【書評】『残念な人の仕事の習慣』(山崎将志)

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 お勧めの本の紹介です。
 山崎将志さんの「残念な人の仕事の習慣」です。

 山崎将志(やまざき・まさし)さんは、ビジネスコンサルタントです。

「残念な人」とは、「もったいない人」のこと


「残念な人」とは、どんな人なのか。

 ここで残念な人の定義をしておきたい。 残念な人は、やる気OK、能力(読み書きそろばん)OK。ちゃんと学校を出て、入社試験もクリアした。役に立つ資格も持っている。そして、やる気も十分あり、夜遅くまで懸命に働いている。しかし、何かが間違っているために、結果が今ひとつになってしまう。そして、その間違っている「何か」とはモノゴトを考える・行動するにあたっての「前提条件」である。 残念な人とは、決して「バカな人」という意味ではない。「もったいない人」と言い換えてもよい。

   「残念な人の仕事の習慣」 はじめにより  山崎将志:著  アスコム:刊

「もったいない人」

 いますね、私たちの周りにも。

 本書は、この不景気の中でしっかり成果を残している会社や人間をリサーチし、それらの好業績の秘密を解説しながら、「仕事で成果を残すコツ」をまとめた一冊です。
 その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

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「無料朝食付きのゴルフ場」はなぜ、儲かるのか?


 山崎さんは、残念な人は、物事を自分以外との関係性のなかでモノゴトを見られないことが問題だと述べています。
 つまり、モノゴトを多面的に捉えることが、成果を上げる秘訣です。

 無料朝食付きのゴルフ場を例に挙げます。

 無料朝食を付ければ、当然、お客さんは大幅に増えます。
 ただ、ゴルフ場側は朝食を用意するコスト分が上がります。

 そのため、私たちは、トータルで利益は上がらないのではないか、と思ってしまいます。
 しかし、それがモノゴトを一面的にしか見ていない証拠です。

 山崎さんは、朝食を無料にすると遅刻するお客が激減する効果があると指摘します。
 つまり、朝食を無料にすると、お客のスタート時間を調整する作業が大幅に減らすことができるということです。

 その分の人件費を削減し、他のサービスを充実できるという隠れたメリットが発生します。
 そのため、集客効果も含めて、トータルでは収益がプラスとなります。

 山崎さんは、このような成果を上げる方法を、「損してトク取れ」方式と呼んでいます。
 多くの会社がコスト削減や合理化に必死になるあまり、この「損してトク取れ」の発想ができません。

 たしかに「残念」です。

1年前と同じ仕事をしている人は、「残念な人」


 もう一つ、大いに共感した文章を紹介します。

 しかしながら、多くの職場には低付加価値業務が多く残っている。これはエンジニアリングによって十分解決可能なものだ。
 単純労働を長期間にわたって安い時給でさせるような仕事はあってはならないーと私は思う。その理由は、人は成長するための努力を止めたとき、一気につまらない人間になってしまうからだ。惰性で生きることほど残念なことはない。
 たとえば、次のような質問を自分に問いかけてほしい。

 1年前と違う仕事をしていますか?
 10年後、この仕事をしていて何が変わりますか?

 1年前と同じ仕事をしている人は、残念な人だ。もしそういう人がいれば、「そんな仕事をしていて楽しいですか?」と聞いてみたい。
(中略)
 もちろん、どのようなビジネスでも人間がやらざるを得ない低付加価値業務はどうしても残ってしまう。その場合も、楽しくやろうと思えばいくらでも方法があるから、個人としてもマネジメントとしてもそのような活動を促進しなければならない。そればかりではなく、同じ仕事を長期間続けさせてはならない。
 企業が成長を止めると、従業員がずっと同じ仕事をする羽目になってしまう。

   「残念な人の仕事の習慣」 第4章 より  山崎将志:著  アスコム:刊

 低付加価値の単純作業や、標準化された仕事。
 基準に従ってやれば、誰でもできる仕事。

 それらを自動化し、コンピューターにやらせることは、エンジニアにとって主要業務です。

 しかし、予算や人手の関係で後回しになり、手つかずのまま残っているのが現状です。
 そこに手を付けていかないと、日本の製造業は成り立たなくなります。

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☆    ★    ☆    ★    ☆    ★    ☆

 どんな仕事でも、惰性で続けてはいけない。
 それ以上の成長が見込めなくなるから。

 自分の仕事に関わる知識を、すべて吸収する。
 そのうえで、より効率的にこなして、新しい課題を探していく。

 そんな姿勢が、「残念な人」から脱出する早道です。
 皆さんも、本書を読んで、仕事に対する意識を高めましょう。

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