【書評】『ねこ背が治って心も体も強くなる! 』(小池義孝)

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 お薦めの本の紹介です。
 小池義孝先生の『ねこ背が治って心も体も強くなる! 』です。

 小池義孝(こいけ・よしたか)先生は、気功治療の専門家です。
 現在は、気功治療院の院長を務めるかたわら、一般的な療法でいきづまった人達へ施術も行なっておられます。

「猫背」を治したら、体の不調がすべて治った!


「ねこ背」「肩こり」「腰痛」のほか、「うつ」といった心の不調。
 病気とは診断されていないけれど、なんとなく調子が悪いという状態。

 皆さんも経験したことがあるかもしれません。
 そのような状態を東洋医学では、「未病」と呼んでいます。

 そんな「未病」から簡単に抜け出す方法があります。
 それは、「ねこ背を治すこと」です。

 自らもねこ背に悩んでいた小池先生は、あらゆる知識を学び、独自に猫背を治す理論を導き出します。
 そして、自らの身体で試したところ、信じがたいほど簡単に、面白いほどあっけなくガンコなねこ背が治りました。

 それだけでなく、眼精疲労や肩こり、倦怠感など、さまざまな不調が改善するというオマケもつきました。

 本書は、誰でも手軽にねこ背を治して「正しい姿勢」を手に入れる方法について、解説した一冊です。
 印象に残った部分をいくつか取り出してご紹介します。

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身体の痛みの原因は「姿勢」にあり!


 人の背骨は、「ゆるやかなS字カーブ」を描いています。
 そして、このS字カーブの角度がきつくなった状態が、「ねこ背」です。

 ねこ背が改善されるだけで、痛みがなくなったり、気分がすっきりします。
 その理由は、以下のとおりです。

 私たちの身体は、骨、筋肉、血管、リンパ管など、すべてがつながっています。
 ですから、ねこ背のようにどこか一部分がゆがんで働きが悪くなると、そのゆがみを補おうとするほかの部分に負担がかかって、痛みが生じるのです。
 たとえば、痛めた右足をかばって歩くために、左足にいつもよりも余計な力を入れることになり、左足も痛くなる――そんな経験をしたことがある方もいらっしゃるでしょう。
 特に、背骨は人間の身体の中心にあり、全身を支えているだけでなく、神経を通すパイプの役割もあります。
 ですから、ねこ背で背骨がゆがむと、圧迫された神経が引き金となって、痛みやしびれが起こることもあるのです。

 『ねこ背が治って心も体も強くなる!』 第2章 より  小池義孝:著  三笠書房:刊

「姿勢が悪い」ということは、単に見た目の問題ではないということですね。

 ねこ背は、「見た目」以上に「心身の健康」に悪影響を与えるということがよくわかります。

本当にいい姿勢は「立ったまま休むことができる!」


 足の裏で立つと、ほとんどの人が今までの習慣で、ねこ背用の場所に重心をかけます。
 そうすると正しいポイントからずれて、ひざ立ちのときに体重をかけていた大腿骨に、きちんと上半身がのらなくなります。

 ひざ下から足にかけて2本の骨があります。太い骨と細い骨、2本の骨のうち、大腿骨に体重をかけるためには、内側の太い骨にのせなければなりません。内側の太い骨にのせるためには、足の裏の太い骨に直接つながる位置に体重をかける必要があります。それが下のイラストの「●」印の場所です。
 足裏の中心よりもかなりかかと寄り、そしてわずかに内側(親指側)寄りですね。
 重心をかける位置を意識するだけで、正しくすねの太いほうの骨に上半身をのせることができます。

 『ねこ背が治って心も体も強くなる!』 第2章 より  小池義孝:著  三笠書房:刊

ねこ背1
(『ねこ背が治って心も体も強くなる!』 P71より抜粋)

 正しい姿勢で立つと、どこにも無駄な力を使っておらず、無理がありません。
 そのため、立ったまま身体を癒して休めることができるほどです。

 大事なのは、「骨の位置」。
 体重を乗せる重心に常に気を配ることで、正しい姿勢をキープすることができます。

足は「みぞおちの下」から始まっている


 次に、「歩く姿勢」についてです。
 小池先生は、美しく歩くには、「足が始まる場所を意識する」、それ以外になんのテクニックもいらないと述べています。

 最初はぎこちないかもしれませんが、それは、今までと違う動きに身体が慣れていなくて、筋力が追い着いていないからです。とにかく、太もものつけ根のことは忘れて、みぞおちから足を動かす感覚を身につけましょう。そのうち、正しい動きに対応できる筋力がついてきますから、大丈夫です。
 ところで、大腰筋は「体幹部(コア)」にあります。最近、注目が集まっているこの「体幹」とは、木に喩えれば、幹に当たる重要な部分です。スポーツのパフォーマンス向上に影響するだけでなく、立つ、座るといった日常のすべての動作に使う筋肉です。そして周囲の筋肉だけでなく、「背骨」や「骨盤」の動きにも影響を与えます。
 でもなぜ、大腰筋を意識すると、背筋がスッと伸びてキレイなフォームで歩くことができるようになるのでしょうか?それは、大腰筋を動かすには、まっすぐ身体を起こさなければならないからです。
 ねこ背でいては、みぞおちの下から足を動かすことは、できないのです。

 また、大腰筋を使うことで、上半身と下半身が、なめらかに連動します。
 重心の位置が上がるので、歩くときはもちろん、ステップを踏むなど、すべての動きをするときに、足の運びが軽くなります。
 大きく踏み込んで歩くと、かかとからきちんと着地できるようになります。ですから、「かかと→親指のつけ根で蹴る」という足裏の正しい体重移動が、なんの苦労もなく、知らず知らずのうちに身につきます。

 『ねこ背が治って心も体も強くなる!』 第4章 より  小池義孝:著  三笠書房:刊

ねこ背2
(『ねこ背が治って心も体も強くなる!』 P121より抜粋)


「足のつけ根」、つまり「大腰筋」が背骨に付いている位置を意識する。
 そうすれば、大腰筋を効果的に使った歩き方ができ、自然ときれいなフォームになります。
 簡単にできることなので、是非とも実践してみたいですね。

肩こりしやすい体型、「ストレートネック」とは?


 肩こりは、日常生活の心がけ次第ですが、“肩こりになりやすい体型”があります。
 それは、「ストレートネック」と呼ばれる首の状態のことです。

 実は、頭を支える首の骨「頸椎」は、横から見るとゆるやかにアルファベットの「C」の字のようなゆるいカーブを描いているのが、本来のあるべき形です。
 このCカーブが、頭の重さや衝撃を分散させる、重要なスプリングの役目を果たしているのです。
 でも、前かがみの姿勢でじっと動かないことが多い現代人。
 重い頭を支え続けることで、この繊細なCカーブがどんどん広がって、まっすぐに伸びたまま固まってしまい、ストレートネックになってしまうのです。
 それが、肩こりに、ここまで市民権を与えてしまっている理由の一つでもあるのです。
 首のCカーブが失われると、頭の重みがダイレクトに首や肩周辺にのしかかります。
 ある調査では、首が10センチ前に出ると、正しい姿勢のときの6倍もの負担が首にかかるといいます。
 頭の重さを骨が支えきれなくなるため、首や肩の筋肉が働かざるを得なくなり、筋肉が疲労して首や肩のこりを引き起こします。
 こうした理由から、ストレートネックの人のほぼ全員が、(自覚している、いないは別として)肩こりになっていると考えて、間違いありません。
肩こりの根本的な原因をなくすには、ストレートネックを治すことです。

 『ねこ背が治って心も体も強くなる!』 第5章 より  小池義孝:著  三笠書房:刊

 固まった頸椎をやわらかくし、本来のCカーブを取り戻す。
 そのためには、頭のてっぺんを上に引き上げるよう意識することが大切です。

 小池先生は、それを実践する方法として、30分おきに首のストレッチをすることを勧めています。
 具体的には、横から見た方と耳のラインが一直線になるようにして、頭のてっぺんが紐かなにかでつられているように上に伸ばすというやり方です。

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 現代人は、座りっぱなしで、一日中パソコンとにらめっこしている人も多いと思います。
 長時間、そのような姿勢を続けると、どうしても姿勢についてはおざなりになります。
 そして、いつのまにか背中の丸まった「ねこ背体型」になってしまいます。

「いつも身体の調子が悪い」
「気分が落ち込んだままだ」

 そういう方は、まずは、自分の姿勢が悪くないかをチェックしてみてください。

 本書の「ねこ背を治す方法」は、誰でもできる、簡単で効果的なものばかりです。
 ぜひ、多くの方に一度試して頂きたいですね。

 

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