【書評】『自分さがしの旅』(斎藤一人)

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 お薦めの本の紹介です。
 斎藤一人さんの『自分さがしの旅』です。

 斎藤一人(さいとう・ひとり)さんは、「銀座まるかん」の創業者で、“納税額日本一の実業家”として有名な方です。
 93年から納税額12年連続ベスト10に入るという快挙を成し遂げられています。

「人生の主導者」たらん!


 人には、それぞれ“さだめ”というものがあります。
 その“さだめ”に身をとられ、流されるだけの人生を送る人は多いです。

 ただ、人にはそれ以外の道を選択することができます。
 人生の舵をとり、好きなところへ行く人生です。

 一人さんは、私たちはみな、自分の人生の主導者にならなければならないと述べています。

 流されるだけの人生と自ら人生を開拓する人生。
 どちらを選ぶのかは、その人次第です。

 人というのは、みな“意志”という、舵をもってる。
 この“意志”という舵をとりながら、人生、自分の好きなところへ船をつけられるようになってるの、だから。

 いいかい、覚えておきなよ。

 人にはな、それぞれ“さだめ”というものがあるんだよ。
 この“さだめ”に100の力があるとしたら、人には100の“意志”がある。
 “意志“の力でもって“さだめ”は、どうにでも、変えられるんだよ。
 人は、流れていくこともできるけど、自分で行く先を決めることもできるんだよ。

 自分の人生は、自分の“意志”でどうとでも変わる――といいたいの、オレは。

 神は、オレたち人間に“意志”も何ももたせないで、「修行に行ってこい」なんてことは、ゼッタイしないの。
 じゃなかったら、この世に生まれたかいがない。
 オレたちは、ただ流されるためだけに、ここへ出てきたんじゃない。
 自分で人生を開拓し、しあわせになるために生まれてきたんだよ、だから、しあわせになんなきゃイケない、それは義務なんだよ。
 自分の人生の主導者じゃなきゃイケない。

 あのな。
 みんなは、自分が主役、それぞれの人生において、自分が主役なんだよ。
 だから、一人さんは、一人さんの人生ドラマの主役。
 あなたの人生はあなたが主役なんだよ。

 それぞれの人生、ドラマがあるんだよ。
 流されて生きるドラマと、自分が作り上げていくドラマ、この二つのパターン。
 この二つのうち、どっちのドラマを、あなた、行きたいですか?
 家族がどうで、こうで、わたしは悲しい娘、って。
 悲しい娘として生き、それで人生を終えるのか。
 今からこの先、しあわせな娘としての人生を送るのか。
 どっちにするかは、あなた次第、あなたの“意志”次第。

 わかるかい?

 自分はどんな人間になりたいだろう――それを考えだしたときから、人はよりステキな自分のドラマを作りだすんだよ。

 『自分さがしの旅』 P10〜14 より  斎藤一人:著  KKロングセラーズ:刊

 ただ流されるだけの人生ではなく、自分の「意志」で自らの道を切り開く。
 それが一人さんのいう“自分さがし”です。

 意志の力で“さだめ”はいくらでも変えられます。

 自分の行きたい方へ、自分の力で進んでいく。
 そんなワクワクする人生を旅してみたいですね。

 本書は、一人さん流、楽しくて効果絶大の「人生の開拓法」をまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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自分の思っていることの数%も、「自分」じゃない


 “本当の自分”であることは、簡単なようでいてとても難しいことです。
 一人さんは、ほとんどの人は、自分が思っていることの数%も、自分じゃないと述べています。

今までいろんな人を見てきて、オレが思うのは、
「あなたは、ホントにあなたですか?」
ってことなんだけど。
オレと相対(あいたい)してる、この人は、「自分はこういう人間だ」と思ってるけど、それは“本当の自分”なんだろうか?
要は、「あなたが思ってる、あなたは、本当のあなたじゃないよ」って、一人さんはいいたいワケだよな。

いや、その人がしあわせなら、いいんだよ。
しあわせなら、オレは別に、そのままでいいんだよ。
だけど、つまんなそうな顔してたり、どっか陰があるとか、不幸そうにしてると、
「あなたはホントにあなたなんですか?」
という質問をオレは、することがあるのね。
そうすると、みんな、キョトンとした顔するんだけど。

みんな、「わたしはこう思ってます」とかって、いうだろ。
「自分の意見はこうだ」って。
果たして、自分がこう思ってることの何%が“本当の自分”の判断なんだろう――。

あなた、考えてみたことある?
みんな、ビックリするけど、オレが見たところ、10%もないね。

だから、「自分は引っ込み思案なんだ」とかっていうのは、親とか親せきに、ちっちゃいときから、そういわれてて、自分がそう思い込んじゃった、とかな。

「ウチはお金がないからダメなのよ」とか。
こんな貧乏くさいことを、周りの大人たちがいったり、やったりしてるのを、そばで見てるうちに貧乏漬にされちゃったりね。

それから、「いい学校に行けない人は落ちこぼれだ」とか、「英語ができなかったら、出世できない、万年平社員だ」とかって。
親とか、学校の先生、世間が、何百、何千と、そういうことをいってて。
それを聞いてるうちに、「自分は落ちこぼれだ」「落伍(らくご)者だ」と思い込んじゃってて。

あなたに洗脳みたいなことをした親や学校の先生やなんかを非難しろ、悪者だからやっつけろ、って、いってるんじゃないの。
オレが、一人さんが問題にしてるのは、たとえば、こういうことなんだよ。

クラス会やなんかに行ったとき、成績がいちばんだった子が、いちばん出世してますか?――っていうと、そんなこと、明らかにないの。
明らかに「ない」にもかかわらず、いまだに、
「自分は学校時代に勉強ができなくって・・・・」
とかって、昔をひきずって自信なくして、落ち込んだり、してるんだよな。

 『自分さがしの旅』 P35〜39 より  斎藤一人:著  KKロングセラーズ:刊

「わたしはこういう人間だ」というのは、じつは単なる思い込みにすぎないということ。
 子どもの頃に言われていたことが、そのまま消えないで頭のなかに残っていることも多いですね。
 特定の人からの、しかも何年も前の言葉を、いつまでも真に受けるのはもったいないことです。

 他人の意見に埋もれて、見えなくなってしまった“本当の自分”を探す。
 これも、“自分さがしの旅”のひとつですね。

魂は「自分の未来」を知っている


 一人さんは、人間っていうのは、困らないようにできてるのだと述べています。

将来、英語を使う仕事をするとか、ホントに英語が必要な人は、英語が好きになるようになってるの。
魂は自分の未来を知ってるから、そうなっちゃうんだ、って。
だから、オレなんかの場合、方程式を見たときに、
「あ、これ、いらない」
と思っちゃうんだよ(笑)
人生において方程式がいらない人は、まったく方程式に興味を示さないの。

それを、自分が興味のないものを、いっしょ懸命、努力してやる。
その場合の努力は、それを本当に必要な人の四倍も五倍もいるんだよ。
ところが、その成果は、三分の一ぐらいしか出ない。

そうすると、どんなに努力して努力しても覚えられなかったことに関して、あなたは、自分に嫌悪感みたいなものを覚えたかもわかんないけど、実はそうではないんだよな。
覚えられなかったのは、あなたにとって必要のないことだからなんだよ。

ね、だから、過去へもどって、心のふるさとを旅する。
中学のとき、自分は英語ができなかった。
「できない」じゃないんだ。
オレの魂は「英語はいらない」ということを見抜いてた、オレって天才なんだ――そうしていうと、全然、違うだろ。

いや、これ、冗談じゃなくて、一人さんは本気でいってるんだよ。
オレは元々、いらないものは受けつけないんだよ。
天才だから(笑)。

それから、自分は運動神経がなくて、駆けっこするといつもビリで、ドンくさい人間なんだ、じゃないの。
自分は、他人(ひと)を追いかけたり、追っかけられることもない、安心した、落ち着いた人生を送る人間なんだ――とかって、ひっくり返してくる。

オセロゲームみたいに、くるっくるっ、くるっくるって、白にひっくり返っちゃたらスカッとするじゃん。
“自分さがしの旅”から返ってきたときには、自分が今いる世界で、機嫌よく生きられるんだよね。

 『自分さがしの旅』 P56〜58 より  斎藤一人:著  KKロングセラーズ:刊

 自分が興味を持たなかったもの、努力したけれど身につかなかったもの。
 それらは、自分の将来において必要のないことです。

 逆に、将来必要なことは、自然と興味をもって、それに熱中するものです。

「好き/嫌い」「興味ある/興味ない」という感情に素直に従うこと。
 それが、結局は、自分が目指す目的地へ最短でたどり着く方法です。

「ロウソクの灯り」になれ!


 大地震は、あっという間にその一帯すべての建物を破壊します。
 そのエネルギーは、すさまじいものがありますね。

 しかし一人さんは、どんなに破壊しても、建設のほうが上だと指摘しています。
 破壊は早いようだけどね、人間っていうのは必ず、何年かけてでも復興させて、そのときは前より素晴らしくなっているからです。

 つまり、悪いものを“いいもの”にひっくり返す努力をすることが大切です。

人をおどかすのは簡単だけど、無意味なんだよな。
建設的じゃないんだよ。
だから、一人さんが“自分さがしの旅”の最終的な目標にしているのは、キャンドルサービスみたく、あなたが今いるところに灯りをともす。
自分の目の前に出てきた人が心のふるさとへ帰る、“自分さがしの旅”のお手伝いをする。
一人で旅するのも楽しいけどさ、相棒みたいのと旅してると、また違う楽しみがあっていいんだよ。

周りにいる人に、「そんなことはないよ、気にすることはないよ」って、心の重荷をとってあげる。
心の重荷といったって、「自分は運動会、出たとき、ペケだったよな」とか。
「お母さんに、試験が悪かったときにガッカリされたんだ」とか。
そんなことだよな、マイナスの記憶というのはね。
何かいうたびに、「ウチは金がないからダメなのよ」って、いわれたとかな。
「この成績じゃダメだ」といわれたとか。
先生にいわれたとか、ああいわれたとか。

そういうのを、あなたが一つずつ、一つずつさ、「そんなことはないよ」って。
一人さんなんか、もっと成績悪かった(笑)。
それだって一人さん、明るかったじゃないか、って。
全部”いいほう”に変えていこうよ、って。
おねしょをしてたのなら、あなた、自分で「世界地図書いてたんだ」って、笑い飛ばそうよ。そしたら自分は気が楽になって、周りの人も助かるよ、って。

これが“自分さがしの旅“だと思ってるの。

一人さんは子どもの頃から日本じゅう旅してるけど、この“自分さがしの旅”って、すごく楽しいし、意義がある。
“自分さがしの旅”に出かけた人は、出かけた時点からもうすでに、人生が違ってくるの。
ホントに、自分の記憶を、心のふるさとを自分が旅して、その成果を人にも教えて喜ばれる。最高にステキな旅になると思います。

 『自分さがしの旅』 P113〜116 より  斎藤一人:著  KKロングセラーズ:刊

 “自分さがしの旅”は一人でしなければならないものではありません。
 周りの人と一緒に楽しみながら進むこともできます。
 相手の自分さがしを手伝うことが、その人の自分さがしにもなりますね。

 まずは、自分自身が灯りになること。
 そして、ロウソクに火を灯すような感覚で、周りの人の心の重荷を取り除いてあげる。

 それをくり返すと、周りが少しずつ明るくなり、目指す道がはっきりと見えてきます。

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☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

「自分さがし」というと、どこか知らない世界を目指して当てのない旅をするイメージが強いです。
 一人さんの勧める“自分さがしの旅”は、あくまで自分の「心の中」を見つめるもの。

 それまで「本当の自分だ」と思っていた考えや記憶が、自分とはまったく関係ないものである。
 そのことに気づき、人生で積み上げてきたガラクタの山から、「本当の自分」を見つけ出すこと。

 それが真実の“自分さがしの旅”です。

「あなたが思っている、あなたは、本当のあなたじゃないよ」

 一人さんの言葉が優しく、そして力強く、私たちの背中を押してくれます。

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