【書評】『不安を自信に変える「逆転の発想術」』(メンタリストDaiGo)

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 お薦めの本の紹介です。
 メンタリストDaiGoさんの『不安を自信に変える「逆転の発想術」 (あなたの人生に役立つ24のメンタリズム)』です。

 心理学にもとづく暗示や錯覚を応用し、読心術や催眠、暗示誘導を行う技術のことを「メンタリズム」と呼びます。
 その技術を駆使して、さまざまなパフォーマンスを見せたり、カウンセリングなどを行う人が「メンタリスト」です。
 メンタリストDaiGoさん(@Mentalist_DaiGo)は、「日本唯一のメンタリスト」として有名な方です。

人生を180度変えた「逆転の発想術」とは?


 DaiGoさんは、小学校に入ってから8年間、いじめられ続けた経験を持ちます。

 中学2年のとき、そんなDaiGoさんの意識をがらっと変える事件が起こりました。
 授業で使う「ナタ」をいじめグループに向かって投げつけるという行動をとったのです。

 その出来事以降、いじめグループはDaiGoさんを避け、いじめようともしなくなりました。
 
「自分が動けば、周りに見えている世界が簡単に変わる」

 それを身をもって体験したDaiGoさん。
 以降、考え方を変えることで、それまでとはまるで違う「新しい自分」を手に入れます。

 DaiGoさんが『人生を180度変えた“究極の方法”』と呼ぶ「逆転の発想術」。
 それは、「通常の発想とは、まったく逆のところから考えてみる」というものです。
 メンタリズムのパフォーマンスにも通じる方法でもありますね。

 本書は、常識の枠を取り去り、「まるで違う視点から考える方法」をまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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自分の欠点は先に相手に言ってしまう


「商品に付随する欠点は、真っ先に伝えてしまえ」

 米国の伝説的なセールスマン、ジョセフ・シュガーマンの言葉です。

 欠点を先に言うことで、以下の二つのメリットが得られます。

  1. 「客から信頼が得られる」
  2. 「長所のプレゼンができる」
 DaiGoさんは、この方法は商品だけでなく自分自身を売り込む方法としても十分に使えると述べています。

 自分の欠点を先に相手に言ってしまい、正直な人だなと思ってもらえたあとに、欠点を補うような長所をさりげなく盛り込んで信頼関係を作るのです。
“パッケージのデザインは悪くても性能がいい商品”のように、たとえば、
「服のセンスがまるでなくて見てくれはよくないですが、ショッピングにあまり出かけなかった分、料理は得意です。家庭料理なら任せてください」と、「料理」という要素でアピールしたり、
「背は低いしスタイルも悪い。顔も十人並みですが、だから誰よりも努力してやろうと思い、成績はトップです」
 と「能力の高さ」をアピールしたりすることもできるかもしれません。
 強引すぎる自分を仕事関係でアピールするなら、
「押しが強く、頑固なところが欠点ですが、その分、ヘコまないのでバシバシ鍛えてもらえたら伸びるタイプだと思います」
 などというのもいいかもしれません。

 欠点というと、つい「ここはダメ、ここもダメ」と自分を責めがちですが、「ここはダメ、だからこういうことを心がけている、こういう努力をしている」ということを一緒に伝える、そして、欠点を「隠す」のでも長所へと「直す」のでもなく、相手に正直に伝えることが重要なのです。
 特に、のちのち相手が気にしそうな自分の欠点は、あえて先に伝えることです。もちろん、うまい言い方をしたほうがいいと思いますが。

 『不安を自信に変える「逆転の発想術」』 第1章 より メンタリストDaiGo:著 廣済堂出版:刊

 自分を良く見せようとして、いろいろ取り繕っても、すぐに馬脚が現れます。

 自分の欠点を素直に認めて、それを口に出せる人。
 そんな人には、何となく親近感や安心感を覚えるのもたしかです。

 ピンチをチャンスに。
 DaiGo流「逆転の発想」の真骨頂ですね。

怒りを「事実」と「感情」に分けてみる


 他人の言動にイライラしたりカチンときたときの感情の対処方法。
 そのひとつに、「怒りを文字に表す」ことがあります。

 紙に書き出している間に、冷静になることができ、怒りが収まります。
 また、感じている怒りを、「事実」の部分と自分の「感情」の部分に分けて分析できるというメリットもあります。

 たとえば、僕に「友達に頼んでいたことが、ちゃんと期日までになされていなかった」という怒りがあったとしましょう。
 彼はやったと言っていたけれど、実はやっていなかった、つまり、嘘をついていたとも解釈できる。それについて、相手にいいたいことをどんどん紙に書いていくわけですね。
「嘘をついていた」とか、「やっていないことをどう処置するつもり?」とか。
 書くときは、その相手に言っているようなイメージがよいと思います。
「お前はいつもそうだ」とか、「あのときもこうだった」とか、「人にはいろいろ言うくせに」とか、「時間の管理があいまいで遅刻が多い」とか、「この間は僕が食事をごちそうしたのにお礼も言わなかった」とか、とにかくその人への文句が何も出てこなくなるまで書きつづけます。
 出てこなくなるまで書き切ると、あれだけイライラしていた感情が収まっていることに気がつきます。
 収まったところで、今書き出したものを、「事実」の部分と、自分の「感情」の部分に分けながら見ていきます。
 たとえば、
「頼んでいたことを期日までにやっていない」
 というのは事実ですよね。これは仕方がない。
「相手はやったと言っていた」
 これは事実ではあるけれど、自分が怒っているのは、「相手が僕に嘘をついていた」ということ。そうなると、これはただの「感情」となります。

 『不安を自信に変える「逆転の発想術」』 第2章 より メンタリストDaiGo:著 廣済堂出版:刊

「怒り」の感情は、溜めておくとストレスになり、体の毒にもなります。
 かといって、感情をストレートにぶつけると、相手との関係を悪くします。

 物ごとには、すべて原因があって、結果があります。

「何となく」を抱え込んだままにしない。
 自分の目に見える形にして、根本的な部分から対処したいものです。

まず相手の懐に飛び込む!


 DaiGoさんは、相手から何か教えてもらいたいことがあるなら、まず、自分からどんどん積極的に教えることだと述べています。

 人は好意を寄せられたり、相手に何かをしてもらったりすると、それに対してお返ししたいという心理が働きます。
 これを心理学では、「返報性の法則」と呼びます。

 DaiGoさんはこの法則を応用して、相手が自分の情報を出したくなるまで、自分の情報を伝えてみることを勧めています。

 僕が大学時代マジックをやっていたとき、トリックやネタの出典などを明かさない人たちが周りにたくさんいました。でも、僕はそれをすごくバカげていると思っていたのです。なぜなら、ネットでちょっと検索すればわかることだから。今の時代、Google先生には勝てないのです。
 そう感じてからは自分の中に情報を囲って誰にも見せないと頑張るより、自分はこれしか持っていないですよと、誰にでも見せてしまったほうがいいと思うようになりました。
(中略)
 つまり、相手から何か手に入れたいものがあるのなら、まず自分から行動を起こすこと。なぜかと言えば、情報は人に惜しみなくあげたところで減らないものだからです。
 たとえば、あなたが持っているXという情報をAさんにあげたとします。その結果、AさんがあなたにYという情報をくれました。あなたにはXとYが手に入りました。
 今度はこのYをBさんのところに持っていき、あげるよと言うと、今度はBさんからZという情報をもらいました。それをCさんに教えたら、今度はまた違うものが手に入りました。
 それを繰り返せば、与えることで減ったり損をしたりするどころか、あなたが持っているものの量が一番多くなるわけです。
 与える人が一番もらえる、僕はそのことを数多く体験しています。

 『不安を自信に変える「逆転の発想術」』 第3章 より メンタリストDaiGo:著 廣済堂出版:刊

 誰でも気軽にインターネットで検索できるようになった現在。
 情報そのものが価値をもつことはほとんどなくなりました。

 それよりも、複数の情報を有機的につなぎ合わせて、新しいアイデアやノウハウを創造することの方が大きな価値を生みます。

 情報はどんな貴重なものでも、自分の中に眠らせたら「宝の持ち腐れ」です。
 どんどん外に発信して、より貴重な情報を集める“呼び水”としたいですね。

相手のニーズを引き出してから売り込む


 営業でも、プレゼンでも、売り込む側は、アピールしようと必死になります。
 交渉の場では、ベラベラしゃべる人のほうがマイナスです。

 DaiGoさんは、相手から情報を引き出したいときは、「聞く」に徹するべきだと指摘します。

 相手のニーズを引き出すために、いきなり商品を売り込んではダメなのです。最初から商品の説明をとうとう始めるなどもってのほかです。
 たとえば、企業回りの営業マンであっても、会社の会議室に入ったとたん、時間がないからといきなり商品の営業を始めたら相手の心はすぐに閉じてしまいます。いろいろな売り込みを受けている企業や部署なら特にそうです。売り込みだと思った瞬間に心を開かなくなるし、自分たちのニーズなんか出してこないのです。
 だから必ず最初は雑談です。雑談を通して相手の個人的な環境や状況を聞き出せるくらい信頼をつかんでから、ようやく本筋に入ることが重要です。
「ビデオカメラもいろいろなタイプがありますが、どういうところを重視しますか?」
 このように、相手のニーズを自然に引き出せる会話をしないとダメなのです。
 それが欠けた状態で何かを売り込むのは、すれ違いの人にいきなり、
「すみません、こういうものがあるんですけれど、買いませんか?」
 と言うのと同じです。

 『不安を自信に変える「逆転の発想術」』 第4章 より メンタリストDaiGo:著 廣済堂出版:刊

 ただ、自分の売りたいものを相手に売りつけるのでは、うまくいきません。

 お客様の要望をしっかり把握し、それに見合った商品を紹介する。
 それが大切だということです。

 商品だけでなく、自分自身を売り込む場合も同様のことがいえます。

 相手の心を開かせるには、まずは「雑談」から。
 売り込むのは、その後です。

 忘れないようにしたいですね。

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 何気なく過ごしていると、自分の中の「思い込み」や「常識」に囚われてしまい、柔軟な考え方ができなくなりがちです。

 独りよがりな偏った考え方をしていると、いったんピンチに陥ってしまった場合、脱出方法を思いつくことができずに、どんどん深みにハマっていってしまいます。

「どんな問題も、解決方法はひとつではない」
 言葉ではわかっていても、ひとつの答えに固執してしまうのが人間です。

「ピンチはチャンス」とよく言われます。
 ピンチに隠れているチャンスを見つけられるかそうでないかは、その後の人生の大きな分岐点になります。

 普段から、物ごとを通常の逆から考えることを心がけて、「逆転の発想」を身につけておきたいですね。


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