【書評】『一瞬で自分を変える法』(アンソニー・ロビンス)

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 お薦めの本の紹介です。
 アンソニー・ロビンスさんの『一瞬で自分を変える法』です。

 

 アンソニー・ロビンスさんは、コーチです。
 学歴もなく、お金もコネもない、まさにゼロからスタートされて、たった三年で世界的に名の知れるカリスマコーチとなられました。

人生に制限を設けるな!


 本書の訳者、本田健さんは述べています。

 彼の教えの一番の本質的な部分は、自分の人生に制限を設けないことです。
 ほとんどの人は、「自分の人生とは、だいたいこんなもんだ」と思い、今までの価値観の延長線上で物事を考えてしまいます。
 自分の可能性を最大限に引き出すことをせず、「自分でつくった制限」の中でしか考えられないのです。
 彼のすばらしいところは、「その制限って、誰がつくったの?」と一瞬にして、天井を引き上げてしまうことです。
「思考を自由にすることで、人生は自由になる」ことを私たちに実践してみせているのです。

  「一瞬で自分を変える法」 訳者のことば より  アンソニー・ロビンス:著  本田健:訳  三笠書房:刊

 
 自分の可能性を狭めているのは、自分自身の偏見であり、思い込みです。

「自分でつくった制限」をいかになくすことができるか。
 それが人生を良い方向へ変えるためのすべてです。

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「力」とは「行動する能力」


 ロビンスさんは、目を見張るような並外れた成功者には必ず共通した資質があり、それは「力(パワー)」を持っていることだと述べています。

 ロビンスさんのいう「力」とは、何でしょうか。

 しかし、「究極の力」とは自分自身が強く望んだとおりの成果を上げながら、世界の中のためになる価値をつくり出す能力のことだと私は考えている。決して他人を屈服させたり抑えつけたりするものではない。
 本物の力とは、自分だけの王国――思考、行動――を支配し、まさしく望みどおりの成果を実現する能力である。

  「一瞬で自分を変える法」 第1章 より  アンソニー・ロビンス:著  本田健:訳  三笠書房:刊

 
 誰にでも手の届くところに、「力」の源がある。
 ロビンスさんは、だからこそ、誰でも成功の可能性はあり、世界を変化させるような会社を作ることさえ出来ると強調します。

 現代は、生活の向上に必要な情報は、誰でも手に入れられます。
 他のたいていの専門的な情報も、書店やインターネット上で入手できます。

 ただ、知識を得るだけでは、成功はできません。
 同じ努力でも、すばらしい成果を出す人もいれば、なかなか芽の出ない人もいます。

 その理由を、ロビンスさんは、以下のように答えます。

 成功を手にするためには行動が不可欠である。行動が結果を生む。
 知識は、効果的な行動をとる術(すべ)を心得ている人が活用するのでなければ、何の力も発揮しない。なんと「力(pawer)」の文字どおり「行動する力」なのである。
 めざましい成功を収めている人を目の当たりにすると、きっと何か特別な才能に恵まれた人に違いないと思いがちだが、それは心理的な罠にすぎない。
 もっとよく見てほしい。そうすれば、大成功した人たちが、普通の人にはないものを持っているとするなら、それは行動する能力だとわかるだろう。それは誰もが自分の中に持っている「才能」であり、いくらでも伸ばすことができるものだ。

  「一瞬で自分を変える法」 第1章 より  アンソニー・ロビンス:著  本田健:訳  三笠書房:刊

 
 言われてみれば、その通りですね。
 何も行動を起こさずに、大きな成功を収めた人はいません。

 特別な才能を持った人が成功しているわけではない。
 それも、納得です。

人生の質=コミュニケーションの質


 ロビンスさんは、人生で何を成し遂げられるかは、コミュニケーション力と大きな関係があると述べています。

そして、『人生の質=コミュニケーションの質』であると言い切ります。

 私たちが今いる世界でどれだけ成功できるかは、コミュニケーション力にかかっている。
 成功には、個人としての成功、精神的な成功、社会的な成功、経済的な成功などがある。
 そして何よりも大切な自分の内面的成功(幸福、喜び、歓喜、愛、その他自分が望むすべて)は、自身とのコミュニケーションのとり方と直接関わっているのだ。
 人生にはいろいろなことが起きるが、それを「どう感じるか」ではなく、「どう意味づけをするか」があなたの人生に結果となって表れてくる。
「何が自分の身にふりかかってきたか」よりも「ふりかかってきたことにどう対処したか」が人生の成否を決定づけるのである。

  「一瞬で自分を変える法」 第1章 より  アンソニー・ロビンス:著  本田健:訳  三笠書房:刊

 
 大事なのは、「どう感じるか」ではなく、「どう意味づけするか」
 失敗や挫折を、ポジティブに捉えるかネガティブに捉えるかで、その後の人生が大きく左右されます。

 どんなことでも受け入れる「柔軟な状況対応力」が、自分自身とのコミュニケーションでは、一番大切です。

 それさえあれば、いろいろな考えの人を受け入れられ、他者とのコミュニケーションも容易になります。

「つねに最高の自分」を引き出すプログラミング


 ロビンスさんは、「神経言語プログラミング(NLP)」の手法を採用しています。

 NLPとは、人間の脳を思い通りの方向へのと導くための系統だった枠組みであり、自分が望んだとおりの結果を出すために脳を最大限に活用するための科学です。

 その中の一つ、「アンカリング」の手法を紹介します。

 つまり「きっかけ」という起爆装置があれば、どのような状況であっても、望みどおりの精神状態をつくりだせる。
 言い換えると、特定のきっかけによって、いつでも決まった反応がおこるようなアンカリング(条件づけ)をしておけば、いつでも確実に能力を発揮できるのだ。
「パブロフの犬」がそのいい例だ。餌を前にしてよだれを垂らす犬に繰り返しベルの音を聞かせると、ベルの音を聞いただけで、犬はよだれを垂らすようになる。
 人間もしかり。人間の行動の大半は、無意識のうちにプログラムされた反応である。
たとえば、ストレスを感じると、煙草や酒、麻薬に手を出す人がいるが、それはよく考えた上での行動ではない。

  「一瞬で自分を変える法」 第11章 より  アンソニー・ロビンス:著  本田健:訳  三笠書房:刊

 
 何かに打ち込んで充実している最中に、「特別な刺激」を与え続ける。
 すると、その「特別な刺激」を受けただけで、反射的にそれに打ち込んで充実した状態になれます。

 アンカリングは、繰り返せば繰り返すほど、効果が強くなります。
 そして、いつの間にか習慣化します。

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 ロビンスさんは、読者に向けて、次のようなメッセージを送っています。

 ぜひ、自分の人生を「名作」と呼べるすばらしいものにしてほしい。口先だけではなく、実践する人になってほしい。そういう人が世の中の度肝を抜くような成功を収められるのだ。
(中略)
 自らが定めた一つの目標をいったん達成したら、次なる目標を目指して前進してほしい。
 いつまでも一つの夢にしがみつかず、より大きな夢を抱き、自分の国の豊かさを享受するだけでなく、よりよ良い国をつくるために貢献してほしい。
 そして、人生から勝ち取るだけではなく、愛し、惜しみなく与えるために努力してほしい。

  「一瞬で自分を変える法」 第13章 より  アンソニー・ロビンス:著  本田健:訳  三笠書房:刊

 
 どのような人生を歩むかは、自分次第。
 つまり、人生のストーリーも自分で決められるということです。

 勇気を出して、最初の一歩を踏み出す。
 そうしなければ、物語自体が始まりません。

 あとで振り返って「名作」だった。
 そう笑って話せる人生を歩みたいものですね。

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