本一冊丸かじり! おいしい書評ブログ

本を読むことは、心と体に栄養を与えること。読むと元気が出る、そして役に立つ、ビタミンたっぷりの“おいしい”本をご紹介していきます。

【書評】『世の中の運がよくなる方法を試してみた』(櫻庭露樹)

お薦めの本の紹介です。
櫻庭露樹さんの『世の中の運がよくなる方法を試してみた』です。

世の中の運がよくなる方法を試してみた

櫻庭露樹(さくらば・つゆき)さんは、スピリチュアル研究家、開運ユーチューバーです。

「運」が開ける「幸運体質」とは?

私たち日本人は、「運」というものに、強い関心やこだわりを持っています。

櫻庭さんは、その理由を仕事やお金、人間関係、健康やご縁ーー人生にまつわるすべてのことに運が鍵となって関わっているということを、本能的に知っているからではないかと述べています。

 開運は「技術」です。
宇宙には法則があり、その法則を知り、型通りに実践さえすれば、誰でも、どこでも、どんな状況でも、いつからでも開運することができます。
宇宙の法則は絶対的に存在し、それを意識するか否かにかかわらず、使いこなしている方々がいます。そういう方には共通の智慧(ちえ)や行動・思考パターンがあることがわかっています。それらを体得することが、開運の究極のテーマです。

私は、35歳まで人生に悩み、とりわけ生きがいも面白いこともなく、死にたいとさえ思って生きていました。
そんななかで、偶然のご縁に恵まれ、師匠と仰いだ恩人たちから教えていただいた智慧を、必死で実践することになりました。

どうしても人生を変えたい。
何もかもうまくいかない人生に終止符を打ちたい。
つまらない毎日を何とかしたい。
生まれてきたお役目、使命があるのなら、どうしてもそれを知りたい。
半信半疑とはいえ、まさに死に物狂いで、師匠の教えを実践していったのです。
初めは、靴をそろえることや、笑顔で挨拶(あいさつ)やお礼を言うこと、使った椅子は片づけることなど、まるで幼稚園児がこなすような小さなことから徹底的に実践していきました。
そんななかで、なかなか状況もよくならず、好転していく兆(きざ)しもなくて、師匠に文句を言ったこともありました。
しかし、成功者はやはり実践し続けるのです。
小さな行動の積み重ねが、人生を大きく変えていくのだと教わりました。
あきらめるわけにはいきません。

成功とは何なのか?
これまで出会ってきた師匠や偉人たちを見て思いました。
それは、いかなる状況になっても変わることのない幸運体質になることです。成功する人、毎日を幸せに生きている人は、成功や幸運に恵まれているから、今があるのではないのです。
たとえ今、どんな状況に陥っていても物事の変化や人間関係、感情にとらわれすぎることもなく、またゼロからでも絶対にのし上がっていけるという安心感と自信、言わば絶対的な幸運体質が備わっているからなのです。
もし今、あなたの困った状況に絶対的な幸運体質が備わったら人生はどう変わっていくでしょう。
(中略)
自ら積極的に働きかけないと、人生を変えることはできません。
開運を極める道は、実践学なのです
そして何より、開運をしていくなかで、あなたは最高の自分自身と、その才能を謳歌(おうか)する人生に出会うことができるでしょう。
もしかしたらその旅は、今のあなたにとって想定外かもしれません。しかし、あなたが本当に求めていた出会いや生きがいが、きっとそこにはあるはずです。
人生を変える選択肢は、常に「やるか」「するか」しかありません。
実践するしかないのです。

『世の中の運がよくなる方法を試してみた』 はじめに より 櫻庭露樹:著 フォレスト出版:刊

本書は、櫻庭さんが今まで師匠たちから学び実践してきた開運の型や、夢や使命の見つけ方を詰め込んだ開運ノウハウをまとめた一冊です。
その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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運は待っているだけでは絶対によくならない!

櫻庭さんは、運というものは、目には見えないけれど、絶対に存在し、実践することによって、運を確実にアップさせることができると述べています。

 運がよくなる最大の方法は、「運がよくなる方法を実践すること、そして、その方法は技術である」と言いましたが、それは私が、この世界の研究を15年してきてわかったことです。多くの成功者のそばで、運がいい人は何をやっているかを見て、それを私自身が実践してきて体得した結果、その「方法(=型)」を発見してきました。
ですから、型通りに実践していけば運は絶対によくなっていくと言っても間違いないでしょう。
しかし、型通りにやっても運がよくならない人がいます。
それは、絶対的に“何か”が間違っているためにうまくいかないだけです。
そうであるならば、その何かを自分の中で修正していけばいいのです。
自ら積極的に運を上げにかからなければ、絶対に運はよくなりません。しかし、ほとんどの人が「運がよくなるまで待つ」という姿勢でいるために、まったく変わらないままの人生を送っています。
かつての私自身がそうでしたから、すごくよくわかるのです。
かつての私は、本当に切羽詰まっていて、藁をもつかむ思いで小林正観さんのところに駆け込み、教えを乞うていましたから。

どんなにいいことを知っていても、何ごとも実践しなければ意味がない。そのことは正観さんの「ありがとうを言う」から始まり、本当にいろいろなことを教わり、その通りにしてきた結果、たどり着いた答えです。
正観さんに「運の性質」を教えていただき、それを理解したあとには、とにかく行動する以外、自分の人生を変えることは絶対にできないということに気がついたのです。そして、教えていただいたことを実践していくなかで、私の人生は本当に豊かになっていきました。
25年前、つらいことが多く、不平不満ばかりで、世の中をどこか呪(のろ)っていた私が、本気でやるんだと覚悟を決めて、たった2カ月で人生が変わってしまいました。
今になって思うと、当時の私は人生にかなり切羽詰まっていて、とにかく教えていただいたことを素直にすべて自然に実践していったからよかったのかもしれません。アホみたいにひたすらやるしかなかったのが、逆に功を奏したのだと思います。

ただ、私は必死に実践してきましたが、この本を手に取っていただいたあなたには、運がよくなる方法を、とにかく楽しんで、ワクワクしながら素直な気持ちで実践してほしいと思っています。「これ、面白そうだからやってみよう」といった、軽い気持ちで始めてもかまいません。
というのも、私のところには、毎日たくさんの方が人生相談にやって来ますが、開運のアドバイスをいくら熱心に伝えても、実践しない人はまったくやらないままフェードアウトしてしまうからです。
そこで、行動する人としない人との違いは何だろうと考えてみると、やらない人は2通りあることに気づきました。
1つ目は、かつての私のように人生に切羽詰まっていない人です。
そういう人は、「何となく人生を変えたいなあ」と、私のところに来てグチを聞いてもらって共感してもらいたいだけなのかもしれません。本気で困っていないのです。
人生に切羽詰まっている人は、ほかに選択肢を考えたり、根拠を思案したりしている暇はないので、本気で行動します。そういう人は、どんどん人生を変え、願ってもみなかったような結果(奇跡?)にたどり着いたといううれしい報告をいただくこともあります。
2つ目は、素直に実践しない人です。
これは楽しく実践しない、ワクワクして実践しない人と言い換えてもいいもしれません。
そもそも運をよくしたいという願いから実践するのですから、ワクワクした気持ちで実践しないことには何ごともいい方向へは進みません。深刻さは神様も嫌います。もともと神様は遊ぶことが大好きですから。
ですから、楽しそうに実践している人に神様は興味を示します。
以上が、運をよくするためには、実践することが大切だという理由です。
私自身が実証し、運がいい多くの人たちがやってきた、具体的な「運がよくなる方法」を、あなたにもぜひ実践していただき、その効力を実感してみてください。
あなたの運がよくなっていたびに、あなたはこの宇宙の法則の真価に圧倒され、納得するしかなくなるでしょう。

『世の中の運がよくなる方法を試してみた』 第1章 より 櫻庭露樹:著 フォレスト出版:刊

知識として頭に入れるだけでは、何も変わらない。
実践して、継続して習慣にて、初めて効果が現れる。

どんな技術を習得する場合にもいえることです。
運も「技術」ですから、当然、その例に漏れないということですね。

宇宙にある「コスモスバンク」と「コスモスローン」

櫻庭さんは、この宇宙には「宇宙銀行」というものが存在していて、その銀行には「コスモスバンク」と「コスモスローン」という2つがあると述べています。

 コスモスバンクには、あなたの貯金残高があり、それは「人のためにどれだけお金を使ったか」「人のためにどれだけ汗を流したか」「人のために何かをしてあげたか」でお金のエネルギーがどんどん貯まっていきます。
コスモスバンクは、人のために使ったお金だけではなく、人のために何かをしてあげたときにもエネルギーとして貯まっていきます。お金=エネルギーだからです。
逆にコスモスローンは、「人に何かおごってもらった」「人に何かプレゼントをもらった」「人に何かしてもらった」「人に迷惑をかけた」ときに、エネルギーが借入残高としてどんどん貯まっていきます。ローン会社にお金を借りているのと同じ。ですから、金運がいい、金運が悪いというのは、コスモスバンクの貯金残高とコスモスローンの借入残高のどちらが多いかで決まります(下の図を参照)。
言い換えれば、その人の金運はエネルギーの量の多さで決まるということです。
コスモスバンク貯金残高とコスモスローンの借入残高を比べて、残高の大きいほうがその人の運になっていきます。
しかし、コスモスローンのほうが残高の多い人が大半なのです。
人からおごってもらう、ご馳走してもらう、プレゼントをいただく・・・・・。こんなことに命を懸けている人たちもいます。
自分の財布からお金が出ることを異常に嫌うのです。
こういう人たちは、コスモスローンからどんどんお金を借りていることになります。ですから、ローンばかりしている人に待ち受けているのがひどい顛末(てんまつ)、いわゆる臨時出費が多くなります。
自分の身に起こることはすべてメッセージとして、意味がないものはありません。
臨時出費があったときに「なんで・・・・・私の人生、臨時出費ばっかり」と悲観的に思うだけで、その意味を考えない人が多いのです。
臨時出費に気づかない人は、病気というかたちでお知らせがくる場合もあるのです。

臨時収入があったとき、一般的にはただそれを喜んで自分のために使ってしまう人が多いと思います。
しかし、お金はエネルギーであり、この臨時収入こそお金の使い方を試されているリトマス試験紙であると言えます。
ここで言う臨時収入とは、自分の労働や功績に関係がないのに手に入ってきたお金です。親や家族からの遺産相続、誰かからもらったお金、たまたま当たった投資案件で得たお金などのことを言います。
そんな臨時収入があったときに、宇宙銀行は一番目を光らせ、あなたの行動を詳(つまび)らかに見ています。
そこであなたがそのお金を手にしたとき、どんな行動や思考をもって、誰のために何のために使うのか。
それは、あなたの腕の見せどころでもあるのです。
なぜならば、その使い方次第で、その後の金運が大きく変わってくるのです。
どんな小さな臨時収入であっても、宇宙は律儀な無限大返し。世界のどんなオイシイ投資案件より、利息がついて、必ず自分に返ってきます。
なぜならそれは、宇宙の法則をつかさどる神様が応援してくれるから。
宇宙の法則に適った行動は、あなたのお金の流れがよくなる現象をもたらしてくれるのです。

コスモスバンクの貯金は、お金を使うことだけで貯まるのではありません。
誰かのために何かをしてあげること、誰かを応援し助けてあげることなど、善なる行動、そのエネルギーの積み重ねが、あなたの宇宙銀行口座に財を蓄えていくことにつながります。
今までそんなことを考えたこともないし、半信半疑だと思う人がいるかもしれません。
しかし、この宇宙法則は絶対です。

その金額が大きければ大きいほどに、面白い現象があなたに降りかかります。
実際に、金運に恵まれている多くの方が、この法則を使いこなしているからです。
世の人格者、成功者は、もはやそれが当たり前すぎて習慣を通り越して、無意識にやっているいることでもあります。
人生で一度くらいは清水の舞台から飛び降りる気持ちで、実践してみてはいかがでしょうか?

臨時収入があると、多くの人はそれを自分のものだと勘違いしてしまいます。しかし、あくまでも臨時の収入であって、どんな使い方をするかを試されているのです。
私は講演などでいつも「金運を上げるならトイレ掃除、家の床面積を広げると臨時収入が入ってくる」と言っているのですが、本当に臨時収入が入っても、みんな自分のものだと勘違いしています。
「トイレ掃除したら本当に臨時収入が入ってきた」
「床面積を広げたら本当に臨時収入がきました」
と、たしかにうれしい声をいただきます。
しかし結局、臨時収入というのはすべて試されごと。たとえば、あなたに5万円の臨時収入が入ってきたとします。この5万円は、宇宙があなたに一時的に預けているのですが、これを何のために使うのかを試されているのです。
「臨時収入5万円入りましたー。今から家族で叙々苑に行ってきます! いつもは頼まない上ロースいっちゃいまーす」と、SNSなどに写真が載っていたりするわけですけど、私は「ちょっと違うんだよな」と思ってしまいます。

さて、お金に関しては、本当に面白い話がたくさんあります。
その最たる例として、宝くじが一番わかりやすいでしょう。高額宝くじが当たった人の9割が絶対不幸になるという統計が出ているのです。
たしかに夢を買うなどと言ったりしますが、本当に高額当選したら9割の人が不幸になるんです。どっちに転んでも不幸というやつです。
高額宝くじが当たった人はみずほ銀行のVIPルームに連れて行かれるのですが、そこで延々とお金の話を聞かされます。何でかというと、みずほ銀行の行員はみんな知っているからです。高額宝くじが当たった人はみんな不幸になるってことを・・・・・。
だから、その人が不幸にならないようにお金の話をするのですが、たぶん話す人の説得力がないのだと思います。ですから、いつかみずほ銀行で説得する係を私にやらせてほしいと、真面目に考えています(笑)。
アメリカはもっとひどい。アメリカの宝くじは日本の宝くじとケタが1つ違って、1等60億円とか、びっくりするくらいの金額です(日本も1等10億円になっていますが)。
あの国は統計学が大好きなお国柄ですから、よく検証番組をやっています。「10億円以上当たった人の1年後」という番組です。
どうなっていたと思いますか。
やはり、面白いもので9割の人が不幸になっていました。
そのうちの2人は亡くなっていました。2、3人は刑務所に入っていました。ほか自己破産したという人もいました。
しかし、その番組で1人だけ不幸になっていなかった人がいました。それはおじいさんおばあさんの老夫婦。この老夫婦は、宝くじが当たった次の日も畑を耕していたそうで、結局生活が変わらない人は不幸を免れるということです。

話を戻しますが、お金は使い方が大事ですから、臨時収入ひとつとっても、その入ってきたお金を全額自分のために使うのはもったいない。その中の何割かを誰かのために使うことを知っておいていただきたいのです。
臨時収入は、宇宙からの試されごとですから、「あっ、これは誰のために使おうかな?」とまずは考えます。そうすると、お金のエネルギーの流れが変わります。
そこで、運がよくなる最低限のルールが存在します。

たとえば、給料が20万円の人だったら、そのうちの10%の2万円を誰かのために使うということです。
世の中の大富豪たちは、この10%ルールを守っていない人がいません。私の周りにいる成功者たちも、このルールは絶対に守っています。彼らは、「自分のところに入ってきたお金の10%以上は誰かのために使う」と決めているのです。
私は「神様財布」というもう1つの財布を持ってみてはどうかと、多くの人に提案しています。
たとえば、20万円をもらいました。そうしたら、その2万円をもう1つの財布の中に入れておくわけです。この財布の中に入った2万円は、次の給料が入ってくるまでに、誰かを喜ばすために使わなければならないと自分のルールにしてしまうのです。
次の給料が入ったら、またそこに2万円足していき、もし臨時収入が入ってきたら、その臨時収入の10%も神様財布に追加する。臨時収入が5万円あったら5000円は神様財布に入れてしまうのです。
そして、また次の給料が入るまでには全部使い切る。こういうふうにしていくと、お金の流れが本当に変わってきます。
このことを教えたある女性は神様財布を実践するようになってから、田園調布に億ションを買いました。いつも「櫻庭さんのおかげです」と感謝されるので、「そのうち10%は、僕のスイスの銀行の口座に振り込んでね」と言って口座番号を渡してありますが、いまだに振り込まれたことはありません(笑)。

さらに強力にお金の流れを変える方法があるので、つけ加えておきます。
臨時収入があったときに、1回ぐらいはすべてをスルーしてみることです。
たとえば5万円の臨時収入が入ってきたら、それをスルーして、誰かを喜ばせるために全部使ってみるのです。
格好いいでしょう。このことを私に教えてくれた人がいたのですが、その人は臨時収入をすべてスルーしていました。やっぱりその人のお金の流れはまったく違いました。

『世の中の運がよくなる方法を試してみた』 第2章 より 櫻庭露樹:著 フォレスト出版:刊

図 宇宙銀行のしくみ 世の中の運がよくなる方法を試してみた 第2章

図.宇宙銀行のしくみ
(『世の中の運がよくなる方法を試してみた』 第2章 より抜粋)

いわゆる「徳を積む」とは、人のために何かをすることです。
それは「コスモバンク」に貯金することそのものです。

逆に、陰で人の迷惑になることをすると、お金のエネルギーが出ていってしまいます。
つまり「コスモスローン」からの借り入れを増やしています。

臨時出費は、宇宙(コスモスローン)からのメッセージ。

目に見えるお金という部分だけでなく、目に見えないエネルギー全体の流れから眺める。
そうすると、いろいろ理解できるようになりますね。

人生にツキを呼び込む「全捨離」実践法

櫻庭さんは、現段階で最も高価の高い開運法というのは「モノを手離す」ことだと述べています。

このモノを手離す大きな目的というのは「執着からの脱却」です。

櫻庭さんが提唱する「全捨離」の基本は、「人生を変えたいなら8割手離せ」です。

 運気というのは環境です。
自分が身を置く環境が運気をつくりますから、いかにシンプルで波動の高い場所に身を置くのかが大切になってきます。また、モノには魂が入っていますから、その魂が放つ「なんで私を使ってくれないんだ」というマイナス感情波動というものが存在しています。
そのマイナス感情波動が、あなたの運をぐっと下げているのです。
何カ月も何年も放置しているモノが家の中に大量にありますよね。つまりそれは、家の中にマイナス波動がうごめいているというわけです。
さらに、家が汚いといろいろなモノが居座って、なかなか出て行かなくなります。
家には鬼門、裏鬼門というのがあり、鬼門は北東、裏鬼門は南西。目に見えない邪気、低級霊や魑魅魍魎(ちみもうりょう)は鬼門を通って家の中に入ってくるのです。霊は一方通行ですから、鬼門から入ってきて裏鬼門へ抜けていくと決まっています。
しかし、家の中が汚いと彼らは居心地がよいと感じて出て行かなくなってしまうのです。
汚い家というのは、住んでいる人たちもたいがい機嫌が悪い。統計学的に言っても、ゴミ屋敷に住んでいて、運が良くてご機嫌な人はなかなか見つけることは難しいものです。
邪気、低級霊や魑魅魍魎がたくさんいる汚い家に住んでいると、体調もおかしくなってくるし、運気も落ちてきます。いいことが何ひとつありません。
別に信じられない人は信じなくていいですが、実はそういう目に見えない存在も少なからず影響しているのです。だとするならば、家の中のいらないものを徹底的に手離していかないかぎり、運をよくすることは難しいと考えます。
私がお伝えしている「全捨離」を本当に実践すると、正直、家の中がかなり殺風景になってしまいます。ですので、最初に申し上げておきますが、「そんな殺風景な家はイヤです」という人は、実践されなくてもいいですよ。
その人にとって自分の居心地のいい空間、これが一番大事です。いかに居心地のいい空間に自分の身を置くのか、これが一番の開運につながりますから。

どうしたって家の中で1つや2つ、使わないし、見もしないモノが必ずあると思います。タンスや押し入れの奥底に小学校のときに使っていたモノを詰め込んだダンボール、中学校のとき使っていた文房具やノートが入ったダンボール、古いアルバムや文集も、もう見ることもほとんどないでしょう。
見ないのであれば、本来はいりません。
「思い出の一品なので捨てられないんです」という人は、それがあることで居心地がいいということであれば、別に捨てる必要はありません。
たまに「壁にかけてある絵もダメですか」とか、「玄関に家族の写真を飾ってあるけどダメですか」と聞かれますが、これも別にダメではなく、それを飾って居心地がよければいいのです。
もし捨ててもいいけど、いつも悩んでしまうという人がいたら、私はよく「写真を撮ってから、『ありがとう』と言って、手放したらどうですか」と提案しています。

とにかく人生を変えたいのであれば、まずは目に映る景色を変えていくことです。日常は何の変哲もなく、出会う人も行動も毎日一緒。そんな毎日に嫌気が差すくらいなら、せめてモノが減って床面積が増えて景色を変えるくらい何のことはないはず。それで出会いも変わり、人生が大きく変わってくるのなら、これほど簡単な運をよくする方法はありません。
大切なのは、執着を手離すこと。執着を手離せば、結局は新しい何かが入ってくるのてす。

それにはスペースをつくること。家の中には、押し入れや納戸など収納する場所があると思います。また、机の引き出しや本棚も収納する場所です。多くの人は、ここに120%くらいモノが入っています。
すでにスペースがない。入りきらなくなっていて、押し入れは奥のモノを取り出せない状態、本棚の上には本が乗っかっている、下駄箱には靴が入りきらず玄関にもあふれている・・・・・。スペースがない状態では、お金もご縁も情報も新しいモノも入ってこないわけです。
とにかくスペースを空けましょう。モノがなくなれば、その空いた場所にスペースができるので、新しい何かが入ってこられるのですから。
まずは意識して、押し入れも引き出しもクローゼットも、半分はスペースを空けるよう意識してください。

アメリカは統計学が大好きな国なので、さまざまなものをデータにしていますが、その一例を挙げると、「お金持ちの人は家の中に2500点の商品があり、貧乏な人の家の中には5000点の商品がある」という調査結果があるらしいのです。
なんと半分。だから、ドラマや映画で貧乏な家を演出しようとするときは簡単だそうです。モノを増やすだけでいい。ごちゃごちゃとモノがあふれている家は貧乏くさく見えるのです。つまり、モノが多いということは、貧乏のバロメーターであり、どんどん運が下がってしまう環境なのです。
一方、お金持ちや大富豪の家は、床面積が広くて床が光っています。実は、床=自分自身。余計なモノがないことは、自分自身が本来の能力を発揮できるという意味でもあるのです。
私が訪れた富豪の家は、どの国の人でもモノがあまりなくて、床はもう本当にピカピカに光っていました。「今の君は、ピカピカに光って♪」の宮崎美子より光っていました(知っている方は年齢がわかります)。
それはともかく、私がいつも提唱しているのは、手離す・広げる・磨くの3原則です。モノを手離して床面積を広げて、その床を磨こうということなのですが、3原則を実践した人はもれなく人生が変わります。
実際には、3原則を実践することで、ようやく開運する準備が整うのです。あくまで準備段階であって、これでもう開運できるというわけではありません。ここで初めて、開運しやすい環境になっただけの話ですから、あとはここからプラスアルファでどれだけ微差を積み重ねていくのかが勝負なのです。
とにかくまずは、開運しやすい環境に身を置きましょう。いらないモノを手離して、床面積を広くして、その中に身を置くと自分の運がどう変わっていくのか、ぜひ実験してほしいと思います。

それでは、開運の準備を整えるためにモノを手離し、スペースをつくっていきましょう。これからあなたにやっていただきたい実践法は、やれば気持ちもすっきりの全捨離実践法です。

[ツキを呼び込む全捨離実践法]
①玄関は運気の入り口

「気」には3つの種類が存在します。それは「旺気・衰気・殺気」です。
その中の旺気とは、運気を上げてくれる気で玄関から入ってきます。しかし、玄関が汚れている家には旺気が入ってきません。ですから、旺気を入れるためにまずは玄関をきれいにして整えていきます。

②玄関に置いてはならないもの
玄関から旺気を迎え入れるには、まず玄関と下駄箱の上に余計なものを置かないこと。玄関に靴を脱ぎっ放しにすることは論外中の論外です。
玄関にはなるべくモノを置かず、最大限のスペースをつくり、美しく保つことは開運への基礎となります。

③全捨離の第一歩。まずは洋服を捨てる
「袖を通さない服はご縁を遠ざげる」
これは日本の古いことわざです。着ない洋服をいつか着るだろうからと取っておいたところで、ほとんど着ることはありません。それをいつまでも家に置いておくだけで運気が落ちることを昔の人は知っていたのです。モノを手離す際に最初に着手すべきは洋服なのです。
この洋服を思い切って手離すことができた人は、手離しスイッチがオンになり、手離すことが加速していくのです。

④パンツの法則
新しい下着は出会いを引き寄せます。ですから、下着は定期的に捨てて新しいものを身につけると運がよくなっていきます。
パンツや靴下の消費期限はたったの1カ月。
「身を包むものは真新しいもので」
私がこの宇宙の法則を実験した結果、さまざまな新しいご縁をいただくことが増えていきました。ほかの人にもすすめてみると、多くの人が実践し、うれしい報告をしてくれました。
驚くべきことに、パンツと靴下を毎日取り替える方もいて、「彼氏や彼女ができた」という人たちが増えた事実もあります。
下着を真新しいものに変えるとご縁を引き寄せる。これは本当のようです。

『世の中の運がよくなる方法を試してみた』 第4章 より 櫻庭露樹:著 フォレスト出版:刊

物理的に見ても、モノが一杯に詰まっている状態、新しくモノを入れられない状態です。
エネルギー的に見ても、流れが滞って邪気が溜まっている状態です。

運気を上げるために最初にすべきは、モノを減らし、エネルギーの流れを良くすること。
私たちも、できるところから手離して、身も心も軽くしていきましょう。

「1人会議」で、毎日自分を運がよくなる環境へ導く!

日頃から運を高めていくために大切なこと。
それは、客観的な自分をいつも意識することです。

そのために櫻庭さんが勧めているのが「1人会議」です。

(前略)1人会議とは、
「行く先々で、ご縁のあるトイレ掃除をしよう」
「今日1日、人に親切にしよう」
「ゴミが落ちていたら、拾って捨てよう」
「口角を上げて、ニコニコご機嫌でいよう」
と、やることを朝に決めます。これは自分との約束ごとです。そして、その約束を晩に振り返って、どう取り組み、きちんとできたかどうか、自分に問いかけることです。
約束ごとは、人それぞれ何でもよいですが、たとえば、私がやっている1人会議は、「思考回路・行動・環境・食事・人間関係」の5つから組み立てています。

1つ目の思考回路というのは、「今日1日、人に優しくしよう」というようなこと。
2つ目の行動ですが、行動で最も大切なのは陰徳ですから、「今日も1日、人知れず徳を積む」と密かに誓います。
3つ目の環境については、人間の運というのは環境によって大きく左右されるので、その「大切な場を整える」ことを項目に立てます。
4つ目の食事は、ジャンクフード、コンビニ弁当、ファストフードなどの波動の低い食事や飲み物を取らないこと。
人間の身体は食べ物と考え方からできています。波動の低い食べ物は身体も精神もむしばまれていきます。
そして最後、5つ目の人間関係は、運気の悪い人とはなるべくつき合わず、運気の高い人と過ごすことです。とはいうものの、運気の高い人が周りにいない人は、まず自分の運気を上げるべく常日頃から実践することから始めるしかありません。
自分のいる環境(家や会社)をきれいにする。それは自分の感情のコントロールです。

とくに気を配っているのは3つ目の環境です。
人は知らず知らずのうちに、環境から多大な影響を受けるのです。一般的に、一番長い時間を過ごす場所は、その人の家であることがほとんどです。
私はいつも、どんな環境で今日1日を過ごそうかと思案します。できるだけ、波動の高い環境で過ごしたいと意識しているのです。
たとえば、カフェで仕事しているときも、そのカフェの環境が、すごく大切になってきます。
絶対におすすめなのが、5つ星ホテルのラウンジです。コーヒー1杯が1000円以上するようなところは、普通のカフェとは客層が違います。そこには普通の人はあまりいません。
そのラウンジで仕事をしたり、談話をしたりする人は、意識も波動も高いことが多いのです。
コーヒー豆やサービスにもこだわっているからこその価格なのでしょうが、一番の価値は場所代。あの場所の波動を1000円以上のコーヒー代で浴びられて、仕事がはかどるなら安いものです。接客も行き届いていて自己肯定感が上がるし、仕事の効率がとてもよくなります。
出先でやむを得ず駅前のカフェを利用するのもいいですが、意識して環境は整えたほうがいいと私は思っています。
そして、運気はまさに環境によって左右されてしまうものだから、もしも運を上げていきたいのであれば、いつもと同じルーティンで選んでしまっているお店や職場、人間関係など、自分を取り巻く環境を強く意識して変えていかないとなりません。
人は常に、周りの人やモノなどから波動干渉を受けています。生きているかぎり、誰でも無意識のうちに周りに波動を放っているのですが、同時に周りの人やモノ、環境が放つ波動からも影響を受けているのです。
たとえば、ファストフード店の狭いテーブルで仕事をしているとき、たまたま隣りに座った人がオレオレ詐欺をはたらいている可能性だってあるわけです。
「お母さん、お母さん! 俺だけどさ・・・・・」と電話しているかもしれません。
そういう人が隣りにいたときは波動干渉を受けるわけですから。その人の波動が自分に干渉してきてしまいます。
物理的にも、隣でそんな会話を聞いていたら不快で驚くでしょうし、警察に届け出ようかと思って、自分まで波動が下がってしまいます。
逆に、電車に乗っていて、老人の方が乗ってきたらサッと席を立って譲る青年を見かけるとします。すると、車内にはいい波動が生まれ、席を譲り合うやさしさにあふれた車内に変わっていくから不思議です。
自分を取り囲む人もモノも場所も、あなたに大きく波動干渉してくるので、まずは自分の行動や意識を変えるのと同じくらい、自分を取り囲む環境をよりよいものにしていく必要があるのです。

自分がどんな環境に身を置くのかというのは本当に重要です。
とくに人間関係においては、誰と一緒に仕事をするのか、誰とつき合うかということは、即あなたの運を左右していきます。
まずは、自分より運気の低い人とは絶対につき合わないこと。こういう人とつき合うと、つい巻き込まれて同調してしまいがちです。
たとえば、会社内で悪口を言う女性の集団がいます。
上司や御局様を眼の仇にして「部長の言動がむかつくよね」とか、「あの人こうだよね」とか、あなたも悪口や噂話の輪に加わっていないでしょうか。
そんな人たちと一緒にいるだけで、自分の波動が著しく下がっているということに気がつかないといけません。
そうした悪口の場からさっさと抜けないと、周りの人たちから波動干渉を受けてしまって、自分まで同じ波動になっていきます。その場にいるだけで運が下がってしまうなんて、すごくもったいないことです。
これまでの日常的な人づき合いを変えていくのは、勇気のいる作業だとは思うのですが、これからもそんな人たちと末永く一緒にいたいと思いますか。惰性でつながって余計なエネルギーや時間を費やすくらいなら、いっそ関係性を絶ってしまうことのほうが、よほど出会いも広がり、前向きな投資になるはずです。
この行動をするとしないとでは、運は全然変わってきます。
くどいようですが、人生は、自分の身を置く環境で変わっていくのです。その環境次第で、運は大きく左右してくるのですから。

グチや人の悪口ばかり言っている人と関係を保っていくことは、本当に難しいものです。できれば、そんな人からは縁を切って、新しい人間関係を築くほうが、運をよくしたいなら手っ取り早い方法です。
では、どんな人たちと交友関係を築いていけばいいのか。それはやはり運のいい人や成功者と一緒にいることです。
もう亡くなってしまいましたが、私が尊敬する船井幸雄さんは「最高の成功法則は、成功している人の隣りにいること」とおっしゃっていました。まさしくその通りだと思います。
人間関係を築いていくなかで、自分がどうなりたいのか意図することはものすごく大切です。
自分がどうなりたいのか。そのモデルとなる人を見つけて、マネしてみることから始めるのです。そして、あこがれる人がいたら、積極的に会いに行って、その人のそばにいたらいいのです。
この間も、斎藤一人さんの一番弟子の柴村恵美子さんにすごくあこがれているという人がいて、
「私は、恵美子さんみたいになりたいんです」
と言うのです。簡単なことです。恵美子さんの追っかけをすればいいだけですから。
いつも彼女の近くに行って、話を聞いたり、行動をマネしたり、考え方をインストールしたり、できることはたくさんあります。
かつての私も小林正観さんみたいになりたいという想いがあったから、正観さんのそばにずーっといました。誰のそばにいるかはものすごく大事なのです。

人は誰と出会って誰と過ごすのか、まさにその出会う人次第で人生が変わります。
自分の1つの運気のバロメーターとして、運気が高いのか低いのかわからないときに、それを測る手っ取り早くて一番簡単な方法は、今、自分が誰と出会って、誰とともに何をしているかを確かめることです。
それを観察していくと、自分が今どの程度の運気なのかがよくわかります。
よく、こんな相談を耳にします。
「私、この間ひどい目にあったんですよ。変な投資の話に乗ったら300万円もだまされて、なくなっちゃったんです。どうして私がこんな目にあうのでしょうか」
答えは簡単です。そのご縁も引き寄せたのはその人です。そして、今この状況では、相当に運気が下がっていると感じるかもしれませんが、この先、その出来事をチャンスにしていくかどうかもその人次第です。
チャンスに変えていけるかどうか。そのためにも出会いを変えていくことが一番の近道でもあります。
人生は誰と出会って誰と過ごすかです。この出会いが、いかに人生を左右するか、本当に私は身をもって体験してきました。
もし波動のいい人にしか出会わないのだとしたら、相手と自分の波動が合っているからこそ出会えているということです。そんな出会いがあるかどうかは、運気の1つのバロメーターなのです。

『世の中の運がよくなる方法を試してみた』 第7章 より 櫻庭露樹:著 フォレスト出版:刊

人生は、その人の習慣が創り出すといっても過言ではありません。
つまり、人生を変えるには、習慣を変えるのが一番手っ取り早いともいえます。

「思考回路・行動・環境・食事・人間関係」

この5つは、習慣の中でも大きなウェートを占めます。
「1人会議」で、日々、波動の高くなる習慣を身につけていきましょう。

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☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

宇宙の法則のひとつに「代償先払い」があります。

代償先払いとは、つらいこと、悲しいこと、理不尽なことが、必ず先にあるということで、自分の身に降りかかるさまざまな現象は、すべてお試しだという考え方です。

つらいこと、悲しいこと、理不尽なことが起きてしまった。
それは仕方がないことで、嘆いてもどうにもなりません。

それよりも、その現象に対して自分がどう感じるかが大事です。

櫻庭さんは、「その問題が起こったこと」が問題ではなく、「その問題をどうとらえてどう感じてどう受け入れていくのか」という与えられたテストであり、このテストに合格した人のみ、そのあとに面白い現象が降りかかるとおっしゃっています。

生まれつき、運の悪い人はいません。
運のよさを決めるのは、現実をどうとらえて、どんな行動を取るかです。

「運がいい」には、理由がある。
その理由をわかりやすく技術として教えてくれるのが、本書です。

ぜひ、皆さんもお手にとって「開運体質」を手に入れ、人生を激変させてください。

世の中の運がよくなる方法を試してみた


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