【書評】『夢をかなえる人のシンクロニシティ・マネジメント』(堀内恭隆)

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 お薦めの本の紹介です。
 堀内恭隆さんの『夢をかなえる人のシンクロニシティ・マネジメント』です。

 堀内恭隆(ほりうち・やすたか)さんは、「インスピレーション力」トレーナーです。
 認知心理学、脳科学、コミュニケーション、セラピー、コーチングなどさまざまなテーマを研究され、それらを統合した独自のメソッドを開発されています。

「偶然」は、マネジメントできる!


 シンクロニシティ(シンクロ)は、「意味ある偶然の一致」という意味です。
 シンクロには、人生を大きく転換させる出来事や、あり得ない奇跡をもたらす力があります。

 堀内さんは、シンクロの波に乗ることで、「偶然」から望む未来をつくり、いままで予想もしなかった人生を生き、想像もつかなかった夢を実現させることができると述べています。

 シンクロをキャッチして、その波に乗れるようになると、「努力」も「がまん」も必要ありません。運命に後押ししてもらいながら、望む人生を生きられるようになります。僕たちは、最小限のことを楽しんでやるだけです。
 あとはシンクロにまかせていれば、勝手に人生が整い、望む通りに、いやそれ以上に、運命が展開していきます。

 その鍵となるのが、インスピレーション力です。あなたに起きるシンクロは、まずインスピレーションという形でやってきます。
 インスピレーションは、いわば未来への扉を明ける鍵です。
 そして、その鍵は、あなた自身が持っています。
 だから特殊能力なんてこれっぽっちもいりません。新たな能力として身につける必要もありません。
「自分にはインスピレーション力があったのだ」と、思い出すだけ。
 それすらも、けっしてハードルの高いことではありません。もともと、あなたにあたりまえのようにわいている感覚なのですから。

 たとえば、「あ、この人に連絡しよう」「この映画を観てみよう」「このお店に行ってみよう」というように、あなたは普段から、ひらめきや直感を受け取っていませんか? それこそが、シンクロ・マネジメントへとつながるインスピレーションです。
 でもいままで僕たちは、せっかく届いている「声」をずっと無視しつづけてきました。だから、これからその「声」に少しだけ意識を向けていけば、インスピレーション力はどんどん磨かれていきます。

 僕は、自分を普通だと思って、普通に生活している人に、この本を読んでほしいと思っています。
 そんな人こそが、とても強力な「インスピレーション力」を持っています。シンクロをキャッチする感度のいいセンサーをもっています。
 そのことに気づいたら、「自分ってすごい!」と、きっと感動しますよ。

『夢をかなえる人のシンクロニシティ・マネジメント』 プロローグ より 堀内恭隆:著 サンマーク出版:刊

 本書は、シンクロを上手にマネジメントして、想像もしなかった新しい未来を生きるための方法をまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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シンクロ探しより、インスピレーションに従いなさい!


 堀内さんは、シンクロは、僕たちの日常の中にたくさん落ちていると述べています。

 シンクロをキャッチできるようになるきっかけ。
 それは、まず「シンクロという現象がある」ことを知ることから始まります。

 僕たちが目にしていること、体験していることは、本来すべてシンクロです。
 だから、シンクロを引き寄せようなどと思わないでください。いつも心ここにあらずで、キョロキョロと「シンクロ探し」をするのもおすすめしません。
 自分自身がどんな状態でも、いつもシンクロは起き続けています。だから、安心していいのです。
 落ち着いて観察できるようになれば、必ず日常にあるシンクロを拾えるようになります。
「このところ、シンクロが増えたんです!」「最近、シンクロが起きまくってます!」と言う人がいますよね。
 これって、正しくは「シンクロに気づけるようになった」のです。
 意識することでシンクロをキャッチするセンサーは、どんどん育っていきます。
 つまり、「受け取る力」をつけることが、シンクロの頻度を上げるのです。
 そして、受け取るための鍵となるのが「インスピレーション力」です。
 インスピレーションとは、あなたの「内なる声」。内側からくる「お知らせ」です。
「あ、いまこの人と会おう」「ここに行きたい」「これ、やってみよう」「何か違う気がする」・・・・・。そんな感覚です。
 その感覚を無視せずそれに従うと、日常的にシンクロが増えていきます。正確にいえば、シンクロに気づく機会が増えていきます。

 たとえば、「あそこに行こうかな」「この人に連絡しようかな」「この映画を観(み)ようかな」と、ふとひらめくことが誰にでもありますよね。
 あるいは、旅行や何かの集まりに誘われて、「なんとなく行きたくない」「あまり心惹(ひ)かれない」と思うのもインスピレーションです。
 このように、理由はないのになんとなく「こうするといい」とか、逆に「これはやらないほうがいい」という予感は、全部インスピレーションです。
 頭では、「やっぱり行っておいたほうがいいかも」とか「自分のためになるかもしれない」と考えるかもしれません。でも、心のどこかで引っかかりや違和感を覚えたら、それが正しいことのほうが多いのです。
 それを無視して、「断ると角が立つから」「ここで無理して行ったほうが、あとで得だから」などと考えると、インスピレーションをキャッチするセンサーがだんだん働かなくなっていきます。
(中略)
 インスピレーションに従って動くと、「あ、きたきた! この感覚がきているってことは、この先には何かあるな」という感度が高まっていきます。

『夢をかなえる人のシンクロニシティ・マネジメント』 1章 より 堀内恭隆:著 サンマーク出版:刊

 シンクロが起こるのは、自分の外の世界です。
 ただ、そのきっかけをくれるのは、「インスピレーション」。
 つまり、自分の中の世界だということですね。

 自分の「内なる声」に耳をすませること。
 それが、シンクロに気づくようになるための最初のステップです。

インスピレーションがやってくる場所は「ここ」だった!


 堀内さんは、インスピレーションは、「自分自身」、正確にいえば「自分自身の奥」からやってくると述べています。

 シンクロの概念を初めて提唱したスイスの心理学者カール・グスタフ・ユングは、それを「集合的無意識」といっています。すべての人間の集合的無意識はつながっていて、だからこそ「偶然の一致」や「虫の知らせ」が起こると提唱しました。

 僕は、この意識の場を「シンクロニシティ・フィールド」という名前で呼んでいます。肝心なのは、シンクロニシティ・フィールド(以下シンクロ・フィールド)につながっているのは、自分だけではないということです。
 すべての人がここにつながっています。
 当然、それぞれの人にさまざまなインスピレーションがやってきています。
 でも、その源はつながっている。
 だから、「偶然」のように、同じことを同時にひらめいたり、連絡を取りたかった人からメールがきたりするという現象が起こるのです。
 シンクロ・フィールドと個人個人の意識(個別意識)との関係を表すと、43ページの図のようになります(下の図1を参照)。
 僕たちの個別意識は、図のようにシンクロ・フィールド(集合的無意識)とつながっています。
 そして、インスピレーションは矢印のようにシンクロ・フィールドから個別意識へとやってくるのです。これは、一般的には潜在意識と呼ばれている意識領域です。

 生理学者ディートリヒ・トリンカー教授によると、潜在意識では僕たちが普段意識でとらえているよりも100万倍もの情報を処理しているそうです。それって、すごいことですよね。
 靴を履く、電車に乗る、自転車を運転するといった日常のことを考えずに自動的に行えるのは、この潜在意識があるからです。そして、自分の中で起きている100万分の1しか自覚できないからこそ、影響が大きいのです。

 インスピレーションを上手にキャッチして行動することで、この広大な潜在意識にアプローチできるようになります。
 それは、インスピレーションこそが、潜在意識の奥にあるシンクロ・フィールドからやってくるからです。

『夢をかなえる人のシンクロニシティ・マネジメント』 1章 より 堀内恭隆:著 サンマーク出版:刊

図1 シンクロ フィールド 第1章P43
図1.シンクロ・フィールド
(『夢をかなえる人のシンクロニシティ・マネジメント』 1章 より抜粋)

 意識の底には、潜在意識という“深海”が広がっています。
 そして、その深海の奥深くには、「シンクロ・フィールド」が存在します。

 シンクロ・フィールドは、他人の潜在意識とつながっているだけでなく、そこには人類全体、宇宙全体、過去未来ともつながり、すべての情報があります。
 私たちは気づかない間に、そのシンクロ・フィールドを介して、意識上の100万倍の情報のやりとりをしているのですね。

 普段、「偶然」とか「たまたま」とか考えてしまうような出来事。
 それらはすべて、シンクロ・フィールドを介して起きるべくして起こった「必然」だといえます。

「もう、迷わない」ための取捨選択


 私たちは、「体」「心」「魂」の3つの要素から構成されています。

 堀内さんは、シンクロ・フィールドとつながるためには、この3つの領域における感覚器官・センサーを活性化する必要があると指摘します。

 私たちが最初にすべきは、体の感覚を目覚めさせ、自分自身としっかりつながり、日々を快適に生きることです。

 堀内さんは、五感が快適であればあるほど、わいてきたインスピレーションにすんなり反応できるようになると述べています。

「好き・嫌い」「快・不快」の感覚は、大事なセンサーです。
 このセンサーが、自分にとって何が必要で、何が不要なのかを教えてくれるのです。
 自分の感覚は、自分自身にしかわからないから、いまいるスペースを「好き・心地いい・快」だと感じるもので、埋めつくしていってください。
 誰がなんと言おうとも、自分が好きだと感じられて、心地よいもの、快適な状況です。他人がどんなものを好きで、快適に思うかは、関係ありません。

 その一方で、「嫌い・不快」だと感じるものは、どんどん追い出していきます。それが結果的に、自分を喜ばせることになるのです。
 そうすると、自分の中のモヤモヤや違和感に、とても敏感になります。「これは好き」「これやりたい」「こっちに行くと、心地悪い」「これは違う気がする」など、パッとわかるようになります。迷いがありません。

「好き・快」を満たすということは、自分のほしいものがわかること。
 つまり、自分を理解することにつながっていきます。
 そうなったときに、「本当に欲しいもの」や「本物の願い」が見えてきて、インスピレーションがつぎつぎにわき、それを実現させるためのシンクロをキャッチできるようになるのです。

『夢をかなえる人のシンクロニシティ・マネジメント』 2章 より 堀内恭隆:著 サンマーク出版:刊

 大切なのは、「自分がどう感じているか」ということです。
 社会の常識や周りの人の考えは、関係ありません。

 いまいるスペースを「好き・心地いい・快」だと感じるもので埋めつくす。
 忘れてしまった、本当の自分の“感覚”を取り戻しましょう。

「この地球で一緒に遊ぼう!」と決めてきた運命の人たちがいる


 シンクロとつながる人生を送るために大切なこと。
 それは、恋愛でも、ビジネスでも、プライベートでも常に「ときめく相手」と一緒に過ごすことです。

 堀内さんは、その相手こそ、「運命の相手」である可能性が高いと指摘します。

「運命の相手」とは、「この地球で一緒に遊ぼう、冒険しよう」と決めてきた人です。何かをともに生み出そうと約束してきた人です。
 肩書きも年収もいまいる環境もまったく関係ありません。
 シンプルにハートがときめいた相手、「一緒にいたい」「協力し合って何かやりたい」というインスピレーションがわいた相手です。

 でも運命の相手は、朝から晩までその人に会いたいとか、その人のことを考えるとドキドキするとか、そんな恋愛のような高揚感がある人だけとは限りません。
 むしろ「あ、この人とは今後面白いことができそう」「この人と、新しい展開があったらうれしいな」といった静かな予感を覚える場合もと多いです。
「この人、なぜか気になるな」という感覚がくる場合もあります。

 運命の相手に会うときは、自分がやろうと決めてきたことに近づいているので、いつもとは違う予感がします。それが、ときめきです。
 その相手を、そしてその相手と一緒にやることを大事にしてください。
 彼らとあなたは、いまの時代に合わなくなった古い価値観や文化を壊して、新しい時代に合う新しいものに生まれ変わらせることだってできるのです。

 また、運命の相手とはこれまでの体験や興味のあることが重なっていて、会話の中にシンクロが多いのも特徴です。
「それそれ、そう思ってた!」とか「いま言おうとしたことと同じ!」とか、コミュニケーションがスムーズに流れる感覚があります。
 その会話で起きるシンクロの感覚を大切にしてください。そこで生み出されるインスピレーションは、それまでにないアイデアや企画、新しい文化の種になるからです。

『夢をかなえる人のシンクロニシティ・マネジメント』 3章 より 堀内恭隆:著 サンマーク出版:刊

 人間関係でも、大切なのは「自分」です。

 自分が相手に対して、どう感じたか。
 それがすべてです。

「この人、なぜか気になるな」

 出会ったときにそう感じたなら、積極的にコンタクトをとってみましょう。

「シンクロ・フィールド」とつながる魂の作り方


 堀内さんは、僕たちのいる世界はただの「幻想」であり、「神聖な意識」がこの物質世界を支えていると述べています。

 先ほどのアレグザンダー医師の言う「神聖なひとつの意識」というのは、まさにシンクロ・フィールドのことなのです。
 そこから、分かれてこの世界にやってきているのが、もともと同じひとつの意識である「魂」なのです。

 同じものであるため、魂はシンクロ・フィールドにアクセスできます。
 そして、同じ見えない世界であるシンクロ・フィールドと、見える世界である「現実世界」をつないでいます。
 ですが、「魂」は「現実世界」には直接アクセスできません。
 だから、現実世界で生きるために、僕らは肉体をもって生まれてきています。
 いままでお話してきた、この見える世界に存在する「体」と「心」を通してシンクロ・フィールドへ情報を運んだり、インスピレーションやシンクロとしてサインを送ったりするのです。

 すると、「運命の相手」に出会えたり、欲しかったものがやってきたり、ふと思い立って行った場所でラッキーな出来事に遭遇したりするようになります。

 または、仕事を通して自分のやりたいことを表現でき、お金が潤沢に入るようになったり、ずっと欲しかった環境に身を置くことができるようになったり、人間関係がスムーズにいくようになったりします。
 一言でいうと、人生が加速し、うまく進みはじめます。

 しかし、誤解をおそれずにいえば、物質的に豊かになったり、望みがかなったりすることは、シンクロ・マネジメントの「おまけ」の部分でしかありません。
 魂の感覚を目覚めさせることで、なぜ魂がひとつの意識であるシンクロ・フィールドから分かれ、この世界にやってきたかということに気づきます。
 つまりそれこそが、僕たち自身が生まれる前に魂が決めてきた「人生の設計図」を生きるということです。

『夢をかなえる人のシンクロニシティ・マネジメント』 4章 より 堀内恭隆:著 サンマーク出版:刊

 私たちの「魂」は、1つひとつ切り離されているわけではありません。
 根っこの部分で、「神聖なひとつの意識」とつながっているということです。

 すべてが1つの世界から、不自由な自我のある現実世界へ。
 わざわざ生まれてきたのには、理由があるはずです。
 
 インスピレーションに従って生きることは、魂の声に耳を傾けること。
「人生の設計図」を生きることにつながるのですね。

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 本当の自分とつながって、インスピレーションを受け取り、シンクロの波に乗ることを楽しむ。

 これが、堀内さんが提唱する「シンクロ・マネジメント」の基本です。

 インスピレーションは、もともと私たちが持っているものです。
 だから、感覚を思い出すだけでいいわけです。

 インスピレーションを受け取って、人生に活かす。
 そのためのキーワードは、「ピンときたら動く!」です。

 堀内さんは、ふと思いつくことがあったら、引っかかることがあったら、その感覚に従ってみることだとおっしゃっています。

 ふと浮かんだ、何気ないアイデアや感情。
 それらを大事にすることから、豊かで幸せなシンクロ・ライフを始めたいですね。


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