【書評】『神の国 日本』(並木良和)
お薦めの本の紹介です。
並木良和さんの『神の国 日本 この国に八百万の神が暮らす本当のワケ』です。
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並木良和(なみき・よしかず)さんは、スピリチュアルカウンセラー、作家、ライフメンターです。
宇宙の叡智や高次の存在と協働しながら「本当の自分」に一致して生きるための「統合(LDLA)」を伝え、本来の人間が持っている能力や生き方、そして、目醒めた状態で人生を謳歌する「在り方」を、自らの体験を通して国内外を問わず世界に教示されています。
世界は「大調和の時代」へ向かう!
並木さんは、宇宙は今、時代と時代のはざまにあり
、1万3000年に渡って続いた衝突や不和の時代だった「ディセンション(眠り)サイクル」を終えて、上昇と調和の時代である「アセンション(目醒め)サイクル」に入ろうとしている
と指摘します。
「ディセンションサイクル」とは、ひとことで言えば「人々の意識が深い眠りについている状態」のことです。こうした状況下では、人は不安、心配、怒りや罪悪感といったネガティブ感情を持ち、時に嫉妬にかられたり、疑心暗鬼になったりします。日々煩わしい事態に遭遇し、そのたびに感情が揺さぶられ、一喜一憂する・・・・・・そんな状況が繰り返される時代です。
つまり、不和と衝突が避けられない受難の時代であり、今、皆さんはまさに、その時代から抜け出そうとしているのです。一方、「アセンションサイクル」とはどういった状態を指すのでしょうか。
アセンション(次元上昇)の流れに入ると、ディセンションサイクルで生じるマイナス感情から解放されます。
具体的には、アセンションすることによって、「できない」ということがなくなります。
「できるかな?」と迷ったり、悩んだり不安に思うことがなくなるのです。みんなが満たされている状態なので、他者をネガティブに評価したり、批判したり、妬むことがありません。
また、人々の意識も、社会のありようも大きく変わります。人と人、社会と自然環境が調和し、さらに高い次元に向かって変容していこうとします。これがアセンジョンサイクルを迎えた時代の特徴です。現在は2024年ですが、僕たちは今、天地が動転する節目、劇的に世界が変わるタイミングにいると言えます。
そして、この激動の時代の鍵を握っているのが地球です。中でも「日本」という国にフォーカスが当たっていて、この国が聖地化されていく途上にあるのです。激動の鍵を握るのが地球? と不思議に思われるかもしれません。しかし、「アセンション」は、地球単独のこととしてではなく、宇宙の大きな営みのひとつとして捉える必要があります。そう、地球のアセンションは宇宙全体の意思として起こっているのです。そして、地球規模のアセンションの中心地となろうとしているのが日本なのです。
1万3000年に渡って続いた不和と衝突の時代を抜けて、上昇と調和の時代を牽引していくのは地球であり、日本ということなのです。宇宙が大きく変わっていく中で日本人の存在意義が高まっていくのには、龍が関係しています。日本列島の形をイメージしてみてください。日本は龍体を成しています。北海道を頭にすれば昇り龍。九州を頭にすれば下り龍。二双の龍です。日本を龍体にしたのは宇宙の意思であり、日本人のDNAには、龍の遺伝子が組み込まれているのです。
そして、龍は神の使いであり、神の意思を人々に伝える役割があります。こうした時代の変わり目には、激しく物事や人同士がぶつかって紛争や災害が起きやすくなります。また、不祥事やスキャンダルなど、それまで隠されていたことが明るみに出やすくなるのです。
世界ではロシアとウクライナが、イスラエルとパレスチナ(ハマス)が、激しくぶつかり合っています。テロや銃撃事件も世界各地で起こっています。
日本に目を転じれば、地震が頻発し、2024年のスタートと同時に能登半島で大地震が起こりました。能登半島は半島の形が龍の頭の形にも見えることから、愛知県から岐阜、富山を通り、石川県の能登半島へと続く道は「昇竜道」とも呼ばれています。この龍に因んだ地が大きな揺れに見舞われたのは、決して簡単に言う訳ではなく、転換期における重要な役割を果たしていると言わざるを得ません。龍の国・日本で、辰年の初めに、竜頭の地に大きな動きが訪れたのです。
被災された方々を思うと心は痛みますが、こうした動きを経て、新しい日本、新しい地球の再生を果たそうとしているのです。石川県に限らず、日本各地が混乱の中にあります。地震に限らず、火山活動や気象変動による災害が、日本だけではなく、続くことになるでしょう。また、今後は政治の腐敗、経済や教育システムの歪みなど、今まで平穏に見えていた社会の中で隠れていた改めるべき事柄が、一気に表面化することでしょう。セクシャルな加害行為に厳しい目が向けられるようになったのも、そのひとつ。今までなら見て見ぬふりをされていたこと、「そういうもの」として見過ごされてきた事柄が、ディセンションサイクルからアセンションサイクルへと変わる過程で明るみに出ることで崩壊し、再生・再構築されていくのです。
「なぜこんなにおかしなことばかり起こるのか」と思うような事柄は、時代が大きく変わっていく中での軋みだと言えるでしょう。『神の国 日本』 第一章 より 並木良和:著 扶桑社:刊
本書は、今、宇宙で、地球で、世界で、特に日本で何が起きていて、これからどのような経過を辿って行こうとしているのかを、クローズアップ
し、私たち日本人が本来の力を取り戻していくため方法を、具体的なワークも含めてまとめた一冊です。
その中からいくつかピックアップしてご紹介します。
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「レムリアの血」を引く日本人
龍の精神とは、宇宙の意思
であり、平和を望み、調和を図り、物事の根本を知り、善悪を超えた真理を知ろうとする精神
です。
並木さんは、地球が2038年を迎える頃には、こうした精神を携えた大調和の時代が到来する
と述べています。
ではなぜ、これから2038年にかけて、宇宙はアセンションをむかえ、日本人の調和の精神が必要とされるようになるのでしょうか?
これは、現在、僕たちが存在する宇宙ではない平行宇宙(パラレルユニバース)において、地球がそ苦する天の川銀河が孤立し、統合されずにいる状況を打ち破るためです。なぜなら、どの平行宇宙も互いに影響し合っていて「全てでひとつ」だからです。
その平行宇宙では、かつて凶暴性の高いウイルスがパンデミックを引き起こし、宇宙中が大混乱を経験しました。この未曾有の事態を収束させるために、さまざまな星や惑星が協力し協定を結ぶことで、宇宙中の統合が進んでいったのです。
しかし、地球が属する天の川銀河はこの統合の波に乗らず、さらに分離を深めていきました。簡単に言うと、天の川銀河内の特に地球に住まう存在たちの欲望やプライドが、統合を拒んだのです。しかし、ほかの銀河系の存在たちは、こうした意識を手放すことを、いち早く選択しました。そのため、このまま天の川銀河の分離が進んでいくと、分離とは収縮する性質を持つため、極限まで収縮することで、天の川銀河がブラックホール化し、ほかの銀河がもろとも吸い込まれることになるかもしれないという危機に陥ったのです。
そこで、それぞれの星や惑星の優秀な学者たちや、宇宙の評議会を構成するメンバーたちが一丸となって、どうすればこの危機を乗り越えることができるかについて研究し、話し合い、最終的に割り出したのが、今現在、僕たちが住んでいる宇宙の、天の川銀河内の「地球」が統合されること・・・・・・つまり、僕たちの在り方が、ブラッホール化を阻止することになる、という結論に至ったのです。
だからこそ現在、地球人の意識を調和に導き、天の川銀河全体の意識を変えようと、全宇宙を挙げてのバックアップ体制がとられているのです。天の川銀河内、地球に向け、アセンションを促すためのたくさんの情報とエネルギーが注がれていて、全宇宙の統合を図ろうとしているのです。
排除の意識を手放そう
批判をやめよう
善悪の概念を超えて、真の調和を実現しようそんな全宇宙の強いメッセージが、地球のアセンションを推し進めています。
そして、地球の数ある国の中でも、大調和のエネルギーを広げる役割を担っているのが、日本なのです。なぜなら、日本人にはレムリア時代黄金期に体現されていた高い次元の「大調和の精神」が魂レベルで息づいているからです。レムリア時代という言葉を、聞き慣れない人もいるかもしれませんね。
レムリアというのは、かつて存在していた大陸であり、文明です。レムリア大陸は環太平洋火山帯に沿って広がっており、その西端は日本の現在の先島諸島まで連なっていました。与那国島の海底に沈んでいるのは、レムリア文明の遺跡です。
レムリア文明は250万年前にはすでに存在しており、長い年月の間、続きました。そして、テクノロジー的にも高度に発達し、かつ調和の精神に富んだ文明でした。いわゆるエリートE.T.たちによってもたらされたその文明は、とても平和な時代だったのです。主な特徴として、レムリアには「所有」という概念がありませんでした。なので、ひとつのものを取りあったりせず、必要なものはみんなで共有していました。
また、レムリアでは「男性である」「女性である」というジェンダーの意識、性差の境目も希薄でした。現代社会では近年ジェンダーレスの意識が高まっていますが、こうした意識の原点はレムリア時代にあると言っても過言ではなく、現在は目醒めに向かい、当時の魂が呼び起こされているのです。
さらに、レムリアでは異なる意見を言う人がいても、排除したりはしませんでした。批判したり、ジャッジしたりするのではなく、みんなで向き合い、どのように調和、統合させるかを考える社会だったのです。
こうした穏やかで平和な時代がしばらく続きましたが、文明の成熟が進むにつれ、平和を倦む人たちも生まれました。のちにアトランティス文明が生まれ、そのアクティブでアグレッシブなパワーにエネルギーを吸い取られるように、レムリアは終焉を迎えます。
高次の波動が急激に落ち込み、ある日突然、大陸は海底に沈んでしまったのです。しかし、レムリアの調和に満ちていた過去世は、残されたレムリア大陸の一部である龍の国・日本と、そこに住まう日本人に受け継がれました。争いを好まず、他者を尊ぶ精神
困難な事態に遭遇しても、協力し合って乗り越えていく団結力
モノを独占せず、みんなで分け合う無私の心日本人の心は、レムリア時代の成熟期、最高バージョンの調和の心やその記憶とつながっているのです。
地球にはさまざまなE.T.が入植しましたが、種族によって成長のスピードも、達成していた意識の次元や能力も違いました。
高次の意識や能力を備えたレムリア人は、成長は遅くとも同じように高い次元に到達しようとする他の種族の成長を辛抱強く待っていたのですが、アトランティス人たちは、もっと早く進化させることを望み、レムリアにも介入する中、双方の対立が深まっていったのです。攻撃的な側面も併せ持つアトランティス人ですが、積極的で押しの強い波動が若者に支持され、大きくその勢力を拡大していったのです。
ただ、その勢いが行き着く先は分離であり、レムリアと同じように、遂には海の藻屑となりました。当時、文明の中枢を担っていた高位の神官たちはさまざまな土地へと逃げのび、そこて新たな文明を築き上げます。それがエジプト文明やギリシャ文明であり、神話の中で語られているゼウスやアポロン等の神々は、アトランティスの高位神官たちなのです。ある観点から観た時に、地球人が1万3000年もの間、目醒めではなく眠りを選び続けたのは、闘うことや積極性を求めたためだけではありません。低い次元にとどまることの魅力もあるからです。
高い次元の意識は、調和そのものです。喜びや楽しさ、安らぎ、幸福感で満たされていて、他者と自己を隔てる境界もありません。知りたいことは瞬時にわかり、行きたいところにも思い描いた瞬間に行くことができ、望みがすぐに満たされます。ワンネスという全てとのつながりを体感しているので、対立することがないのです。
ところがほとんどの地球人は、不安、不満、恐怖、絶望、孤独、嫉妬という感情の揺らぎに溢れています。ネガティブな感情、「辛い」「苦しい」といった意識は、ときとして刺激的で魅力的です。遊園地のアトラクションのように、いつしかスリリングな「お楽しみ」となってしまったのです。魂は肉体が死を迎えると次の世界へ移行しますが、一時のお楽しみのつもりで低い波動の地球で過ごした魂は、輪廻を繰り返すうちにすっかり地球のアトラクションにハマってしまい、中毒のように低い波動にとどまるケースも増えてきました。
しかし、レムリアの精神が全て淘汰され、消滅してしまったわけではありません。アトランティスがそうであったように、レムリアの調和の精神は、高位の神官たちによって引き継がれ、日本の縄文文明も継承先のひとつでした。初期縄文文明は、残された大陸に移り住んだレムリア人の精神が元になっています(下の図1を参照)。
また、オセアニアの海洋部の島々の人々、ポリネシアンにもレムリアの魂が受け継がれています。日本人に多く引き継がれている調和の心とは表れかたが違いますが、大らかで明るく、ポジティブな波動に満ちていて、批判に心を尖らせることのない意識です。
こうして地球上のいくつかの場所にレムリアの精神が受け継がれていくのですが、日本には初期縄文文明だけでなく、その後もレムリアの魂を持った人々が多く転生してきていきます。
なぜならそれは、宇宙全体の意思として、地球にレムリアの大調和の精神を復活させ、平行宇宙における天の川銀河のブラックホール化を防ぐための拠点は、日本が最もふさわしいと判断されたからです。しかし、ひとことで「大調和の精神を復活させる」と言っても、その目的は長い歳月の中で変化していきます。
初期縄文人たちに与えられた使命は、レムリアのエネルギーを絶やすことなく受け継いでいくことでした。しかし、僕たちに求められているのは、困難な状況に直面したときに、状況を打開する力を引き出せるか
窮地に陥ったときに、クリエイティブに創意工夫ができるかそういったことが試されているのです。
言ってみれば今は、「火事場のバカ力」を試されているのです。レムリアの精神を復活させるために、魂を大きくアップグレードしようとしているのです。ありとあらゆる局面に対峙し、経験値を積み、より高い次元の大調和の精神を獲得しようとしているわけです。災害が相次ぎ、世界中で争いが起こり、戦いが終わらない世界。
「平和」を求める一方で、決して武器を捨てることをしない人々。こうした複雑でシビアな状況下で、窮地に陥ることで潜在能力が高まるのです。困難を経験してレムリアの精神性を復活させる意味は、ここにあるのです。
『神の国 日本』 第一章 より 並木良和:著 扶桑社:刊
地球は、これからレムリア時代の「大調和の精神を復活させる」プロセスに入っていきます。
その中心となるのが、レムリアの精神を受け継ぐ、私たち日本人です。
この混乱した世の中に、新たな秩序を創り出していく。
その先駆けとなる役割を担っているのが、日本人だということですね。
「古代日本プロジェクト」が始まった!
私たちが、目を醒ますことを決め、新しい地球への道を選ぶ。
そうであれば、僕たちの祖先、つまり地球に降り立っていた神(E.T.)が助けにな
ります。
並木さんは、龍の国・日本に古(いにしえ)より存在していた神々は、E.T.の中でも、特に調和な精神に富んで
いると述べています。
皆さんは「八百万の神(やおよろずのかみ)」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。これは神道の言葉や考え方で、「八百万」というのは「数が多い」という意味で、神様が八百万柱いらっしゃるという意味ではありません。でも、八百万に近いくらい、あるいはそれ以上の神様が日本にはいますよ、ということを表した言葉です。
お日様、水の神様、山神様、森の神様など、僕たちは自然環境の中に神様を見出します。雄大な自然だけでなく、かまどの神様、トイレの神様、お米の神様など、ごく身近なもの、日常で使っている大事な道具も「神」として扱います。
僕たち日本人は万物の中に宿る神の心を感じ、自然に敬うことができるのです。神様を高いところにいらっしゃる尊いものとして遠ざけるのではなく、常に傍にあるもの、敬うだけでなく、大切に慈しむべきものとしてとらえているのです。
そして、この「神」に対する感覚は、日本人特有のものと言えるでしょう。
山の神がいれば、水の神もいる。どちらも大切に思って頭を下げるし、自然に手を合わせる。神社の神様に手を合わせ、お寺の仏様にも手を合わせる。クリスマスには、キリストにも祈りを捧げる僕たちは「どれかひとつの神様だけ」を選んだりせず、あらゆる神々を大切にし、優劣をつけることもしません。
まさに、「八百万の神がいる国」が日本なのです。E.T.種族が地球の各地に降り立ってリーダー的存在となり、世界には多種多様な宗教が生まれました。しかし一部の地域では、神は唯一の存在としてとらえられ、ほかの神を否定するような教えも広がりました。
しかし日本では、誰に教えられなくても、誰かに強制されなくても数多くの神を受け入れ、敬い、大切にすることができます。神と神の間に分離がなく、異質なものを柔軟に受け入れ、調和していく、ある種の大らかさがあるのです。
これは龍の国・日本に多くの神が降り立ったこと、調和の精神に富んだ人々が多く転生してきて、八百万の神を受け入れ、大切にしてきたからこそ、なし得たことなのです。
2038年の集団アセンションまでに、こうした日本人の心を世界に広げていくことがとても重要になります。他者を否定して、排除しないこと
むやみに比べ合わないこと
同じ志(こころざし)を持って、ほかの人と協同していくこと八百万の神のいる日本では、すでに多くの人がごく当たり前のこととして、高い次元に上昇するために必要なことが理解できているのです。
『古事記』や『日本書紀』に登場する日本の神々もE.T.種族であるということをお話ししましたが、日本では2023年の春分あたりから「古代日本プロジェクト」と呼ぶべき古(いにしえ)からの計画が始動し始めています。
実は、僕たちをサポートしている神々の間で政権交代が起こっているのです。そして、2023年の冬至を機に、新たに表舞台に立った神々の勢いが増し、日本を聖地化し、そこに住まう日本人の本来のポテンシャルを引き出し、「神人」としての目醒めを促す機運が高まっているのです。
このプロジェクトはもともと1万5000年ほど前に立ち上げられましたが、前の政権交代により頓挫していました。当初、日本をサポートしていたのは、日本の国土が成立したころに存在していた、土着の神々でした。具体的には、大山祗神(おおやまずみのかみ)、素戔嗚尊(すさのおのみこと)、大国主命(おおくにぬしのみこと)といった神々で、「国津神系」(出雲系)と称されています。
国津神系の神々はレムリア性質を持ち合わせ、調和に満ちています。日本人が「調和を重んじる」「協調性が高い」と言われるのは、彼らのDNAを受け継いでいるからと言えるでしょうか。
ところが、1万5000年前から、「天津神系」(伊勢系)の神が台頭してきたのです。当初の天津神系の神々は、有能でパワーに溢れていますが積極的な種族で、穏やかに日本を統治していた国津神系の神々に国を譲るように迫りました。この「国譲り」の逸話は、『古事記』でこんなふうに書かれています。
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高天原(たかまのはら)に住む天照大神が、葦原中国(あしはらのなかつくに)に住む大国主命に「その地はわたしの息子、天忍穂耳尊(あめのおしほのみみのみこと)が治めるべき国である」といって遣わそうとした。しかし、天の浮橋に立って下界を覗いた天忍穂耳尊は、「その地は大変騒がしい」と報告し、芦原中国へと向かわなかった。
そこで、天照大神は天忍穂耳尊の弟の天菩比命(あめのほひのみこと)を派遣した。ところが天菩比命は大国主命の家来となってしまい、三年経っても帰ってこなかった。
次に、別の神の息子である天若日子(あめのわかひこ)に天之麻迦古弓(あめのまかこゆみ)と天之羽々矢(あめのははや)という立派な弓矢を持たせて葦原中国に派遣した。しかし、天若日子は大国主命の娘、下照比売(したてるひめ)と結婚し、国主になる野望を持ち始め、8年経ってもやはり戻ってこなかった。
そのため雉名鳴女(きじしななきめ)を遣わして、務めを果たさない理由を尋ねさせることにした。すると、天佐具売(あまのさぐめ)という神が「この鳥の声が不吉なので、射殺してしまいなさい」と天若日子はその言葉通りに雉名鳴女を射抜くと、血のついた矢は天照大神のところまで飛んでいった。
---------------------------------この後、天照が投げ返した矢によって天若日子は死んでしまいます。神話という形で後世に伝えられるほど、激しい国譲りの争いが繰り広げられたのです。
もう少し、古事記の続きを見てみましょう。
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天照大神は三番目に建御雷神(たけみかずちのかみ)を遣わした。建御雷神は出雲伊耶佐之小浜(いなさのおはま)に降り立ち、波の上に十拳剣(とつかのつるぎ)を逆さまに刺し、鋒の上に座って大国主命に天照大神の意向を伝え、国を譲るように迫った。
大国主命は息子の事代主神(ことしろぬしのかみ)に尋ねるようにいい、事代主神は「天照大神の言葉通りにこの国を差し上げましょう」と父に上申した。建御雷神はほかに異論がないかを問いたところ、大国主命のもうひとりの息子、建御名方神(たけみなかたのかみ)が異論を挟み、力比べを申し出た。ところが、建御雷神の手は氷柱や剣のようであり、葦のように建御名方神の腕を握りつぶしたため、建御名方神も従った。
---------------------------------古事記の通りに国津神系の神たちは争いを避け、天津神系の神々に国を譲り、表舞台から姿を消しました。これによって、国津神系の神々による統治が終わったのです。
日本人が本来持ち合わせている協調性は、他者を尊重しながら異質なものを受け入れ、融合させてひとつにまとめる力です。「いいよ、いいよ」と迎合して、がまんして受け入れる類のものではないのです。
アマテラスの統治下では性質が変化して、自らの意思で周囲との輪を図ると言うより、「長いものには巻かれろ」「目立たずに周囲に合わせておけば無難」といった、他人軸になっていきました。物事の判断を他者に委ね、困ったことが起こると「こういうことが起きたのはあの人のせい」などと他責的になる「協調性」がはびこってしまったのです。
しかし、僕の感覚では2018年から変化が起きていて、2021年に新しい天照が就任してからは、国津神系の神々が表舞台に戻ってきました。「国を譲れ」と迫ったのがアマテラス、2018年から天照に変化あり、と言われると、何も変わっていないのでは? と思うかもしれませんが、アマテラスと天照は別物です。アマテラスは二ビル星のエンリルの息のかかった者がその名を騙っていますが、「天照」はある種の役職名みたいなもので、交代があるのです。
本来「アマテラス」とは「天から降りてきたもの」という意味で、かつてエンリルの息のかかった者がその座についたことはありますが、現在の天照はシリウス系の男性神で「光」の存在、高い意識の穏健な神が務めています。
また、地球は2万6000年周期で「眠り」と「目醒め」のサイクルを繰り返していますが、今という目醒めのタイミングと、1万5000年にもわたって続いてきた天津神系の神々の統治の終焉が重なっているのです。大調和のアセンションのタイミングに、日本古来の神々が表舞台に立つ。
これは地球のアセンションにおける中心的な役割を担うのが日本になるということを意味していて、日本が大きく変化することで、アセンションをリードしていくということほかならないのです。『神の国 日本』 第二章 より 並木良和:著 扶桑社:刊
神話で語られている「国譲り」の物語は、1万5000年前の「実話」であり、再び「国譲り」が行われています。
宇宙レベルの転換期である今、このタイミング。
日本においても、神話の歴史レベルの大転換が起きているということ。
レムリアの心を持った国津神系の神々が再びイニシアチブを握る。
日本人が、新しい時代の先駆けとなる、まさにそれを象徴する出来事と言えますね。
神様たちとつながるワーク
大山祗神(おおやまずみのかみ)
大国主命(おおくにぬしのみこと)
素戔嗚尊(すさのおのみこと)
国之常立神(くにのとこたちのかみ)
菊理媛神(くくりひめのかみ)
瀬織津姫(せおりつひめ)
邇芸速日命(にぎはやひのみこと)
木花咲耶比売(このはのさくやひめ)
石長比売(いわながひめ)
「八百万(やおよろず)の神々」と呼ばれるほど、数多くいる日本の神々たち。
その中でも、この九柱の神様たちは、レムリアの心を持っており、力と気づきを与えてくれます。
並木さんは、それぞれの神々とつながるための「統合」のワークを紹介してくれています。
「統合」のワークとは、深く眠った意識を目醒めさせるためのもの
です。
ここでは、その中のひとつ、「大山祗神(下の図2を参照)とつながるワーク」を紹介します。
国津神 File1
大山祗神(おおやまずみのかみ)
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どんな神?
『日本書紀』には「大山祗」、『古事記』では「大山津見」と記されている神です。
伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)の二神から生まれた神の一柱。「神産み神話」に登場します。風の神、木の神、野の神とともに生まれた山の神で、「山津見」は「山つ霊」を意味します。
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山の神、大山祗神は母なる大地と縁が深い神です。地球とのつながりが強く、僕は「共存共栄」というメッセージを強く感じています。ブレない強さがあり、大山祗神とつながるとドーンとブレずに構えていられる胆力が増してくることになります。力強い存在が「ファミリー」になったような安心感、安定感を感じて、波動もグンと上がるのです。
大山祗神が授けてくれるのは、ブレない強さです。そして、グラウンディング力を強化します。しっかりグラウンディングできるようになると、胆力が増します。これは、大地にどっしり根を張る大木のように、地に足をつけ、物事に動じない力です。自分軸に一致する「センタリング力」が強くなり、真の強い自分になることができます。せわしない日常を送っていて、目先のことにとらわれ、常に焦っているようなときはグラウンディング力が弱まっています。頭でっかちになっていて、いわゆる「浮き足立った」状態です。オーラが上の方に上がってしまい、なおかつ中心からブレています。この状態を僕は、「魂がずれている」と表現しますが、「心ここにあらず」の状態で、集中力も落ちているので、大小にかかわらず、ミスが多くなったり、物忘れが激しくなるなど、自分本来の力を発揮できなくなってしまいます。
こんなときには、大山祗神を思いながら、本来の自分の意識は「全ての意識とひとつにつながっている」という事実に意識を向けましょう。
すると、自分の意識の内にもある大山祗神の意識を活性化することができます。
地に足をつけ、自分の芯を強く太くするということで、自分の本来備えているアンテナを宇宙に向かって高く伸ばすことができるのです。こうした力を「アース力」と言ったりもしますが、アース力を高めると落ち着きが出てきて、リラックスできるようになります。
さらに集中力や直感力が増し、あらゆる作業の効率が上がるだけでなく、人生の質も向上することになるでしょう。アース力が高まってアンテナを高く伸ばせるようになると、スピリチュアルな力も強化されます。人によっては、自分のスピリットガイドに気づくかもしれません。
僕たちには「守護霊」と「主護霊」という大別すると二種類の霊がついています。主護霊は人生全般、生涯にわたって見守ってくれている存在で、守護霊は人生の節目、節目にステップバイステップで入れ替わる存在です。どちらのガイドも僕たちが、生まれてくる前に決めてきた、魂の使命や目的に沿って、最高の人生を生きることができるよう、守り、導いてくれるのです。
大山祗神のサポートを受けることで、こうした存在たちからのメッセージにも気づきやすくなるでしょう。
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大山祗神のワーク
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❶まず静かに座り、両手を上に向けて太ももの上に置きましょう。軽く目を閉じ、軽く顎を引き、背筋は自然に伸ばします。
足元にはプラチナシルバーのフィールド、周りには宇宙空間が広がっているのをイメージしてください。そうしたら肩を意識的にグーッと上げ、そのままストーンと下ろして、肩と肘の力を抜きましょう。
そのまま下丹田(下っ腹)に意識を向けながら、深い呼吸を繰り返し、リラックスします。❷次に、心の中で「大山祗神、どうぞ私のもとに来てください」と呼びかけてください。すると、光り輝く大山祗神が姿を現します。大山祗神を大きな山や、光そのものとしてイメージしても構いません。
そうしたら、
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「大山祗神、私の中にもある、何者・何事にも動じない精神力である『胆力』を活性化し、地に足をつけながらも、同時に天とつながりながら生きることができるようサポートしてください」
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と依頼します。❸大山祗神を見てください。あなたが見つめると、大山祗神の下丹田(へそと恥骨の中間あたり)がまぶしく光り輝き始めます。光はソフトボールくらいの大きさで、充分に輝きを増すと、彼がスッと取り出し、あなたに渡してくれるので、感謝で受け取りましょう。
受け取った光を、しばらく眺めてください。彼のパワフルな力のエッセンスです。胆力やグラウンディング力、天とつながる僕たちの本来の力が凝縮されているのを感じてください。そうしたら息を吸いながら、その光を吸い込むようにしてスーッと、下丹田に納めましょう。そして、両手を重ねてそのまま下丹田に置きます。
❹あなたの下丹田に息づく光を感じてください。それを充分に感じたら、その光の球体から光のコードが、地球の中心まで真っ直ぐに降りていくのをイメージしましょう。
地球の中心に、カチッとつながるのを感じたら、ひとつ深呼吸します。❺今度は、宇宙に意識を向けてください。そこに太陽よりも大きく、そして強く光り輝く光をイメージしましょう。これは「源(みなもと)」であり、もともとの「ひとつなる意識」の象徴です。
この源に向かって、下丹田の光から光のコードが真っ直ぐ身体を通って伸びていきます。
頭の天辺を貫き、この源の中心にカチッと接続されるのを見てください。
そうしたら、ひとつ深呼吸。こうして一本の光のコードが、あなたを通して天と地をつなぎました。❻次は、息を吸いながら天からのゴールドの光が、あなたの身体のこのコードを伝って地球の中心に流れ込むのを感じましょう。息を吸い切るまでに光の帯が地球の中心に流れ込んでいきます。そして、今度は息を吐きながらブルーの光が、息を吐き切るまでに源に流れ込むを感じてください。
この呼吸を3往復行います。これによって、あなたは天と地をつなぐ、人間本来の役割を担うことになり、しっかり地球に根ざして生きることができるようになります。
地球と天の両方からのサポートを受け、どっしりと構えていられる胆力を身につけることができるのです。❼最後に大山祗神に、してくれたことの全てを感謝して、ゆっくり目を開けてください。
そのままグーッと背伸びをした後、拳で軽く腕や足を叩き、肉体を意識することで、グラウンディングしておきましょう。『神の国 日本』 第三章 より 並木良和:著 扶桑社:刊
慣れれば5分程度、しかもどこでも誰でも簡単にできます。
これで日本を代表する強力な神様のサポートを受けられるのですから、試してみない手はありませんね。
大山祗神をはじめ、九柱の神々は、それぞれ個性や得意とする分野が異なります。
自分の望みや悩みに見合った神様にサポートしてもらいましょう。
「恋慕ふわよ(こひしたふわよ)」が本当の自分とつながる扉になる!
地球と一緒にアセンションする。
私たちは、そのために目醒めていく必要があります。
並木さんは、目醒めに必要なこととして、次の言葉を伝えています。
「恋慕ふわよ(こひしたふわよ)」です。
こ=心地よい
ひ=惹かれる
し=しっくりくる
た=楽しい
ふ=腑に落ちる
わ=ワクワクする
よ=喜びを感じる
これは僕たちの本質であるハイヤーセルフの振動数そのものですから、全ての人が持っている、本質的で根源的な感覚です。この生来備わっている感覚を大切にすることで、宇宙との一体化、高い次元との統合が始まります。
現実という、目の前に展開する出来事を見たとき、自分はどんな感覚を感じるか、「こひしたふわよ」を感じているか。
まずは自分の内側に意識を向けましょう。多くの場合、こうした感覚よりも「頭」で考えて行動していることに気づくのではないでしょうか。「やりたい」より「やるべき」「こうなりたい」ではなく「こうあるべき」と考えているのではないでしょうか。また、「あの人がやっていたから(まねした)」「誰かに言われたから」やっていることも多いでしょう。行動の基準が他人に依存していて、自分軸になっていないのです。
僕たちは、意識を外に向けることで眠り、内に向けることで目を醒ますことになります。つまり、自分軸に一致することで「統合」が起こるわけですから、まずは、何かを選択するときに、「こひしたふわよ」を感じているかどうかをチェックするためにも、もっと自分の感覚に意識を向けることから始めましょう。それを感じるとき、あなたのハイヤーセルフから「それは、あなたにとって正しい選択ですよ!」というメッセージがやって来ているということなのです。そして、大切なのは、「こひしたふわよ」に従って行動する最中に出てくるネガティブな感情は「手放す」ものだということです。それを手放すことで、あなたはさらに、「本来の自分=ハイヤーセルフ」につながることができるのですから。
意識が高い次元とシンクロするようになると、身の回りの状況が変わってきます。
【第一段階】
いやな情報が入ってこなくなり、困った状況に陥ることが少なくなる
自身の波動が上がると、アクセスする周波数が変わります。すると諍いやトラブル、嫉妬や不安といったネガティブな感情が渦巻く世界にアクセスしなくなっていくので、ネガティブな情報に触れることが少なくなります。
「困ったな」と思うことも減ってくるでしょう。「最近パワハラ気味な上司に怒鳴られることがなくなったな」「いたずらばかりして私を困らせていた子どもが、大人しくなったわ」というときは、現実が変わったのではなく、今までとは異なるパラレルワールドにシフトしているのです。
「こひしたふわよ」に従って動くことがナチュラルになって来ると、不快に感じることが減り、楽しいアイディアが湧いてくるようになります。【第二段階】
「全て持っている」という感覚になる
高い周波数を維持できるようになってくると、気分の浮き沈みがなくなり、いつも心地よい状態になります。「自分は全てを持っている」という万能感が生まれてくるのです。これはおごりたかぶった状態ではなく、わかりやすく言えば「私に必要なものは全て最適なタイミングで与えられる」という、穏やかな安心感に包まれます。
肉体も生命力が満ちてきます。疲れにくくなり、ストレスを感じなくなるので免疫力もアップします。その結果、風邪などの感染症にもかかりにくくなり、たとえ病気や怪我をしても早く治るようになるのです。【第三段階】
現実に対する反応を自分で選択できるようになり、周りに振り回されなくなる
さらに高い次元にアクセスできるようになると、何かが起きたときに条件反射のように感情的に反応するのではなく、現実にどう反応するかを、自分で決めることができるようになります。なので、今までなら「ネガティブな現実」と判断するようなことが起きても、「ポジティブな意味づけ」ができるようになるので、「与えたものを受け取る」という宇宙の法則から、「ポジティブな結果」を受け取れるようになるのです。結果、胸が躍る楽しいこと、心が温まるうれしいことがたくさん起こるようになり、さらに幸福感が高まります。つまり、「現実によって一喜一憂することがなくなる」のです。
波動が上がることで、認識力も感情も拡大することになるので、可能性の幅も広がり、「次はこんなことを使用」「これはこんなふうにやるともっとおもしろいのでは?」と、アイディアが次々に降ってきて、よりワクワク出るようになります。誰といても何をしていても、楽しくなるので、意識だけでなく肉体レベルから活性化することになります。それは、老化を遅らせるだけでなく、若返ることにもなるでしょう。
こうした意識になると、年齢や肌、体型などといった外見を必要以上に気にすることがなくなります。自分の本質の永遠の美しさに気づけるようになるので、目で見える、いずれ衰えていく「幻想」である肉体に、必要以上に執着することがなくなるからです。
本来の「なりたいものには何でもなれ、やりたいことは何でもやれ、行きたいところへはどこへでも行ける」という自由自在な意識とパワーを取り戻すことになるのです。
このとき、僕たちは「自分の内なる神を見出した」という状態になります。アセンションのプロセスにおいて、もうひとつ大切なことがあります。それはニュートラルな意識を実現すること。
ニュートラルでいるというのは、まさに瀬織津姫の在り方そのものです。「善・悪」「光・闇」など相反する二つの極性を、どちらにも偏ることなく、ありのままを受け入れられる意識状態のことです。俯瞰的に捉え、ただあるがままを受け入れるスタンスです。これは仏教では「中道」、儒教では「中庸」と呼んでいる在り方です。
「ニュートラルである」ということは、常に自分の中心軸に一致しているということ。自己中心的、自己チューは自分勝手の極致のように言われますが、ニュートラルはそうでなく、どちらかに偏るという在り方から距離を置き、ある事柄を高い視点で捉えたら、どんなふうに見えるだろう、感じるだろう、という意識を働かせてみる、ということです。
僕のお伝えしている「統合ワーク」では「自分の意識のニュートラルなポイントを探す」のですが、最初は、瞬時にニュートラルになれるわけではありません。「このあたりに立つとしっくりくる」「この辺がニュートラルポイントかな」と、意識的に探るトレーニングをしていると、徐々に体感で捉えられるようになるのです。また、「ニュートラルになる」というのは、一度立ち止まって自分の内面に問いかけてみるということでもあります。大国主命の、早急に判断するのではなく、全体像を見渡すゆとりであり、饒速日命の真実をあぶり出す力です。つまり、自分の中心に一致するというのは、結果的に他者と調和するということなのです。
ニュートラルになることで、自分の進むべき道もクリアに見えてきます。「この仕事を続けるべき?やめるべき?」「この苦しい人間関係において、自分はどんなスタンスでいればいいのだろう?」そんな疑問が湧いてきたときに、どうすればいいかがおのずとわかるようになるのです。好き嫌いや二元論で物事を決めることがなくなり、本当に進むべき方向性が見えてくるんですね。
ニュートラルなポイントに立つことで、本来の自分と深くつながることができます。本来の自分は「ワンネス」という根源の意識とつながっているので、「全てとのつながり」を体感でき、高次の存在とも、より深くコネクトできるのです。平行宇宙における天の川銀河を除く全ての領域はすでに統合を果たし、天の川銀河だけが分離した状態にあることはお話ししました。天の川銀河だけがよくやプライドを手放せず、統合を拒んだことも、先に触れた通りです。
美しい惑星、地球(テラ)は、「できない」「やれない」「難しい」という宇宙では体験できないことを体験できる、完全な意識から見たらテーマパークでした。目醒めている意識は「完全な意識」であり、本来の僕たちは、そうした意識そのものですが、何でもできる、やれる、ということに、少し飽き飽きしたんですね。根源の意識は「進化・成長・発展・拡大」を常に意識していて、好奇心旺盛なため、「体験」というデータをたくさん必要としていました。そのため、普通にはできない体験をしたいと、この地球特有の「不自由さ」を体験するために波動を下げ、眠ることを選択したわけです。
不安や恐怖は、高い意識では、あまりにも軽やかすぎるため、そのままでは「ふあ〜ん」「きょ・う・ふ〜」というように、今の僕たちが知っているように、身も世もないような臨場感で感じることはできなかったため、本来の完全な意識を忘れ去るほどに波動を落とし、「経験値」を高めていったのです。
言い方を換えると、この地球は、それだけ魅力的な体験ができる惑星であるのと同時に、本来の完全な意識にとっては、まさに「エクスタシー」だったのです。すでにお話しした通り、僕たちは肉体を持ってアセンションしようとしているため、肉体の機能を支える目に見えないエネルギーシステムにも気を配り、整えていく必要があります。そうして肉体もアップグレードすることで、本質であるハイヤーセルフをグラウンディングし、高次の意識そのもので生きることができるようになります。それは同時に宇宙とつながることを可能にするのです。
僕たちの身体には「チャクラ」と呼ばれるエネルギーセンターがあります。見える世界と見えない世界のエネルギー交流のポイントとなる場所です。レムリア、アトランティスの黄金時代には、基本的に12のチャクラが機能していたのですが、波動を落としていくうちに7つに集約されてしまいました。それが、アセンションのサイクルに入った今、僕たちは再び12チャクラを取り戻そうとしているのです。12のチャクラは12層(螺旋)DNAとも関連していて、今では2層のDNAしか機能しておらず、他の10層はジャンク(ゴミ)と言われていたものが、これからの時代には再び機能を取り戻し、本来人間に備わっている驚異的な能力を取り戻そうとしているのです。その中にはSFの世界で語られる、テレポーテーション(瞬間移動)やレビテーション(空中浮遊)なども含まれます。
そんなバカな話、と思われるかもしれませんが、レムリアやアトランティスが高い波動を保っていた頃は、これらの能力を誰もが普通に使っていたのです。12のチャクラを活性化するワークを簡単に次のページでご紹介しましょう。本来の機能を復活させるには、継続的に意識し働きかける必要がありますが、まずは、できることから少しずつ取り組んでいきましょう。
なお、各チャクラの機能については、ここでは、トータルで浄化・活性化することで、僕たちの「潜在的な可能性が引き出されるだけでなく、肉体も活性化し、人生がスムーズに流れ始める」とだけ理解しておいてください。[大天使と共同し、チャクラを浄化し活性化するワーク]
❶アーススターチャクラ(足元から約30cm下)を意識しながら、チャクラを司っている大天使サンダルフォンに「大天使サンダルフォン、私のアーススターチャクラを浄化し、活性化してください」と唱えます。❷深呼吸をしながら、彼らが調整してくれるのを待ちましょう。そして直感的にOKと感じたら、「ありがとう」と唱え、次のチャクラに移ります。
❸アーススターチャクラから始めて、順番にステラゲートウェイチャクラまで、同様に行います。
歩きながらでも、横になりながらでもいいので、必要だと感じたら行ってみてください。
『神の国 日本』 第四章 より 並木良和:著 扶桑社:刊
目醒めるとは、「自分ではないもの」を手放し、「本当の自分=ハイヤーセルフ」につながっていく。
それは、自分は全知全能つまり「神」であることを思い出すことです。
12のチャクラと12層のDNAを開き、浄化し、活性化する。
その先に、本当の自分=神なる存在になる道が拓かれます。
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並木さんは、本書の情報を知り、「古代日本プロジェクト」に関わる神々のことを知ったあなたは、ここから「地命(ちめい)」を生きる
ことになるとおっしゃっています。
地命とは、「生まれた国の国民全てに共通する使命」のこと
です。
地命を生きる時、自ずと、「我命(がめい)」という、あなたが生まれて来る時に、こういう人生を生きたいと決めてきた道、さらには「天命(てんめい)」といって、宇宙(天)があなたに望む人生を生きることにつながり、人生が一気に活気づく
ことになります。
私たちが、今、この時代に、この日本という国に生まれてきたのは、偶然ではありません。
レムリアの血を引く日本人は、国津神系の神々が始めた「古代日本プロジェクト」に協力し、アセンションの旗振り役となる役目を持っています。
私たち日本人が変わることで、日本全体が変わる。
日本が変わることで、世界が変わる。
本書は、日本人に時代の変革者としての自覚を求めるともに、大きな可能性を秘めていることを教えてくれます。
時代の大きなうねりの前に足がすくみがちな私たちに、勇気と希望を与えてくれる一冊です。
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