本一冊丸かじり! おいしい書評ブログ

本を読むことは、心と体に栄養を与えること。読むと元気が出る、そして役に立つ、ビタミンたっぷりの“おいしい”本をご紹介していきます。

【書評】『もう「いい人」になるのはやめなさい!』(潮凪洋介)

 お薦めの本の紹介です。
 潮凪洋介さんの『もう「いい人」になるのはやめなさい!』です。

 潮凪洋介(しおなぎ・ようすけ)さんは、エッセイスト、イベントプロデューサーです。
「愛と夢のある自由人生」をテーマに、雑誌、新聞、ラジオなど、幅広いメディアでご活躍されています。

「いい人」だから、自信を持てない

 本書では、「いい人」という言葉は、ネガティブな単語として使われています。

 潮凪さんのいう、「いい人」とは、何でしょうか。

「いい人」とは何か? それは前述した「ルール」に縛られ

  • やさしいと言われるけど、それが弱さの裏返しではないかと不安を持つ人
  • お人好しなせいで損な役を押しつけられ、悩んでいる人
  • 愛想笑いが得意だけど、実は自分に自信が持てない人

 こうした人々のことを指す。
「いい人」であるがゆえ、仕事にも人生にも自信が持てず、結果も出ず、委縮してしまう。そしてそのオーラが恋愛にも反映され、うまくいかない・・・・。

 そんな方々を何百、何千と見てきた。
 ここで一つの事実を言おう。
 本来の自分をとり戻し、「いい人」を抜け出した人はみな、仕事・人生・恋愛のすべてがうまく回りだす。

 『もう「いい人」になるのはやめなさい!』 はじめに から 潮凪洋介:著 中経出版:刊

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「いい人」と「いい男」の違いとは?

 潮凪さんは、ポジティブな、目指すべき方向性として「いい男」という言葉を使っています。
 主に、男性がターゲットなので「いい男」となっていますが、「いい女」と言い換えても、内容的には、ほとんど問題ありません。

「いい人」と「いい男」。

 似たような言葉ですが、ここでは、正反対の意味で使われています。

 そんな小さな現状を維持するためだけに「しっくりこない仕事」や「ストレス満点の人間関係」に身を投じ続ける。「耐え続けなければ御褒美が待っている」と勘違いする。もしその会社からリストラされようものなら、それを「コースアウト」としてマイナスに捉えてしまうのである。「新しい可能性へ挑戦する時間とチャンスが芽生えた!」とは思えないのである。
 そんな人になりたくなければ、「自分の財産は会社の中ではなく、自分の中にある」と考えよう。

 会社に忠誠を尽くすことよりも、自分のキャリアを磨くことに視点を置こう。
(中略)
 これまで積み重ねてきたキャリアやビジネスノウハウはあなたの中に秘伝のタレとして存在する。秘伝のタレがもっとも美味しく引き立つ仕事場を探すことである。器(会社)にこだわってはいけない。

  『もう「いい人」になるのはやめなさい!』  第1章 から 潮凪洋介:著 中経出版:刊

 成功者だって同じ人間。線を引く必要はない。
他人のサクセスストーリーのパワーは、自分自身に吸収する方がいい。成功する人間とは「俺にもできる!」と同化できる人間ばかりである。良い意味で「身のほど知らず」、分をわきまえない男たちばかりなのだ。

 『もう「いい人」になるのはやめなさい!』  第2章 から 潮凪洋介:著 中経出版:刊

 日本には仕事一色に染まり「魅力的な人間力やセンス」を失った人間が多い。学生のときに表情豊かで魅力的だった男性が、数年会社で働くと残念なことになる。半数以上は、おもしろみとセンスが削りとられ、ただ毎日会社に通い、心のこもらない作業をこなす抜け殻になる。
 こうならないためにも、オフの時間を確保し、そこでもっと「ほんとうの自分」「仕事では使わない自分」を出してゆこう。とにかく仕事から離れて、徹底的に遊ぶのだ。「遊び」を通して、あなたの感性や表現力は必ず磨かれる。

 『もう「いい人」になるのはやめなさい!』  第2章 から 潮凪洋介:著 中経出版:刊

 とくに「一つの会社でうまくいかない奴が、ほかのところにいったってうまくゆくわけがない」は、会社という仕組みの中であなたをちゃんと規則正しく動かすための会社都合のルールでしかない。いわば、あなたに同じ競技をずっとつづけさせるためのムチにすぎない。
 確かにあなたには足らない技能や常識力もあるだろう。しかしあなたはそれだけではない。誰にも負けない強みを持っているだろう。あなたは生きるために、自分の最も強い部分を伸ばせばよいのである。弱点を治すことなど、そのあとで十分である。

 『もう「いい人」になるのはやめなさい!』 第2章 から 潮凪洋介:著 中経出版:刊

 嫌で仕方がない会社に、しがみつく理由は、どこにもありません。

 そこから抜け出したいのなら、自分だけの武器を見つけ出すこと。
 そして、それを徹底的に磨くことに集中です。

 仕事以外の趣味や遊びも、全力で楽しんだ方がいい。
 そういうところで、感性が磨かれるのは、間違いありません。

 自分の可能性を、自分で限定してはいけません。
 武器を磨き続けていれば、いずれ突破口が見つかります。

世の中には、2種類の男しかいない

 世の中には2種類の男がいる。
 1つは「もう年(大人)だし」が口癖の男。
 もう1つは「まだまだこれから!」が口癖の男。前者の男は「わかりやすくオヤジ化」していく。後者の男は「キラキラした大人の少年」になる。あなたはどちらのタイプだろうか?

 『もう「いい人」になるのはやめなさい!』 第1章 から 潮凪洋介:著 中経出版:刊

「自分自身のこと(セルフイメージ)」「自分に起こること」「世の中の出来事」

 それらをどう捉えるかで、人生は、180度変わります。

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 自分を見限った人。
 成長することを諦めた人。

 そういう人たちが、「いい人」になり、年老いていきます。

 実際の年齢は、関係ありません。
 この世に別れを告げるまで、「いい男」「いい女」を目指し続けたいですね。

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