【書評】「心を整える。」(長谷部誠)

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 お薦めの本の紹介です。
 長谷部誠さんの『心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣』です。

 長谷部誠(はせべ・まこと)さんは、プロサッカー選手です。
 高校卒業後に浦和レッズに入団、2年目からレギュラーに定着し、その後は不動のボランチとして活躍して、日本代表まで登り詰めました。

一番大事なのは、「心」


 長谷部さんの興味の中心は、「心」です。
 

 僕のキーワードは心です。僕は心を大事にしています。スポーツ業界などでよく言われる「メンタル」という言葉で言い換えてもいいです。
(中略)
 僕にとっての「心」は、車で言うところの「エンジン」であり、ピアノで言うところの「弦」であり、テニスで言うところの「ガット」なのです。
 ???という感じかもしれませんが「調整する」「調律する」と言った方が適している感覚。車のエンジンに油をさし、ピアノの弦を調律する、そして、テニスのガットを調整する。そんな感覚を心に対して持っているのです。

  「心を整える。」 まえがきより 長谷部誠:著 幻冬舎:刊 

 小さい頃から、つねに自分の心に注意を払っていた。
 その積み重ねが、長谷部さんの気持ちの強さの源でしょう。

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特定のグループに属さない


 長谷部さんは、特定のグループ(派閥)に属さないようにしていると述べています。

 浦和レッズ時代、僕はなるべく派閥みたいなものに属さないようにしていた。どのグループとも仲がいいけれど、いつも一緒にいるわけではない。
(中略)
 では、どうして派閥に属さないか?

 それは「グループに甘える」関係になるのが嫌だからだ。
 正直、組織やグループに身を委ねてしまえば、楽なことが多い。
(中略)
 ただ僕は全員と信頼関係を築きながら、それでいて特定のグループに属さないというスタンスが好きだ。もしそれが実現できれば、たとえどんな強い逆風が吹こうとも、自分の芯も、チームの芯も簡単には揺らがないのではないだろうか。

  「心を整える。」 第3章より 長谷部誠:著 幻冬舎:刊 

 特定のグループに所属していれば、気持ち的には楽です。
 しかし、どこかに甘えができてしまいます。

 さすが、心を大事にする長谷部さん。
 自分自身のこともよく理解しています。

 敵を知る前に、自分を知らなければ、勝てる試合も勝てませんね。
 

 サッカー選手として、自分には一目で分かるような突出した武器がない、ということは自分でもよく分かっている。
(中略)
 だからこそ、レベルの高いチームの中で生き残り、先発メンバーに名を連ねるためには、何か人と違うストロングポイントを示さなければならない。
 僕にとってのそれは、「組織に足りないものを補う」ことだ。

  「心を整える。」 第4章より 長谷部誠:著 幻冬舎:刊 

 これは、優れた観察力がないと、とても務まらない作業です。

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☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 私がこの本の中で、一番気に入ったのは、次の部分です。
 

「(運が)いいですね」と言われれば、「いいです」と答える。確かにそれは事実だけれど、どこかしっくりこない。「経営の神様」と呼ばれる松下幸之助さんが言うように、運というのは、自分が何か行動を起こさないと来ないものだと分かっているからだ。   
(中略)
 普段からやるべきことに取り組み、万全の準備をしていれば、運が巡ってきたときにつかむことができる。多分、運は誰にでもやってきていて、それを活かせるか、活かせないかは、それぞれの問題なのだと思う。
 
 だから、僕は試合後に、「ツイていたね」とか「運がよかったね」と言われるのが嫌いだ。ギリギリのところで運が味方してくれるのは、ただ運がよかっただけではなく、それにふさわしい準備を僕がしていたはずだから。

 逆に、「運が悪かった」と思わない。結果が悪かったときには、「運」を味方につける努力が足りなかったのだと思っている。

 異性を口説くのと同じように、運も口説きなさい。ユーモアがあって、堅苦しくなくて、僕はこのアルゼンチンのことわざを一発で好きになった。
  
 運を口説くことに関しては、とことんうまくなりたいと思っている。これからも、あの手、この手で運の女神を振り向かせたい。

  「心を整える。」 第4章より 長谷部誠:著 幻冬舎:刊 

 世の中、言い訳をする人は、本当に多いですね。

 運が悪いから。
 才能がないから。

 そんな言い訳をする前に、出来る限りの努力をするべきでしょう。

 運がどうの、才能がどうのは、できる限りの努力をやり尽くした人だけが言える言葉です。

 長谷部キャプテン、これからも、日本代表のために頑張ってほしいです。

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