退するほうが思い切り集中して勉強できるものだ。
 ちゃんと今の授業に集中するか、他のことがやりたければ堂々とその場を脱出するのが成果を挙げるためのコツなのだ。
 私は執筆中にはテーブルにパソコン以外は置かないし、読書中は今読んでいる本以外は片づける。
 人会っている最中は目の前の相手が世界一大切な人だと思っているから、パソコンも本もすべて片づけて命がけで傾聴(けいちょう)する。

 『超一流は、なぜ、デスクがキレイなのか?』 第3章 より 千田琢哉:著 総合法令出版:刊

 一度にいくつもの作業をこなす、 いわゆる「マルチタスク」がもてはやされています。
 マルチタスクは、集中力が分散されますから、どの作業も中途半端になって、結局、能率が下がることも多いです。

 1つ使ったら、1つ片づける。
 これを徹底すれば、当然、作業も1つずつ行うことになります。

 集中して能率がよく作業でき、しかも、整理整頓もできる。
 まさに、一石二鳥の方法ですね。

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☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 毎日、夜遅くまで残業し、睡眠時間を削り、疲れた体にムチを打って働く。
 一昔前までは、それが「できるサラリーマン」の典型的な姿でした。

 しかし、今では、それが180度変わりました。
 企業の求める働き方は、決められた時間内に与えられた業務をきっちりこなすことです。
 時間内にどれだけのアウトプットができるか、つまり、「仕事の能率」が問われます。

「忙しい」は、「仕事ができる」、「かっこいい」は時代遅れ。
「忙しい」は、「仕事ができない」、「恥ずかしい」が、今の時代のスタンダード。

 幸せな成功者になるためには、考え方から変える必要があります。
 頭の中の古いOS(オペレーションシステム)を、最新のOSに書き換える。
 本書は、それくらいのインパクトと刺激に満ちた内容です。


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