【書評】『運がよくなる話し方』(島田秀平)

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 お薦めの本の紹介です。
 島田秀平さんの『運がよくなる話し方』です。

 島田秀平(しまだ・しゅうへい)さんは、タレント・手相芸人です。

話し方ひとつで人生が変わる!

 島田さんは、プロデューサー、ディレクター、カメラマンなどのスタッフそれに共演者たちと、ひとつの現場で様々な職種の人と仕事をしています。

 そんな島田さんは、コミュニケーションを通じて自分の意思を主張していくことが可能になると強調します。

 相手とコミュニケーションをとるために必要になってくるのが、相手に「伝える力」です。

 僕の場合、「手相占いの結果を伝える」、「怪談話で怖さを伝える」、「トークやネタで楽しさを伝える」・・・・・など、とにかく、伝えることが仕事の大部分を占めます。
 日々、伝えることの大事さを実感しています。
 この「伝える力」は、ほんの少しの工夫で、劇的に変わるものでもあるのです。

 僕の好きな言葉に、「“何が嫌いか”ではなく“何が好きか”で自分を語れ」という言葉があります。

「自分はこれが好きです!」と堂々と言うのは、意外と勇気がいるもの。
「センスを疑われてしまうのではないか」とか、「相手の好みと合わなくて嫌われてしまうのではないか」など、いろいろ考えてしまう人もいるでしょう。
 それに引き換え、否定的なことは言いやすいものです。

 でも、どうでしょう? いつも否定的なことを言って自分を守っている人よりも、キラキラ自分の好きなことを熱く語っている人のほうが魅力的ではないでしょうか?
 あなただったら、どちらの人に会いたいか? どちらの人と仕事がしたいか?
 答えはとても簡単です。

 同じ話をしているはずなのに、なぜあの人の話は説得力があるのか? 面白いのか? 引き込まれるのか? 心に訴えかけてくるのか?

 それは、話し方にちょっとした工夫をしているからなのです。

 人に好かれることもあれば、嫌われることもある。
 商談が決まることもあれば、その逆もある。
 恋人ができることもあれば、ふられることもある。

 僕は「話し方ひとつで人生が変わる」と思っています。
 誰もが感じている、話し方の大切さ。まさに話し方が人生を左右していると言っても過言ではないのです。

『運がよくなる話し方』 はじめに より 島田秀平:著 PHP研究所:刊

 本書は、コミュニケーションを円滑にすることで、人生を劇的に変えるためのノウハウをまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

 

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「自信がある」=「自分がある」人

 島田さんは、自分に自信がある人というのは、自分をより広く深く知っている人であり、「自信がある」=「自分がある」なのだと述べています。

 では、自分を知るためには、どうしたらいいのでしょうか。
 島田さんは、自分のルーツを意識的にたどり直してみると、気づいていない個性を再発見できたりするものだと指摘します。

 ではルーツとはどこにあるのか。探すにあたり、ポイントとなるのは、自分の過去や由来です。
 自分の存在の由来は、当然ながら両親にあります。人は両親の影響を強く受けて育っています。
 子どもが両親のどちらかに似ているように、自分の個性を再発見しようと思ったとき、似ている方の親の性格や好みをじっくり観察すると、自分にある個性を見つけやすくなります。

 また、両親ともう一度向き合うということは、親に感じていた不満や感謝を再度味わうことでもあります。
 本人を目の前にする必要はありませんが、親にしてもらって嬉しかったことや、して欲しかったことを、もう一度ゆっくり振り返ることで、自分に足りなかったものや恵まれていた部分に客観的に気がつけるかもしれません。
「あなたが覚えている中で一番古い記憶はなんでしょうか?」
 1つに絞れなくてもいいのですが、古い記憶をたどることで「物心ついたときからある自分の個性」に気づくことができるかもしれません。

 だいたいが、小学校低学年か幼稚園くらい。早い人では2、3歳くらいの記憶がある、という人もいるかもしれません。
 ちなみに、僕の最初の記憶は、幼稚園の卒園アルバムの撮影のとき。先生が皆を列に並ばさせ、笑顔の写真を撮るために一人ずつに面白いことを言って、順番に写真を撮っていきました。
 そして、いよいよ自分の順番がきて、先生が目の前で面白いことを言ってくれたのですが、緊張もあって全然面白くなかったのです。
 でも、ここで笑わないと先生が悲しんでしまうかもしれない、それに、後ろに並んでいる友達をより待たせてしまう・・・・・そう思って、無理やり大笑いしました。

 これが、鮮明に覚えている、僕の「最初の記憶」です。
 この最初の記憶を思い出したとき、自分は良くも悪くも、自分の気持ちよリ周りの空気を優先する人間だという性格を再確認しました。
 だから、本当の自分の気持ちがわからなくなることもしばしばなのですが、周りの皆が、円滑に楽しくしていることが、自分の喜びだと感じることがあるのです。

 この質問に対する答えは、今の自分の核にあるものや大事にしているものを教えてくれると言われています。
 人生で最初に鮮烈に感じた思い出なのだから、今のあなたの人格形成に無関係なはずはありません。
「答えは自分の中にある」。迷ったり、悩んだりしたとき、一番古い記憶に思いを巡らせてみてください。そこに、何かのヒントが隠されているかもしれません。

『運がよくなる話し方』 第一章 より 島田秀平:著 PHP研究所:刊

「三つ子の魂百まで」という言葉もあります。
 生まれ持った性格や個性は、そうそう変わるものではないということですね。

 答えは自分の中にある。
 私たちも、一度、記憶の奥底に眠る「自分らしさ」を探してみるのもいいかもしれません。

話術のテクニック「ぽぽねぽ」

 相手を説得したいときや良さをわかってもらいたいとき。
 ちょっと言いにくいことを伝えなくてはいけないとき。

 島田さんは、そのような場面で、「ぽぽねぽ」の伝え方をすることを勧めています。

「ぽぽねぽ」とは、頭文字を取ったもの。

  • ポジティブ
  • ポジティブ
  • ネガティブ
  • ポジティブ

 この順番で物事を説明すると、良さが際立ち、悪い印象が和らいで相手に伝わります。

 たとえば、何か良い商品があったとしても、ポジティブな情報をひたすら羅列すると、聞く方としては、「何か胡散(うさん)臭いな?」と逆に疑ってしまうんです。
 テレビの通販番組などでは、この「ぽぽねぽ」のテクニックはほぼ毎回用いられています。

 →この商品、こんなに凄いんです。(ポジティブ)
 →こんな機能もあるんです。(ポジティブ)
 →でも、お値段が少し・・・・・。(ネガティブ)
 →ただ、今回買ってくれたら、おまけもつけます!(ポジティブ)

 なんていう順序で話しているシーン、思い当たりませんか?

 こんな具合に、良いことを伝えて惹きつけながら、現実的な情報を織り交ぜ、「この人は悪いことも伝えているから、信用できる」と、ぐっと聞き手にせまり、最後はポジティブな情報でまとめるんです。
 これは当然ですが話す順番がとても大事。いきなりネガティブなことを言ったら「なにその話!?」ってなりますし、最後にネガティブな情報を持ってきても後味が悪くなります。ネガティブな話はポジティブな話でサンドイッチするくらいがちょうどいいんですね。

 また、人間が一度に聞いて覚えられる情報には限界があります。
 意外と話を聞き終えてみたら最初と最後だけしか覚えておらず、間の情報は印象だけしか記憶していないこともよくあるものです。
 占い師として何かを相手に伝えるときも、僕はこの「ぽぽねぽ」をとても意識しています。
 占いはどんなに当たっているとしても、受けとる側の心に響かないと意味がありません。そういう意味では、結果とあわせて伝え方もとても重要です。

 僕の場合は占い結果を伝えるとき、「ぽぽねぽ」を意識し、まずは相手の良い点を褒めるようにしています。

 あなたって凄く優しいよね(ポジティブ)。こんな才能があるよ(ポジティブ)。と、相手が嬉しくなるような結果を先に伝えます。
 その次に、ただこういう性格だとこんな失敗もしがちだよね(ネガティブ)、と言いにくいことを伝えると、相手は褒められる中で聞く姿勢になっていますから、ぐっと耳を傾けて聞いてくれます。
 最後に、将来的にはこういうステキなこともありそうだよ(ポジティブ)とまとめると、相手も抵抗なく話を受け取ってくれるものです。

 良い情報だけを伝えれば相手もわかってくれる。だって良いことなんだから! と私たちは思いがちですが、人間の心理って複雑ですよね。
「ぽぽねぽ」は営業の場面や言いにくい話だけでなく、恋愛での自己アピールなど、使える範囲はとても広いのです。
 熱意のこもった話には効果的なテクニックを添えて、相手の心にすーっと響かせてみてください。

『運がよくなる話し方』 第二章 より 島田秀平:著 PHP研究所:刊

 ネガティブなことばかり言っても、相手は心を閉ざしてしまい、うまく伝わりません。
 ポジティブな中にネガティブなことを少しだけ入れると、なぜか心に残ります。

 話す内容も大事ですが、話す順番も同様に大切。
 人気占い師の島田さんが言うと説得力がありますね。

「男性的な人」と「女性的な人」の見分け方

 よく、男性と女性では、コミュニケーションの取り方が違う、と言われています。
 とはいえ、男性的な女性もいれば、女性的な男性もいるので、単純に性別で判断するわけにもいきません。

 島田さんは、なんとなくの性格的なアタリの付け方として、指の長さから、その人が男性的か女性的かを見分けるようにしていると述べています。

 見るべきポイントは、薬指と人差し指の長さです。
 一般的に、薬指の方が人差し指より長い場合は男性的。逆に人差し指の方が長い場合は女性的と言われています。

 人差し指<薬指=男性的
 人差し指>薬指=女性的

 なぜ指の長さに個人差があるのかというと、私たちがまだお腹の中にいた頃、男性ホルモンを多く受け取った場合、人差し指より薬指が長くなるという研究結果があるのです。
 これは性別を超えた部分の話ですので、気になった方は、自分や相手の指の長さに注目してみましょう。

 男性的か女性的かがわかったら、伝え方も切り替えやすくなります。
 一般的に女性は感情的に、男性は理論的に物事を受け取り処理する傾向があります。
 もう少しわかりやすく例えると、男はネタ重視、女は流れ重視でコミュニケーションを取ることが多いのです。
 男性によくいるタイプで「で、オチは?」といったツッコミを入れる人がいますが、これもある意味、ネタ重視で会話をしたいと願うからこそ、話の中での笑いどころや有益性を求めているのですね。
 逆に、女性の場合は「こんな最悪なことがあって」といった感情の抑揚が激しい話し方の方が、「わかる〜」「うける〜」といった共感を引き出し、自分のことのような感覚を味わうことができます。

 ちなみに、僕の周りでこの男性的、女性的を意識したマネジメントをおこなっている人がいます。
 1人は、アイドルのプロデュースをしている男性です。
 彼に、アイドルのプロデュースに大切なことを聞くと、彼女たちが頑張り続けるために、常にキラキラした夢や目標を与え続けることと教えてくれました。
 コンサートが終わればCD発売を決め、CDが出たと思ったら前より広い場所でのコンサートを企画する。
 こうして、次へ次へと女の子たちに夢を抱かせ、頑張ってもらうのだそうです。

 また、元バレーボール日本代表で、現在タレントとしても活躍している大林素子さんも、以前同じようなことを教えてくれた1人です。
 彼女は監督としてチームを指導する際、全員に必ず役割と目標を与えるのだそうです。
 ちなみにここでいう目標とは、ただ勝利とか強くなるだけではいけません。そこに喜びや憧れなど、一人ひとりがワクワクするような要素が重なっていないと、女性は気持ちがついていかないと話していました。

 男性からすると、女性がキラキラするポイントというのは少しつかみにくいかもしれません。
 でも、基本的に女性という生き物は、自分が人生の主人公になれることを求めています。女の子が幼いときに親しむ物語は、いつもお姫様1人が主人公ですよね。

 普段あんまり話が通じてないな〜と思う人には、こういった根本的な響く言葉の違いがあることもあります。
 まずは指の長さを観察しながら、使う言葉を選んでみましょう。

『運がよくなる話し方』 第三章 より 島田秀平:著 PHP研究所:刊

 異性のことが理解できない。
 そんな悩みを抱える人が多いのは、この男・女の考え方・コミュニケーションの取り方の違いによるところが大きいです。

 薬指と人差し指の長さを確認して、男性的なのか女性的なのか、アタリをつける。
 その傾向に沿ったコミュニケーションの取り方を心がける。

 特に、異性とのコミュニケーションでは、意識したいテクニックですね。

「手相」でわかる、その人の性格

 相手の人となりを知るうえで、大きな手がかりとなるのが「手相」です。
 島田さんは、手相はいわば、その人の取り扱い説明書だと述べています。

 手相の基本となる基本6線は、下の図1のとおりです。

図1 手のひらの基本6線 運がよくなる話し方 第四章図1.手のひらの基本6線
(『運がよくなる話し方』 第四章 より抜粋)

 その中でも、コミュニケーションに深い関わりを持つのが「感情線」と「頭脳線」です。
 島田さんは、この2つの線の読み解き方を以下のように解説しています。

 

●感情線で見る
 小指の下から人差し指の方に向かって伸びる感情線は、気持ちのアップダウンを示しています。
 感情線が長い人は、のんびり屋。恋愛でも人間関係でも感情の起伏が穏やかで、付き合いやすい人であることが多いです。
 一方短い人は、見たまま短気でせっかち。また熱しやすいので恋に落ちるのも早いとされます。
 線の角度は、その人がどのくらい情熱的かがわかります。上向きな人ほど、情熱的で人付き合いも上手なことが多く、気配り上手も上向きな人が多いです。
 逆に、ゆるやかに下向きな人は、クールで冷静、人との壁を作りやすいといった傾向があります。よく「あの人は何を考えているの?」と周りから思われる人がいると思いますが、そういう人は感情線の角度が平坦であることが多いのです。

 コミュニケーションに活かすなら、線が短い人には短期間でデートや面会を重ねて信頼関係を作るのが良いでしょう。一方長い人には、時間をかけてゆっくりしっかり心を通じ合わせてみると、良い人間関係が築けるかもしれません。

●頭脳線で見る
 頭脳線は、その人の考えるスピードや決断力の速さを示しています。
 頭脳線は薬指を基準に長さをみていきます。薬指の付け根の延長線よりも伸びるようなら長め、薬指に届かない人は短めと見ていきましょう。
 長い人は熟考型の傾向があり、深くしっかり考える一方、決断するまでに時間を要するタイプでもあります。短い人は、短時間でパッと判断できる直感型。とはいえ短絡的でミスが多くなるタイプでもありますので、注意しましょう。
 頭脳線の角度は、まっすぐ、ゆるやかに下降、急降下の3タイプに分けていきます。まっすぐ伸びる人は、論理的に考えるのが得意な理系タイプ。何かを伝えるときには、データなどを元に論理的に説明しましょう。
 ゆるやかに下降するのは、理屈よりも感覚を大事にする文系タイプ。感情に訴えるような説明が功を奏します。
 より急降下するのは、さらに直感を大事にする芸術家タイプです。文系タイプと同様の伝え方でいいのですが、繊細すぎて打たれ弱い部分もあるので、ほめて伸ばすことを意識しましょう。

『運がよくなる話し方』 第四章 より 島田秀平:著 PHP研究所:刊

 

図2 感情線 運のよくなる話し方 第四章図2.感情線
図3 頭脳線 運のよくなる話し方 第四章図3.頭脳線
(『運がよくなる話し方』 第四章 より抜粋)

 手相は、一生変わらないものではなく、刻一刻と変化します。
 それも踏まえたうえで、性格判断の材料にしたいですね。

 

 

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「運」というと、とらえどころのない、自分ではどうしようもないもの、というイメージがあります。
 確かに、そういう部分もあるのかもしれません。
 しかし、歴史に名を残すような大成功を収めた人は、例外なく「運」を味方にしているのも、紛れのない事実です。

「運」が外から運ばれてくるものだとしたら、それは「人」を通じてでしょう。
 人と人との関わりから「運」をもらったり、失ったりする。
 ならば、人間関係、つまりコミュニケーションを改善することで「運」をよくすることもできるということです。

 勝負ごとは、「知力・体力・時の運」といいます。
 自分のできることをすべてやったうえで、勝敗を分けるのが「運」。
「いざ!」というときのために「運」は、できるだけ溜めておきたいところです。

 人生という“大勝負”に挑むのに、間違いなく役立つ「運」を高める指南書。
 ぜひ、皆さんもお手に取ってみてください。

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