【書評】『25歳からのひとりコングロマリットという働き方』(おちまさと、本田直之)

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 お薦めの本の紹介です。
 おちまさとさんと本田直之さんの「25歳からのひとりコングロマリットという働き方 ~仕事も肩書きもひとつじゃなくていい.~」です。

 おちまさと(おち・まさと)さんは、プロデューサーです。
 数々のテレビ番組の企画・演出・プロデュースを手掛けられています。
 
 本田直之(ほんだ・なおゆき)さんは、コンサルタントです。
 外資系の金融会社に勤められた後独立し、ベンチャー企業のコンサルタントなど幅広い分野でご活躍されています。

「ひとりコングロマリット」の時代へ


 著者は、これからの時代、仕事も会社も一つに絞るべきではない。「新卒で就職して定年まで勤め上げるのが常識」という考え方は、もはや通用しないと言い切ります。

 今の世の中は、不安定で先の読めない、激動の時代です。
 一つの働き方にこだわることは、リスク以外の何物でもない、ということです。

 おち:仕事も住む場所も肩書きも、どれもひとつに絞る必要はないし、持ちたいだけ持てばいい。既成概念にとらわれず、やりたいことをすべてやる道を模索する。これからの時代は、そういう発想こそが生き残るカギだと思います。
 本田:その通りです。厳しい時代であると同時に、それを逆手にとって、より自由に生きられる可能性も開かれています。この本で言いたいことも、それに尽きますね。
 つまり、私たちは、古い概念、古い常識、古い慣習、人と違ったことをするなという横並びの発想・・・・・etc.から自由になる時が来たということです。

  「25歳からのひとりコングロマリットという働き方」 はじめに より  おちまさと・本田直之:共著  大和書房:刊

 今の時代を、したたかに乗り越える。
 そのためには、働き方に対する大きな発想の転換が必要だということですね。

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「ひとりコングロマリット」とは、どのような働き方か?


 著者が提案しているのが、『ひとりコングロマリット』という考え方です。

 激動の時代を生き抜くために、私たちがあなたに目指してほしいのは、「ひとりコングロマリット」というワークスタイルです。
 ひとりコングロマリット。聞きなれない言葉だと思いますが、もちろん造語です。
「コングロマリット」とは、まったく異なる性格をもつ事業を組み合わせて展開している企業のことです。
(中略)
 たとえばLVMH(モエヘネシー・ルイヴィトン)は、ワインやシャンパンを売りながらバックや洋服なども扱っていますが、これもコングロマリット化による相乗効果を狙ったものです。
(中略)
 ひとりコングロマリットとは、これを個人でやっていくものです。
 ひとつの会社やひとつの仕事だけにしがみつかず、異なる分野の複数の仕事をやって相乗効果を生む。
 これからは、そうした「複業」の発想を持たなければやっていけなくなります。少しでも早く準備を始めましょう。

  「25歳からのひとりコングロマリットという働き方」  はじめに より  おちまさと・本田直之:共著  大和書房:刊

 ちょっとイメージが掴みにくいですが、具体的にはどういうことなのでしょうか。

 著者は、サラリーマンの副業との比較で、以下のように説明しています。

 会社に勤めながらいくつかの仕事を持っていたとしても、ひとりコングロマリットの場合、それらは「本業と副業」ではなく、全部まとめて「複業」なのです。
 では、「副業」と「複業」の違いは何なのか。
 簡単に言うと、副業はたし算の仕事、複業はかけ算の仕事です。
 副業は、収入が多少増えるだけで、それ以上の広がりがありません。
 複業の場合は、「この人、この仕事をしながらこんなこともやっているの?」という意外性と面白味があり、そこからいろいろな可能性が生まれます。
(中略)
 副業は必ず「本業」とセットになっていて、本業がメインという位置づけです。しかし、複業の場合は、これがメインでこれがサブという区別はありません。
 たとえば、パソコンの電源を入れてから、あなたはどんなふうに作業を進めていますか。
 時間のかかるダウンロードやインストールの間に、メールをチェックしたりしませんか。あるいは、作成した文書を印刷しながらネットで情報収集するなどの作業も当たり前にやっているでしょう。
 こんなふうに、パソコンのマルチタスクを利用するのと同じような感覚で、ビジネスを展開していくのが複業です。

  「25歳からのひとりコングロマリットという働き方」 STEP1初級編 より  おちまさと・本田直之:共著  大和書房:刊

 さながら、車のハイブリット・エンジンのようです。

 ガソリンと電気の系統を、上手に組み合わせる。
 相乗効果によって、燃費効率を大幅に改善する。

 世の流れですね。

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☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 ひとりコングロマリットを成り立たせる。
 必要な条件として、早いうちから意識してやるべきことがあります。

 それは、自分自身に「ブランド」としての価値を作っていくこと。

 具体的には、会社の仕事以外に、自分自身が強く興味を持つことを、一流のスキルまで高めること。

 それがすぐに、直接お金に繋がらなくてもいいです。
 とにかく、好きなことを、とことん突き詰めることが大事です。

 それによって、会社に依存しない人間として一目置かれ、社内での個人ブランディングが成り立ちます。

 そこで大切なのは、これまで常識だと思われていた価値観や行動から自由になって、自分のスタイルを貫くこと。
 そして、お金や時間管理のスキルを磨くことです。
 ひとりコングロマリットが動き出したら、そこからは「自分をどう見せるか」が勝負になっていきます。
 会社の時価総額が上がる時はその会社のイメージが大きく影響すると言われていますが、人間にも同じことが言えます。
「この人の生き方は興味深い」
「この人なら面白いことをやってくれそう」
「この予算でこれだけのことができるなら、この仕事もできそうだ」

 そんなふうに思わせることができれば、黙っていてもどんどん声がかかるようになるのです。

  「25歳からのひとりコングロマリットという働き方」 STEP3 上級編 より  おちまさと・本田直之:共著  大和書房:刊

 会社のブランドや肩書きではなく、自分自身の個性や考え方だけが、拠り所となる。
 そんな時代が、もう目の前に来ています。

 変化の波に乗り遅れないよう、今から準備が必要です。
 早ければ、早いほどいい。

 本書を読んで、まずは、古い常識を捨て去る訓練から始めましょう。

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