【書評】「武田双雲にダマされろ」( 武田双雲)

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 お薦めの本の紹介です。
 武田双雲さんの『武田双雲にダマされろ~人生が一瞬で楽しくなる77の方法』です。

 武田双雲(たけだ・そううん)さんは、書道家です。
 熊本出身で、関東の大学を出られて大手通信会社に就職するも、25歳の時に「脱サラ」し、書の道を志されています。

「生き方」と真正面から向き合う


 双雲さんは、書と向き合うことは、「人間の概念を書きつける」ということだと述べています。

 当然、双雲さんの興味の中心は、「人間そのもの」です。

 双雲さんの「文字」についての感受性は、さすが書道家! という鋭さです。

 書道家は表の顔で、実は、裏の顔は・・・・とかっこよくいきたいところですが、書道をやっていると、必ず最終的には「生き方」にぶつかっちゃうんです。文字は言葉を目に見える形で記号化したもの。言葉は脳の中にある概念から搾り取ったもの。ということは書道は、そもそも人間の概念を伝えるために生まれたものなんです。まさに、搾りたてホヤホヤの濃厚な100%ジュースのような感じ。
 
   「武田双雲にダマされろ」 まえがき より  武田双雲:著  主婦の友社:刊

「生き方」と真正面から向き合う。
 そうしないと、いい書は書けません。

 道を極めるということは、それだけ大変なことです。

 本書は、双雲流「人生が一瞬で楽しくなる方法」をまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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誰でも会社や家庭が楽しくなる方法


 双雲さんは、職業柄、人間が発する「言葉」の力の大きさを、誰よりも認識しています。

 普段、何気なく口から出てしまう言葉。
 それが、知らない間に、自分の人生に大きな影響を与えていることを指摘します。

「たられば幸せ」という思考は、「お金がない今は幸せじゃない」「結婚できていない私は不幸」「病気だから不幸」と「今=不幸」となってしまう。「今」が不幸だと、いつまでたっても幸せにチェンジしません。だから、「お金があってもなくても幸せだけど、あった方がいいかなぁ」くらいのリラックスした感じがいいと思います。
「じゃー、どうやったら幸せを感じられるの?」って質問がけっこうきました。
 答えは超簡単。
「あー幸せ」「楽しい」って何度も口にすること。
(中略)
 逆に「辛い」って連呼すると、「辛い」出来事ばかりを集めて、「ほらね、だから辛いんだよ」となってしまう。だから、自分にとって心地いい言葉を連呼することで、実際にそういう気持ちになっていくのです。
(中略)
 だから、「幸せ」とか「楽しい」を連呼している人は、幸せや楽しく感じるものをすごい勢いで見つけていきます。逆に「つまらない」「嫌だ」を連呼している人は、つまらないことを集めます。

   「武田双雲にダマされろ」 PART1 より  武田双雲:著  主婦の友社:刊

 こういうのは、口癖なので、本人はなかなか気付きません。

 一度、自分が口にする言葉を、注意して観察してみるのもいいですね。
 意外と、ネガティブな言葉が、口から大量に漏れていることに気づくかもしれません。

「限界バー」を上げていこう


 狭い世界の中で、自分を見ているので、いつのまにか、自分の「限界バー」を低めに設定しがちです。誰もが持っている高い能力の一部しか使っていないと脳科学の世界で証明されています。だから、環境を改善するだけで、環境を変化させるだけで、もしかしたら、能力が突然開花するかもしれません。つまり、過去の実績や今現在の狭い視野で自分を判断しないこと。未来の可能性を信じるということ。未来は「今」の在り方でどんどん変わっていきます。

「一人の人に可能なことは万人に可能であると私は常に信じている」― ガンジー

 ガンジーさんに共感。「俺はこれくらいの人間だ」というように、過去の自分や周りの環境から推測して勝手に自分の限界をつくってしまう。
(中略)
 人間には「想像力」ってもんがあるから、「限界バー」をぶわーって、上げていこうぜ。僕もどうせ上げるなら、びっくりするくらい高いところまで上げてみせるぜ。

   「武田双雲にダマされろ」 PART1 より  武田双雲:著  主婦の友社:刊

 これも大事なことです。

「自分の限界はこれくらい」

 周りの人間に合わせて、そう決め付けるのは、問題です。

「自分は、どこまでできるのか」

 そんな余計なことは考えず、日々、努力を積み重ねることに専念する。

 それにより、自分では想像し得なかったレベルまで、上ることができます。

芸能人は、心が素直


 メディアへの露出も多くなった双雲さん。
 多くのタレントさんと仕事する機会があります。

 そこで気づいたのは、俳優さんにしても芸人さんにしてもみなさんとても「素直」だということです。

 双雲さんは、以下のように続けます。

 本当の意味での素直になるためには、よほどの謙虚さとか誠実さとか志とか好奇心とかそういったものが必要になってくる。
 その中でも一番は、「成長したい」という強い気持ちが、本当の意味での素直さを与えてくれるのだと思います。
 また、ふと不思議に思ったのは、長く活躍している方に「目立ちたがり」だと感じることや「競争心が高い」と感じる方がほとんどいない。自己顕示欲や名誉欲が逆に少ないと感じます。これはとても意外なことで、芸能人だからこそそういったものが強いと思いがちなんですが、人格者が多い。
(中略)
 だから、よりよく生きるために自己顕示欲や競争心は必須ではない、と僕は考えています。あらゆることに興味を持った素直な人は、長く活躍する可能性がとても高いのです。

   「武田双雲にダマされろ」 PART9 より  武田双雲:著  主婦の友社:刊

 皆さんも、思い当たるタレントさんが、いるのではないでしょうか。
「素直さ」が成長するうえで大事なのは、芸能界だけではありません。

 素直でなければ、成長できない。
 成長するためには、「素直」に他人の意見を聞いたり、いいところを真似したりすることが絶対に必要です。

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 最後に、双雲さんは、以下のようにおっしゃっています。

 僕は、人間の可能性を信じて進んできました。今では確信に変わっています。誰もが人生をより楽しくより素晴らしいものに変えていくことができると。
 最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。少しでもあなたの人生がより楽しくなりますように。より感動に包まれますように。そして、人類がより調和に向かいますように。

   「武田双雲にダマされろ」 あとがき より  武田双雲:著  主婦の友社:刊

 双雲さんの書同様、力強く、そして存在感のある言葉です。

 この本を読んですっかり双雲さんに「ダマされて」しまったのかも。
 同年代の双雲さんには、これからも注目していきたいです。
 いろいろ刺激になることばかりです。

 双雲さんの、これからの更なるご活躍を願っています。

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