【書評】『人は0.5秒で選ばれる』(重田みゆき)

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 お薦めの本の紹介です。
 重田みゆきさんの『人は0.5秒で選ばれる』です。

 重田みゆき(しげた・みゆき)さんは、日本初の「インプレッショントレーナー」です。
 独自で考案されたインプレッショントレーニングが、多くのメディアで取り上げられている方です。

「声がかかる人」としての印象力は後天的なもの


 以前、航空会社系の都内有名老舗ホテルに勤めていた重田さん。
 そのとき、「自分ブランド」を確立することでお客さんの心をしっかりつかみます。
そして、担当したVIPラウンジの売上を1年足らずで、なんと100倍にまで伸ばすことに成功します。

 当時、重田さんが徹底的にこだわったこと。
 それは、自らの「印象力」を高めることでした。
 
『価値ある印象力を残せれば、お客様がお客様をつれてきてくださる』

 との信念からでしたが、それを自ら証明しました。

 重田さんは、自らの経験から、「1日に20個はチャンスが降ってくる」と述べています。
 ただ、それらのチャンスは「印象のいい人」、つまり、普段から周囲の目を意識し、自分の印象力に気を配っている人に投げかけられるものです。

「人は、人の好き嫌いを、0.5秒という一瞬のうちに決めている」

 そう述べている心理学者もいます。
 ビジネスの成功も、恋愛を含めた人間関係も、この0.5秒にかかっているといっても過言ではありません。

「声がかかる人」としての印象力は、背の高さや顔の良さとは関係なく後天的な要素が決める、つまり、トレーニング次第で、誰でもすごく印象のいい人にもなれれば、最悪の印象にもなれるとのこと。

 本書は、「印象力」を上げるために誰でもできる方法を、具体的にまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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なにかひとつ、改善点を見つけて続けてみる


 人の「印象力」を決める要素はいくつもあります。
「顔の表情」や「声の出し方」や「挨拶の仕方」などですが、それらをいっぺんに変えようとするのは、難しいです。

 そこで重田さんが勧めている方法は、「なりたい自分」をイメージし、そこから何かひとつに改善点を絞って、それを徹底的に身につかせることです。

「声をかけやすい、柔らかで誠実な印象の人になりたい」
「山本さんのような知的で信頼できる人になりたい」
 最初にこうしたイメージがあると、同じことを繰り返すのはまったく苦ではなくなります。回数をこなしたあとに、はっきりと素敵な自分がいることが想像できるからです。
 ですから、インプレッショントレーニングをするときに、まず自分がどうなりたいのか具体的にイメージすることが重要です。
 颯爽としたイメージなのか、力強いイメージなのか、かわいらしいイメージなのか、清潔感に溢れたイメージなのか・・・・。そのイメージでもって、どんな仕事を成功させたいのか、あるいは夢をかなえたいのか。
 それは職業や個性によって人それぞれ違っていいのです。ただし、なにかひとつが改善されはじめると、印象力の重要性に目覚め、さまざまな部分が改善されていきます。とても気持ちのいい挨拶ができる人に不潔な人はいませんし、姿勢がよくて立ち姿がきれいな人は話し方も素敵なものです。
 まずは、なにかひとつ、自分が「ここは改善すべきだな」と思えるところから回数をこなしてやってみましょう。そのうちに、それはすっかりあなたのものになり、それにつれてどんどん素敵なあなたに変わっていきます。

  『人は0.5秒で選ばれる』 1章 より 重田みゆき:著 ダイヤモンド社:刊

 印象力の基本は、「自分は相手からどのように見られたいか」です。
 それをイメージすることが印象力を高めるコツだということですね。

 できるところから一つ一つ確実にやっていきましょう。

アゴの使い方を変えて笑顔に


 日本人の特徴としてよく言われるのが、「顔の表情が無表情に見える」ということです。

 重田さんは、それは話す言語にも原因があると指摘します。

 私たちの使っている日本語は、口を大きく開かなくても話すことができる言語です。
 しかも、発音するのに舌をあまり使うこともありません。
 そのため、日本人は顔の筋肉が弱くなりがちです。

 印象力を上げるための豊かな表情作りには、顔の表情筋の力が欠かせません。
 特に、「口角が上がっていること」は素敵な笑顔のための必須条件です。

 口角をきゅっと上げて表情豊かになる話し方のコツ。
 それは、『「上あご」を動かして話す』ことです。

 下あごだけを動かしてしゃべっていると、表情筋も動きませんし、目にも力が入りません。冷たくて暗いイメージを与えます。当然、口角も下がっていきます。これが普段のあなたの話し方だったのだと認識してください。
 では、下あごばかりを使わずに表情を豊かに話すにはどうしたらいいでしょうか。
 まず、テーブルなどに肘をつき、手のひらを広げて、その上に下あごを置いてみてください。こうして下あごをブロックします。
 その状態で先ほどと同じように、大きな声としっかりした発音で話してみましょう。するとイヤでも顔の上半分が動きます。そのときの自分の表情を見てください。表情筋がよく動き、目にも力が入っているでしょう?下あごを動かして話していたときよりも、何倍も素敵に変わったはずです。
 こうしたことはひとつのクセですから、意識して繰り返していけば必ず身についていきます。

  『人は0.5秒で選ばれる』 2章 より 重田みゆき:著 ダイヤモンド社:刊

 重田さんは、ブロックされていて下あごが動かせないイメージで話をすると、顔の上半分が動いて、見違えるほどいい印象になると述べています。

 皆さんもぜひ、試してみてください。

ただ、ぼんやりと立っていませんか?


 外での待ち合わせなどでは、「立ち姿」がその人の印象力に大きく影響します。

 重田さんが考える、「印象力がアップする立ち姿」は、以下の通りです。

 男性の場合は、ホテルマンが立ち方のいい手本になります。足を肩幅くらいに開いて胸を張って上体を少し後ろに反るくらいに立っているとかっこいいものです。もちろん視線は下に落とさず前に向けます。高級ブランド店のドアマンをイメージしてもいいでしょう。
 女性の場合は両脚のひざの内側と内側のくるぶしをくっつけて2本の脚を1本にするようなイメージで立つと美しい印象を残せます。
 男性でも女性でも同様に重要なのは、自分の脚がおへその下あたりから生えているような意識を持つことと、重心を左右の真ん中に置くということです。
 脚の長さを現実どおりに脚の付け根からだと意識すると、立っているときも重心が下に向かっていきます。だんだんと膝が曲がりお尻も後ろに突き出て、いきおい、背中も丸まって老けた印象の立ち方になります。
 自分の脚がおへその下あたりから始まっているつもりで立ってみると、胸の下あたりから脚の付け根までの距離がぐっと伸びるような感じになります。おへそが縦に引っ張られるような感じと言ったらいいでしょうか。それによって肩甲骨がぎゅっと締まり、背筋も首筋も伸びて美しい立ち姿になるのです。

  『人は0.5秒で選ばれる』 3章 より 重田みゆき:著 ダイヤモンド社:刊

 ポイントは、「下半身がぶれずにしっかりと立っていること」
 普段から、意識して心掛けたいですね。

清潔感はメンテナンスから


 特に、お客さま相手の商売の仕事の場合、「清潔感」が重要となります。

 重田さんは、「清潔感」を身に付けるには、ただ毎日お風呂に入っていればいい、とか、体育会系の短髪にしていればいいというものではないと述べています。

 私から見れば、お風呂が大好きな人にも、体育会短髪男性にもにも、清潔感のないはいっぱいいます。
 私がいう清潔感とは「メンテナンス」のことです。
 清潔感のある人とは、まめにメンテナンスができる人。部屋にたとえるならば毎日掃除をするのはもちろんのこと、時代に合わせて少しずつ家具を変えてみたり、絵を飾ってみたりしている。だからいつ見てもスッキリしているし、新鮮な魅力があるのです。
 いくらもとの顔立ちきれいでも、スタイルよく生まれついても、なにもしていなければいつの間にか古くさくなっていきます。これが、なんとも言えない不潔感につながるのです。
(中略)
 眉毛がぼーっと伸びている人が、1回きれいにカットしてもらったとしても、それで油断をしていたら、いつの間にかまた伸びてくる。これをマメに定期的に手入れしてあげて、はじめて清潔感が生まれます。

  『人は0.5秒で選ばれる』 4章 より 重田みゆき:著 ダイヤモンド社:刊

 どんなに優れた機械や電子機器でも、メンテナンスを欠かせば、正常に作動しない「ガラクタ」に変わります。

 顔や髪の毛などの手入れも、それと一緒。
 しっかりメンテナンスをしていれば、清潔感のある印象を保つことができます。

 こういうことに無頓着な男性の方は、特に気をつけたいところですね。

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☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 私たちは、周りの人の印象については、冷静に判断することができます。
 しかし、自分自身の印象になると、かなりいい加減になりがちです。

「チャンスがない」
「出会いがない」

そう嘆いてる人は、周りの人への印象が弱かったり、悪かったりするのかもしれません。

 家の外に出れば、絶えず他人の視線に晒されることになります。
 どこで誰が見ているか分かりません。チャンスはいくらでもあります。

 普段から意識して印象力を高める習慣を心掛けて、「選ばれる人」を目指したいですね。



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