【書評】『「学び」を「お金」に変える技術』(井上裕之)

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 お薦めの本の紹介です。
 井上裕之先生の『「学び」を「お金」に変える技術』です。

 井上裕之(いのうえ・ひろゆき)先生(@inouehiroyuki)は、歯科医であり、経営コンサルタントでもあります。
 歯科医師として患者の治療を続けるかたわら、自己啓発、経営プログラムなどを学び続け、現在はセミナー講師として全国を飛び回るなどご活躍中です。

人生の価値は「学びの質と量」によって決まる


 人は本来、それほど大きな差をもって生まれるわけではありません。

 井上先生は、人生を確実に成功に導くものは「学び」と「勉強」だと述べています。
 さらに人生の価値、人生の成否は学びの質と量によって決まると言い切ります。

 井上先生がいう「学び」とは、大人になってからの勉強のことです。

 自分の人生の価値を最大化する「学び」。
 それは、人として生きていく姿勢、仕事に向かう意欲やモチベーションを高め、磨いていくための努力をいいます。

 わかりやすくいえば、「学びによって人間力を高めていくこと」を意味します。

 学びによって意識が変われば、行動が変わります。
 人生は行動の結果です。

 行動によって、人生の成功を達成する。
 つまり、自分の望んだ収入や社会的立場を手に入れることができます。

 井上先生曰く、勉強をしているけれど収入アップを実現できない人は、学びが足りないか、学びをお金に結びつけようとする意識が希薄だから。

 井上先生が、これまでに「学び」のために費やしてきたお金は、総額1億円以上です。
 しかし、それを大きく上回る成果に結びつき、収入は今なお増え続けています。

 本書は、井上先生ご自身の体験をベースに「学び」を「お金」に変え、その「お金」がさらなる「学び」を呼び込む好循環を生み出す勉強法について書かれた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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「この世の法則」を知っているか、知らないか


 世の中には、豊かな人と貧しい人がいます。
 これは厳然とした事実です。

 両者には、共通項がないように思われますが、実は、同じ法則性にしたがって生きてきた結果に過ぎません。

 井上先生は、それを、現実とは常に、自分の思いが実現されたものだという法則と呼んでいます。

 豊かになりたい、豊かな人生を送りたいなら、豊かな思い、豊かな夢、豊かな人生計画をのびやかに、おおらかに描いて生きていくことが大事なのです。
 この世には2つの法則があります。
 一つは、この世で起こることはすべてその人の思いが反映されたもの。その人の思いが現実化したものだという法則です。
 もう一つは、どんな人も例外なく、無限の可能性を与えられているという法則です。
 お金もこの世のものであり、この法則にしたがって動いています。
 お金がほしいなら、ほしいと思うことです。なんの迷いも疑いもなく、お金がほしいと真剣に思う。これが豊かになる第一歩です。
 もう一つの無限の法則。お金に対してこの法則もちゃんと働いています。どれだけほしがってもいいということです。お金がほしいという気持ちに限界を設ける必要はないのです。年収を1000万円にしたい。もう少し欲張ってもいいなら、2000万円あったら、どんなにいいかと思う、などと遠慮する必要はありません。
 1億円ほしいなら、年収を1億円にしようと望めばいいのです。

 『「学び」を「お金」に変える技術』 第1章 より  井上裕之:著  かんき出版:刊

 井上先生は、この2つの法則をきちんと働かせるためにこそ「学び」が必要だと述べています。

 逆にいうと、これらの法則を働かせるための「学び」でないと、意味がありません。

 お金がほしいのなら、まずは「お金がほしい」となんの疑いもなく真剣に思うこと。
 そうすれば、自ずと「学び」に対する意識やイメージも変わってくるし、意欲も出てきますね。

「自分はこの程度だ」と、自分で自分の限界を決めてしまう。
 それが成功を妨げる大きな要因の一つです。

 その限界を取り外すことから、「学び」始める必要があります。

取り組むときは、真剣に、集中して行なう


 社会人ならば普通は仕事を持っています。
 そのため、毎日何時間も勉強に割くということは難しい人がほとんどです。

 井上先生も、ただ時間をかければいい、そんな勉強のしかたは大人の勉強法とはいえないと述べています。

 大人の勉強法は、勉強するときには真剣に、ものすごく集中して取り組むことです。
 こうすることより時間が濃密になり、短時間でも、長時間をかけたとき以上の成果に結びつけることができるのです。

「パレートの法則」を勉強にも応用しましょう。
「パレートの法則」は、イタリアの社会経済学者ヴィルフレド・パレート(1848~1923)が見出したもので、別名「80対20の法則」とも呼ばれます。
 集中度を高めれば、それまでの20%の時間でも、それまでの80%の成果を生み出せるのです。集中により勉強効率を4倍にアップできるわけです。

 私は、いつもたくさんのことを並行して進めていますが、実際に取り組むときは何か一つに絞り込み、最大限集中します。
 一晩にこれとこれをやるというように、複数の勉強や仕事をすることが多いのですが、時間をちゃんと決めて、その時間は一つのことに全神経と全エネルギーを注ぐのです。
 一つの作業が終わったら、コーヒーを飲むなど小休憩をとって、気持ちをスイッチします。
 これもけっこう大事なこと。脳にも句読点は必要です。

 『「学び」を「お金」に変える技術』 第2章 より  井上裕之:著  かんき出版:刊

 井上先生は、歯科医やセミナー講師のお仕事の合間を縫ってかなりのスピードで原稿を書き進められるのは、このような勉強方法により最大限集中することができるからと述べています。

借金もせずには成功できない


 お金がないことを勉強できない言い訳にして、学ぶチャンスを逃している人がたくさんいます。
 井上さんは、そういう人たちに対して、「借金をしてでも学びなさい」と強調します。

 借金というと、それだけでビビったり、とんでもないことだと目くじらを立てるのはなぜでしょう。
 借金にもポジティブな借金と、ネガティブな借金があります。
 自分の向上のために使うお金とか、事業の拡大や発展のために使う資金は将来を実現するための前向きな前借りで、ポジティブな借金といえるのです。
 階段を上がるのに少し力が足りない。そんなとき、後ろからちょっと押してもらったり、手をちょっと引っ張ってもらったりすれば一段ステップアップできる。借金は、この後ろから押す力や手を引っ張ってくれる力と同じです。
 そのおかげでステップアップできたら、借りたお金はゆうゆうと返済できます。

 企業は将来の発展のために新事業を立ち上げたり、工場を設立したりするときなどには銀行から融資を受けます。金融がなければ経済の発展は望めないといっても過言ではありません。
 私も、発展のために借金をした経験をもっています。はじめて借金したとき、私は、これで社会的に一人前だと認められたのだと大いに喜んだくらいです。
 借金もしないで、将来の発展を期するなんてムリな話。借金もせずに成功することなど不可能だといってもよいくらいです。
(中略)
 借りたお金は返さなければなりません。借金の返済は苦しいものです。
 でも、借金はその苦しさ以上に大きな可能性を開いてくれます。さらに、その苦しみを乗り越えることも人生の勉強になります。

 『「学び」を「お金」に変える技術』 第3章 より  井上裕之:著  かんき出版:刊

 企業でいう「投資」の考え方を、個人でも、当てはめて考える必要があるということ。

 もし、本当に成功を望むのなら、「お小遣い」という予算範囲を超える投資も、ときに必要です。

 自分の「学び」に必要で、払ったお金以上の効果が見込めると思ったら、躊躇なく投資する。
 そんな「経営感覚」を、今のうちから持っておきたいですね。

本気で行動する


「学び」は自己満足で完結してはいけません。
 あくまで、行動に結びついて成果を上げることが目的です。

 井上さんは、自己満足だけで終わってしまうなら、「学び」の意味はゼロだといってもよいくらいだと述べ、その後の行動の重要さを説いています。

 学んだ結果はどんどん行動化すべきです。
 人は動物。動いてナンボ、行動してはじめて価値を生み出すことができるのです。
 本当の学びであれば、その成果がある程度蓄積してくると、エネルギーチャージが充満したときのように、行動化のスイッチが入ります。問題はこの先。たとえ、自分の本業の領域以外だとしても本気で行動すべきです。
 いかなる場合も、評価は行動の結果に対して与えられるものです。行動もしないで、評価されない、お金がついてこないといっている人が多すぎます。
 IT技術者が自己啓発を学んだ場合を考えてみましょう。自己啓発を学んだ後はモチベーションの高め方が違ってくるので、たとえばPCソフトの開発をする場合も、取り組む姿勢がまるで変わってくるはずです。
 与えられた仕事に自然に感謝できるようになる。仕事の相手に対する姿勢やコミュニケーションにも、感謝がにじみ出るようになるのです。
 これも行動化の効果の一旦といえます。

 行動が変わると、当然、相手のリアクションも変わってきます。
 チームメイトやライバル間で行動化が起こると、相互に働き合い、お互いのエネルギーレベルが引き上げられていくのです。
 その結果、心の豊かさがかもし出されていきます。この豊かさ感が潜在意識に眠っている富の源泉を動かす。こうして、必要なものが必要なだけ手に入る、最高に豊かな状態が実現されるのです。

 『「学び」を「お金」に変える技術』 第4章 より  井上裕之:著  かんき出版:刊

 本を読んだり、セミナーに行って知識として蓄える。
 その努力も、実際に使って行動してみなければ、学んでいないのと一緒です。

 一冊の本の中の1ヶ所だけでもいい。
 印象に残った部分を頭に刻み込んで、実際に行動してみる。
 そして、その行動が習慣になるまで続けてみる。

 それが最も大事なことです。

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「お金」は、その人の社会的な人間の価値につけられるものです。

 井上先生は、学びを続けていくと、最後は「人間性を高める学び」に行き着くとおっしゃっています。

「学び」は、私たちが自分自身にできる唯一の「投資」といえます。
 つまり、自分自身の価値を高めるには、「学び」にお金をかけるしかないということです。

 かけた時間とお金の分だけ、それに見合った成果が上がるのが「投資」です。

 失敗することもあるでしょうが、それも見込んでトータルとして考えるべきです。

 大事なのは、「学び続けること」。
 つねに「自分」という“投資先”に希望を持ち続けて、日々研鑽を重ねたいですね。 


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