【書評】『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』(ロバート・シャインフェルド)

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 お薦めの本の紹介です。
 ロバート・シャインフェルドさんの『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』です。

 ロバート・シャインフェルド(Robert Scheinfeld)さんは、著述家・著作家です。

「マネーゲーム」は決して勝つことができないゲーム

 世界でも有数の大富豪だった祖父からお金儲けのノウハウを学び、「マネーゲーム」の達人となったシャインフェルドさん。

「マネーゲーム」を通じて、数多くの成功や失敗を繰り返す中で、ある真実を発見します。
 それは、「マネーゲーム」は決して勝つことができないゲームだということです。

(前略)本書を読んでいただければすぐにわかりますが、どんなに上手にプレーしても、どんなにお金を積み上げても、これまで教わってきたルールや規則、しくみに従ってプレーしている限り、このゲームには、ストレスや不安、痛み、喪失、幻滅などの「敗北」がつきものなのです。
 専門家のほとんどは、「マネーゲーム」に熟練し、お金をどんどん積み上げなさいと指南します。しかし、それだけではうまくいきません。「マネーゲーム」から完全に脱出し、あなた自身が選んだ新たなルールと規則を用いた、新しいゲームを始めるしかないのです。
 その時初めて物事が真に変化し、その変化が定着し、人生が本当に楽しいものになるのです!
(中略)
 私はあなたが「マネーゲーム」から脱出する方法を知っています。
 そして、あなたの手助けをすることができます。
 しかしそれは、私が指し示す地図にあなたが従う場合にのみ可能なのです。
 また、読む前に理解しておいて欲しいのですが、この本を読んだだけではあなたを「マネーゲーム」から脱出させることはできません。私にできるのは、道を示し、新たな世界への入り口を開き、それを飛び越える手助けをし、その向こうにある新たな世界でどうすればいいかを教えることだけです。
 実際に「マネーゲーム」から脱出するためには、あなた自身がしなければいけないことがあります。何をどのようにするべきかは、これから具体的に説明し、あなたに付き添い、できる限りのサポートはしますが、この旅の最終目的地にたどり着くまでには時間がかかります。また、責任と忍耐と根気強さと規律が必要になります。
 しかし、もしあなたが責任を持って努力すれば、その見返りは現時点では想像ができないほど大きなものになるでしょう。一度「マネーゲーム」から脱出すれば、今後の人生において、あなたがお金について悩むことはなくなると、私は自信を持って宣言できます。
 あなたはもう、請求書や所持金の額や、収支のやりくりを心配しなくてよくなります。
「そんな余裕はあるだろうか?」とか「それを買うべきだろうか?」などと悩むこともなくなります。収入や支出、資産や負債、給料、貯金、借金、利益、税金などについて一生心配せずにすみます。自分が貯めこんだ資産の運用や保護、利殖などのことで、混乱したり、ストレスを感じたり、頭を悩ませたりすることはなくなります。やりくりのために無理に働いたり、人生のささやかな楽しみや贅沢を削ったりする必要もないのです。
 ひとたび「マネーゲーム」から脱出すれば、お金に関しては何の限界も制約もありません。これは決して夢物語ではなく、実際にあなたの人生に起こる変化です。「マネーゲーム」からの脱出は、実際に体験してみなければ理解できない類(たぐい)のものなのです。

『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』 第1章 より ロバート・シャインフェルド:著 本田健:訳 ヴォイス:刊

 どんなにお金持ちになっても、「マネーゲーム」に参加している限り、お金の呪縛から解放されることはありません。

 本書は、「マネーゲーム」から脱出して、何者にも縛られない真に自由な人生を送るための方法についてまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

 

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マネーゲームは「人間ゲーム」の一部

 私たちは、無限の存在である場所から、そして別の意識レベルから少し離れ、ゲームをするために、この地球に生まれてきました。

 シャインフェルドさんは、このゲームの名前を「人間ゲーム」と言いその一部が「マネーゲーム」なのだと指摘します。

「人間ゲーム」の最も基本的で重要なルール。

 それは、無限の創造性を制限した場合や、人間の自然な状態である、限りない知恵、豊かさ、喜び、そして穏やかさを制限した場合に起こることを、十分に探求するということです。

 シャインフェルドさんは、以下のように説明します。

 すべてのゲームは、もともとだれかが何らかの理由と動機にもとづいて、考え出したものです。「人間ゲーム」も例外ではありません。たとえば、広い無限の視点から、ある無限の存在がこんなことを思いついたとします。
「もし自分自身を制限し、制約を与え、自分の力も知恵も豊かさも喜びもすべて隠してしまったらどんなことが起こるか、やってみたらおもしろいんじゃないか? すべてなくなったのだと、自分を騙(だま)すことができるだろうか? 本来の自分とは正反対の自分を信じることはできるだろうか? その時、自分の人生や経験は、どんなふうに変わるのだろう?」
 あなたは無限の存在なのですから、制約のあるゲームをしようと思ったら、そのゲームをするために、別の自分、つまり「制限された自分」を創り出さなければなりません。そして、その制限された自分から、本来の姿や力、知恵、豊かさ、喜び、穏やかさをすべて隠さなければなりません。そこであなたは「人間ゲーム」のほかの参加者や競技の場を、そして自分自身が何者で実際に何が起きているかという「真実」に目をつぶっている自分を、さらに、その自分をひそかに導く助手を創ります。
「人間ゲーム」に参加している制限された自分とは、今この本を読んでいるあなた自身の一部‐‐あなたがずっと「自分」であると思っていた存在‐‐です。
 ほかの参加者とは、あなたのまわりにいて、あなたと接点のある人たちです。
 競技の場とは、私たちが宇宙と呼んでいるもの、あるいは物理的な現実、三次元の現実です。あなたをひそかに導いてくれる助手とは、本当のあなた、無限の存在であるあなたのことで、この本では「本来の自分」と呼ぶことにします。
「制限された自分」と「本来の自分」では、姿や感じ方が違っても、実際には同じ「無限の存在」で、深いレベルでつながっているということを理解する必要があります。見た目の違いは、あとで説明する「意識の手品」によって創り出された幻想の一部なのです。
「制限された自分」が誕生した瞬間から、あなたは本来の強大な力や知恵、そして豊かさを自分自身から隠し、「人間ゲーム」の競技の場である別の現実を創りはじめるのです。
 作家バーバラ・デューイーは、こう言っています。

 そこで私たちは、自分たちは創造主ではなく、人生に左右されているのだと信じ込んでしまう。そして無力感を持ち、あわてて自分たちの弱さを技術の力で補おうとする。生まれ持ったテレパシー能力は使わなくてもいい。電話を持っているのだから。完全記憶能力はいらない。コンピュータを持っているのだから。回帰本能はいらない。地図を持っているのだから。健康法はいらない。医者がいるのだから。

 私たちは、自分の能力を隠し、「人間ゲーム」をするために別の現実を創るだけでなく、隠し場所はつらく、恐ろしく、危険で致命的なところだから、どんなことをしても避けるべきだと自分自身に信じ込ませているのです。
 ところで、野球の試合は9回まで、フットボールの試合は第4クォーターまで、ゴルフは18ホールまであるように、「人間ゲーム」にも2つの段階があります。

第1段階
「人間ゲーム」の第1段階では、「本来の自分」がすべての力と創造性と巧妙さを総動員して、あなたが本当はどんな人間で、あなたの自然な状態がどんなものかを隠し、決して見つけられないようにしてしまいます。「制限された自分」と三次元の競技場が現実のものだと信じ込ませ、どんどん制約を厳しくして、自分が本来とは正反対の存在であると思わせるためにあらゆる手段が講じられます。

第2段階
 第1段階で、あなたが自分自身の本来の姿を忘れ、制限され、制約の多い経験に没頭するようになると、「本来の自分」はあなたを第2段階に誘います。この時点で、あなたは自分には何かが足りない、何もかもが意味を持たない、自分の知らないところで何かが起きているのかもしれないと感じ、自分が不完全な人間だと思うようになります。そして、答えを見つけよう、人生におけるより高い目標を見つけようとします。
 このとき、あなたはまだ自分の真実の姿や、自分に本来備わっている力や知恵、豊かさに気づいてはいませんが、それでも「真実」を探し始めます。すると「本来の自分」は役割を変え、あなたを「世紀の宝探し」に連れ出して、第1段階で隠した力や知恵、豊かさを取り戻す手助けをするのです。ひとたび力と知恵と豊かさを取り戻せば、あなたは何の制約も制限も受けずに「人間ゲーム」に参加できるようになります。

『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』 第2章 より ロバート・シャインフェルド:著 本田健:訳 ヴォイス:刊

 シャインフェルドさんは、第1段階から第2段階へ移行する転換点のことを「脱出ポイント」と呼んでいます。

「人間ゲーム」の第1段階は、あなたに多大なフラストレーションと苦しみを味あわせ、自分は不完全だ、何かが違う、人生はこれだけではないはずだ、自分の知らないところで何かが起こっているはずだと思うように設計されています。

 シャインフェルドさんは、そのような感情が最高潮に達したとき、あなたは第2段階に進む(少なくとも自分の可能性について視野を広げる)ことができると述べています。

「現実」は、いかにして創られるのか?

「マネーゲーム」から脱出するためには、「人間ゲーム」の競技場がどのように創られるか、そして「本来の自分(意識)」がゲームの中での経験をどのように創っているのかを、深く理解する必要があります。

 シャインフェルドさんは、それを「ホログラム」(実際には存在しないのに、そこにあるように見せる三次元の物体や絵)を使ったたとえで、以下のように説明しています。

 ホログラムは、非常に特殊なプロセスを経て創られています。
 たとえば、リンゴのホログラムを創るとしましょう。はじめに、リンゴにレーザー光線を当てます。すると、最初の光線を反射した光が2番目のレーザー光線になり、干渉縞(2つのレーザー光線が混じりあう場所)ができます。それをフィルムやホログラフィープレートにとらえるのです。
 この際、フィルムに焼きつけられたパターンには、正確な色や高さ、幅、奥行、位置、茎の色、うっかり落としてできた小さなくぼみなどまで、そのリンゴ固有の情報が含まれています。
 現像したフィルムは、明るい線や暗い線が渦巻く意味のない画像に見えます。しかしそれにレーザー光線を当て電圧を加えると、パターンの中に入れられたすべての情報が忠実に再現され、完璧にリアルな場所に置かれたリンゴの三次元の画像が現れるのです。
 エンジニアや科学者たちが現在研究している最先端のホログラムや、ハリウッドの特殊効果やアニメーションスタジオで行われているようなホログラムでは、コンピュータやソフトウェア、複雑な数学的計算式を駆使したホログラム画像が創られています。

 ホログラムを使ったたとえで重要な点は、次の2つです。

  1.モノの幻像であるホログラムを創るためには、まず自分が創りたい幻像の詳細をすべて含むパターンを創らなくてはならない。
  2.ホログラムを実際に見るためには、そのパターンに強い力を加え、完璧にリアルに見える幻像を出現させなくてはならない。

 つまり、パターン + 力 = 幻像 というわけなのです。
 意識は、物質的な宇宙と、そこに存在するすべてのものを創り出し、あなたを完全に騙して「人間ゲーム」の第1段階をプレーさせます。それをこれまでの考え方で説明すると、次の通りです。

  ・あなたの意識が、「人間ゲーム」のアミューズメントパークに存在し、リアルに感じられるような何か(体、環境、物体、動物、植物、預金通帳、現金など)を創ろうという意図を持ち、無限の可能性を持つフィールドに向かいます。
  ・あなたの意識は、フィールドの中にその物質の詳細情報‐‐「限定された」あなたや「人間ゲーム」のほかのプレーヤーの体のサイズや形、髪の色や長さ、性格、腰痛持ちなどの特徴‐‐をすべて含むパターンを創ります。この詳細なパターンは、普通は「信念」とも呼ばれています。
  ・あなたの意識が、あなた自身の持っている無限の力をパターンに加えます。すると、望んだ通りの物がホログラムの幻像のように飛び出してくるのです。
  ・パターンには、リアルに見えるために必要な詳細情報がすべて盛り込まれており、強い力も加えられているので、完全に現実のもののように見えます。

 幼児から大人(すべてホログラム的な幻像ですが)に成長するにつれて、フィールドの中のパターン(信念)の数は急激に増加し、あなたが、現実あるいは人生と呼んでいる競技場を複雑なものにしていきます。無限のあなたは、人生における目的や使命をもとに立てられた計画に従って、パターンの中に含まれる詳細情報、つまりホログラム的幻像の姿をコントロールし、あなたが思い通りに「人間ゲーム」をできるようにサポートしているのです。

『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』 第5章 より ロバート・シャインフェルド:著 本田健:訳 ヴォイス:刊

 現実は、自分自身のパターン(信念)が反映されて創り出されたもの。
 パターンに、思考や感情などのエネルギーを照射することで、ホログラムのように目の前に現れます。

 つまり、パターンと思考や感情次第で、現実はいくらでも変えることができるということ。

 現実を変えるカギは、自分自身の心の中にある。
 それが「人間ゲーム」の核心であり、秘訣なのですね。

「マネーゲーム」から脱出するための第一の道具

「人間ゲーム」の第2段階でプレーし、「マネーゲーム」から脱出する。
 そのときに私たちが使える道具は、以下の4つです。

  1. 感謝の表現
  2. プロセス
  3. ミニ・プロセス
  4. ボキャブラリーと独り言の強化

 第一の道具である「感謝の表現」とは、どのようなものなのでしょうか。 

第一の道具 感謝の表現

 多くの人は、お金は物やサービスと交換できる便利な道具だと教えられてきました。文明が始まったばかりの頃は物々交換でしたが、それでは不便で効率が悪いため、シンプルで簡単な手段としてお金が創られたのです。
 また、お金を交換するプロセスも、硬貨から紙幣、クレジットカード、電子マネーへの移行によって、さらに簡単に、さらに効率的になったとも教えられました。けれども、「人間ゲーム」の第1段階がすべてそうであるように、私たちが教えられてきたことは、単なる煙幕、雲、あるいは、あなたの目を欺(あざむ)いて限界と制限の中に閉じこめるための幻想に過ぎません。
 だれかにいいことをしてもらったり助けてもらったりしたとき、何か価値のあるものをもらったとき、あなたはどうしますか? 「ありがとう」と言いますね? そのような場合、‐‐もしあなたがきちんとしたマナーを身につけている人なら‐‐同じように「ありがとう」と言うのではないでしょうか?
 もし明日、地球上からお金が消えてしまったら、何が変わるでしょう?
 書店の棚から本が消えるでしょうか? レストランやお店が閉まるでしょうか? 向上の組み立てラインから、車が出てこなくなるでしょうか? 病院やガソリンスタンド、クリーニング店、コピー店などが閉まるでしょうか? 今、私たちが享受している商品やサービスが、突然なくなるということがあるでしょうか? そんなことはありません!
 たとえお金がなくなっても、商品やサービスを手に入れることができるなら、取引の中に何が残っているのでしょう? それは、感謝の表現です。
 あなたに対して商品やサービスを提供してくれた人に、「ありがとう」と言いたい気持ちは変わらないでしょう。何か価値のあるものを受け取ったら、感謝を示したいと思うでしょう。レストランに行って楽しい時間を過ごしたら、給仕をしてくれた人に「ありがとう」と言うでしょう。ドレス・ショップに行って、素敵なドレスを買ったら、店員やオーナーに「ありがとう」と言うでしょう。電気屋さんでコンピュータや携帯電話を買ったら、品物を受け取るときに「ありがとう」と言うでしょう。
 あなたが支払う一枚一枚の紙幣は、あなたが受け取った価値あるものへのお礼なのです。家賃の支払いが嫌なこともあるでしょうが、住む場所があるということは価値のあることではないでしょうか? ローンの返済が嫌なこともあるでしょうが、そのローンが借りられたからこそ、価値ある物を買ったり価値あることをしたりできたのです。クレジットカードの請求書の合計額を見てうんざりしても、その中のひとつひとつを受け取ったり経験したりしたとき、あなたは価値を受け取ったのではないでしょうか? 第2段階で手に入れたエックス線で詳しく見れば、あなたがお金を払うとき、あなたは実際には「ありがとう。私が今受け取ったものに感謝します」と言っているのです。
(中略)
 感謝すべき3つの点とは、次の通りです。

 1.その幻想をすばらしくリアルに創ることができたあなた自身
 2.すばらしくリアルに見え、「人間ゲーム」をプレーするあなたをサポートしているその創造物‐‐人でも、場所でも、物でも‐‐と、あなたがそれ(食事や洋服、レース、登山、一杯のシャンパンなど)から受け取る恩恵
 3.1と2を可能にした創造のプロセス

 ここまで読んできたあなたなら、もうおわかりでしょう。あなたがレストランで食事をして、現金やクレジットカードで支払うとき、その相手はだれですか? あなた自身ですね? 支払う相手は「向こう」にいるわけではありません。物も人もすべて、あなたの意識の創造物です。
 それでは、究極的に価値を提供している人、あなたがお礼を言っている相手はだれでしょうか? あなた自身です!
 たまたまレストランの例を使ってはいますが、レストランは実際にはありません。あなたの意識が、レストランの幻想‐‐部屋も、テーブルも、壁の絵も、BGMも、食べ物も、ウエイターも、まわりで食事をしているように見えるお客さんも(映画のたとえで言うならエキストラですね)、あなたがそこにいるあいだに見たり経験したりするすべての人と物‐‐を創っているのです。どれも実際にそこにあるわけではなく、あなた自分自身に現実のものだと信じ込ませているに過ぎません。
 これは信じがたい偉業と言えます。せっかくですから、心から楽しみましょう

『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』 第9章 より ロバート・シャインフェルド:著 本田健:訳 ヴォイス:刊

 お金は、私たちが受け取った「価値あるもの」へのお礼。
 その「価値あるもの」を創り出したのは、自分自身の意識。

 お金を手放すことにポジティブな感情を抱くのは、なかなか難しいかもしれません。
 しかし、私たちが「人間ゲーム」に参加した理由や「人間ゲーム」の基本的なルールを理解すると、素直に感謝の気持ちが湧いてきますね。

「プロセス」は最強の脱出ツール

 第2の道具である「プロセス」は、脱出のプロセスにおいてもっとも価値のある道具です。

 シャインフェルドさんは、「プロセス」にはコア構造があり、その構造の中でどのように作業するかというガイドラインがあると述べています。
「プロセス」のコア構造は、以下の6つのステップです。

 不快な経験をしたら、

  ステップ1 その中に飛び込む
  ステップ2 不快なエネルギーを残さず感じる
  ステップ3 その強さがピークに達したら、「真実」を告げる
  ステップ4 自分の力を取り戻す
  ステップ5 本当のあなたを、もっともっと表に出す
  ステップ6 あなた自身に、そしてあなたの創造物に感謝を表す

 それでは、「プロセス」を使うときのガイドラインを見ておきましょう。不快感を抱いたとき、その強さがピークに達したら、ただ中に飛び込んで次のように言ってください。言葉の意味を実感しながら、心を込めて言うのがコツです。

 1.「私はこの不快な経験を創っている    だ」(空欄に、あなたが選んだ言葉を入れてください)
 2.「これは現実ではない」
 3.「これは完全に作り物だ」
 4.「これは私の意識の創造物だ」
 5.「今、私はこの創造物から力を取り戻す」
 6.「私は力を取り戻す。私は力が戻ってくるのを感じる」
 7.「私は力が押し寄せてくるのを感じる」
 8.「私は力押し寄せてくるのを感じる。私は自分がどんどん成長し、本来の自分に戻っていくのを感じる。私は『人間としての経験』の中で、もっと本来の自分を表現していく。私は    だ」(空欄に、あなたが選んだ言葉を入れてください)
 9.「不快な経験を創り、それを自分自身に本物だと信じ込ませたあなたの才能に、その創造物のすばらしい出来栄えに、そして第1段階でそれが立派に果たした役割に、心から感謝します。

 それでは「プロセス」を実際に使った例を見ていきましょう。
 もし私が挙げる例がしっくり感じられないようなら、どうぞ自由にあなたなりの例を考えてみてください。
 ある時、あなたが車を定期点検に出すと、サービス担当者からすぐ修理しなければならない重大な故障が見つかり、修理費用が2500ドルだと言われました。幻想の中であなたは、その修理代を払うだけのお金が口座にないと信じ込んでいます。担当者から「良い知らせ」を聞いたあなたは、緊張して恐怖を感じるなど、強い不快感を抱きます。
 このような状況に置かれ不快な気持ちを感じた瞬間に、その不快感の中に飛び込み、不快感をたっぷり味わってください。不快感がピークに達するまで、あるいは、あなた自身が限界だと思うまで待ち、ピークが来たら、あなたが選んだ言葉を心から実感しながらこう言いましょう。
「私はこの不快な経験を創った力であり神の存在である。これは現実ではない。完全に作り物だ。これは私の意識の創造物だ。今、私はこの創造物から私の力を取り戻す」
ぞして、少し間をおいて続けます。
「私は力を取り戻し、力が戻ってくるのを感じる」
 言葉を切り、力が戻ってくるのをあなたなりに実感します。
「私は力が押し寄せてくるのを感じる」
 また言葉を切り、押し寄せてくる力を感じます。
「私は力が押し寄せててくるのを感じ、自分が成長して本来の自分に戻っていくのを感じる。本来の自分をもっと表現していく」
 言い終わったら「無限のエネルギー」を受け止め、感じましょう。
 それから、サービス担当者に2500ドルの修理費のことを告げられた場面を思い返します。その時、少しでも不快な気持ちを感じたら(感じるか感じないかは、場合によります)、その不快感を「無限のエネルギー」の中に解き放ちます。
 不快感を一切感じなくなるまで、その手順を繰り返します。動揺を感じる間は、「無限のエネルギー」に浸りましょう。
 その後、車や車の故障、修理工場やサービス担当者などの幻想と、無限の豊かさを持つあなたが修理代を払うことができないという幻想に感謝し、あなたが単なる幻想を現実だと自分に信じ込ませたことに感謝します。そして、創造者としての自分に感謝し、そこからあなたが受け取った価値(この場合は、第2段階で力を取り戻し「真実」を再確認する機会を持てたこと)に感謝します。
 以上です。これが「プロセス」です。
 不快感の原因となる「映画のシーン」の内容や、「プロセス」をあなたがどのように使うかにもよりますが、慣れてくればものの1分ほどで全ステップを終わらせてしまうこともできます。すばやく、簡単に済ませることができるのです。何時間もかかったり、一日中かかったりすることはありません。前にも説明したように、「プロセス」を使うこと自体がとてもおもしろく愉快な経験なので、使うのが待ち遠しくなるでしょう。私も、私のクライアントや学生たちもそうですから。
 もし家にひとりでいるときに不快感を抱いたら、私は自宅のオフィスにある瞑想用の椅子の背を倒し、目を閉じて「プロセス」を使います。会食やパーティーでほかの人と会話をしているときに不快感を抱いたら、目をそらしたり、うつむいておでこに指をあて考えごとをしているふりをしたり、席を外しトイレに行ったりして「プロセス」を使います。場面に応じて、やり方を工夫すればいいのです。難しいことではありません。常識と練習ですべてうまくいきます。

『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』 第10章 より ロバート・シャインフェルド:著 本田健:訳 ヴォイス:刊

 不快な経験は、「制限された自分」の意識が創り出したホログラムです。
 思考のパターンを変えない限り、不快な経験は、形を変えて現れ続けます。

 思考パターンを変え、「制限された自分」の意識を変える。
 そして、「人間ゲーム」の第2段階を楽しんでプレーする。

 そのために最も効果的な道具が、この「プロセス」だということです。

 

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☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 

 私たちは、あえて制限され不完全な存在とって地球に生まれ、「人間ゲーム」をプレーし、現実を創り続けている。

 苦しいことや悲しいことばかりのこの世界に、自ら望んで生まれた。
 さらには、その苦しいことや悲しいことも含めた自分の経験すべてを自ら創り出していた。

 にわかには、信じがたい話ですね。

 シャインフェルドさんは、今あなたのホログラムがどのように見えていようとも、これからあなたがどれほどの不快感を抱くことになろうとも、「本来のあなた」から見れば、とびきり楽しい経験をしているというのが「真実」なのだとおっしゃっています。

 どんなゲームでも、ルールを知らないことには、楽しむことはできません。
 当然、勝利を収めることも難しいでしょう。

 私たちが、お金やその他のトラブルを抱えて悩んでいるのは、「本来の自分」から見ればすべて“予定通り”です。
 人生の醍醐味は、その追い込まれた状況からピンチを切り抜け、勝利への道を切り開いていくことにあります。

 本書は、「人間ゲーム」を勝利に導くためのカギであり、攻略本です。

 人生で、一発逆転の満塁ホームランをかっ飛ばしたい。
 そう願うすべての人に一読頂きたい一冊です。

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