本一冊丸かじり! おいしい書評ブログ

本を読むことは、心と体に栄養を与えること。読むと元気が出る、そして役に立つ、ビタミンたっぷりの“おいしい”本をご紹介していきます。

【書評】『「風の時代」は好きなことで稼ぐ』(KIKO)

お薦めの本の紹介です。
KIKOさんの『「風の時代」は好きなことで稼ぐ 私のままで輝くためのチューニング法』です。

KIKO(きこ)さんは、YouTubeチャンネル登録者8万人の現実主義スピリチュアルカウンセラーです。

「風の時代」を幸せに生きるには?

2020年12月、地球は約200年ぶりの大転換期を迎えました。
すなわち「土の時代」から「風の時代」へのシフトです。

KIKOさんは、それに伴って、これまでの価値観やトレンドも大きく変化し始めていると指摘します。

 土の時代の幸せは、お金や物を持つことでした。
それも、「人と比べて、たくさんあればあるほど豊か」だと考えられていました。
では、風の時代の幸せとはいったいどんなものなのでしょうか?

自分が本当に好きなことをして、自分が本当に好きな人たちに囲まれて、自分が本当に必要なだけのお金を稼ぐ。それが心からの幸せ。
これからは、たくさんの人がそう感じるようになっていきます。
「人の数だけ幸せの基準がある」ことが、これからはあたりまえの世界になります。
また、「目に見えるもの(学歴、資格、アイテム、ブランド力など)」から、「目に見えないもの(愛、情熱、人柄、直感など)」に価値が移り変わってくるのも、大きな変化の一つです。
風の時代には、目に見えない世界を信じて、行動する人の運がどんどん上がっていきます。なぜなら、「目に見えない世界を信じる」ということは、「自分の本質(可能性)を信じる」ことだからです。

平成の終わり頃には風の時代を迎える準備がスタートしていたので、世の中の空気感がなんとなく変わっていくのを、あなたも感じていらしたかもしれません。
私も、クライアントさんのカウンセリングをしたり、Youtubeチャンネルにお寄せいただく質問を拝見したりするたびに、風の時代にシフトしていることを肌で実感してきました。

「私が本当に好きなことは、なに?」
「今の働き方のままでいいの?」
「この仕事は私に合っているの?」

こんなふうに迷っている方が、とても増えているからです。
時代が大きく変わる過程で、みなさんの意識も確実に変化してきていて、とくに感覚が鋭い人ほど、「土の時代のやり方のままでいいの?」と戸惑いを感じるのですね。
風の時代は、そうした「目に見えない世界からのメッセージ」を直感として素直にキャッチして、「好きなこと」を仕事にする人が、よりスピーディに、そして軽やかに好調な運気に乗っていきます。

『「風の時代」は好きなことで稼ぐ』 はじめに より KIKO:著 KADOKAWA:刊

本書は、KIKOさんが目に見えない存在たちに教えてもらったこと、そしてそれにも増して、実際に自分で行ってきた数々のトライ&エラーから学んだ「風の時代」にこそふさわしい現実主義スピリチュアルな働き方」をわかりやすくまとめた一冊です。
その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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「風の時代の働き方」の最適解って?

風の時代に入り、「働き方」も大きく変わりつつあります。
その中でも「終身雇用制度」は、大きく揺らいでいます。

KIKOさんは、起業や転職は必ずしもデメリットやリスクに直結するものではなく、ほんとうの意味で働き方は自由になってきたと指摘します。

 でも、だからといって積極的に「起業しましょう!」ということでもないのです。
「風の時代の働き方の最適解」を考えてみた時、私が聞かれるご質問のトップ3に入る「私の天職とは、なんですか?」という問いがヒントになるかな? と思います。
風の時代に入り、「今までと同じでいいのだろうか。私の本当にやりたいことは、なんなのだろう」といったん立ち止まった時に、「天職を知りたい」と感じる方が、さらに増えているように感じます。
天職とは、「魂が決めてきたルート上にあるもの」です。
生まれる前に、自分で決めてきたものですから、あなたの魂は自分の天職がどんなものかをちゃんと知っています。
ただ、それは人生でたくさんの成功や失敗を経験して「本当の自分」を知っていく中で、出合えるものです。
私もカウンセリングをする時に、「あなたの天職は◯◯です」という言い方はしません。
「人の健康をケアするお仕事が向いている」「業種はいいけれど、職場の環境が合っていない」など、ご本人の守護霊さんに教えてもらえることはあっても、ズバリの答えは教えてもらえません。
そのため、だいたいの人は、すぐには天職がわかりません。あなたの魂は、たくさんの経験をしながら、さまざまな感情をあますことなく味わいたがっています。だから、そういうふうにできているのです。

「じゃあ、私は起業したほうがいいのか、それとも転職したほうがいいのか、正解はないってこと?」と不安に感じるかもしれません。
結論からいうと、「あなたがそうしたいと思うことを、そう思ったタイミングで、行動する。それが最適解」となります。
結局、それが天職につながる一番の正規ルートなのです。
「風の時代の働き方の最適解」は正に人それぞれ。タイミングによっても変わります。
「今のあなたの最適解」を見つけるためには、「今すぐにやめると、絶対に幸せになれる2つの習慣」が、きっと役に立つと思います。
それはいったいどんな習慣なのか、次の項目で詳しくお伝えしますね。

さて、今すぐにやめたい「2つの習慣」についてです。知らず知らずのうちに、やってしまっている人がたくさんいるのではないかと思います。

・今すぐやめたい習慣① 自己評価の決めつけ
・今すぐやめたい習慣② やりたくないことをやり続ける

まず、①についてです。
思考で、「私なんかが月に30万円もらえるのだから、今の会社に勤めるのが幸せに違いない」と考えて、いろいろな感情にブロックをかける。これが自己評価の決めつけです。
一度決めつけてしまうと、それ以上に変われることは絶対にありません。
「会社は変わらない。周りの人も変わらない。まして社会が変わるわけがないだから、私が我慢するしかない」
と、思い込みに縛られている方が、じつに多くいらっしゃいます。

続いて、②の「やりたくないことをやり続ける」についてです。
「天職」に行き着く一番手前にあるものが、何かわかりますか?
それは、「あなたの好きなこと」です。しかし、やりたくないことをやり続けていると、好きなことがわからなくなってしまうのです。
好きなことというのは、自分では一見、仕事に直結しないように感じるものが多いのです。1円にもならないけれど、やりたくてたまらなかったこと。
大人になって忘れてしまっていたけど、子どもの頃、夢中で遊んでいたときと同じくらい没頭して好きなことやり続けていると、いきなり天職につながるミラクルがよく起こります。
「小さい時のように夢中になれることがわからない」という人は、まず、「イヤなことをやり続けていないか?」をチェックしてみてください。
上司の無茶ぶりに耐えている、同僚の嫌味につい愛想笑いしてしまう、行きたくないランチに参加し続けている、先輩の遅刻が間違っていると思っても指摘しない、etc・・・・・・。
「イヤだな」「耐えられるけど、本当はモヤモヤしている」と感じているなら、可能なところから一つずつやめることをおすすめします。
今のあなたが「心から好き」と思える仕事をしていないなら、まずは小さな一部分だけでいいので、好きなことに変えていきましょう。
いきなり、全然別の仕事を探すのではなく、イヤな部分は変えて、「ここは好きだ」と思える割合を増やしていってください。まず、この2つの習慣をやめるだけでも、天職にめぐり合うスピードがグンと上がります。

『「風の時代」は好きなことで稼ぐ』 第1章 より KIKO:著 KADOKAWA:刊

辛くても、きつくても、今の仕事をやり続けることが大切。
そんな「石の上にも三年」的な働き方は「地の時代」の典型的な価値観です。

「これだ!」と思ったものは、とりあえずやってみる。
でも「ちょっと違うな・・・」と感じたら、無理して続けずに新しいことにチャレンジしてみる。

そんな自由な感覚とフットワークの軽さが「風の時代」の働き方です。

「好きなこと」の見つけた方

新しい「風の時代」では、「目に見えないもの(愛、情熱、人柄、直感など)に価値が移ってきています。

商品でも、より作り手の「情熱」がエネルギーとして伝わってくるようになります。
KIKOさんは、「私は、これが好き!」と思ってくれるファンを獲得しやすい。それが風の時代だと述べています。

そんな「風の時代」の働き方のポイント。
それは、「好きなことを見つける」ことです。

KIKOさんは、まずは、どんなことでもいいから、「自分の好き」を見つけるのが「好きなことで稼ぐ」ようになる一番の近道だと指摘します。

 あなたが好きなことはなんですか?
「お金をもらえなくてもしたいこと」です。「えっ、それだと遊ぶことしか思い浮かばないかも」。それでかまいません。正直にリストアップしてみてください。
最低20個。子どもの時に好きだったことでもいいですね。
「私程度で◯◯が好きだなんて、マニアの人に笑われてしまいそう」
と誰かとレベルを比べて、好きのハードルを上げてしまう人がいますが、にわかだっていいんですよ。あなた基準の「好き」でいいのです。また、「お金になりそうか」というのもいっさい考えなくてOKです。

私も「好きなことで稼ぎたい」と思った時に、まっさきにしたのが「好きなこと」のリストアップでした。
「お酒を飲む」「エステに行く」「ゲームをする」「マンガを読む」「映画を観る」「本を買う」「音楽を聴く」「ジムで汗を流す」「カフェを開拓する」「ネットサーフィン」「ケーキを作る」etc・・・・・・。一見、「これ、仕事になるの?」と感じることでいいので、全部、書き出します。
スマホやPCに記録するのもいいのですが、自分が使いやすいサイズのノートに手書きで書き出してみるのが一番おすすめです。
手書きの文字にはやっぱりエネルギーが宿るので、見直すたびにワクワクできるんですよね。また、自分好みのステーショナリーも気分を上げてくれます。

次に、「どうして?」という理由を隣に書いていきます。
例えば、好きなことが「お酒を飲む」だとしても、その理由が「味が好き」と書いた人は、お料理とのマリアージュを考えて楽しみたいのかもしれません。
(↑ここに才能が隠れている)
あるいは理由が「みんなでお酒を飲む雰囲気が好き」だと書いた人であれば、人を集めてワイワイしたいのかもしれません。
(↑ここに才能が隠れいてる)

最後に、どんなふうにその好きなことをしたいのか、思いつく限りのイメージを細かく書いてみます。
「お金をもらえなくてもしたいくらい好きなこと」
「好きな理由」
「どんなふうに好きなことをしたいのか(詳細なディテールも書く)」
この3つを書き込んでいくと、あなたが自分ではまだ気づいていない「あなただけのストーリー(背景)」を見つけるネタ帳が完成していきます。

「好きなことがわかりません」
カウンセリングでそうおっしゃるクライアントさんが少なくありません。
好きなことがわからないのは、「嫌いなことをしすぎて、エネルギーが不足しているから」です。好きなことを思い描くのにもエネルギーがいるので、充電が足りないと本音がわからなくなってしまうのです。
でも、そうお伝えすると、「嫌いなこと? 別にしてないです」とおっしゃる方もいます。とくに、土の時代にガッツリ順応してきた我慢強い方に顕著なのですが、好き・嫌いの基準が「大嫌いじゃなければ、普通。まあ、好きといえる」になっているのですね。
「嫌いというのはみっともないこと。苦手なことが多いのは大人として恥ずかしい」と無意識に刷り込まれているので、「もう、限界!」と放り出したくならない限り、「好き」の箱にお行儀よくしまってしまいます。

そこで、考え方を逆にしてみてほしいのです。
「大好き」と胸を張って言えるもの以外は、いったん全部「嫌い」にカウントしてください。
そして、大好きにカウントできないものは潔くやめる練習をしていきます。
まずは、1日だけのチャレンジからでかまいません。
「お料理が好き」「お風呂掃除が大好き」と言えなかったら、それらをやめましょう。
「いやいや、そういうわけにはいかないの。だって、家庭があるし」と思っても、勇気を出して1日だけやめてみます。すべてのことは手放すほうが先。必要のないことをやめると自分の中にスペースができて、本当に必要なものが入ってきます。
たったの1日、家事や仕事や勉強をしなくても死にはしません。
会社員の人は有給を取って、食事はデリバリーやお惣菜に頼ってください(料理が大好きでなければ)。そして、ゴロゴロしたり、ネットを見たりするのにも飽きて、「ヒマで仕方ない!」という心境になった時に「してみようかな」と思ったことが、「あなたが好きなこと」です。
ホテルを取ったりして、「やらなければいけないこと」が目に入る自宅を離れるのもいいでしょう。
私も忍耐強いので、会社員時代は「私には、それほど嫌いものがない」と思っていました。そして、「辛い」という自覚症状のないまま体を壊しました。
そこで、私は嫌いなことをいっさいやめるために荒療治を決行したのです。
「本当に好きなこと・やりたいことしかしてはいけない」を唯一のルールとして、韓国へ一人旅に出発しました。

韓国での初日はランチを決めるだけでも3時間かかりました。
「とびきり食べたいものしかダメ」と決めたら、お腹は空いているのに、
「私は、なにを食べたいの? いったい、なにを飲みたいの?」
という自問自答でグルグルして、なにを食べたらいいのかさっぱりわからないのです。
結局、空腹に耐えかねた時、目についたお店がピンときたので飛び込んだのですが、大正解でした。
最高にお腹が空いだ状態で食べた料理はおいしかったのです。
その時、「これまではお腹がそれほど空いていなくても、時間がきたら惰性で食べていた」ことも発見しました。
「お腹が空いていない」という自分の声にも耳を傾けていなかったのです。
そのあとショッピングに出かけたのですが、「本当の本当に、それが欲しかったの? 安いから買おうとしていない?」と自分に問いかけると何も買えなくて、数時間歩き回ったのに結局手ぶらでホテルに帰りました。
でも翌日、また同じエリアに行くと、とっても好みのワンピースを発見したのです。日本円にすると4万円ほどという、当時の私にとっては高額でしたが、思い切って買いました。
その時、「私は、1日かけて私をうんと大事にしてあげられた」と、涙があふれたのです。「今まで、ずっと本音を聞いてあげられなくてごめんね」と。
そのワンピースで大好きなものを選ぶ感覚がつかめたあとは、どんどんしっくりくるものを選べるようになりました(値札を最初に見るクセもやめました)。

自由な時間ができると、つい、何かをしないともったいないような気分になってしまいますよね。
「読まなければいけない本があった」「時間があるうちに美容院に行っておこうか」など、「やらなくちゃ」というあせりの気持ちや義務感から動こうとしていたら、全部あきらめてスルーしてください。
好きなことしかしないのは、最初は少しだけ勇気がいります。
何をしていいのかわからなくて、立ち尽くしてしまうかもしれません。
でも、そのぶん、自分の声を聞いてあげられた時の感動と喜びは格別。自己肯定感も上がり、ハッピー効果は絶大! 私が保証します。
あの時、韓国で買ったワンピースは、その後、何年にもわたって、私のお気に入りでした。

『「風の時代」は好きなことで稼ぐ』 第2章 より KIKO:著 KADOKAWA:刊

「好きなこと」は、「得意なこと」とは違います。

得意なことは、どれも比較的ラクにできるけど、ずっと夢中でやり続けられるほどは好きではないこと。
好きなことは、「人のぶんまでやりたい!」とワクワクすること。

KIKOさんは、「好き」×「得意」の方程式で導き出される答えは、「好きなことで稼ぐ」時の最適解であり、風の時代では、この方程式がとてもスムーズに成立すると述べています。

あなたの成功を邪魔する「モヤモヤ」の正体とは?

「好きなことを仕事にしたい」

そう思って、実現に向けて行動もしているのに、努力が一向に報われない。
そんなモヤモヤを抱えながら過ごしている人は多いかもしれません。

KIKOさんは、そんなふうに成功できない原因は、ほぼ自分の内側にあり、何かに対してモヤモヤするのは、願いの実現にブレーキをかける「ブロック」が心の深い部分にあるからだと指摘します。

 生きていく中で、人は気づかないうちに、「これをしてはいけない。やってしまうと、怖いことになる」というブロックを潜在意識の中に生み出します。
お金をもらうことへの拒否感、異性に抱く恐怖心、注目された時の羞恥心ーー等々、ブロックの内容は人それぞれなのですが、そのほとんどは、幼い時に心が生み出したものです。
「好きなことで稼ぎたい」と願いながら行動しているのに、現実がまったく思ったようにならないのは、潜在意識に、
「お金を稼ぐためには、イヤなこともするもの。自分勝手に好きなことばかりしていたら、周りから嫌われて幸せになれない」
という、抱いている願いとは正反対のブロックがあるからです。
そのブロックに接触する出来事が起きたり、刺激される人と出会ったりした時に、心の警報器が発動して、不愉快な感情が湧き起こるのですね。

「怖い」「悲しい」「頭にくる」「恥ずかしい」「くやしい」などの感情は、「ブロックがそこにある」というわかりやすいサインです。
さらに、それより深いところにあるブロックの場合は、「面倒(おっくう)」の感情になります。
本当はそれが欲しいのに、望みに気づかないふりをして、「いいよ、面倒だもん」と本音を見ないようにしているのです。

いったいなぜ、そんなブロックを作ってしまうのでしょうか?
それは、自分が傷つかないため。心を守るためです。
ブロックがあることで、これまでに不幸な出来事から守られてきたことがきっとたくさんあったはずです。
小さかったあなたが、自分を守る方法を一生懸命考えて、見つけられない心の深いところ(潜在意識)に隠した「お守り」がブロックなんですね。
自分を守ってくれたはずなのに、ブロックがあるモヤモヤのほうが大きくなってきたのは、魂が成長して、あなたにはもう必要がなくなったからです。

小さなあなたは上手にブロックを隠したので、まだお守りが必要な間は自分で探すことはできません。つまり、モヤモヤした感情も湧き起こらないのです。
もしも自分で、「すごくイヤな気持ちになっている。これは、ブロックなのかもしれない」と気づいた時は、「もう大きくなったあなたにはいらないブロックだから、取り外していいよ」という見えない世界からのお知らせです。
気持ちを取りつくろって、そのお知らせをスルーしてしまうと、ブロックを刺激してあなたをイヤな気持ちにさせる出来事が人生に起こり続けることになります。
あなたが望むままの人生にしたいなら、ブロックに気づいた時は、できる限り外すことをおすすめします。
(中略)
「願っていることと間逆なことばかり起こる」時は、高確率でブロックがあります。
そんな時は、自分でブロックを見つける方法を、ぜひ試してみてください。
潜在意識に、「願いと真逆の状況を引き寄せるブロック」が存在するわけです。
そこで、「正反対の現実を願っている幼い時のあなたがいる」という仮説に基づいて、「小さな(子どもの頃の)あなたは、いったいどんなことを考えて、そのブロックを生み出したのか?」という検証をしていきます。
恋愛のブロックがわかりやすいので、「婚活しているのに、うまくいかない」ケースを例に、仮説の立て方について解説してみますね。

ブロックの見つけ方〜仮説を立てていく–––––––––––––––––––––––––
・現在のあなたの願い→結婚したい
・小さなあなたの願い→結婚したくない

小さなあなたが「結婚したくない」というブロックを生み出したのは、なぜだと思いますか?(仮説で構いません)

結婚は大変そうだから→なぜ、大変だと思うの?

自由もお金もなくなる→なぜ、なくなると思うの?

お父さんとお母さんがそう言っていたから→それを聞いて、どう思った?

だからケンカするのかな→ケンカする2人を見て、どう思った?

好きな人同士でも、結婚したら嫌いになっちゃうんだ
結婚して仲が悪くなるなら、最初からしたくない

––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
仮説を立てる時は思考を使います。これかな? あれかな? と考えながら自問自答する形なので、慣れるまでは少し難しいかもしれません。
そこでまず、ひと通りの仮説を導き出したら、今度は感覚に集中しながら、あらためて出てきた項目を自分に一つずつ問いかけてみてほしいのです。

「お金がなくなるのが怖いの?」
「自由がなくなるのが怖いの?」
「好きな人が、私を嫌いになっちゃうのが怖いの?」
「お父さんとお母さんみたいにケンカしたくないの?」

「これがブロックだ」とわかったら、問いかけた瞬間、体に反応が出ます。
私は、太ももの裏側にビリッと電気が走るのですが、「ピンとくる」「ドキドキする」「涙が出る」「胸がザワザワする」など、人によっていろいろなパターンがあります。
フィジカルに反応が出るのは、魂が喜んでいるからなのです。
「気づいてくれたね、ありがとう」と、思考ではコントロールできない感覚に訴えかけてくるのですね。
体に反応があったら、それがあなたのブロックです。
ブロックが見つかったら、外すかどうか決めてください。次の項目では、「ブロックを自分で外す方法」についてお話しします。

あなたの魂がブロックを外すことを許さない時は、そもそもブロックを見つけることができません。まだ、あなたを守るために必要だからです。
でも、仮説を立てて、感覚にお伺いをしていって、フィジカルに反応があったら、その時は、魂から「もう外そうか?」と聞かれているということ。

見つかったブロックは、今よりも小さかった自分、あるいは過去世の自分が生み出したものですから、「成長したあなたなら、手放しても大丈夫」ということです。
前の例で、「結婚して仲が悪くなるくらいなら、したくない」という仮説がブロックだったとわかったとします。
「両親のようなケースは確かにあると思う。だけど、私はパートナーと一緒に、そうならない努力をするし、できるよ。そのために、両親のケースを学んだのだと思う」
そんなふうに思えたのなら、きっとだいじょうぶです。
ブロックを作ってあなたを守ってくれた小さなあなたと、お守りになってくれていたブロックに感謝をして、手放してください。
ここで、ブロックを手放すイメージを使うと効果的です。

ブロックを外すイメージ–––––––––––––––––––––––––––––––––––––
目を閉じて、胸に手を当てます。「5年後の自分に会いに行く瞑想」(65ページ)を参考に、深呼吸して思考を飛ばします。
しゃがんでいる小さなあなたが見えてきました。その足元には、掘り起こされたブロックがあります。
「もう手放していい?」と聞いてみてください。
もしもその子が「イヤだ」と言ったら、今のあなたなら大丈夫だということをしっかり伝えてあげてください。納得するまで話し合ってもいいし、その子の意見を尊重してもいいです(その時はブロック解除は無理にしなくて大丈夫)。
外すことはをお互いに納得したら、「どうもありがとう」と感謝をして、小さなあなたを抱きしめてください。
ブロックにも、「今まで、守ってくれてありがとう。もう、あの時の私とは違うから大丈夫だよ」とお礼を言ってください。

––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––

感謝をしてお別れすると、ブロックはなくなっていきます。
しかし、ブロックを外してすぐに理想の状況を引き寄せることもあれば、ブロックを外す前と似たような出来事が起こることもあります。
「あれ? 解除できていないんじゃないの?」とあせるかもしれませんが、そうではありません。「本当に、手放せたの? ブロックがなくても大丈夫?」と、目に見えない世界に試されているのです。
そうした「お試し」のきた時がチャンスです!
「新しいあなた」として、現実で今までとは違った対応をすると、現実が思い描いた通りに変化していくのを実感できるはずです。
セルフのブロック外しについては、次の5つの流れを覚えておいていだだけると、その時が来た時にうまく対処できます。

①「正反対の現実を願う小さな自分」が、そのブロックを作った理由の仮説を出す
②「体が反応する仮説」を見つける
③「過去の自分と今の自分は違う」と思えるなら、感謝してブロックを手放す
④理想の状況がやってくるか、同じような出来事の「お試し」が来る
⑤お試しがあった時は、「新しい自分」で対応すると望み通りの現実が訪れる

ブロックは、気づいた時が外し時です。
ただ、どうしても怖い時はそのままにしておいていいので(いずれ、また外せるタイミングがやってきます)、できる時は、「ありがとう」と感謝をして手放してください。

『「風の時代」は好きなことで稼ぐ』 第3章 より KIKO:著 KADOKAWA:刊

子どもの頃、自分を傷つけるものから自分を守ってくれていた“壁”。
大人になった今、逆に、自分が外に飛び出すのを妨げる“壁”となってしまった。

潜在意識に存在する「ブロック」は、そんなイメージです。

潜在意識の闇にまぎれて、姿を隠している「ブロック」に光を当てること。
正体を見せた「ブロック」に、これまで守ってくれたことに感謝し、手放すこと。

「ブロック」という自分を縛る鎖を断ち切って、風の時代を軽やかに駆け抜けたいですね。

願いが確実に叶う「引き寄せ」の方法とは?

誰でも、心の中には「2人の自分」がいます。

1人は、魂(ハイヤーセルフ)とつながった、自分本来のあるべき姿を知っている「本当の自分」です。

もう1人は、思考で生み出したもう一人の自分の声(心のブレーキ)で、「無理」「できるわけない」が口癖で、守護霊さんとは違ってマイナスのことばかり言ってきます。

 例えば、「◯◯しよう」と心の中で考えた瞬間、「ダメ、リスクが高すぎる」と、すかさずツッコミが入ることがありますよね。これは、思考で生み出したもう一人の自分の声(心のブレーキ)です。「無理」「できるわけない」が口癖で、守護霊さんとは違ってマイナスのことばかり言ってきます。
引き寄せの法則を使う時は、この「マイナスなことばかり言ってくるもう一人の自分」をどうやってなだめるかが勝負になります。ここでは、2人の自分が対立して前に進めなくなってしまった時に、私がやっている「ブレーキ外し」の方法をご紹介します。
例えば、あなたが「年収を倍にしたい」と願ったとします。すると、マイナスのあなたが「そんな方法、あるわけない。無謀」と間髪入れずに言ってきました。
「本業だけならそうかもしれないけど、『好き×得意』で見つけたことを仕事にして、副業にすれば可能じゃない?」と反論すると、「『好き×得意』っていうけど、もっとすごい人がたくさんいるじゃん」と言い返してきます。
その言葉に折れてしまうと、引き寄せの魔法は使えません。
しかし、マイナスの自分は、けっしてあなたの敵ではないのです。あなたを危険な目に遭わせたくなくて冒険を嫌っているだけ。あなたへの愛が深い分、ものすごく心配性で過保護な親のような、それでいて、臆病な子どものような存在です。
反論すると、口うるさいお母さんモードでますます反発してくるので、マイナスな声には言い返さずに、同意しましょう。
「無理でしょ」と言われたら、「うん、確かに無理かもしれない。でも無理じゃないかもしれないよね」と否定はしません。
「歌手になって、東京ドームをいっぱいにしたい」という夢を描いた時に、「ありえない!」と言われたら、「そうよね、あなたの言う通りよ。まだ何者でもないのに、荒唐無稽よね。心配してくれてありがとう」とマイナスの自分の言葉を認めて、感謝します。
そうすると、だんだんと臆病な小さな子が顔を出してきます。
イメージの中で「無理に決まってるでしょ!」と騒いでいたマイナスの自分は、え、わかってるんならいいけど・・・・・でも怖いもん」とトーンダウンします。
もう一押しです。
「怖いからこそ、やってみたいんだ。新しい自分になってみたいの! 私を信じて、見守ってくれる?」とお願いすると、「わかった。がんばって」と応援する側に回ってくれます。あなたへの愛から生まれた存在なので、味方になってくれたらこれほど心強い存在はいません。
もう一人の自分を味方にできたら、「なりたい私」や「引き寄せたい現実」を自由にイメージしていってください。
まず、心のブレーキであるマイナスな自分を味方につけることが、引き寄せを成功させるコツです。
そして、思い描くプラスのイメージが具体的であればあるほど、目に見えない世界にオーダーが伝わりやすくなります。
「ステージに立ちたい」という願いだったら、床の感触、スポットライトの熱さ、着ている衣装の肌触り客席の空気感など、できるだけ細かくイメージします。
「目の前に何が見える?」「足の感覚は?」「気温は?」「着ている服は?」など、項目に沿ってディテールを思い描いていきます。
やっているうちにイメージの中にいる未来の自分と感覚がシンクロして、涙が出てくることがあります。「がんばってくれてありがとう。ここに立たせてくれてありがとう」と、未来の自分になり切った自分が、過去の自分(=つまり、今の自分)への感謝で泣けてくるのです。
泣けるくらいリアルに成功した自分になりきれると、実現のペースはさらに速まります。ワクワクする、ホッとする、ゾクゾクする、ウキッとする等々、感情は何でも見えない世界にプラスのエネルギーが届いていきます。

『「風の時代」は好きなことで稼ぐ』 第4章 より KIKO:著 KADOKAWA:刊

誰も持っている「マイナスなことばかり言ってくるもう一人の自分」。
それは何も意地悪でそういうことを言っているわけではないのですね。

潜在意識の「ブロック」同様、もともと自分を守るために存在しています。
敵ではなく、味方としてとらえることが必要です。

「もう一人の自分」の応援を力に、自分の望む人生を引き寄せましょう。

風の時代とは、「自分軸」で生きること!

KIKOさんは、自分の気持ちや感覚を信じる「自分軸」ではなく、世間の常識や他人からの見られ方を大切にする「他人軸」で生きていると、孤独感がずっとつきまとうと述べています。

なぜなら、本音の声を無視して、自分が魂と分離してしまっているからです。

魂と分離した状態を続けていると、見えない世界とつながる感覚がどんどん鈍り守護霊さんたちがいくら手助けしてあげたくても、本人が直感を受け取らなくなってしまいます。

風の時代は、それぞれのペースを尊重しながら、軸を自分の中にしっかりと持って生きる時代です。

KIKOさんは、今、他人軸で生きている人も、これからが生き方を大きく修正するチャンスだと指摘します。

 自分軸がなかなか持てない人には、
「とことん他人軸を気にして、本気で他人の目線に合わせてみましょう!
と、ご提案したいと思います。
他人の目線を気にし尽くしてみると、誰かに照準を当てたところで、ほかの誰かには嫌われるということが、きっと腑に落ちるはずです。
職場でも、上司Aさんの指示通りにしたら、上司Bさんに怒られるようなケースがありますよね。
私も、過去に苦い経験をしたことがありました。
公私ともに、私は人が集まる場では空気を読んで、「ここは盛り上げ役になる人がいないから、その役に回ろう」「今はあの人が盛り上げているから聞き役をしよう」と、ふるまいを変えるタイプでした。
すべて、その場をよくするため、よかれと思ってのことでした。
「おかげで楽しかったよ」とほめてくれる人もいたので、「がんばって盛り上げなくちゃ」と、ちょっとだけ無理していたのですが、ある時、「あの人、なんだか出しゃばっててウザいよね」と陰で言われていたことを知りました。
それを聞いてショックを受けました。そこで、私は気づきました。
無理して作った自分でも、ありのままの自分でも、結局誰かには嫌われる、と。
「それならどうしたい?」と自分に問いかけました。「どうせ嫌われるなら、ありのままの自分でいよう!」とその時、決めました。その経験を通して開き直れたのです。

他人の目を怖がって、他人から叩かれるのではないかと気にしている他人軸の時は、「こんなにがんばっていい人を演じたのに叩かれるなんて、私はもうダメだ」と、必要以上に落ち込みます。
そこで、「がんばらない自分軸で叩かれるのは、どれくらいラクなのか」を1回、経験してみるのがおすすめです。びっくりするくらいラクです(笑)。
自分軸でいると、叩かれても「だよね。まあ、叩きたくなるのもわかる。でも、これが私だから、ごめん(笑)」と、受け流せるのです。
そして、不思議なことに自分軸でいるとあまり叩かれることがないのです。
「がんばって他人軸で生きたところで、誰にも嫌われないように生きるのは無理!」と明るくあきらめて、自分軸で生きましょう。魂と自分が統合されて、心から嬉しい、楽しい、好きが味わえるようになります。

「自分軸でいると、ワガママな人だと思われるのではないか」と気にする人は少なくありません。確かに、土の時代では自分軸の人はワガママな人たちとひとくくりにされて、扱い辛い存在とされがちでした。
だけど、自分軸とワガママはまったく違います。

自分軸では、どんなに自由なことを言っても、やってもいいのですが、すべての責任が自分にあります。自分軸でいることで起こるすべての結果を引き受ける覚悟のある人たちの生き方です。
そして、自分軸の人たちは、自分の好き・嫌いをハッキリと意思表示しますが、人に強制したりはしません。
他人の好き・嫌いもあたりまえに認めているので、相手から「それは好きじゃないな」と言われても、腹を立てたりしないのです。
それに対して、ワガママな人は、あらゆる責任が他人にあると思っています。
自分の好き・嫌いを人にも押しつけます。自分が思った通りにいかないと、周りの人や世の中のせいにして文句を言います。

こうした自分軸とワガママの違いは、土の時代から普遍的でした。
それでも、土の時代は自分軸の人が生きやすい世界ではありませんでしたよね。
「ワガママ」だと言われて、周りがあまりにもわかってくれないから、自分軸の人は、時には謝るパフォーマンスをしたり、セルフコントロールをしたり、戦略的に自分を守る必要がありました。
本当の意味で自由にできない不自由さが絶えずついてまわっていたと思います。

風の時代に近づくにつれ、「ワガママでもいい」という風潮が出てきました。自分軸でいると袋叩きにされた土の時代から考えると、大変革です。
土の時代では、自分軸の人を「いいな、かっこいい」と感じる人はごくわずかでした(終盤はもう少し増えていましたが)。風の時代では「自分軸のスタイルって素敵」と感じる人が圧倒的に増えます。風の時代が進むにつれて、いずれ逆転するでしょう。
今は転換期ですが、セルフコントロールやパフォーマンスをしなくても、「いいね」と言ってくれる人が増えてきているので、自分軸を持つことに頭を使わなくてもよくなってきています。もっと感覚的に自分軸で生きられる土壌ができつつあります。
自分軸の定義はまったく変わっていないのですが、受け取られ方が大きく変化してきています。

私が、「自分軸で生きるためには、これが嫌い、それはイヤということがとても大切です」と発信すると、「KIKOさんのアドバイスに従ったら、相手が怒ってきたんですけど」「私はイヤだって言ったのに、相手が聞いてくれなかったんです」といった内容のクレームをいただくこともあります。
「自分軸」になることと、相手が都合よく理解してくれることはまったくの別問題です。相手をコントロールするために「自分軸」を使おうとすると、うまくいきません。
「相手から嫌われてもいい」とい覚悟で、自分がイヤなことをハッキリ伝えて、結果をまるごと引き受けるのが自分軸だからです。
「私を嫌う相手が悪い」「言われた通りに自分軸にしたのに、ひどい」ーーこれは、まだ他人軸なんですね。

仕事に例えてみると、「嫌いな仕事をして心が辛くなるくらいなら、私は自分が好きなことをする。それで収入が減っても構わない」と思うのが自分軸。
「本で読んだ通りに好きなことを仕事にしたのに、稼げないじゃん」と結果を他人のせいにするのが他人軸です。
こうして2つを比べてみるとよくわかると思いますが、実は他人軸のほうがワガママなのです。

『「風の時代」は好きなことで稼ぐ』 第5章 より KIKO:著 KADOKAWA:刊

自分が本当に好きなことをしているつもりでも、しっかり他人目線が入っていることがあります。
その原因の多くは、選ぶ時点で「ほかの人から、どう思われるだろう」と、他人軸で思考していることです。

KIKOさんは、それらは突き詰めてみると、ほとんどが「カッコ悪いと思われたくない」「こういう人だと思われたい」という見えとプライドだと指摘します。

これまで慣れ親しんだ他人軸の考え方は、私たちが想像している以上に深く根づいてしまっています。
まずは、それに気づくことが自分軸で生きるための最初の一歩だということですね。

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☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

風の時代は、魂の声に正直な人に心地いい追い風が吹きます。

KIKOさんも、アンチスピで努力ゴリゴリの生き方を手放したら、世界が変わったとおっしゃっています。
守護霊さん、宇宙からのメッセージ、波動、運気の流れ、人とのご縁。目に見えない世界を信じて行動するようになったら、夢の実現スピードが目まぐるしく加速していったそうです。

地の時代から風の時代へ、200年に一度の大転換。
このビッグウェーブを、チャンスととらえるか、ピンチととらえるか。
私たちは、意識しているしていないにかかわらず、選択を迫られています。

皆さんも、本書を手にして、新しい時代を“追い風”を背に軽やかに駆け抜けてみてはいかがですか。

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