本一冊丸かじり! おいしい書評ブログ

本を読むことは、心と体に栄養を与えること。読むと元気が出る、そして役に立つ、ビタミンたっぷりの“おいしい”本をご紹介していきます。

【書評】『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた お金の取扱説明書』(小池浩)

お薦めの本の紹介です。
小池浩さんの『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた お金の取扱説明書』です。

小池浩(こいけ・ひろし)さんは、心理セラピストです。

大切なのは「お金」、それとも「人生」?

お金の苦労が絶えない人ほど、お金に振り回されている。
そのように感じることが多いのは、なぜでしょうか。

小池さんは、そんな人のセリフは、お金と自分自身の人生そのものを天秤にかけているかのように聞こえると指摘します。

 お金があれば、幸せであり、お金がなければ、不幸せ。
人生よりもお金のほうを「強くて大きな存在」と見なし、お金を祭り上げ、崇めたてつつ、恐れを抱いて扱っていることが多いと感じます。
でも、これっておかしな話だと思いませんか?
これは僕がいつもお伝えしていることですが、僕たちひとりに、ひとつ以上の宇宙があります。
その宇宙の創造主はあなた自身であって、あなたが神様です。
そして、あなたの世界に存在するものは、すべてあなた。
・・・・・だとしたら、お金もまたあなた自身。
それなのに、お金に振り回されているって、どういうことなのでしょうか。
それは、生まれてから今までの間に積もり積もった、お金という存在についての勘違いが原因だと、僕は心理学を学ぶ過程で知りました。
僕も借金2000万円を抱えて、いつでもどこでも涙が出る「借金うつ」の状態だった当時は、完全に、お金に人生を握られていましたからよくわかります。そう、僕の1冊目の本『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた超うまくいく口ぐせ』で名言(?)となった「鼻水号泣コイケ」状態でしたから。
「借金にまみれた人生なんて、この先どうなるのか」
「どんなに働いても、お金は入ってこない」
そう思いながら、日々、お金を追い求め、でも手に入らずに苦悶(くもん)する日々は、まさにお金に人生を乗っ取られた状態でしたし(本当は、自分が乗っ取られているように感じていただけだと、あとでわかるんですが)、同時に、お金がないから不幸なんだ、お金さえあれば幸せになれるんだ! と信じて疑いませんでした。

ところが、そのお金に対する感覚がみるみる変化するできごとが起こります。
それが、
「10年で借金を返す。返しました。そして僕は最高の家族を見つけて、絶対に幸せになる。なりました!」
と宇宙にオーダーしたこと。
オーダーごのヒントを受け取り、とにかく行動に移すようになってからは、借金、そしてお金に対する感覚が一変し、借金返済まで大きく加速しました。
僕が気づいたのは、お金があれば何でも解決するわけではないということ。
僕は「お金がない」を理由にすることで、「幸せな人生を歩む」ことを自ら放棄していた、ということでした。
僕はお金があろうとなかろうと、
コイケヒロシというこの「人生さん」を幸せにするんだ!
そのために、お金がないことがいったい何なんだ!
お金がないことなんかを理由に、僕は幸せをあきらめない!

そんな、決意のような感覚が湧いてきたあの日のことを、僕は昨日のことのように思い出します。

お金がないことは、幸せな人生を選ばないことの理由にはなりえない。そう腹落ちした僕でしたが、逆から見れば、こうも言うことができます。
幸せな人生をあきらめているからこそ、お金が入ってこなかった、ってね。
あなたはあなたの宇宙と「人生さん」の最高責任者、CEOであり、マネージャーです。幸せな人生さんをたぐり寄せるために、今踏み出せる一歩は何ですか。
借金がいくらあったって、今仕事が立ち行かなくたって、それがどうした!
僕は必ず幸せになってみせる!
僕が僕を、絶対幸せにしてみせる!
だから大丈夫だ!
・・・・・そんな大前提で、お金に向き合うこと。
「お金がないから」という理由を一度脇において、今からできることに手をつけてみる。そうすることで、「なぜ、お金がない状況に自分をおいていたのか」も見えてくることがあります。
人生とお金とは、天秤にかけられません。
だって、どこまでいってもあなたの「人生さん」が最優先。
お金にすがる状況から、顔を上げて自分の姿勢を正すことが、金運上昇の第一条件だと、僕は今、痛感しています。

『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれたお金の取扱説明書』 第1章 より 小池浩:著 サンマーク出版:刊

小池さんは、お金を得て、使う、そして笑顔が生まれる。そこまでが宇宙へのオーダーの起承転結、ワンセットだと述べています。

お金を使ったときに、どれだけ私たち自身を、そしてお金自身を楽しませることができるか。
それが重要だということですね。

本書は、お金に対する概念を変えることで、2000万円の借金を完済した小池さんが体得した「お金の取扱説明書」をわかりやすくまとめた一冊です。
その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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お金への感情が、「お金の性格」を決めていた!

お金は、豊かさのエネルギーが形として現れたものです。
しかし、それ自体では、本当は何も意味をなしません。

小池さんは、お金は「使い道」が決まってはじめて、分裂し「何かに成る」存在だと述べています。

 だから、細胞がひとつの細胞だけでは機能しないのと同じで、1枚のお札のままでは何でもない存在。ものや体験といった「何かに成って」はじめて意味をなします。
お金が細胞のように分裂増殖してオーダー実現に向かうそのとき、大切なのが、お金が何かに変わるときに、あなた自身にどんな感情が湧くかということ。
「僕ロレックスがほしいんだ。あれを腕につけていられたら本当に幸せなんだ」
と、あなたが思えば、
「そっか! 私の細胞100万個で、ロレックスに成るわね!」
となりますが、
「僕、本当はアルマーニを着てみたいんだけど、お金がないから、仕方ないけどファストファッションでいいや」
と言ってしまったらどうでしょう。
「わ、私、しかたがないもののために自分の細胞を交換しなきゃいけないの? それっととても残念。もう他の人のところに行きたいわ」
と、お金はひどく傷つき、しょげかえったような性格へと変わってしまいます。あなた自身がお金を払うときの感情で、お金の性格は変わってしまうのです。

お金は増殖する宇宙細胞。そう言いました。ですから、お金は当然、使ってもなくなりません・・・・・なんて言うと、「使ったらなくなりますよ!」と言われそうですね。
でも、もし「お金は使ったらなくなる」と思っているなら、お金の力をうまく使いこなせていない状態なのかもしれません。
お金は、常に何かに変わって、僕らに恩恵を与えてくれています。
たとえば、お金を払って手に入れた服は、その服を着ている人の自己肯定感を上げてくれるし、喜びをくれます。
お金を払って手に入れた車も、靴も、時計だってそう。電気代や水道代も、お金を払うことで得られる宇宙からの恵みだし、お金を払って得た知識は新たなお金を生み出す僕らの能力になってくれます。
そう、お金が無駄に使われることなど、本来ありえません。
僕の借金返済のお金や利子ですら、今や「コイケの借金ネタ」として大いなる豊かさを与えてくれています。当時払った膨大な利子は、ある意味、ネタ印税の先払いのようなものだなと思っているくらいです。
どれほど無駄なように見えたお金も、すべて、この地球上であらゆるものに「成り代わって」僕らに体験を与えてくれているものです。
そう。お金は自由自在に変化して僕らの願いをかなえるツールなのだから、使っても使ってもなくならない。使えば使うほど変化して増えていく。これを、多くの自己啓発本やお金の本では「お金の循環」と言っているのだと僕は思います。
お金を循環させるというのは、お金が変化して生み出してくれたものから、またお金を得て、それをまた変化させ、自分がほしかった世界をどんどん構築していくこと。
何だかワクワクしませんか? 僕は、そう考えるだけでワクワクが止まりません。

「お金がほしい」
そう願うときに、あなたは宇宙にどんなオーダーをしますか?
「お金持ちになりたい」
「年収1000万円にしてください」
このようなオーダーをすると、宇宙は、オーダーをうまく受け取れません。宙を漂うお金のエネルギーもまた「お金がほしいってどういうことだろう」と、悩んでしまうことになります。
「え! でも、ほしい金額を明確にオーダーしていますよ」
そう思いますよね。
いったいどういうことなのかというと、お金というのはそれ単体では意味をなさないため、オーダーはいつも、お金を得ることによって何がしたいのか、に向けられている必要があるのです。
「世界一周旅行をするという体験をする」
「世界最高級のスポーツカーに乗る」
「子どものフィギュアスケートへの挑戦を最大限に応援する」
「大学に行き直して、今から博士号を取る」
自分の願望を、しっかりと決めて口にして、そのためにいくら必要なのかを細かく計算してみてください。そして、宇宙に、願いとともに、期限を決めてオーダーするのが、正しいオーダーと言えるのです。
「3年後には、世界一周旅行をする。そのために必要なのは300万円」
このようにオーダーすると、宇宙も、お金さんたちも、実現に向けて動き出してくれます。世界一周をしている自分や家族の笑顔、行く国々の写真を見てニマニマしながらよりリアルに想像すると、さらにそのオーダー実現は加速します。
そしてここで、重要なことがひとつ。この300万円というのは必ずしも、現金で入ってくるかどうかはわからないということ。あなたがとても親切にした人が、たまたまモナコの大富豪で、「世界一周旅行に一緒に行こう!」と誘ってくれるかもしれません。その場合、あなたは現金を手にしていませんが、確実に300万円分のお金さんにバックアップされています。
これが「300万円がほしい」というオーダーだと、「え、自分はいったいどんなものに成り代われるんだろう」とお金さんたちは具体的なイメージを描けず、そこに喜びを感じられず、集まることができません。
出口のないお金のオーダーは、宇宙にとって“聞こえない”オーダー。使い道を示してはじめて、宇宙は動きはじめることができます。

『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれたお金の取扱説明書』 第1章 より 小池浩:著 サンマーク出版:刊

お金という“細胞”を増殖させるためのエネルギーは「喜び」などのポジティブな感情です。
そのために必要になるのが、お金の「使い道」です。
それも、自分自身がワクワクし、思わず笑顔になるような使い方ですね。

お金の使い道を決めることは、お金の流れの「出口」を作ることでもあります。
お金というエネルギーを循環させて、より大きな流れに拡大させるためにも重要です。

自分なりの最高のお金の「使い道」を決めて、宇宙に上手にオーダーできるようになりたいですね。

お金の「ドリームキラー」に出会ったら、これを唱える!

宇宙に願いをすると、必ず現れるのが「ドリームキラー」です。
ドリームキラーとは、夢などを宣言したとき、それに反対したりする人や出来事のことです。

ただ、小池さんは、これは、今までの宇宙から、新たな宇宙へ移行するときに、宇宙が「本当にその道を行く覚悟があるのか」を試している証拠だと指摘します。

 そのドリームキラーはさまざまな姿をして現れます。
たとえば、独立を決めて動き出そうとしたときに友人の姿で「独立なんてそんな簡単にうまくいくはずがない」と猛反対してきたり、結婚を決めようとすると「結婚なんて人生の墓場だ」と言う人が現れたり。
とにかく、元の自分に引き戻そうとします。このときに、
「僕はオーダー通りの道を進みます」
と宇宙に宣言できるかどうか。これが、オーダーをかなえる重要なカギなのですが、お金についてももやっぱりドリームキラーはやってきます。
たとえば、浪費のリボ払いをやめて、年内に返済すると決めた途端に、営業をしている友人から「今月ノルマが大変で100万円の商品を買ってほしい。リボでも大丈夫」とお願いされるようなときなど、これもまたドリームキラーですね。
必要なのは、お金を得て幸せになる勇気であって、お金と真剣に関わる勇気。
お金さんたちも、宇宙も、それを見ています。
特にお金のドリームキラーというのは、その人がお金の問題を直視して向き合い、解決しようとするまさにそのときに、その先にあるお金に恵まれる人生を阻害しようとしてやってきます。
現れるタイミングは、一番、意識しなくてはならないところ、一番これまで見ないようにしていたところ、自分の中で上手に隠せていると思っていた人生の課題に向き合おうと一念発起したそのときです。
だから、お金にまつわるオーダーを宇宙に送ったのなら、自分の中で意識的に、納期、締め切りなどの期限や数字に目を向けること。そして、「おまえには無理」とか「パチンコ行こうよ」とか、そういうときに声をかけてくるドリームキラーに「NO」と言うことです。
もちろん、そこに手を出すのは一番怖いはずです。「NO」と言うことも、はじめての体験かもしれません。
でも、同時にそこに向き合うことができたら問題のほとんどはもう解決済み。現在いくらたくさんの借金があったとしても、もう解決の道筋はできています。

ドリームキラーは、目の前に現れる誰か、とは限りません。
ときに自分の「心」がドリームキラになることがあります。
本当に心から望んでいることなのに、「心がしかけるウソつきゲーム」によって、実現を自分で阻んでいることがあるのです。
人の心は、脳からの信号による身体反応です。人間を動かすための指令のようなものと言ってもいいでしょう。いつだって、身体の安全が最優先。身体が傷つかずに安全にこの地球を堪能できるよう、心は人間を操ります。
だから、危険だと感じることに対してとても敏感。あなたの中の本当の本当の本当のあなたが望んでいることですら、なんとかごまかして、危険なことを避けようとする。だから、あなたの心は、あなたの中の本当の本当の本当のあなたにウソをつく存在とも言えるのです。

心が感じる「危険」というのは、幼少期に学んだ「これは危ない」と思うことを無意識に避けようとする安全装置のようなものです。
親から学んだお金とのつきあい方や、生き方もまた、この安全装置を生み出していて、
「お金に苦労しないように公務員として生きるのが一番」
「人生は学歴と一流会社に入れるかどうかがすべて」
というような、親が培ってきた幸せになるための方法であったり、親自身ができなかったことを子どもを通じてかなえたいこと。もちろん、親の多くはそれが「子どもの幸せのため」と信じているわけですが、これは、親の多くはそれが「子供の幸せのため」と信じているわけですが、これは、事実ではありません。
そうとわかっているのに、子どものころに学んだ、幸せの指標や人生を安全に過ごそうとする安全装置は、大人になっても働きつづけます。
広い世界で自立して生活し、自分で選択することができるようになってもなお、不確かな、子どものころの安全装置が身を守ってくれるのだと、心は健気(けなげ)に信じつづけているのです。
心は、身の安全を最優先して、本当に望んでいることに気づかないように、いつのまにか、植えつけられた価値観であなたを生きさせようとします。
そんなあなたは「これが正しい」と信じながらも、どこか違和感を抱えながら生きていくことになります。
そう、心のウソを見抜くきっかけがあるとするならば、なんとなく感じている違和感。そして、そこにワクワクがあるかどうかです。

物質世界で生き抜くために備えられた「心」と、宇宙に近い存在である、本当の本当の本当のあなた(である魂)。
つまり、宇宙とつながる潜在意識は気づいていますから、宇宙を通じて何かしらの気づきのメッセージを送ってきています。
それが「違和感」というわけです。
今の自分の生活に違和感を感じることがあるとすれば、それは、人生を見直すチャンスと言えるかもしれません。

『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれたお金の取扱説明書』 第3章 より 小池浩:著 サンマーク出版:刊

本当のドリームキラーは、自分の外ではなく、自分の内側にいる。
自分の心の中にある、お金に対する偏見やネガティブな感情こそ、本当になくすべきものだということです。

そういった偏見やネガティブな感情は、子どものころに刷り込まれたものがほとんどです。
その当時は役に立ったのでしょうが、今では必要のないものです。

最初にすべきことは、心の中の大掃除。
お金の流れを堰き止めている、ドリームキラーを一掃しましょう。

「風の時代」がなぜ「お金の時代」なのか?

今、スピリチュアルの世界では、多くの人が「風の時代」が来たと指摘しています。

小池さんも、個人的に感じる宇宙の流れとして、確かに今、宇宙が大きく変化しているのを感じていると述べています。

 物質的な時代から、情報の時代へ。
安定から、旅するように価値観を変えていく時代へ。
それを「風の時代」と称するのであれば、それは合っているのかもしれません。
僕は2021年に入り「お金の時代がやってきた」とお伝えしています。
僕が言う「お金の時代」とはどういう意味なのかというと、お金を重要視する時代という意味とは反対、その逆のことが起こります。
「お金に囚われない時代」への変化を意味していると、僕は考えています。

これからは、すべての物質的なこと、決められたルールや概念から解放されて、個々のルールで自由に、でも、幸せに生きていくことができる時代になっていきます。
お金もどんどん自由になっていきます。
これまでは紙幣=お金、コイン=お金だったものが、電子マネーにごっそりと変わろうとしていますね。お財布も小型化していますし、ひと昔前の「お金持ちになりたいなら、お財布に100万円を入れて、その重みを感じてみましょう」なんていう開運法も、そのうちなくなるかもしれませんね。
これまでのお金の価値観を手放していく、という意味で、ここ数年は徹底的にお金の概念と向き合う時代です。だから僕は、「お金の時代」とお伝えしているわけです。
また、これからの時代は、お金をたくさん稼いで貯金しておく、というよりも、それを風に乗るように回していくほうが重要で、どう使うかが大切になってきます。
豊かさを1か所にとどめておくのではなく、積極的に、家族や周囲の人までもが幸せになってくれるような使い方が宇宙からも祝福されるでしょう。
お金はより、物質という概念を離れて、自由意志を開花させていますから、「お金さん」をあなたの宇宙の中で、これまでよりももっと自由な存在にしてあげること。
否定せず、その動きを止めず、軽やかに。お金が幸せでいられるようにしてあげることが大切なのです。

お金に自由意志があるということはつまり、自分のところに来てくれたからといって「私のものだから、私の言うとおりに」とはいかないということ。お金を閉じ込めようとしたり、手下のように扱う人には、お金が集まりません。
日本には、八百万(やおよろず)の神の考え方が根づいていて、すべての人は神の子で、すべてのものには神が宿っていると考えられています。この思想からすると、お金もまた神様ですね。もし可視化するとしたらそれは、金色の龍かもしれません。
龍が、自由に空を駆け巡りながら金の粉を振りまいていくのを想像してみてください。降り注いだ金の粉の下に豊かさが生まれ、宇宙が黄金色に輝き、人々はさらに幸せになっていくとしたら・・・・・誰も、この龍を閉じ込めようなんて思いませんよね。
そして、お金さんの入ってくるお財布や通帳は神社や神棚のようなもの。
だから、お金の神様があなたの財布にやってきてくれたら、大切に出迎え、心から敬い、出ていくときも最敬礼するくらいの気持ちでいることが大切です。
お金が行き来するという豊かさの宇宙とつながりを切らずに、広げていくイメージを常に描きます。

『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれたお金の取扱説明書』 第4章 より 小池浩:著 サンマーク出版:刊

お金も「豊かさのエネルギー」の一つの顕れにすぎません。
貯めることではなく、循環させることが大切。

物質的なものから解放されて、より流動的で自由な世界となる「風の時代」。
お金も、姿だけでなく、その価値観や使い方まで大きく変わりつつあるということですね。

お金を信頼し、お金に対してよい言葉使う

自分が発する言葉は、そのまま宇宙へのオーダーになります。

小池さんは、普段からどのような言葉を使っているかで、どんな毎日になるのか、どんな人生になるのか、もちろん、お金に恵まれるかどうかも決まると指摘します。

 これまでもお伝えしてきたように、お金は心配と不安のエネルギーにとても敏感で、そのエネルギーのある場所には近づきたがりません。
お金自体が豊かさのエネルギーですから、当然といえば当然ですね。だからこそ、お金を信頼して、お金に対してよい言葉を使っていくことが大切です。
そう言うと、
「でもね、小池さん。心配が生まれるのは、収入が不安定だからなんです」
「でもね、小池さん。借金があるのに、安心なんてできませんよ」
「でもね、小池さん。生活が安定しさえすれば、不安は消えるんです」
という声も聞こえてきそうですが、これは、実は逆なんです。
多くの人は、問題があるから悩む、心配する、不安になるのだと思っていますが、これ、本当は逆。
心配していて、不安があって、悩んでいるから、それが具体化して問題が起きているのです。

これこそが、宇宙へのオーダーと実現のプロセスでもあります。
宇宙はすべて発信が先です。
お金を信頼してないから、不安になる。
だから、不安になるようなできごとが起きている。
お金に対してよい言葉を使っていないから、心配が消えない。
だから、心配になるできごとが次から次へと起きてしまうわけです。
「なんか今日、イヤなことあった?」
と聞かれると、無意識のうちに「ああ、そういえば」とイヤなことを探そうとしてしまうのと同じで、「お金への不安が消えない」という意識が生み出すのは、お金を信頼できなくなるようなできごとなのです。

お金だけではなく、「心配」というのは宇宙空間では呪いのようなもの。
それもそのはず、宇宙には本来心配なんて存在しないし、愛と安心と信頼の空間だから。ないものをわざわざ持ってきて苦しむなんて、呪いみたいでしょう?
「心配」というのは、この地球上で人間が自分の心身を守るための防具なのですから。
恋愛や夫婦関係、親子関係、職場での人間関係でもまったく同じ。
夫のことを「この人浮気するんじゃないかしら」と心配ばかりしていると、「夫が浮気をする」というオーダーが宇宙に伝わりますし、「私は愛されてないんじゃないかしら」と不安になっていると「私は愛されない」というオーダーが通り、「うちの子自立できないんじゃないかしら」という心配こそがニートを生んでしまったりします。
反対に、金運がよい人、成功している人は、心配という概念を持たずに、とことん、お金を信頼し、とことん愛を信頼して生きています。これは、生育歴の中でどれだけ親から「何があっても信頼しているし、サポートするよ」とポジティブな言葉と信頼に触れてきたかにもよりますが、自分が育った環境が心配と不安の中にあったからといって、一生それを引きずる必要などありません。
大人になってからのあなたは、「自分の中の本当の本当の本当の自分」に対していつだって、信頼の言葉をかけることができるからです。
「大丈夫。私ならできるよ」
「私がやりたいようにやってごらん」
「私は何があっても私を信頼している、サポートするよ」

僕が借金2000万円を10年で返せたのは、「10年で返す」と決め、「自分を信頼する」と決め、そうやって自分を励ましつづけたから。
自分への信頼は、自分のへの声かけの第一歩から始められますよ。

『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれたお金の取扱説明書』 第5章 より 小池浩:著 サンマーク出版:刊

宇宙は、こちらが望んでいること、望んでいないことを判断していません。
考えていること、言っていることを、そのままストーレートに「オーダー」として受けとっているわけです。

不安な感情、思考、言葉が不安な現実を創り出す。
豊かさの感情、思考、言葉が豊かな現実を創り出す。

宇宙の真理を理解すれば、口にする言葉の重要性は、いくら言っても言い足りないくらいですね。

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お金は「豊かさのエネルギー」が形となって現れたもの。
つまり、私たちのお金に対するイメージや意味づけ次第で、いかようにも変化させることができるということです。

お金がワクワクして楽しみながら出ていき、よりパワーアップして戻ってくる。
そんな豊かさのエネルギーが循環しながら拡大していくスパイラルの仕組みをつくることが、お金を呼び込む秘訣です。

「地の時代」を終えて、「風の時代」に突入した今。
お金は「貯める」ではなく、「循環させる」という意識がますます重要になります。

お金もエネルギーのひとつ、豊かさの現れのひとつ。

お金を特別視しすぎない、新しい時代にマッチした「お金の取扱説明書」。
ぜひ、皆さんも、その驚きの効果を試してみてください。

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