【書評】『大富豪アニキの教え』(丸尾孝俊)

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 お薦めの本の紹介です。
 丸尾孝俊さん(兄貴)の『大富豪アニキの教え』です。

 丸尾孝俊(まるお・たかとし)さんは、バリ島に住む大富豪です。
 学校、病院、サッカー場などを寄付するだけでなく、孤児などの「里親」になるなど、困っている人に惜しみなく手を差し伸べられ、地元民に「兄貴」「マルさん」「ボス」などと慕われる存在です。

「兄貴」が大富豪になれた理由とは?


 TシャツにGパン。
 タバコをふかしながら関西弁を操る、どこにでもいる陽気な「兄貴」。

 丸尾さんは、どのように成功をつかみとったのでしょうか。

 本書は、「兄貴」こと、丸尾さん本人が架空の人物「いっちゃん」に、ほぼ無一文から世界的なウルトラ大富豪へ上りつめた秘密を語る『99%実話の物語』です。
 その中からいくつかご紹介します。

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「童心」を大切に持ち続けること


 丸尾さんは、成功したいのなら「童心」を取り戻せと強調します。
「童心」というたらな、自分の「好奇心の一番の源泉」やし、「一番のパワーの源」でもあるしな、「周りの人々が共感してくれる遊び心」でもあるし、「人と変わっていて人と違っていて面白もの」だと述べています。

「いっちゃんな、大人ぶらずにな、自分に正直に『童心』を出したらええねんて」
「はい」
「自分の『童心』とか『好奇心』を大切にするんやて。いろんなことに興味を持つ。『そんなことは大人がすることではない』なんてな、大人ぶってはいけないんや。童心を大切に温存し続けている大人というのは、元気やし、覇気があるし、人に好かれるんやて。童心がない大人はな、やっぱり成功もないんや」
 兄貴は、タバコに火をつけると、プカプカと、白い煙を吐き出した。

「それにな、いっちゃん」
「はい、兄貴、なんでしょう」
「童心があると『目がキラキラ、生き生きする』んやて。そんなやつ、ごっつい、さわやかやろ? せやからな、自分の『目』が、今、キラキラしてますか? ってことやねん。のう?」

 『大富豪アニキの教え』  【3】童心 より  丸尾孝俊:著  ダイヤモンド社:刊

「童心」を取り戻すことは、「本当の自分」を取り戻すということです。

 私たちは、大人になるにつれて、親や学校の先生などの言うことを聞いて「おとなしく」なります。
 しかし、それは自分自身でパワーややる気を押し込めている状態です。

 成功するために必要な、爆発的なバイタリティ(生命力)を発揮する。
 そのためには、自分の中に眠っている「童心」をいかに呼び覚ますが、重要です。

失敗をやりつくすこと


 丸尾さんは、あのな・・・、人間が本当に成長するのはな・・・、実は、失敗したときだけなんやてと述べています。
 自分が成功した一番の理由は、誰よりも多くの失敗をボーボーこいて、恥をかきまくってきたからだと続けます。

「あのな、いっちゃん。ようするに、『成功を100個』語られるよりも、『失敗を10個』語られたほうが、その人を成功に導くことができるんやて。オレは、とにかく、ありとあらゆる失敗を、ボーボーしまくったよ。そんで、その『失敗談』をぎょうさん、みんなに語りまくるよ。だからみんな、オレの話を聞いて、こう思うはずや。
『マジそれ? 兄貴はそんな失敗やっちゃっているのか。そんな、おれでもせいへんような、ありえへん失敗やで。兄貴、シャレにならんよ』
 けれど、オレは、右から左までフルラインナップですべての失敗しているからこそ、全部、経験済みやし、失敗した人とも、全ての失敗の気持ちを共有することができるんや」
 兄貴は、完全に、ニッと笑った。
(中略)
「そや。あの、マイケル・ジョーダンな、ごっつい、ええこといっとるんやけれどな、『オレは自分のキャリアの中で、9000本のシュートを外し、300試合の勝負に敗れ、勝敗を決める最後のシュートを26回も外した。人生で何度も何度も失敗した。それが成功の理由だ』って言うとるねん。つまり、マイケル・ジョーダンも、『常に失敗と共にある』ことが成功の理由と言っとるわけやろ? これは、かなり、マイケル・ジョーダン、やりよるやろ?」

 『大富豪アニキの教え』  【8】失敗する より  丸尾孝俊:著  ダイヤモンド社:刊

 失敗することで、人は学ぶことができます。

 次に同じような出来事に出会ったときに、その経験を生かして、より適切な対応ができます。
 それ以上に大事なのは、自分が失敗を経験することで、相手の失敗に共感できるようになることです。

 失敗の経験が多ければ多いほど、より多く相手の失敗に同調できます。

「相手の失敗が許せない」

 そう感じるのは、自分がそのような失敗をした経験がないからです。

 成長は、つねに失敗とともにある。
 肝に銘じたい言葉です。

「リミッター」を外すこと


 丸尾さんは、成功するかしないかの分かれ目について、「本気かどうかだけ」なんやて。もう、完全に「本気かどうかだけ」これにつきるんやてと述べています。

 さらに結局な、「本気でぶっちぎる」ことができたら、生まれつき持っている才能やお金に関係なくな、誰でも成功できるんやてと力説します。

「本気でぶっちぎる」には、自分の中にある「リミッター(制限装置)」を外す必要があります。

「実は、1発で、リミッターを外す方法があるんねんけど、いっちゃん、聞きたいか?」
「はい、兄貴」

「あのな・・・」兄貴は、グッと顔を近づけて言った。

「『リミッターが外れているヤツに会うこと』やねん」
「あっ!」
 兄貴は、「ヤバいで、オレ、とんでもない秘密をばらしてしもうたわ」と言うと、ニッと笑った。

「ようするにや・・・。実際に『リミッターが外れているヤツ』に会って、触れて、話すことで、リミッターが外れたヤツの影響を、フルラインナップで受けることができるねんて。リミッターが外れているヤツをお手本にしてな、そいつのように考え、そいつのように振る舞えばええんやて。そしたら、必ず、リミッターが外れていきよるから。これやて、完~全に間違いないわ」

 『大富豪アニキの教え』  【10】本気 より  丸尾孝俊:著  ダイヤモンド社:刊

  リミッターが外れると、「中途半端」がなくなり、「ゼロかMAXか」のどちらかになります。

 どの分野でも、名の知れている一流の人間は、リミッターが外れた規格外の存在です。
 ぜひ、身近に見つけてお手本にしたいですね。

人は「鏡」だと知ること


 丸尾さんは、現地で、何千人という人たちの面倒を見ています。

「大変ではないか?と」問ういっちゃんに、丸尾さんは「大変だからええんやないか」と返します。

「相手の面倒を見るということはな・・・・、自分も相手に面倒を見てもらえる、ということでもあるんやて。なぜかというたらな、人は、完~全に『鏡』やからや」
「・・・確かに!確かにそうですね」
 兄貴は、「ヤバいで、オレ、完全にすごい話をしてもうたわ」と言って、ニッと笑った。

「あのな、いっちゃん。困っている人の手助けをしているとな・・・・自分が困っているときに手助けをしてもらえるんやて。せやろ。人は『鏡』のように、自分がやったことを、相手もしてくれるもんなんや。せやから、もし、オレになにかあったら、『オレのことを完~全に守ってくれる』という自信があるよ」
「はい」
「もし、オレに危害をくわえる人が現れたら、この子たちの父親がみんな出てきて、ボーボーけっぱりよる(がんばりよる)よ。『うちの娘の親分をやっつけるんやったら、まずワシを倒してからいけや!』って。こんなヤツが、この4000人の村の中にも、そら、わんさか、いてるわけや。そしたら、怖いものなんか、なにもないわけやろ」
 兄貴は、ぷわーっと、白い煙をはき出すと、ニッと笑った。

 『大富豪アニキの教え』  【25】人は鏡 より  丸尾孝俊:著  ダイヤモンド社:刊

『人は「鏡」のように、自分がやったことを、相手もしてくれるもんなんや』

 たしかにその通りですね。
 いいことをすればいいことが、悪いことをすれば悪いことが、めぐりめぐって自分に返ってきます。

「情けは人の為ならず」

 日本人は、昔からその真理について理解していました。

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☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 丸尾さんの思想の背骨となる基本的なお考えは、相手を自分ごとのように大切にする心(=つながり・ご縁・絆)を大切にすること。

 それ自体は、何も目新しいことではなく、昔からある考え方です。
 しかし、「言うは易く行うは難し」です。

 丸尾さんが大きな成功を収めたのは、それを最初から最後まで徹底することができたからです。

 成功するために最も必要なことは、新しいアイデアでも、最先端のスキルでもなく、昔から言い習わされた教えの中にある。
 それは、効率優先の現代社会に対する、痛烈な皮肉といえます。

 多くの日本人が忘れてしまった大事なことを思い出させてくれる「アニキの教え」。
 ぜひとも参考にしたいですね。


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